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生体濃縮を利用する有害化学物質の除去法について
どんな研究がされているか、またどのくらい有用なのか
教えてください!

A 回答 (1件)

生物濃縮による環境回復の研究は全く行われておりません。

生物濃縮とは、難分解性で生物濃縮性の高い有害化学物質が、環境下では濃度が薄く害が無くとも食物連鎖で高次の捕食者程濃縮され害が現れることを言います。この仕組みによって環境回復を図るためには、高次捕食者をせっせと捕獲しまして焼却しなければなりません。理論的に考えただけでも問題の基本的な解決にはほど遠いものがありますから研究する意味がありません。

難分解性、生物濃縮性、かつ人または高次捕食動物に有害と判断された化学物質は、第一種特定化学物質に指定し、その製造・輸入は許可制としています。許可制と言いましても研究に使用する以外では許可になりませんから実質は禁止です。害を受けない唯一の方法は作らず使わずです。

ご質問は、原発問題で話題になっている放射性セシウム等をヒマワリ等で除去しようとするものなのではないかと思いますが違いますでしょか。セシウムの問題は生物濃縮ではなくファイトレメディエーション(植物を利用した環境回復)といいます。この方面の研究は進んでおります。

日本におけるファイトレメディエーションは、イタイイタイ病の原因物質であるカドミュウムの除去に特定の品種のイネを利用しています。作付け方法が一般のイネの場合と違うようですが2~3年で半減させることが出来るようです。国が買い取りまして現地で乾燥させ特殊な炉で焼却しています。

セシウムではチェルノブイリでアブラナを栽培しています。菜種油にはセシウムは移行しませんから菜種油を取り、他は焼却しています。しかし、こちらはカドミのようには行かないようです。以上何かの参考になりましたでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

なるほど、生体濃縮ではなくファイトレメディエーションでの環境回復が行われているのですね。
放射性物質もこの方法で除去が模索されていることがわかり、とてもありがたいです。


丁寧な回答をありがとうございました!

お礼日時:2011/07/06 21:22

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