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ギリシャの財政破綻の話の中で、「ドイツは強いマルクを捨ててまで・・・」という話が出てきたのですが、「通貨が強い」というのはどういう意味ですか?
信用があるということなのでしょうか。
信用があって得することは何でしょうか。
正直良く分かりません。
子どもに聞かれたのに答えられませんでしたので、できれば小学生にも分かるように教えていただけると助かります。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

>できれば小学生にも分かるように



子供の質問の答えるのは難しいですね。
大人が当たり前に使っている「価値」や「信用」というような概念がわかってもらえなかったりします。

それを踏まえて「強い通貨」とは何かと言われれば、
「ずっと持っていても買える物が減らないお金」といったところでしょうか?

言い換えると「弱い通貨」は「今日10個買えても、ずっと持っているとやがて5個しか買えなくなるようなお金」と言ってもいいでしょう。

>信用があるということなのでしょうか。

そうです。問題はその信用の裏付けとなっているのは何か?ということなのですが小学生に説明するのは難しいですね。
まずは大人向けの説明をしてみます。

まず強い通貨の代表は?と言った場合は「ドル」「ユーロ」「円」「スイスフラン」等が挙げられますが、ご存知の通り「ドル」も「ユーロ」も経済の状況を反映して最近は価値を下げています。(ドルはもっと前から下げ始めていましたが。)

「円」を考えるとき日本人は「なぜ円が強いのか?」と不思議がりますが、日本以外の国から見れば対外債務(外国からの借金)が非常に少なく経常黒字を出し続けるいまだ経済立国の国なのです。

成長著しい新興国もありますがいわば若いベンチャー企業みたいなもので、勢いはあるが資産も少なく長期の見通しが立てづらくて安定性に欠けるのです。

「ドル」「ユーロ」がダメならどこか?となった場合はやはり「円」には特段の安心感があるというわけです。

「スイス」は欧州の小国ですが、やはり日本のような経済的強さとともに永世中立国として歴史的に政治的安定を保っていることが高く評価されています。

また、通貨の「強さ」には軍事力も関係しています。
ここ半世紀は大きな戦争が無いので実感しにくいですが、戦争によって国が消滅してしまえばその国が発行した通貨も紙くずとなります。

これが世界中の貿易の決済(精算)に「ドル」が使われている(使われてきた)理由です。
第2次大戦前まではイギリスの「ポンド」も今よりはるかに強い通貨でした。

『国際通貨』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B% …

これを小学生に分かってもらうのはなかなか大変です。

たとえば「ケンカが強いジャイアン」や「ジャイアンと一緒にいるお金持ちのスネオ」は「アメリカ」と「日本」の関係に似ているかもしれません。

>信用があって得することは何でしょうか。

逆に信用がないと自国通貨の価値が下がるので輸入品は高くなります。

「円」が今の2分の1の価値になったら原油や小麦など生活の根幹を支えるものがすべて2倍の値段になります。
それに合わせて給料も上がればいいですが、そうならなかったらローンを抱えてぎりぎりの生活をしているような人は破産へまっしぐらです。

ただし、輸出はやりやすくなります。ドイツやフランスなどはギリシャ危機でユーロが安くなったので輸出は好調です。ただし、今度はイタリアもやばくなってきたので少々の輸出増加など焼け石に水になりかねません。

その欧州各国を見れば分かるように、信用がなくなって一番困ることはやはり「借金」がしにくくなることです。

日本人はあまりピンときませんが、世界を見渡せば他国から借金するのはほぼ当たり前なのです。

『世界の対外債務額上位20国をグラフ化してみる(2010年2月16日更新版)』
http://www.garbagenews.net/archives/1269735.html

ギリシャは国債の利回り(≒借金するときの金利)が2年物で100%を超えたことが話題となりました。
もう信用がほとんど無くなって実質的な破産状態ということです。

このように「信用がある」ということはやはり「強い通貨」であるためには欠かせないことで、「ずっと持っていても買える物が減らないお金」には必ず「信用」が伴っています。

はたしてこの説明でお子さんは納得してくれるでしょうか?

※不明点、間違いなどありましたらご指摘ください。
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この回答へのお礼

「信用」というものは目に見えないけれど、あらゆる活動の底辺を支えていると感じました。私たちの生活では借金をしないのが当たり前(そうでもない?)ですが、国が借金しまくっていたら怖いですね。一体誰が払うのか・・・。、「ずっと持っていても買える物が減らないお金」は分かりやすいと思います。試してみます。

お礼日時:2011/11/09 12:27

一番わかりやすい方法。


その通貨が観光地で歓迎されるかどうかですね。
日本円なら多くの国で歓迎されます。
エジプトに行ったとき、物売りたちが、
ズィンブリスィーニエと口々に言うので、よく聞いてみたら「全部で千円!」と叫んでいたのでした。(笑)エジプトでも千円札は価値があるんだ、歓迎されるんだと驚きました。
日本円はアジアで最強です。日本円は歓迎されます。
これがたとえば逆の立場でエジプトの人が日本でエジプトのお金をだしても相手にされないでしょう。日本に一番近い韓国のお金だって敬遠されます。ドルならレートがすごく有利なら受けてもいいかなと思うでしょう。ドルは銀行に持って行けばすぐ公定レートで両替してくれますから。そういうことですよ。
因みに日本円が歓迎される理由は日本円を闇で両替すると高く売れるからなんです。店は公定レートで土産物を売って得た日本円を闇で売って二重に儲けるんです。

ユーロになる前のマルクはヨーロッパ最強でした。ヨーロッパのどこででもマルクは歓迎されていました。アジアでの日本円と同じでした。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
お金をお金で買う・・・・。あまり馴染みがないのですが、貨幣そのものに価値というのは、なんだか不思議な感じです。ドイツと日本は何か似ているのだろうか、とふと思いました。

お礼日時:2011/11/09 12:31

通貨において、強い・弱いというのは、単純に言うと、「今、持っていれば値上がりする」と期待できる通貨であることです。


小学生に通貨だの信用だの、理解させるのは大変なので。

円 で 他の通貨を買う。というのを 通貨=クダモノ とでも考えたほうが楽。


農家がリンゴとバナナとイチゴをそれぞれ作っているとする。
農家はそれぞれ、一品しか作っていない。
リンゴ農家 バナナ農家 イチゴ農家の三つの農家としましょう。

リンゴはおいしいと評判なので、これから値が上がりそうだ。買いたい!
というのが、強いリンゴ(通貨)となります。
バナナは美味しくないと評判なので、これから値が下がりそうだ。買いたくない!
というのが、弱いバナナ(通貨)となります。

強い・弱いとは、これから値が上がるか、値が下がるかの話です。

ユーロで、ドイツとフランスとギリシャが同一の通貨を使うというのは

農家がリンゴとバナナとイチゴをセットで売るようなものです。
セット売りなので、リンゴほどは値が上がりません。

ドイツが強いマルクを捨てたのは、一つにはヨーロッパ全体を大きな市場として、自由に(通貨変動の危険もなく)商売したいから。
二つには、マルク単体であれば、値が上がる(円高と同じように、マルク高になると輸出しづらくなる)のを防いで、ユーロ圏以外(日本やアメリカ)に輸出しやすいようにしようというモノ。
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この回答へのお礼

マルクは強いけれど、輸出がしにくかったのですね。分かりやすい解説をありがとうございました。

お礼日時:2011/11/09 12:28

 強い通貨というのは、過去の一定期間、他の通貨に対して値上がり傾向にあるものを指して言う言葉です。

これは必ずしもその国の経済が強いという意味ではありません。日本のようにデフレ傾向が続いている国の通貨は米国や中国などのように物価が上昇傾向にある国の通貨との売り買いではその差を調整するためにデフレ傾向にある国の通貨が値上がりします。ですから円高だから日本経済が強いとは言い切れないところがあるのです。

 しかし強い通貨は信用があることは確かです。信用がなければ誰もその通貨を得ようとはしませんからね。信用がなければいうらデフレ傾向にあってもその通貨の為替レートが上がることはありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。円高だから日本経済が強いというわけではないのですね。

お礼日時:2011/11/09 12:20

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