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荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』は根強い人気を持つ作品で私も大好きなのですが、最近「なぜこの作品はこんなに人気があるのか?」と思うようになりました。

そう思い始めたきっかけは、富野由悠季の一連の作品(「ガンダム」や「伝説巨人イデオン」)を視聴したことです。

実際に見た方はお分かりでしょうが、富野作品ではただ単に戦争をするだけでなく、「なぜ人は争うのか」「なぜ人は殺しあうのか」と自問自答したり、「愛しい」「憎い」と思い悩んだりする人間たちが描かれていますよね。
あるいは、そう思い悩んだ末に成長する人間たちの姿が描かれています。

ところが、『ジョジョ』のキャラクターはほとんどが皆「黄金の精神」や「強い意志」を持っており、思い悩んだり成長したりする姿はほとんど描かれません(『ジョジョ』で悩んだり成長するキャラクターといえば、4部の広瀬康一・虹村億泰と5部のペッシぐらいではないでしょうか)。
彼らはガンダムの人物のように「なぜ人は殺しあうのか」などと悩んだりせず、自分の正義や美学をまっすぐに信じ、仲間を守り、敵を殺すことを貫徹してみせます。

典型的なのは吉良吉影で、富野作品なら「なぜ私はこんな性癖に生まれてしまったのか」「どうして人殺しをやめられないのか」などと思い悩みそうなものですが、荒木作品においては、そんな悩みなどなく、彼は「人殺しのサガを背負っているが幸福に生きてみせる」と前向きです。

以上のように人間の悩みや成長が希薄な『ジョジョ』ですが、この作品はどうしてこんなに愛されるのでしょうか。

※最初にも書きましたが、私は『ジョジョ』は大好きです。大好きだからこそ、なぜこんなに人気ある作品なのか知りたいのです。

A 回答 (3件)

 ワシが読んでいたのは週刊少年ジャンプで連載されているものまでですが、あの漫画は人の成長ではなく、誇張表現された人の癖や心理状態を楽しむものだと思っています。



 吉良吉影で言えば人のフェチシズムを徹底的に誇張したものでしょうし、殺しを悩むどころかプロシュートにいたっては「ぶっ殺すと思ったときにはすでに殺した後」など、それぞれの哲学を見せ付けていますよね。

 いろんな人間がいるということを表現したいんじゃないでしょうか?
 そういう漫画だから、むしろ悩みだの成長だのは邪魔、あってはならない。そういう過程はすでに通り過ぎた、各々の完成された哲学のぶつかり合いを描いたものだと思っています。

 好き嫌いにくっきり分かれる作品ですが、確かに「友情・努力・勝利」のジャンプの中では異質かもしれませんんね。
 ワシが持ってる単行本は五部までですが、今でも読み返すことがありますよ。大好きです。
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冨野作品はファンの年齢層が高いのです。


小中学生をメインターゲットにしているジャンプとは相いれないものです。
少年漫画というと悩んで成長するみたいなイメージがありますが、ジャンプでは実はあまりありません。

ジョジョに限らず、バトルモノのジャンプ作品でキャラクターが「何故人は殺し合うのか」とかそういうことを考える主要キャラはいません。
いるとしたらヒロインくらいです。
悩んで人間らしいところを見せるキャラを、小中学生男子は「カッコ悪い」と感じるからでしょう。

今でこそ大人気の冨野作品ですが、テレビアニメのファーストガンダムは不人気のあまり打ち切りになりました。
人気が爆発したのは劇場版が大人にウケたからです。
子供にはウケなかったんです。

精神がブレない、説得(物理)、超ポジティブ
やっぱりこういうキャラと展開が人気だと思います。
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正直、通常の少年マンガの魅力(ex.友情、成長、などの



わかりやすい人間的魅力)がジョジョにはあまりみうけられません。

やはり「世界観、戦闘シーン、とっぴょうしもないスタンドの能力」

などが魅力の最大の要素ではないでしょうか。

その意味でも「少年ジャンプ」から雑誌を移ったのは正解かもしれません。

今の方がより読者層がフィットするでしょうから…
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