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マーラーの交響曲第2番「復活」の歌詞でわからないことがあります。

終楽章の合唱の歌詞の最後の部分で、
Was du geschlagen
zu Gott wird es dich tragen!
とありますが、Was du geschlagenの部分の訳が、
訳者によって、かなりまちまちです。2つの訳がまったく違う場合もあります。

ドイツ語から英語への翻訳も調べてみましたが、この部分については、
英語の訳も、日本語の場合と同じように、訳がまちまちのようです。

つまり、schlagenを、脈打つという意味と結びつけて訳している人とそうでない人
(たとえば、打ち負かすという意味でとらえる人)がおり、
かつ、前者の立場のなかでも、Was du geschlagenの文脈のとり方が、微妙に異なるようです
(脈動が神のところに連れていくという訳や、脈が止まって神のところに連れていかれる
という訳、などがあります)。

どなたか、この点について、詳しく論じているサイトを教えていただけますでしょうか。
正しい訳と、その根拠を知りたいと思っています。

クライマックスで繰り返される、この部分の意味が曖昧なまま今に至っているということが、
とても不思議です。

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

 もう一つの解釈、下記の2:00あたりから



(英訳) What you have fought for will lead you to God
(邦訳) 最後の鼓動がお前を神のもとに運ぶのだ
 

もうご存知でしょうけど。
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この回答へのお礼

先の回答も含め、ありがとうございます。

>こう見ると最後から2行目では死ななくちゃ話になりません

私もそう思います。

そうなると、おっしゃられるように、お前を打ちのめした(殺した)もの、あるいは、「最後の鼓動」といったことになるのだと思います。

ただ、サイモン・ラトルの動画の英訳にあるように、schlagenの意味としてfightをあてたり、あるいは、sufferをあてている訳もあるようですね。そうなると、ますます、わからなくなります。苦難に満ちた人生という意味が含まれてくるのだろうと思います。

それにしても、ラトルの動画についていえば、英訳の意味と邦訳の意味が食い違っているのが面白いですね。(実は、以前、同じ動画のより長いバージョンがアップロードされていたときによく観ており、気になっておりました。)

ちなみに、私の手もとには、バルビローリ指揮/シュトゥットガルト放送交響楽団の輸入版CDがありますが、Was du geschlagenの部分は、Your pulsationとなっています。サイモン・ラトルの動画の邦訳に近くなっています。

取り急ぎ、お礼まで。

お礼日時:2011/05/22 21:56

 ご専門の方が回答されるまで



1. ドイツ語の原文(終わりから5行)
 Sterben werd’ ich, um zu leben!
Aufersteh’n, ja aufersteh’n wirst du,
mein Herz, in einem Nu!
Was du geschlagen,
zu Gott wird es dich tragen!

2. 英訳の一例
  Die shall I in order to live.
Rise again, yes, rise again,
Will you, my heart, in an instant!
That for which you suffered,
To God will it lead you!

3. 邦訳の一例
 私は生きるために死のう!
 よみがえる、そうだ、おまえはよみがえるだろう、
 わが心よ、ただちに!
 おまえが鼓動してきたものが
 神のもとへとおまえを運んでいくだろう!

4. 機械翻訳(笑)
  Deaths werd ' I to live!
 You become Aufersteh'n, aufersteh'n, my heart, in a Nu!
 What will carry you hit, to God it you!

 で問題の箇所は what you hit と訳(?)されていますが、原文では第二番目の単語 du は、二人称単数の1格(主格)で、第三番目の単語は schlagen の過去分詞です。schlagen には「打つ」「殴る」「殺す」など、僕の辞書には1ページのほとんどを割いて、例と定義が出ている、誤訳には絶好の単語のようです。

 でご質問ですが
>>どなたか、この点について、詳しく論じているサイトを教えていただけますでしょうか。

 調べてみましたが、もう「ない」といった情けない行き先ばかりでした。

>>正しい訳と、その根拠を知りたいと思っています。

 一応僕なりの直訳では「お前が(1格ですから)打たれた(過去分詞)もの(=was)が、お前を(4格)神に運ぶ」になります。

 英訳では「耐えた」邦訳では「鼓動してきた」ですが、下記などではそう言う訳にはならないようです。
 http://dictionary.reverso.net/german-english/sch …

 正しい訳にたどり着くには、第5楽章の初めはクロップシュトックの詩ですが、おしまいの4行を削ってマーラーが書いた歌詞を見ることが必要でしょう。前の文脈を見ると、
 私は死ぬ、生きるために、(この一見、矛盾した連続に『復活』のテーマが出てきます。)
 復活だ、お前は復活するのだ。
 (最後の行は「お前を神に運ぶ」=復活です。その前に死んでいなくては復活にはなりません、こう見ると最後から2行目では死ななくちゃ話になりません。ですから数多い schlagen の意味の中から選ぶべきは「殺す」ではないでしょうか)すると
 「お前が殺されたものが(すなわち「死」が)、お前を神に運ぶ」
ではないでしょうか。「正しい訳」はどのように日本語を壊さないで原語に近づくかですから、好みでいろいろあると思いますが、僕はこの辺りではないかと思います。
 
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