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仙台市で住宅の建築を考えています。
ハウスメーカー、工務店、工法を調べているうちに、何がいいのかわからなくなってきました。
1、基礎断熱or床断熱
東北の冬の寒さ、床下の乾燥を考えたとき、絶対基礎断熱だ!と一時は基礎断熱信仰者となりました。床下を居住空間の一部(収納)として利用できる、土間など作れる、床下の乾燥で住宅寿命が延びる、床暖房などしなくても床が暖かい、など、いいことだらけだと思ったのです。
しかし、いろいろ調べていくうちに、シロアリ被害の多さに、その信仰心もどこへやら。
ならば、基礎は内断熱!とも思ったのですが、結局、床下が暖かいとシロアリは寄ってきてしまう。基礎を内断熱にしても被害はあるようです。
昔、断熱材さえ入っておらず、基礎もコンクリートなどではなく、床下は土のまま・・・という、古い住宅に住んでいたことがありましたが、特に不便とも寒いとも感じませんでした。
確かに、今の住宅に比べれば断然寒いと思うのですが、比べたこともなかったので、それが当たり前だったのです。
当然、床下は換気孔から風がスースー。しかし、築50年でも床下は乾燥されていて、シロアリの被害は一度もありませんでした。
基礎断熱はせず、床暖熱で充分であり、基礎は自然に戻すべきだ、などといった本も読みました。
確かに、地中に生きる生き物から家を守るためには、その方がいいのかもしれないと思ったのです。
最近の住宅事情は、人の快適性を求めるために、どんどん自然を敵にまわしているのかな、床が冷たければ靴下をはき、こたつに入り、薪に火をつける、そんな昔の暮らし(住宅)は、自然と共存した正しいものだったのかも・・・とも思うようになりました。
しかし、これからは基礎断熱が良いという情報が多いため、そういった情報を目にするたび、高い金額を出すのなら、やはりそうした方がいいのかとまた心を揺さぶられたり。
設計、建築に詳しい方、住宅を建てられた方、どう思いますか?
基礎断熱より執着はしていないのですが、天井断熱or屋根断熱についても、どういったメリットデメリットがあるのか、皆さんのご意見をお伺いしたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
建築思想が語られずに、断片的な知識が氾濫しているので、多くの方が迷われます。
建築思想から確認すれば、「冷暖房容積は小さい方が良い」のです。冷暖房容積に比例し、冷暖房設備の容量が大きくなるし、また運用時のエネルギー負荷も増えるからです。
思想に忠実であれば、空調境界は下は床、上は天井となりますし、横は壁です。
そして空調境界の外側は通気性を確保し、湿気を好む木材腐朽菌や白蟻などの被害リスクを減少させることで耐久性の確保を狙います。
ところが、敷地面積の制約、建蔽率の制約、容積率の制約、北側傾斜制限、隣家への配慮など、個別建築の制約条件から必要な居住面積が確保できない場合があります。
この場合に、収納場所を床下や屋根裏に求めることで制約条件下での居住面積を確保するのが住宅設計です。
建築コストや使いやすさの面では、敷地制約さえなければ横に広げる方が良いのですが、コストを掛けても上に広げざるを得ない事情の敷地があるのです。
ですから、冷暖房容積を拡大するべきか否かの議論に入る前に、床上で、かつ天井下の空間で、必要とする居住空間、収納空間が確保できるのかどうかが先決です。
必要な空間が確保できるようでれあれば、床断熱、天井断熱に十分なコストをかける設計方針を選ぶべきです。
ここで浮いたコストを窓や玄関などの開口部断熱に使うことで、快適でエネルギー効率の良い住宅にすることが可能になります。
床面積の少なさから、床下、屋根裏へと収納を作りたいが為に、屋根断熱、基礎断熱という考えが採用されるようになったというのは、納得しました。
本来は、暖冷房空間が小さい方が、圧倒的に光熱費も少なくてすみますものね。
全館を同じ気温に、、、床下には換気扇をつけるか、蓄暖房で、、、、外断熱・基礎断熱は、、、でもシロアリが、、、だから薬剤は、、、などと、夢中に全館空調、全館暖房を考えていた時、ふと夫が「前のあんな古い家で、こたつにファンヒーターでも寒くはなかったじゃない?」の一言に我にかえった先日。
あなた様のご意見を読んで、その時と同じ気持ちになりました。
少々、ハウスメーカーの工法や断熱にふりまわされていたと感じます。
どんな家を建てたいのか、見えてきたような気がしました。
ご回答ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
寒い地方ですからね。
高気密にされたいのはわかります。床断熱では効率は悪いですし、私の好みでは気密は好きではなく、木にとっても人間にとっても風通しの良い方をとります。高断熱は賛成です。気密をとれば開放型の暖房は使えません。キッチンもガスなら換気連動にするなど1酸化炭素中毒には十分注意が必要です。
24時間換気はあくまで法ではシックハウス用ですよ。
風通しの良い日当たりのよい窓で素敵なマイホームを。
また防蟻用断熱材貼っておきます。
http://plaken.co.jp/performguard.html
パフォームガード!素晴らしい断熱材です。
外断熱のデメリットを解消できると思うのですが、最近の商品ということで、不安はあります。
しかし、試験的にも、他の断熱材とは顕著な差が出ていますね。基礎外断熱にするならこの断熱材をぜひ使いたいと思いました。
リンクを貼っていただいてありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
床断熱の不利な点。
換気の空気がよどむところなどで基礎内結露が起きる
断熱材がボード状でない場合断熱が垂れて床板から離れ結露し断熱が効かなくなる。
気密工事するときは、断然基礎断熱の方が楽に気密化できる。
ちなみに蟻除けの基礎断熱材もあります。
屋根断熱の不利な点。
十分な通気層がないと結局効率が良くない。
空間利用で断熱ラインが変わったこともありますが、基礎内結露も問題点です。
必要な室内だけ断熱して空調する天井断熱床断熱が一番体積が少なく効率がいいと思います。
木も息をしますしね。質問者さんの場合には床断熱の方がいいのかなという気もしました。ただ、お施主様の多くは気にしていないのですが、空気が滞らないような配慮した基礎形状がよりよいと思います。
そうなんですよね、私も基礎断熱信仰者となったのは、床下の結露、カビが気になったからです。
昔、古い家に住んでいた時、少しリフォームしたことがあったのですが、その時の大工さんが、「この家は、床下、からっからだぁ、あと50年は持つぞ」、とおっしゃっていたことが耳から離れず、やはり家の寿命は床下だ!と思ったのです。
シロアリを完全に打破する断熱材を調べたところ、アメリカでは開発されているようですが、特許の関係かすごく高価で日本にはまだ入ってきていないようです。
やはり日本はまだ、薬剤の定期的散布や金網で防止するしかないようです。
エアサイクルなども調べましたが、少々不安な気もしまして。
床天井断熱の高高住宅にして、間取りは風が通るように設計し、床下と天井合わせて、室内も機械で24時間強制換気することが一番良いような気がしていますが、どうでしょうね。
ご回答ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
地元で不動産と建築士事務所を開設しています(私は建築士ではありません)
何を住宅に求めるのか?それと予算、これを良く突き詰めて質問者さんの御家族がどう考えて選択してゆくのかに依るでしょう。
仙台ですと冬場で12月中から2月一杯、夏場で1ヶ月程度、この期間だけが断熱などの影響をもろに受ける期間ですよね?逆に言えば現在の仙台の標準的な断熱仕様は、工法やメーカーによらずフラットなどでいう次世代省エネ(エコポイントが30万点つく)仕様が標準です。この期間以外ではそれだけで十分に対応できているとも言えます。
断熱性の性能だけ考えれば、極力開口部(窓)などの大きさも小さく、空間も小さく・・・という傾向でプランしてゆく方向性になってしまいますし、窓の開放も避けるような全館空調などの方向性へ行ってしまいます。でも仙台ですと家々の間も、適当な距離を保たれていますし、空気もそう汚れてはいない、自然の風を感じて暮らすという当たり前に出来る事を捨ててしまって良いのか?ということにもいきつきます。
住宅というのはそれを商売として、沢山売るという形態では、何かしら他との差別化や特徴を強調しなければ、なりません。それの一つの手段として「断熱性能」を各社、色々と取り上げ、宣伝するのであって、本当にご自身が求める程度の断熱性能を良くお考えになってください。
また、暖房システムとプランや断熱性は非常にかかわりが深いものです。コストや生活スタイル、使用する熱源で全くというほど選択肢は変わります。
急いでいないのであれば、モデルハウスではなく、出来れば実際に建ててお住まいになられて、暖房などをしている「お住まい」を拝見させてもらえる機会を作ってもらい、住まい手の感想など聞きながら検討できれば、一番良いのですが・・・・・・震災の影響でまだすぐ着工できる状態にはどこもないと思いますので、今冬はそのような検討期間にあてて、来年に向け準備されてはいかがでしょうか?
RCなどですと外断熱は必須などと答えは出るのですが、木造関係の場合、数字を積み上げて、作る家が質問者さんに向いているのか?どうか?は良く検討されてください。
技術的な回答でなくすみません。
本当に、その通りですね。
先の方のお礼にも書きましたが、各社の工法に振り回され、家を建てるにあたっての要が見えてなかったと思います。
自分が家を建てる場所に、自分が心地よくいられれば良いだけのこと。
結局は家なんて、食べて寝てプライベートが確保できれば良いのです。
欲を言えば、長く家が持つように大事に住んでいく。
震災直後ということもあって、皆さん今はすぐに建築はせず様子を見ている段階のようです。
本当の建築ピークはあと1~2年先とのこと。
私もゆっくり、地元の工務店を回りながら話を聞きつつ、信頼の出来る方を探していきたいと思います。
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