プロが教えるわが家の防犯対策術!

以下の英文は、京都大学で出題された下線和訳の問題の一部です。

「Without diaries and reports,memoirs,newspaper and other contemporary records,
historians would have a very hard if not impossible time.」

和訳すると、

「日誌や報告や回想録や新聞といった、その他の同時代(その当時のその他の)の記録が無ければ、全くもって不可能にならないまでも、歴史家の仕事はとても困難なものになるだろう。」

で良いと思います。



一つ、疑問に思っていることが、『if not impossible time.』の箇所です。

なんとなく、言いたいことは解るのですが、文法的にはどう解釈したらいいでしょうか?

『if (it is) not impossible time.』...で(it is)の省略という認識でいいのでしょうか?

「不可能な時間を持たない。⇒全くもって不可能ではない。」

それとも、イディオム!?みたいな慣用句があり、通説として用いられているのでしょうか?

ご教授、宜しくお願いします。

A 回答 (16件中1~10件)

if not impossible の前後にカンマを補って解釈しているコメントが見られますが、この考え方は全くナンセンスです。



historians would have a very hard, if not impossible, time.

この様に書くと、if not impossible は挿入句の様に見えますが、英語ではこの様な場所(つまり、冠詞と名詞の間)に挿入句は入りません。

1) historians would have, if not impossible, a very hard time.

2) historians would have a very hard time, if not impossible.

こういった位置ならば、可能と思います。


仮に百歩譲って、これが挿入句だったと考えてみても、一つ盲点があります。

このセンテンスは、『事実とは反する仮定に基づいた考え』を表しているため、仮定法であると考えられます。つまり、if not impossible が何らかの省略を含んでいるならば、if (it were) not impossible である、と考えられます。

それでは、この『it』は何を表しているのでしょうか?

挿入句である(あくまでそうであるとここで仮定した) if not impossible を除いた以下の部分でしょうか?

historians would have a very hard time.

それでは意味が成り立ちません。つまり、このセンテンスだけに立脚して(つまり、前後の文脈なしに)考えるならば、この『it』が指している事柄は以下のどちらかである、と考えるのが妥当です。

a) Without diaries and reports, memoirs, newspaper and other contemporary records,

または、

b) a very hard time

二つのうちどちらだとしても、その場合の訳は、質問者の方が書いたものと大きく異なるものとなります。


話を戻しますが、いずれにしても、この位置の挿入句は英語として話し手/書き手の意図が不明です。『it』が指し示す事柄が a) か b) かを特定できないのは、その『不明さ』によります。

たとえば、上例1)のように書かれていれば、話し手/書き手にはその後に続く部分を際だたせたいという意図がある、と感じられるため、『it』が表すのはb)だと思えたでしょう。

まぁ、私が思う正解は回答No.6に既に書いていますので、机上の空論はこの辺で止めておきます。


最後に一言。

『こんな位置に挿入句を置くなんて impossible!』(笑)
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>ただ,構造上は if not impossible は time につながっている。


>even if it is impossible to ... でいいんですね?

 「Historians would have a hard time, even if they would not have an impossible time.」という書き換えをご覧になられたでしょうか。

 「if not」が用いられている理由は、上記の英文でないと説明できないように思いますが・・・。

 前回の書き込みで最後にしたかったのですが、投稿した後でご質問を拝読したので書き込みが前後したような形になってしまいました・・・。

 ご参考になれば・・・。
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> Historians would have a hard time, even if they would not have an impossible time.



 ご質問者の疑問への私の回答はすでに終了したと自覚してはいるのですが、個人的な関心から「if not」の「譲歩読み」と「進展読み」についての私見を続けて述べさせていただきます。関心の無い方はスルーして下さい。

 上記の英文を(A)として、下記の(B)の英文と比較すると面白いことが分かります。

(B) Historians would have a hard time, even though they will not have an impossible time.

 「even though」を用いると、そこには「事実(または確信の度合いの高いこと)を前提とした逆接」という意味合いが出てきますので、(B)の英文は「歴史家にとって不可能ではない(ということは確かである)けれども、~」という訳をつけることができます。

 一方、「even if」を用いた場合には、「仮定のこと(または確信の度合いの低いこと)を前提とした譲歩」という意味合いが出てきますので、(A)の英文は「たとえ歴史家にとって不可能ではないと(想定したと)しても、~。」という訳が考えられます。

 2つの日本語には明らかな違いがあります。(B)では「歴史家にとって不可能であることは考えられない状況が存在していること」が想像できますが、(A)では「歴史家にとって不可能であるかもしれないし、不可能ではないかもしれないという曖昧な状況しか存在していないこと」が想像できます。

 すなわち、(A)の方は、「話し手側は『不可能かもしれない』と思っているが、聞き手側がそう思ってはいないだろうと話手側が想像した結果、『たとえ(聞き手が考えているように)不可能ではないとしても』と聞き手側に配慮しているという状況」が読み取れます。

 「even though」ではなくて「even if」を用いることによって、話し手側の心理の中に「不可能だろう」という思いが存在することを暗示する効果が生まれてきているわけです。このような「曖昧さ」こそが「譲歩」の持っている意味合いだと思います。

 このように考えると、どこかのリンク先で専門家の先生(?)が主張されている「if not」の中にあると主張されている「進展読み」の意味合いが、すでに「if not」の「譲歩読み」の中に含まれていることが分かります。

 すなわち、お尋ねの英文で言えば、「たとえ不可能ではないとしても、苦労するだろう。」という日本語訳(譲歩読み)の中に、すでに「苦労する、いやひょっとしたら不可能かもしれない。」という日本語(進展読み)の意味合いが含まれていると考えることができます。

 結局、「A, if not B」という表現に関しては、「譲歩読み」でも「進展読み」でも同じようなことを言っていると考えて良いのではないでしょうか。これは、どこかで紹介されたリンク先の中で示されていた「ジーニアス英和辞典」の編纂者のひとりである小西友七先生の意見と一致しているように思えます。

 「現代英文文法講義」の著者である安藤貞雄氏も、その著書の中で「A, if not B」に関して「Bとは言えないまでも(少なくとも)Aである。(=もしかするとBである。)」という訳を紹介しています。この訳も「譲歩読み」とも「進展読み」ともとれる日本語だと思います。

 個人的には「A, if not B」については「たとえBとは言えないまでも(少なくとも)Aである」という「譲歩読み」の訳をつけていれば十分だと思います。ご参考になれば・・・。
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とにかくあんたはおかしいよ。


人の言いたいことが全然わかっていない。
if it is impossible to ... でいいんですか?
if it is not impossible to ... にしないとあんたの意見はつじつまがあわんでしょ?

そうだとしても,そういう構造にはならんと言いたいんだよ。
an impossible time であって,
if it is not impossible to ... という構造じゃない。
それとも if it is impossible to ... でいいんですね。

あんたは人のふんどしで相撲とるところはとるわ,
勝手に人が挙げた例を説明するわ,善人,まともな人ぶる。
人の説明を台無しにしたいだけだろ?

こっちが先に指摘している。
「不可能な時を過ごす」というのをどう判断するか。

ただ,構造上は if not impossible は time につながっている。
even if it is impossible to ... でいいんですね?
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 ここは自由に自分の主張を述べられる場ですので、お互いにあまり熱くなりすぎるのは控えましょう。



 「hard」と「impossible」が、どちらも「hard」にかかるという認識には問題ないと思います。しかし、単なる並列であれば、次のような英文で十分なはずです。

 Historians would have a hard, or impossible time.

 上記のような英文にせずに、わざわざ「if not impossible」という表現を用いているのは、何故なのでしょう?「if not」はどこから出てきたのでしょうか?

 ご質問者が疑問を感じていらっしゃるのは、まさにこの部分だと思います。私たちは「どこから『if not』という表現が出てきたのか?」という疑問について考えた上で回答しなければ、このご質問に答える意味はないのではないかと思います。

 その疑問に対する私なりの回答が、前回示した英文です。最初の英文を一部修正しています。

 Historians would have a hard time, even if they would not have an impossible time.

 『if not ...』という表現が用いられている理由は、『「even if」という「譲歩」の構文がもとになっているからではないか』というのが私の意見です。

 もっとも、この「if not」が長い間用いられている間に「譲歩」の意味だけではなく、そこから発展した別のニュアンスで理解することも可能になったのかもしれませんが、だからといって「if not」の由来が消滅してしまうわけではないでしょう。

 自分の意見が否定されると不愉快になる気持ちも理解できますが、議論することから新しい発見があるかもしれません。私自身も「if not」に「進展読み」という解釈ができるという仮説があることを初めて知ってとても勉強になりました。英語の疑問を解明するために大いに論じ合いましょう。

 ご参考になれば・・・。
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勝手にやってください。



私が言いたかったのは「譲歩」がだめだ、というのではありません。
伸展読みというのもある、というだけのこと。

if not impossible は
very hard と対比していて、
a ... time の形容詞の部分が
very hard / if not impossible
なので、
if not impossible だけ切り離して
if it is not impossible to ... のような説明はふさわしくない、ということです。
(if it is impossible to ... じゃないですね?)

have a hard time「~するのに苦労する」
に対して、
have an impossible time というのが「何かするのが不可能なような時間を過ごす」
という感じになり、結果的に「~することが不可能だ」という意味合いになる。

ただ構造的に if it is not impossible to ... という説明にはならない。

「~するのが不可能だ」と訳せても、
have an impossible time という形が出来上がっている、
この点を言っているだけです。

省略部分を補って説明することはできない。
もういいです、勝手にやってください。
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コンマがあれば分かりやすいのでしょうが、コンマがないから疑問が生じてしまいますね。



...would have a hard, if not impossible, time.

と書けばお分かりいただけるでしょう。

あなたの訳で、英文をちゃんと解釈できていることは分かりますが、よりよい評価が得られるであろう日本語で訳しておきますね。(何しろ、京大英語は日本語能力の比重が日本一高い入試ですから)

「不可能ではないにしても、かなり苦労することになる」
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 面白そうなので、いろいろ調べてみました。

京都教育大学の岡田伸夫氏の考えを紹介しておきます。

http://ir.kyokyo-u.ac.jp/dspace/bitstream/123456 … not 伸展読み'

 肝心の部分のみ抜粋してみましょう。

 ~~~~~~ 次の(78)の if talkative は譲歩を表すが,(79)の if not charming は(少なくとも書き言葉においては)暖味で,(80a)と(80b)のいずれにもパラフレーズすることができる。

(78) He is pleasant,if talkative.
(79) He is pleasant,if not charming.

(80) a.Even though he is not charming,heis at least pleasant.
    /He is not charming,lagree,butheis(atleast)pleasant.
(81) b.He is certainly pleasant,and probably/possibly/may be charming.

(80a)でパラフレーズされる(79)の if not charming は(78)の if talkative 同様,譲歩を表すが,(80b)でパラフレーズされる(79)こおいては,X if not Y の Y が,おそらく/ことによると真であると示唆されている。

 以後,(78)の if talkative の読みや(80a)でパラフレーズされる(79)の if not charming の読みを譲歩型(consessive),(80b)でパラフレーズされる(78)の if not charming の読みを伸展型(extensive)として区別することにしよう。

 ところで,(78)の if句にせよ、(79)の if not句にせよ,基底においては次の(81a-b)に見られるような『if定形節』であったと考えられる。

(81)a.He is pleasant,if he is talkative.
(81) b.He is pleasant,if he is not charming.

 if には even if と even though の2つの意味がある。~~~~~~~~~~~~~~


 抜粋した内容を要約すると、「A, if not B」は「譲歩読み」と「伸展読み」の2通りの可能性があり、そのもとの形は「even if (it is) not B」か「even though (it is) not B」のどちらかであるということが明言されています。

 お尋ねの英文の中の「if not possible」の部分は、最初に示した書き換えでも良いと思いますが、「even if/though they would have an impossible time」と考えることもできそうです。

 さて結論めいたことをまとめてみましょう。

 上記の説明から、お尋ねの英文は、『譲歩読み』による「歴史家たちは、(過去の歴史にたどり着くことは)たとえ不可能ではないとしても、かなり苦労するだろう。」という訳をつけても構わないし、仮説を主張している方の用いている『伸展読み』による「歴史家たちは(過去の歴史にたどり着くには)かなり苦労するか、ひょっとしたら不可能かもしれない。」という訳をつけても構わないということになります。

 話し手(または書き手)がAとBのどちらに重点をおいて話して(または書いて)いるかによって、その解釈は分かれると考えるのが自然ではないでしょうか。どちらに重点を置いているかはケース・バイ・ケースであり、断定することは難しいでしょう。

 すなわち、今回の問題に関しては、与えられた条件(英文)だけでは、「譲歩読み」か「伸展読み」のどちらかに限定することはできません。というよりもむしろ、どちらかに限定すること自体が無意味であると考えるべきでしょう。ここではおおよその意味が分かれば十分だと思います。

 ご参考になれば・・・。
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1. have a hard time は、困難な状況である、悪戦苦闘する、なかなか~できない、という意味です。


  下記には例文として
    I have a hard time finding a job. : なかなか職にありつけない。
    があがっています。
http://eow.alc.co.jp/have+a+hard+time/UTF-8/

2。この hard 「難しい」に if not impossible 「不可能でなくても」がくっついているだけです。

3。要するに time という名詞を hard という形容詞が修飾しており、さらにこの形容詞には
 (1) very という副詞が前に置かれて修飾し
 (2) if not impossible という副詞句が後置されて修飾している

   纏めると1は、おっしゃる通り慣用句、それに前置された副詞と、後置された副詞句がある、という構造だと思います。
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 なるほど、「A, if not B」に「伸展読み」という解釈ができるのではないかという「仮説」があること寡聞にして知りませんでした。



>文法書では、通常、~「譲歩のif」と解釈するものがほとんであるが、その意味するところの曖昧性に言及するものは少ない。
>従来、「譲歩の構文」と理解されていたA, if not Bの意味解釈に「伸展読み」の可能性を指摘し、その解釈上の曖昧性を解消する仮説を提起し、検証を加える。

 確かに、私たちが日常用いる辞書や参考書による「A, if not B」の解釈は「譲歩」だとされているものがほとんどです。

 最新の「Wisdom英和辞典」には、「譲歩」とは別に「A、いやおそらくはB」という訳が出ていますが、「譲歩との区別は、AとBに来る語句の意味関係にもよりあいまいである。」という但し書きがついています。おそらく、専門家の間でも議論の余地が残っているのでしょう。

 そもそも、この論文の書き手が「仮説」として主張する「伸展読み」はどのようなものなのでしょうか。その主張は、下のような書き換えられた英文が元になっているようです。

(1) Such a mistake could cost us thousands, if not(=or possibly) millions of punds.

(2) She's just as good as a male trainer, if not better(= maybe even better).

 (  )内に示された「possibly」や「maybe」という「可能性」を示す副詞は、どちらも可能性が50%未満か、せいぜい50%前後であることを示します。

 だからこそ、上記の(2)の英文の日本語訳としてリンク先に示されている訳は、「(彼女は)男性のトレーナーに全く引けをとらないし、『ひょっとすると』男性以上かもしれない。」というものになっていのでしょう。

 これが「possibly」ではなくて、可能性がはるかに高い「probably」であれば、「Aというよりも(90%以上の確率で)Bである。」という理解をしても良いでしょう。こちらであれば「伸展読み」という解釈も理解できなくはありません。

 しかし、「possibly」という書き換えがなされていることを考えると、「AであるかBであるかの可能性はせいぜい五分五分か、それ以下の可能性しかない。」と考えるのが妥当でしょう。

 このように考えると、「A, if not B」は「A、ひょっとしたらBの可能性もある」という意味で理解することはできます。しかし、それは「たとえBとまでは言えないまでも(少なくとも)Aである」という意味とほぼ同じことだと理解しても問題はないでしょう。

 「ジーニアス英和辞典」に記載されている「if not」の解説を添えておきます。

 ~~~「Bと言っては言いすぎだが、Aと言ってもさしつかえない、Bとまでは行かなくてもA以上だ【A<Bの関係にあり文法的に対等な品詞を用いる】」~~~

 言語学者ではない一般人である私たちにとって「A, if not B」の日本語訳は「(たとえ)Bでなくても(少なくとも)A」または「A、ひょっとしたらBの可能性もある。」という訳で問題ないと思います。構造的には、もちろん「(even) if (it is) not ...」の省略だと考えるのが自然だと思います。

 ご参考になれば・・・。
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