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質問です

生物多様性は保護すべきだということは当然のことだと思いますが、
いざその理由を考えてみるとはっきりと分かりません

その目的は何なのでしょうか?
一つではなく、なるべく多くの目的を聞きたいと思っています

宜しくお願いいたします

A 回答 (6件)

キーワードは生態系サービスです。



生態系サービスというのは生態系から人間が得ている利益の事を指し、普通の生活を送っている限りはあまり意識しないことが多いと思います。

天然資源として食卓に上るものはたくさんあります(特に魚介類)。有用な化学物質や遺伝子を含み人類の役に立つ動植物も数多く存在しますし、陸上植物と植物プランクトンによる酸素の生産と二酸化炭素の固定など、生態系は気候すら制御します。

想像すればいくらでも出てくると思いますが、人の手では不可能、あるいは膨大な手間とお金がかかるようなことを生態系は勝手にやってくれています。従って有用な生物種の絶滅を防ぐことは人類の利益になります。飼育・栽培化で利用可能な生物種は非常に限られているので、生態系というシステムごと保全する必要があります。

また、多様な生物それ自体が文化的に重要であったり、観光資源であったりすることも多々あります。ゾウガメやフィンチのいないガラパゴス、サンゴ礁のないグレートバリアリーフに多くの旅行者が行って、外貨を落とすでしょうか?生物多様性の保全はある地域の人たちの生活にとって短期的にも死活問題だということがわかるでしょう。

以上が大雑把な生態系サービスの説明ですが、倫理的な側面も重要です。

現在地球上に存在する生物種は全て、35億年以上にわたり一度も途切れることのなかった系統の子孫たちです。現在それらの多くの命運は人間が握っています。一度失われると二度と復活することのないそれらの生物種を、ヒトという生物の都合で消し去ってしまうのは倫理にもとるという考え方があります。この倫理観自体は人によってはどうても良いことかもしれませんが、同意する人が少なからず存在するはずであるということは理解してもらわねばなりません。
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 私の意見は突飛過ぎますので、反対意見続出になると思いますが、その危険を知った上で回答します。



 目的は「感傷」と「責任回避」だと思います。

 人間の責任で生物が絶滅したら(実際に絶滅させたことがあるのですが)、ある種の罪悪感を抱くでしょう。しかしその罪悪感から逃れ、責任回避をするというのが、生物多様性の保護の目的だと思います。一つの種が絶滅したら、食物連鎖が崩れて、破滅するとの論が多いようですが、どのような状態が破滅なのでしょうか。

 人間の手に及ばない原因で、絶滅した種族は無限にありますが(恐竜など)、もしそれで地球が破滅するなら、今のこの現状は破滅した姿なのでしょうか。

 誤解を恐れずに言いますが、絶滅したほうがいい生物もると思います。例えば病原菌です。この世から病原菌がなくなったら、どのような影響が出るのか、私には分かりません。もっと恐ろしいものが病原菌にとって代わるのかも知れません。でも、現状の感覚では病原菌が絶滅して、それに苦しんでいる人が助かればいいと思います。

 今の文明をすべて捨て去り、電気もガスも石油も一切廃止し、竪穴式住居に住む覚悟があるなら環境を保護したことになるでしょう。しかし今の経済活動を保ったままで「生物多様性」を論じても、偽善でしかないでしょう。マスコミの論調によくあるパターンですが、この夏、日本全国的に節電ブームでしたが、昼間の消費電力ピーク時に放送を取りやめたテレビ局がありましたか?同様に、「生物多様性」もマスコミのでっち上げた偽善だと思います。
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今の生態系はすべての生物が関与して形成されています。


もしひとつの種が絶滅をしたのなら、少なくともそれに食べられる種、食べる種に直接的影響を及ぼし、間接的な影響も大きいでしょう。

また絶滅は一方通行です。
つまり絶滅をしても、またその種が復活することはないということです。
仮にある種を絶滅させ、それが失敗だとしたら、その失敗を取り戻すことはできません。

また人類が生物を利用(食用なり薬用なり工業利用なり)する場合も、その可能性のある種はひとつでも多いほうがいいです。
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他の回答者の方の回答のとおりです。



そしてもう少し比喩的に分かり易く言うならば、「人間の食生活において多様な栄養素が必要である」ことと同じようなことだと考えて下さい。色々なパーツ、役者がいて初めて安定した、そして良質な生物体が形成されるということ。これをもう少し高次元のレベル(生物体⇒生態系の置き換え)で考えれば良いのでは?ということです。

ちなみに、最近はよく企業や政府組織等でも「人材の多様性」が重視されています。これとて、上記と同じ考え方に基づくものでしょう。
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鮨のネタは多い方がいいに決まってます。

トリもブタもウシも皆美味しいですよね。ある日突然、どれか一種類しか食べれないなんて言われたら泣きそうです。

また、ある生物が絶滅すると、その生物をエサにしていた生物が絶滅し、さらにその生物をエサにしていた生物が…という連鎖が起こりますが、エサの種類が豊富なら、その内一種類ぐらい絶滅してもこのような連鎖が起こりにくいです。

また逆に、ある生物が絶滅すると、その生物にエサにされていた生物が爆発的に増えて、他の種を絶滅させてしまうという現象も起こり得るわけですが、これも生物が多様であれば起こりにくくなります。

つまり、生物が多様であればあるほど、生態系のバランスが崩れにくいと言えます。
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自然環境の大きな変化が起こったときに、


多様な生物がいるほど、
その中から変化に順応して生き残れる
生物が出現する可能性が高まります。
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