アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

初めまして。
このたびある大学の文学部へ入学しました。
こちらの学部は多くの作家を輩出しており、私は今まで小説などを書いたことはありませんが、一度そういったことにチャレンジしたいと思うようになりました。
そこでまず、基礎を身につける上で他の作家の小説を、丸々全文自分の手で模写してみることが良いと聞き、早速チャレンジしてみたいのですが、どの作家の文章が模範となるのか、私自身まだ未熟ですので見当がつきません。
やはり夏目漱石や谷崎潤一郎などが文豪としては有名ですが、少し文体が古すぎる気がしますし、かといって最近の有名作家はどれも個性的な文章ばかりなので、本当に迷ってしまいます。
どなたかアドバイスいただけないでしょうか?

A 回答 (8件)

小説などは作家の個性が文体に現れています。

あなたが読まれて、好きな作家が多分一番いいと思います。

現代作家については言葉の乱れが個性的ともとられ、校正を拒否する言い回しもありそうです。
もし、模範とするならば、やはり古い文体とはいえ言葉の一つ一つにプライドさえ感じる昔の文豪を真似るのが格調高くていいと思います。 いずれ、そんな回顧的な純文学が見直されるでしょう。
    • good
    • 0

立松和平さんが無難なんじゃないでしょうか?



むかしそう言われていたような気がします。
    • good
    • 1

 


 秘すべき花 ~ 写本・写経・写譜・筆写・複写 ~
 
 幼いころ「谷崎 潤一郎や志賀 直哉の長篇を書き写すべきだ」と主張
する文学少年に会ったことがありますが、その後の消息は不明です。
 わたしは32歳、長男は11歳ごろ、各々つぎの二作を書写しました。
 
…… 吉行 淳之介《海沿いの土地で 195910‥ 群像》初出
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000 …
── 荒 正人・編《新日本文学全集 38 1962‥‥ 集英社》吉行 淳之介 集
 
 曽野 綾子の発言に興味を抱き、丁度20枚の短編から選んだのです。
── 「ワタクシ、十枚あれば人間を一人描ける、と計算いたしますの」
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19550123 『遠来の客たち』の頃
 
…… 松本 清張《回想的自叙伝 196308‥-196401‥ 文芸》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4101 …
── 松本 清張《半生の記 19700625 新潮文庫》
 
 巻末に「もっとも多くの日本人に読まれているのではないか」とあり
(いまも論拠不明ですが)、ためしに息子に丸投げしてみました。
 かりそめに、文学ごときに時を奪われないために……。
 
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3580136.html (No.2)
…… 清張でさえも「将来の文学は、供述調書のように書かれるだろう」
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3804618.html (No.3)
 
    • good
    • 1

気楽な短編ということで、尾崎一雄さんをお薦めしたいです。



読み始めてすぐに彼の世界に引き込まれてしまいます。”暢気眼鏡”をちょっと立ち読みしてみて下さい。

文章はさすがにお上手です。
    • good
    • 0

どういうジャンルの文藝作を書くつもりかにもよりますね。



漱石は改行なしで会話文を続けたり、当て字が多かったり、小説らしい小説は『明暗』しかなくしかも未完。小説らしくない小説はあまり構成がしっかりしていると言い難く、模範とするにはしんどいでしょう。

プロットがしっかりしていて、登場人物の配置、造型が巧みな作家の一人が、伊坂幸太郎。アメリカ映画の影響を強く受けているように思えます。あり得ないキャラクターを平気で作品に放り込んでおいてリアリティーを持たせる豪腕ぶりは凄いですよ。

隠れた名文家に多島斗志之がいます。短編集『追憶列車』角川文庫にその才能がよく表れています。語り口の巧みさ、弛緩から緊張への展開のす早さを堪能できると思います。

構成の傑作には、スタインベックの『ハツカネズミと人間』があります。
    • good
    • 0

三田誠彦さんをおすすめします。


ワセダで小説の書き方を教えていますし、その講義録となるハウツー本でも、小説の文章に求められることについて語っています。
その講義に偽りなく、三田さんの小説は、癖のない日本語らしい文章で構成されています。

個人的な意見ですが、文体も作家の持ち味になりますから、(プロを目指す場合は)最近の人気作家を真似るのはマイナスだと思います。
まず普通の文章で小説を書き通せるようになってから、自分だけのノリで文章を崩していくようにした方が、書いてても楽しいと思います。
    • good
    • 0

南方熊楠の『履歴書』



これは日本人が書いた履歴書の中で最も長い履歴書とされている。私は8mに及ぶ巻物に彼が細字の筆でびっしり書いた本物の履歴書を見たことがある。印刷の本に直して、80頁程の長さだ。あんたも、世の中の見方、人間の見方が変わっちまうから。

そして余力があったら『南方マンダラ』も推薦する。これは彼が20代後半のときに、偶々ロンドンを訪れた彼より10才程年上で、後に真言宗の高野派の管長になった高僧、土岐法竜に向かって仏教てえのは何かちゅう講義をしている本だ。

熊楠神は15歳のときに『今昔物語』全31巻を全文模写し終わってる。そして、彼はどんな本を読むときでもそれを模写している、と日本民俗学の巨人柳田國男との書簡集に書いてあった。彼は、日本民俗学の創始者一人であり、日本最初の環境保全運動家として投獄されており、また、現在でも最も権威のある科学専門雑誌とされている英国のNatua誌に日本人として最も多くの論文の掲載を許された人間として、その記録は未だに破られていない。

たとえ市井の人間を主題とした小説を書くにも、人間の到達出来る崇高さを具現化した巨人を知っておかなくては、必ず陳腐なのもになってしまう。まだ若いんだから、歴史に残るような小説を書けるようになるためには、ヨーロッパ人を手玉に取って世界史に残る歴史的な寄与を幾つもした日本の巨人の文章に触れておくのは必須だと思う。
    • good
    • 0

 「芥川龍之介」をお薦めします。

小説としては短い作品が多いと同時に文体も使い分けています。「河童」「侏儒の言葉」「鼻」「羅生門」など元々の典拠は古典でありながら、それを現代(彼の生きていた時代)から投影してみたらどうなるか、との点で全文筆写してみるとオモシロイですよ。
 「オノマトペ」として有名な宮沢賢治は言葉のリズムという点で参考になり、漱石を「小説」との点に限定せずエッセイストとしてとらえるならば、社会分析の点で勉強になると思われます。
 戦後作家の数多く、例えば安部公房はF.カフカ、大江健三郎はJ.ジョイス、といった様に海外作家の作品からインパクトを受けていることも確かです。
 現在では平野啓一郎氏が作品毎に文体を変えていることも有名ですね。
    • good
    • 2

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

関連するカテゴリからQ&Aを探す