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日本のメディアはこの発言を、”やつ”を捕まえた。
と訳していましたが、なぜ”やつ”という侮蔑的(?)な訳になるのでしょうか?
ただ単に”彼を捕まえた”という以上のニュアンスが
あるんでしょうか?

A 回答 (8件)

私自身は「やつを」の訳を聞きませんでしたし、字幕も見ていませんが、個人的にはあの場面で We got him. の訳としての「やつを…」は名訳とは思えませんむしろ、逆に「下手な訳」だと感じました。



少なくとも公の席で、マスコミ関係者を前にして、いかに敵対する国の「前」大統領であるとはいえ、「やつ」とは言わないのが普通であり、強いて「やつ」と訳してフセインに対する敵意をあの場面で明確にすることを意識していたとしたら、もっと別の表現を使っていたはずです。今後のイラク国内の反応まで考えると、日本語の「やつ」の語感を英語で与えようとするはずはなく、訳としては不適切だと思っています。ただし、これらを踏まえた上で、日本の一部のマスコミがセンセーショナルに「やつ」という訳語をつかうのは、しばしばありがちなことですが。

さて、だからといって「かれを捕まえた」という訳もイマイチの気がします。同時通訳者が即座に反応して訳したものだとしたら大目に見るしかないのですが、もし、TV局部内で訳を検討する時間があったと仮定すると、次のようにすべきだったと思います。

    「(とうとう)つかまりました」

理由を述べます。

1 日本語では、英語の人称代名詞「かれ、かのじょ、かれら、あなた」は省略されるのが圧倒的に普通である。

2 あの場面ではあきらかに、一部の記者、あるいは「サクラ?」の「やったー!」や拍手を期待すべく、切れ味のいい短文で切り出すことを意識していた。「やつをつかまえた」では、いかに「サクラ」といえども歓声を上げにくい言葉ではないでしょうか。間(ま)が悪い言葉とでもいいましょうか。「かれをつかまえた」についても同様に間の悪さを感じます。

3 「つかまエました」という訳でも悪くはないのですが、いかにも「われら正義の当局が悪の権化を捕獲したぞ」という感じもなきにしもあらず。これだと、さきほど述べましたとおり、ただでさえ支持を失いがちな米国が、さらに印象を悪くする恐れさえ抱かせる訳です。ただし、あの米国当局者のことですから「わられ正義の味方が…」という意識も持っていたはずですし、そう考えると「つかまエました」もずいぶんと感じの出ている訳だとは思います。

というわけで、私見を割り込ませていただきました。
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We got him.は「我々は彼を得た(捕まえた)よ」以外の意味は有りませんよね。

あとはニュアンスの問題だけでしょうか。
原文をどう訳すのかは訳す側・訳す人の勝手です。掲題のように短い構文ほど、訳し方で'見識'が顕著に現れる好例です。

日本のマスメディアの大半が「奴」と訳していたんなら、それが'平均的日本人の見識'なんでしょう。何故って、自由世界のメディアに氾濫している報道は全て売文(ばいぶん)です。売文が最も気にかけるところは読んでくれる人の満足・賛同の多寡です。'売れること'を最終目標にしているからです。世界的に見て相対的に見て米国と日本のメディア報道は軽薄な部類です(私見)。

NHKが「彼」と訳していたのなら、それはきっと、日本国を代表しているという自負がそうさせたのでしょうか(不明)。あなたのように「なぜ”やつ”という侮蔑的(?)な訳になるのか」と疑問を持つ人も日本にはまだ多数いるからだと思います。サダム元大統領の仲間親類同盟国では英雄が捕まってしまった、イラク・米国の大半は奴を捕まえたと報道したかもしれません。
日本では「奴」と侮辱的に報道したところで、即、報復を受けるような状況下の国ではないから'安心'して'軽薄'にもそう書いたのかも知れませんね。さすがに行き過ぎを悔いて翌日からは「彼」に訂正したってところじゃぁないですか。
みんな揃って一斉に訂正するところも非常に日本的ですね。

ちなみに、中国やアジアの各国の華人用の中国語新聞は、We got him.=『我們抓到了他』』/『我們逮捕了他』=我々は彼を逮捕した、だけです。世界の中の一員を自負しているという報道姿勢の表れだと感じます。

日本に居ると世界のことは殆ど全くわかりません。
世界各国のラジオや新聞を見比べると世界が見えてきて面白いですよ。

いつも、売文報道を斜め読みしている一日本人・・・より。
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We got him.


ウィー ガット ヒム
ときれいには言っていませんでした。
ウィー ガーレム
と、聞こえました。英語で書くと、
We got'im.
かな? スラングとは言わないまでも乱暴な言い方です。
だから、”やつ”というのも頷けます。

ああいう場で敢えてああいう言い方をしたのも、アメリカ人
らしい演出だと思って聞いていました。

映画インディペンデンス・デイの大統領のセリフを思い出しました。
彼らを核兵器で攻撃しろ!
Attack them with nuclear weapons.
か何かのところ、一言
"Nuc'em!"

以上はどこかで習った訳ではなく、私の想像ですが、結構
あたっていると思っています。

以上
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補足について。



話し言葉(現場での同時通訳)と書き言葉(字幕も含め)の差でしょう。現場では喜びを抑えて発表する人、事前に発表内容を知っていて異様な雰囲気を作っているイラク人たち、そのような中で通訳したので「奴を捕らえた」と言ってしまったのでしょう。臨場感のある訳です。

しかし、現場の手を離れて新聞記事、テレビのニュース、字幕などを書く人は現場の異様な空気はわからないので、一般的な「彼」に変更したものと思われます。
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「奴を捕まえた」は名訳ですよ。

We got himで会見が始まりましたが、himとは誰のことですか?この場合は報道する方と待ち受ける方が、一体となったムードの中で(事前に重要発表と知らされ長く待たされていたので報道陣はhimが誰のことか即理解できたはずです。
だからこそ、劇的な効果を狙ってあのような表現を敢えて行ったのでしょう。

今回の場合、彼とか彼女というHe,Sheの直訳語は適訳とはいえません。

この回答への補足

15日夜のニュースステーションもニュース23も
字幕は「”彼”を捕まえた」になっていました。
昨日はほとんどが”奴”といっていたのに何なんで
しょうね。

補足日時:2003/12/15 22:59
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日本語の「彼」という言葉自体、昔の日本人がオランダ語や英語を訳す時に造った言葉です。



それに日本のメディアのレベルって低いしね。
江戸時代の瓦版から大して進歩していないのかもしれませんね。
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直訳は「彼を捕まえた」でいいと思いますが。


日本のメディアがオーバーに表現(約してる)してるだけなのでは?

ちなみに、ああいった報道はある一種のプロパガンダです。
それに単純に影響されるあなたのようなひとに訴えかけるのがそもそものねらいです。
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NHKの同時通訳は「彼」と訳していました.



訳した人のhimに対する感情も入っていると思いますが,記者会見した人の表情やその他の情勢から「やつ」と訳したほうがしっくり来ると思ったのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

そうですよね。同時通訳では”奴”ではなく単に”彼”でした。

お礼日時:2003/12/15 23:04

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