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歴史的仮名遣いと読み方の違いについてです。
文法書の説明では、
「あふさか」 ahu→au→o 「おーさか」
と書いてありますが、平安時代の会話を収めたCDなんてあるわけもないのに、なぜ「おーさか」と発音していた、とわかるのでしょうか?
「あふさか」と書いてある通りに発音していた可能性はないのでしょうか?

回答よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

    平安時代はまだ「おーさか」まで行っていないと思います。



    1603年に『日葡辞書』(下記)が書かれていますがそれには au から来た o: は o の上に小さなv のついた文字が書いてあり、 ou から来た o: には o の上にv を逆にして傘をかぶせたような文字で書いてあります。
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E6%97%A5%E8%91%A1 …

    「アウ」に発する長い「オ」と、「オウ」に発する長い「オ」とが合流するのは、その後(17世紀以後)の話です。

    纏めますと
    ahu > (平安時代の「ハ行転呼音」下記によって) au > 17世紀には開いたo: となる > o:
http://kotobank.jp/word/%E3%83%8F%E8%A1%8C%E8%BB …

質問1。なぜ「おーさか」と発音していた、とわかるのでしょうか?

   17世紀には開いたオの長音になったことが、当時のローマ字書きの辞書で分かります。ただし現在の「オー」ではなく、「オ」と「ア」の中間(発音符号では逆c)の長音です。

質問2。「あふさか」と書いてある通りに発音していた可能性はないのでしょうか?

    あります。平安初期から「ハ行転呼音」が広がるまでです。
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この回答へのお礼

文法書には、全て平安時代のことが書いてあると勝手に思っていたのですが、最初は文字通りに発音していて、完全に発音が「おーさか」のようになったのは平安から大分経ってからのことだったのですね。
しかも、17世紀にローマ字の辞書があったなんて、驚きました。
古文だけでなく歴史の勉強もしようと思います。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/08/02 23:19

まず、その「文法書」には「平安時代には『あふさか』と書いて、今のNHKアナウンサーのように『おーさか』と読んでいた」という説明が書かれているのでしょうか。

だとしたら明らかな間違いです。

ただ、識字率が低かった時代、日本人はいろいろな発音でしゃべっていましたし、ご回答にも示唆されているように、その発音は今の「あいうえお」では表しきれません。したがって、せいぜい“「あふさか」 ahu→au→o 「おーさか」”のような説明しかできないのです。より詳しいことについては、言語学者が本を出したりしています。

古い日本語の発音は、古典芸能に今も息づいています。歌舞伎や能の発音など、独特ですよね。昭和天皇も、かなりそれに近い発音でスピーチ(おことば)などをしていました。そういうものを聴いていても想像できますが、平安時代の例えば平安京の人たちは「あふさか」と書いて、限りなく「ahusaka」に近い「おーさか」と発音していたと思われます。

これを今の中高生の授業では「おーさか」もしくは「おうさか」と読むよう指導されるというか、それ以上の本格的な発音は要求されていないのです。それこそ、何が本格的かという確証がありませんし。しかし、古典芸能を習うと、そのような発音を要求されます。音として伝承されているので。
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この回答へのお礼

文字と発音が一致している現代に生まれて良かったです。
テストでは読み方も出るので、「本当にこんな読み方していたかわからないじゃない!」ともやもやしながら問題を解いていましたが、納得できました。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/08/02 23:26

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