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ぢ(ヂ)とじ(ジ)、づ(ヅ)とず(ズ)の表記の違いは何でしょう。
似た音文字で、
古典仮名遣いにおいては明らかに違う感じがするが、現代仮名遣いでは容易につかみにくい。
古典仮名遣いを含め、この2つの文字の表記の使い分けは
どこにあるか
分かる人はご教授お願いします。

A 回答 (6件)

発音上は、古い時代に「ぢ・じ」「づ・ず」の区別がなくなり、表記上の区別が歴史的仮名遣いとして残っていたものです。

「ぢ・じ」「づ・ず」の違いは、個々の漢字の字音を覚えるしかないでしょう。

【地】 漢音:チ、呉音:ジ(ヂ)←もともと濁っている
【図】 漢音:ト、呉音:ズ(ヅ)←もともと濁っている

戦後の「現代かなづかい」で、「ぢ」「づ」は発音通りに「じ」「ず」と書くことになったのですが、一部の語については「表記の慣習による特例」が残ったままで不統一になっています。

なお、「ぢ」「づ」の古い発音(「でぃ」「どぅ」に近い?)が、方言として残っている地域があると言われています。

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戦後の規定
・旧規定「現代かなづかい」 昭和21年11月16日 内閣告示第33号
・現規定「現代仮名遣い」  昭和61年 7月 1日 内閣告示第 1号

いずれも基本的には変わっていませんが、現行規定は旧規定よりも例示語彙と注意書き・なお書きが増えています。

以下、例示語彙を一覧形式に書き換えたものです。×印は使用しない表記。
これ以外の語彙も多々あります。

① 同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」は、「ぢ」「づ」と書く。
(例)
 縮み    ○ ちぢみ   × ちじみ
 縮む    ○ ちぢむ   × ちじむ
 縮れる   ○ ちぢれる  × ちじれる
 縮こまる  ○ ちぢこまる × ちじれる
 鼓     ○ つづみ   × つずみ
 葛籠    ○ つづら   × つずら
 続く    ○ つづく   × つずく
 約める   ○ つづめる  × つずめる
 綴る    ○ つづる   × つずる
【注意】
「いちじく」「いちじるしい」は、この例にあたらない。

② 2語の連合によって生じた「ぢ」「づ」は、「ぢ」「づ」と書く。
(例)
 添乳   (…ち)    ○ そえぢ      × そえじ
 鼻血   (…ち)    ○ はなぢ      × はなじ
 入れ知恵 (…ちえ)   ○ いれぢえ     × いれじえ
 近々   (…ちか)   ○ ちかぢか     × ちかじか
 間近   (…ちか)   ○ まぢか      × まじか
 底力   (…ちから)  ○ そこぢから    × そこじから
 貰い乳  (…ちち)   ○ もらいぢち    × もらいじち 
 茶飲み茶碗(…ちゃわん) ○ ちゃのみぢゃわん × ちゃのみじゃわん
 散り散り (…ちり)   ○ ちりぢり     × ちりじり
 緋縮緬  (…ちりめん) ○ ひぢりめん    × ひじりめん
 小ぢんまり(…ちんまり) ○ こぢんまり    × こじんまり
 お小遣い (…つかい)  ○ おこづかい    × おこずかい
 愛想尽かし(…つかし)  ○ あいそづかし   × あいそずかし 
 鷲掴み  (…つかみ)  ○ わしづかみ    × わしずかみ 
 三日月  (…つき)   ○ みかづき     × みかずき
 片付く  (…つく)   ○ かたづく     × かたずく
 小突く  (…つく)   ○ こづく      × こずく
 熟々   (…つく)   ○ つくづく     × つくずく
 毒突く  (…つく)   ○ どくづく     × どくずく 
 基づく  (…つく)   ○ もとづく     × もとずく 
 心尽くし (…つくし)  ○ こころづくし   × こころずくし
 手作り  (…つくり)  ○ てづくり     × てずくり
 裏付ける (…つける)  ○ うらづける    × うらずける 
 竹筒   (…つつ)   ○ たけづつ     × たけずつ 
 小包   (…つつみ)  ○ こづつみ     × こずつみ
 言伝   (…つて)   ○ ことづて     × ことずて 
 手綱   (…つな)   ○ たづな      × たずな
 友綱   (…つな)   ○ ともづな     × ともずな 
 常々   (…つね)   ○ つねづね     × つねずね
 新妻   (…つま)   ○ にいづま     × にいずま
 行き詰まる(…つまる)  ○ ゆきづまる    × ゆきずまる
 箱詰め  (…つめ)   ○ はこづめ     × はこずめ
 蹴爪   (…つめ)   ○ けづめ      × けずめ 
 働き詰め (…つめ)   ○ はたらきづめ   × はたらきずめ 
 蹄    (…つめ)   ○ ひづめ      × ひずめ 
 粘り強い (…つよい)  ○ ねばりづよい   × ねばりずよい
 髭面   (…つら)   ○ ひげづら     × ひげずら
 徒然   (…つれ)   ○ つれづれ     × つれずれ
 道連れ  (…つれ)   ○ みちづれ     × みちずれ

②の例外:現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等
       本則:「じ」「ず」  許容:「ぢ」「づ」
 世界中    ○ せかいじゅう  (○)せかいぢゅう
 汗水漬く   ○ あせみずく   (○)あせみづく
 稲妻     ○ いなずま    (○)いなづま
 腕尽く    ○ うでずく    (○)うでづく
 頷く     ○ うなずく    (○)うなづく
 訪れる    ○ おとずれる   (○)おとづれる
 傅く     ○ かしずく    (○)かしづく
 固唾     ○ かたず     (○)かたづ
 絆      ○ きずな     (○)きづな
 黒尽くめ   ○ くろずくめ   (○)くろづくめ
 組んず解れつ ○ くんずほぐれつ (○)くんづほぐれつ
 杯      ○ さかずき    (○)さかづき
 差し詰め   ○ さしずめ    (○)さしづめ
 躓く     ○ つまずく    (○)つまづく
 出突っ張り  ○ でずっぱり   (○)でづっぱり
 常磐津    ○ ときわず    (○)ときわづ
 就中     ○ なかんずく   (○)なかんづく
 額突く    ○ ぬかずく    (○)ぬかづく
 跪く     ○ ひざまずく   (○)ひざまづく
 一人ずつ   ○ ひとりずつ   (○)ひとりづつ
 酸血漿    ○ ほおずき    (○)ほおづき
 木菟     ○ みみずく    (○)みみづく
 融通     ○ ゆうずう    (○)ゆうづう

【注意】
漢字の音読みでもともと濁っている「じ」「ず」。①②に該当しない。
 地面     ○ じめん    × ぢめん
 布地     ○ ぬのじ    × ぬのぢ
 図画     ○ ずが     × づが
 略図     ○ りゃくず   × りゃくづ

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明治以降の外来語の「ティ」「ディ」を「チ」「ヂ(ジ)」と書いたのは、
日本語にない「ティ」「ディ」の音韻を表記する方法がなかったからですね。これは「四つ仮名」とは別の話です。

「チ」「ジ」と書く慣用が定着している語も多々あります。
エチケット  (エティケット)
スチーム   (スティーム)
プラスチック (プラスティック)
スタジアム  (スタディアム)
スタジオ   (スタディオ)
ラジオ    (レイディオ)
キャンデー  (キャンディー)
デザイン   (ディザイン)
ステッキ   (スティック)
エジソン   (エディソン)

ビルディング(building)を「ビルヂング」と書く例は今もあります。
羽田空港・成田空港のターミナルビル管理会社は「日本空港ビルデング株式会社」です。

ボストン茶会事件(Boston tea party)を「ボストン・チーパーチー」と書いた時代もあったようです。
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この回答へのお礼

Thank you

詳しい説明ありがとうございます。

お礼日時:2022/12/28 22:01

No.5の訂正



誤: 酸血漿    ○ ほおずき    (○)ほおづき
正: 酸漿     ○ ほおずき    (○)ほおづき
   (ほおずきは鬼灯とも書きます)

余談
一般社団法人 東京ビルヂング協会
一般社団法人 日本ビルヂング協会連合会
大名古屋ビルヂング
東京丸の内の三菱系「ビルヂング」は「ビルディング」に変わりました。
「ヂーゼル」「ラヂエーター」などの付いた会社名も「ジ」に変える例が増えています。
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#1 さんの「もともと違う発音だったから」というのが一見正しいように思えます。


理由としては、古い戦前からの建物には「○○ビルヂング」と書かれたものがあり、「ビルディング」と発音したかったのだろうなあと思うからです。

https://dainagoyabuilding.com/
https://bb-building.net/tokyo/deta/201.html

ただし「○○エンヂニアリング」などという会社名もあり、これは意味不明です。

https://www.tokyoeng.co.jp/
http://www.fuji-eg.co.jp/

あとは、#3 さんのような
 鼻血:「はな + ち」→「はなぢ」
 気づく:「き」が「つく」→「きづく」
というのも納得できます。

しかし
 地面:「地(ち)の(表)面」が「じめん」
 地場:「その土地」の「場所」が「じば」
だったり
 単なる連続文字:「続く」=「つづく」、「縮む」=「ちぢむ」
となるのはそういった理由からは説明できません。

私も、質問者さんと同じ疑問をずっと持っていました。
歴史的仮名遣いの「は行」が「あ行」で発音される場合や、「やいゆえよ」「わゐうゑを」の発音が昔は区別されていた、というのと似たような歴史的な理由があるのでしょうか。
きちんと知りたいものです。
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この回答へのお礼

Thank you

「やいゆえよ」(拗音用)
「わゐうゑを」(響く音用)

という形で文字の使い分けがあったと聞く。

お礼日時:2022/12/28 22:03

私の場合は、元の意味(基本)が「ち」か「つ」かで判断しています。



例:
鼻血(血:ち)⇒はなぢ  瞬時⇒しゅんじ
気付く(付:つ)⇒きづく  築く⇒きずく
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この回答へのお礼

時はジなど、ありがとうございました。

お礼日時:2022/12/28 22:04

昭和31年に検討された内容が昭和58年に見直しが検討されているようですがその後確固とした方針はでてないですかねぇ・・・



https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/jo …
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この回答へのお礼

Thank you

参考にします。

お礼日時:2022/12/28 22:05

ネットで検索して調べればすぐわかるんだけどね。

 「英語びより」と言うサイトに詳しく書いてあるので丸写ししようとしたけど、字数がオーバーすので冒頭の部分だけコピーします。 あとは下記URLでこのサイトを参照してください。

https://ipa-mania.com/yotsugana/


「ジ」「ヂ」「ズ」「ヅ」という仮名をまとめて専門的に「四つ仮名」と呼びます。

1「四つ仮名」が存在する理由

じつはこの四つ仮名ですが、元々は全部違う発音でした。 「ヂ」の発音は「でぃ [ di ] 」で、「ヅ」の発音は「ドゥ [ du ] 」だったのです 。

つまり、発音が違っていたから表記も違っていたんですね。
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この回答へのお礼

Thank you

よつ仮名ですか。なるほど。

お礼日時:2022/12/28 22:06

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