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現在、新築を計画中なのですが、
断熱を現場発泡ウレタンフォーム(フォームライトSL)で施工した場合の
防湿層の設置について教えてください。

当方の計画は、IV地域・木造軸組で、
フォームライトSLというのは、断熱気密性は高いが、透湿性も高い
(一般硬質ウレタンフォームに比べ吸水性が高くなる)という物で

室内側から順に、
エコクロス、石膏ボード(壁12.5mm天井9.5mm)、フォームライト、防水透湿シート、同縁18mm(通気層)、サイディング
という内容で次世代省エネをクリアできるように依頼しています。

そして施工して貰う工務店が、今まで一般型省エネルギー基準での施工しかしたことがなく、
いままで防湿シートも施工していなかったようです。

外注で防湿シートの施工を専門業者にお願いすることも可能だと思うのですが、
コンセントの設置等、その他の工事で防湿シートに破れ等起こる可能性もあるのかと思い
それならば、いっそのこと施工しない方が良いのかと悩んでいます。

ちなみにメーカーに問い合わせた所、透湿層は設置した方がよいが、
「住宅の省エネルギー基準の解説」によると防湿層を省略できる条件として
透湿抵抗比が一定値以上あれば良く、当方は計算上クリアできているので省略できます
という回答を貰いました。

当方素人の為、見当違い、またその他必要な情報が抜けているかもしれませんが、回答よろしくお願いいたします。

A 回答 (5件)

 この質問に対して理論的にきちんと説明できる人は少ないと思います。



 ご理解されているように、これらの商品は気密はとれますが、透湿抵抗は若干低くなっています。発泡剤メーカーは売りたいので防湿層は省略できると回答します。防湿層を設ける(防湿シートを貼る)とその分余分な材料・手間がかかるので費用に反映してしまいますから。

 メーカーが省略できるという根拠のひとつが、一般社団法人住宅性能評価・表示協会の温熱環境に対するガイドラインです。このガイドラインでの定常計算(室内と室外が一定の温度・湿度の状態で結露が生じるかどうか)の条件が、室内15度・湿度50%、室外が建設地の平均最低気温・湿度70%となっています。この条件で計算したときに結露が生じなければ’防湿層は必要ない’といいます。

 ところで、冬の寒いときに室内15度で過ごしますか?多分、室内の設定温度は20度前半ではないでしょうか。絶対湿度、あるいは飽和水蒸気量というのを調べればわかりますが、20度で湿度40%の方が結露が生じやすくなっています。現実的な温度・湿度で定常計算を依頼すれば、発泡剤メーカーも計算結果を出してくれます。

 ここで問題は、
1:協会はなぜ室内15度という条件を設定しているのか。電話をして確認しようと思いましたが、結局、そこまではしていないので、実際に生活する温度・湿度と違った基準を設定している根拠が私には理解できていません。

2:計算上、結露が生じるとしても、実際にカビが生えたりするとはかぎらない。最近の在来工法はほとんどが外壁通風構造だと思います。一日のうち、一時期だけ結露の条件になっても、日中の条件によってはすぐに乾燥してしまうこともあり、結露=カビとなるわけではありません。これらを数字で計算するのが’非定常計算’と言われるものです。通風層の換気回数や、日中の温度・湿度変化などを動的に計算して問題が生じるかどうかを計算するようですが、実際にどのように行うのかは知りません。非常に複雑だということです。

 気密についてがんばっている建築士の方でも、上記の内容を理解している人は少ないと思います。

 私の個人的なおすすめは、
1:協会に電話をして15度の根拠を確認する。この計算で結露しないことで、通常の生活でも結露しないことが保障されるのであれば安心して防湿層を省略することができます。

2:上記の内容を、設計担当者あるいは発泡剤メーカーに質問する。

3:費用・施行に問題が無いのなら防湿層を設置する。たとえ部分的な防湿シートの破れがあったとしても、壁体内を通過する水蒸気量は減らすことができる=結露の可能性が減る と考えます。

 私自身、結論に至っていない内容ですが、参考になればと思い長文ですが書かせていただきました。

 蛇足ですが、建設にあたって、第三者の建築士に入ってもらうことをお勧めします。第三者の建築士の目があると、工事そのものが丁寧になる+ダブルチェックにより施行ミスが減らせます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

私が気になっていたのが、take-takeさんがおっしゃっている前記「2」と後記「3」の箇所でした。

そして今日、工務店の方とも話をして、防湿シートを施工すること自体はそれほど費用は高くないのと、実際に必要ないのかどうか工務店の方からも、メーカーとグループ会社の本社に問い合わせる、との回答を貰いました。

ただ、これから何十年と住み続ける家ですし、後々手を加えることが困難なので、防湿シートは施工して貰おうと思います。

ありがとうございました。

お礼日時:2011/12/20 00:48

>当方素人の為、分からないので教えて欲しいですが、


>防湿シートは、断熱材の室内側と、通気層の外壁側、つまりサイディングの室内側にも施工した方がより効果的なのでしょ>うか?

通気層の外壁側、サイディングの室内側に施工するのは、透湿防水シートです。
断熱材の室内側に施工するのが、防湿シートです。

>あと、室内側の防湿シートは多少破れや隙間があったとしても、
>施工しないよりは、した方が良いのでしょうか?

私は、室内側には防湿シートを設けたほうが良いと考えますが、依頼する工務店が、室内側の
防湿シートの施工に慣れていないとのことでしたので、
透湿抵抗の計算で規定値をクリアーしていることにより、内部結露の発生の可能性が少ないことを
確認し、かつ、外側に通気層があれば、多少防湿シートが破れたらところから、
壁内に侵入した水蒸気も排出出来ると思います。
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この回答へのお礼

色々とありがとうございます。

素人考えですが、防湿シートを施工しなければ、
室内の水蒸気は薄く万遍なく、断熱材内に入り込み、広い面積で気化するけど、
防湿シートを施工しても、これに破れが生じた場合、
逃げ場を失った水蒸気が、その箇所に集中的に入り込み、狭い面積で結露し続け、柱等構造体にダメージを与えないのかと心配していました。

明日工務店と打ち合わせなので、アドバイス通り防湿シートを施工して貰う様、依頼します。

ありがとうございました。

お礼日時:2011/12/18 23:30

現場発泡ウレタン吹付けも温度が低いと発泡しなかったりします。

通常は10mm以上ふくれてきます。通常ビルものだと
30mm程度吹きます。そうするとふくれてきて40-50mm程度になります。通常厚み管理のためピンで確認します。
現場発泡ウレタンとして現在 役所工事ではノンフロンをつかいます。たぶん一般だと代替フロンのような気がしますが。
今の季節施工はあまりお奨めできませんが。暖かくなってきてからされた方が良いと思います。たぶん不良部がでます。
外気-のなかでジェットヒ-タ-等をいれ温度管理をし国の宿舎を施工しましたが、民間ではそこまで管理しないと思いますので。役所工事では5℃以上ないと施工できません。たぶん経験のない人が専門業者に工事を依頼しても管理できないと思います。管理できないということは、不良を生む確立が高いと思います。ちなみに現場発泡ウレタンで検索してみてください。いろいろかかれてあると思います。
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この回答へのお礼

色々とアドバイスありがとうございます。
発泡ウレタンの吹き付け時の温度管理についても全く知りませんでした。

予定通りに進めば、完成が来年秋頃なので、
温度管理については心配しなくても良さそうです。

ありがとうございました。

お礼日時:2011/12/18 23:15

こんにちは、


壁の断熱材として、フォームライトSLを使用されるとのことですが、
硬質ウレタンフォームA種1及びA種2については、透湿抵抗の性能が高いとの理由で、
防湿層の設置はしていないのが一般的です。

フォームライトSLについては、硬質ウレタンフォームA種3ですので、
室内側に防湿層が必要になると思いますが、

工務店が言うように、一般的には透湿抵抗比が規定値以上の場合、
室内側に防湿層を施工しないということで良いと思います。

私の考えですが、工務店に透湿抵抗比の計算をしてもらい、
規定値以上の値になっていることを確認した上で、
外壁側の通気層と室内側に防湿層を施工してはいかがでしょうか。

室内側に防湿層の施工を追加しても、それほど工事金額のUPに繋がらないと思います。
工務店に相談してみてください。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

フォームライトSLのメーカーに問い合わせたところ、
外気側透湿抵抗が0.00109(透湿防水シートと外装材・通気層18mm)
室内側透湿抵抗が0.006355(フォームライトSL)
これで計算した結果、透湿抵抗比が5.8で
建築環境・省エネルギー機構が発行している
「住宅の省エネルギー基準の解説」の
防湿層の施工を免除できる、IV地域で必要な透湿抵抗比2を
クリアしているので、数値上は大丈夫ですが、
同解説でも、防湿層は近年の住宅の多様性に対応するためにいくつかの使用しなくても良い方法もあるが、基本的には宅内の防湿層は作ったほうがよい。
となっていると回答を貰いました。

当方素人の為、分からないので教えて欲しいですが、
防湿シートは、断熱材の室内側と、通気層の外壁側、つまりサイディングの室内側にも施工した方がより効果的なのでしょうか?
あと、室内側の防湿シートは多少破れや隙間があったとしても、
施工しないよりは、した方が良いのでしょうか?

当方の依頼する工務店が、室内側に防湿シートをいつも施工していないようなので、
担当する大工さん達も、防湿シートがある状態での工事に慣れていないのなら、破ったりしないかと考えてしまいます。

重ね重ね質問して申し訳ありませんが、アドバイスよろしくお願いします。

お礼日時:2011/12/16 08:14

防水透湿シートこれは商品名 タイベック等ではないのですか? 施工した工務店さんは今までなにをしようされていたのですか? 通気工法はやったことがあるのですか? 基礎パッキン、通気水切等はつかったことがあるのですか?


メ-カ- どこのメ-カ-が透湿層 設置 省略できますといっているのですか? 防水 透湿 の防水の方は?
防水がなければなにで防水になるのですかね? パーツだけとらえても本来の機能である住まいの条件が確保できないのでは?メ-カ-のどなたさんがお答えになったのですかね? 通常 外壁のジョイント部、サッシ周り等からはいった水は外壁
の下にある防水通気シ-トから逃げる構造にならなければならないと思っています。コ-キングは通常業者保証でも3年程度
です。仮に2倍かけ 6年程度すれば接続面に不良部が生じてきます。それでも内部に水がはいらなしのは防水層を通じて外部に排出されるからです。したがってタイベックのジョイントは重ねて気密テ-プで押さえ、サッシ周り等は気密テ-プで固定しないとなにかのおり水がはいると思います。通気層設けるとは、おそらく基礎通気パッキンがしようされるのではと思いますが。これを簡単に考えてかっこうばかりでやるととんでもないことになるきがします。地震被害の建物をみてきましたが、建物形状によっては被害が増大します。これらをまず工務店さんに確認された方がいいと思います。あとでもどうしようもなくなります。もし使うのであれば 基礎パッキン 通気工法 で検索してみてください。そうするとメ-カ-さんが細かく仕様規定されることがおわかりになると思います。基礎パッキンが仕様通り工事されていれば、これまでの被害にならなかったような気がします。現場発泡ウレタンを使用されるようですが、この材料には火がついても消えるタイプがあります。ビル物の工事の場合はこれを使います。
材料にライタ-で火をつけてみればわかりますが、ぼうぼう燃えるようなら火災時も同様に燃えるということです。
もうひとつは現場発泡すると膨張してふくれてきます。圧がかかるのでよわいとおされます。よわいと変形します。
つかったことのない人が使う場合は、高いリスクをともないます。通常は露見しないのですが3.11のような超巨大地震では
ようしゃなく、被害がでます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
説明が色々と抜けていて申し訳ありません。

おっしゃるとおり、防水透湿シートはタイベック、外壁通気層、基礎パッキンで施工しているようです。
メーカーの回答と言うのは、フォームライトSLを製造販売している、ポリウレタン(株)です。

防水については、断熱材をタイベックに直接吹き付ける関係上、室外側全面にタイベックを施工するので、大丈夫かと思っています。(メーカーの推奨する工法のようです)

今まで、断熱気密に関して調べてばかりで、耐震についてはそこまで詳しく考えていなかったのですが、dokatanさんのおっしゃるとおり、いくら断熱気密をしっかりしても、地震で壊れてたら意味ないですね。

自分でも勉強してみます。ありがとうございました。

お礼日時:2011/12/16 07:13

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