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建て前と嘘とはどう違うのでしょうか。

本音と建て前、本当と嘘の違いをわかりやすく教えていただけないでしょうか。
日本人の考え方を理解する上で大切なことのように思うのです。

A 回答 (4件)

建て前については、なんらかの枠内にある人々のあいだで、概念の共有がなされ、合意形成されている。

そして本音をすっかり覆い隠すのではなく、透けて見える程度に、口にしにくい本音が存在することを言外に醸すという重要な働きをする。
そしてそのことによって、口にしにくいという事態に凝集する共同体組織の性質をも伝える。

嘘については、人が共有することもあれば単独によるものもあり、いずれにしても真実を覆い隠さねば嘘の甲斐がない。
真実が存在する事が透けて見える嘘を、下手な嘘という。
嘘をつかせたものは何かという問題はおおむね本人らの事情に帰され、共同体組織の性質よりもそうした性質とかかわる人間の性質を露呈するほうに重心を置く。
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この回答へのお礼

はぁ、なるほど、と考えさせられるご回答、ありがとうございます。

うちの夫は日本の会社と取引がありまして。納期とスケジュールを管理する責任があるのですが、そこで建て前問題が頻発するようです。

何度もミーティングをして、納期の確認をするのですが、日本側の責任者は、50%納期の遅れる可能性があっても”大丈夫です”と言う。そうして、何度もミーティングを重ねていって、ぎりぎりになって、”間に合わない”といい始める。ぎりぎりですから、スケジュールの調整が間に合わないわけです。

最初の頃の”大丈夫です”というのは、全くの建て前であったわけで、何度も繰り返すうちに、日本の”大丈夫”はフィフティーフィフティーの可能性で、100%大丈夫ではない、と悟りましたが、それでもまだ引っかかって頭を悩ませています。

これは質問者さんの仰るとおり、言外に”もしかしたら遅れるかも”と言う雰囲気を漂わせているのでしょうが、認識が足りないので、事態に対応できないのですね。"嘘"とは思いませんが、足元を掬われた感じらしいです。

お礼が長くなって恐縮です。

共同体としての一体感、概念の共有による無言のうちの合意、あたりが、キーワードになるのですね。深く頷けるものがあります。

お礼日時:2011/07/24 11:11

建前:人は自分自身の姿を正しく見られるべきだ。

(Should)
本音:自分は離婚した点に関しては正しく見られたくない。(Want)

離婚女性は質問者さんに「嘘をつかずに本音を伝えた」わけです。

質問者さんにとっては、彼女の婚姻状況は本音でも建前でもなく、単なる事実情報で、かつ他人の個人情報です。

質問者さんが彼女の婚姻状況など事実情報に関して、第三者に嘘をつきたくなければ、黙秘(ノーコメント)を貫けばよいだけです。

これは西欧社会でも全く同じです。例えば、

オバマ氏の建前:米国は核兵器廃絶を率先し、牽引する(プラハ演説=>ノーベル平和賞)
オバマ氏の本音:臨界前核実験を実施して、核兵器技術での米国優位を確保する
米国市民の政治的発言:「ノーコメント」
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この回答へのお礼

再びの回答、ありがとうございます。

オバマさんのノーベル賞の時には、”受け取るべきではない”という人がずいぶんいました。うちの夫も憤っておりました。当の本人が一番戸惑っていたように感じました。今でも、???です。

それはともかく、油断するとポロッと言ってしまいそうで恐ろしいです。こうしてみると、彼女は私とは本音の部分で付き合ってくれているのでしょうか。

日本人であるからには、イエスとノーをハッキリさせずに、うまく会話を続けてゆく方法を身につける必要があるのですね。

生活の知恵をありがとうございます。黙秘を貫く努力をしてみます。

お礼日時:2011/07/24 10:52

離婚の話が出たので、離婚を例に出して書きます。



会話の中で彼女の離婚に対しての話が出て、貴方は「彼女が離婚をしていない」と答えると嘘になります。

彼女が離婚のことを気にしているならば、貴方は彼女の離婚の話には入らないとか、肯定も否定もしないことが建前である。

日本人は、相手が気にしている事は、あえて言わない事が美徳とされています。
他人に聞かれてもお茶を濁すという言葉があります、質問されても正直に話さず「私に聞かれても困ります」と言ってその話題には触れないで、肯定も否定も避ける言葉使いをすることが建前です。

話した内容で関係者が気分を害したり、損害を被ったりしたら嘘。
話した内容で関係者が気分を害さないことや損害も受けない言葉使いをすることが建前で、結果論といえばそういうこと面もあります。
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この回答へのお礼

回答をありがとうございます。

建て前というのがどういうものか、良く分からなくなっていました。正直なところ、今でもよく理解できていませんが、ご説明で、どうして日本人が”あえて言わない”道を選ぶか判ったような気がします。

何とか全てを丸く納めようとすることなのでしょう。

それを嘘と呼ばないところにも、日本人の奥ゆかしい優しさが現れているようですね。”お茶を濁す”というのも、また、上級者のテクニックですが、日本人の方と付き合ってゆくためにはどうしても必要になる生活の知恵です。難しいです。

しかし、たいへん勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2011/07/23 13:00

本音はBeまたはWantで、建前はShouldです。

西欧人にも容易に理解できることです。

したがって、本音も建前も「嘘でない可能性」がありますし、「嘘である可能性」もあります。

嘘であるか嘘でないか、は本音か建前か、とは独立した命題です。

例えば、
A:彼は本音に関して嘘を言った。
B:彼は建前に関して嘘を言った。
C:彼は本音に関して嘘を言わない。
D:彼は建前に関して嘘を言わない。

AとCは二律背反です。
BとDは二律背反です。

AとBは相互に独立です。
CとDは相互に独立です。
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この回答へのお礼

早々に回答をありがとうございます。

具体的な例なのですが、日本人の友人が最近離婚をしたんですが、”周りの人が知ると面倒だから誰にも言わないで”というんですね。それで、共通の友人には、私も一緒に嘘をつき通すことになっています。そんなもん、正直に本音で生きていったほうが何かと楽だというのが、私の意見です。

こういう事態は、モクゾウ先生の公式に当てはめると、どういう筋道になるのでしょうか。

友人を巻き込んでまで建て前を通すと言うのは、一体どういう仕組みになっているのでしょう。この場合は嘘をついているのとほぼ違わないように思われるのですが。彼女には罪悪感は全然ないようです。

これは日本ではよくあることなのでしょうか。

ご面倒でしょうが、教えていただけると幸いです。
よろしくお願いします。

お礼日時:2011/07/23 03:18

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