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 輸入のワインはすべて亜硝酸が添加されていると聞いたことがあります。これは本当なのでしょうか。常識的に考えて、輸入=船便、ということは、赤道を通る=高温にさらされる可能性がある、というわけで、何らかの防腐剤を義務付けることは合理的であるような気はします。

・輸入ワインは、例外なく、すべて添加されているのでしょうか。
・航空便で送られてくるような、高価なワインなど、例外もあるのでしょうか。
・たとえばフランスの空港の免税店で売られているワインなど、
 これから日本(など)に運ばれることが確実なワインも、必ず添加されているのでしょうか。

 この種の規制やワイン事情にはまったく通じていないので、的外れな質問かもしれませんが、ご存知の方がいらっしゃいましたら、よろしくご教示ください。

A 回答 (9件)

ddeanaです。


前回答で何箇所か「硫酸」の漢字が「流酸」になっていたことをお詫びします。

>なぜ亜硫酸添加がワインの主流なのでしょうか?
ひとつには歴史的事実です。古代ローマでは樽の消毒に硫黄(亜硫酸の基となる化学物質のひとつ)を使っていたという説があるように、ワインとの相性のよさを現場の造り手たちが実感し、それを引き継いできたという事実があります。また同じ醸造酒であっても、日本酒とワインでは主原料も、糖の種類も、酵母菌や他の微生物が違います。なので品質を維持する為の施策が違うことは至極当然と考えます。プラス亜硫酸と同じ効用をもち、ワインの香り成分や木樽と相性がよい化学物質がなかなかみつからないということも関係しているかと思います。

>無添加がもっと人気となってもよいと思います。
「亜硫酸無添加ワイン」や「無ろ過ワイン」というのはすでに製品化されており、輸入ワインでもイタリア産など日本で販売されていますので、興味があれば探してごらんになればよろしいかと思います。
ただし、そのような製品は長熟ではなく、若飲みつまり買ったらすぐ召し上がっていただくスタイルです。海外では亜硫酸以外の酸化防止剤を入れているものもありますが、日本では許可されていないので輸入できません。なのでどうしても品質が安定しないきらいがあります。それと「無ろ過ワイン」は「ろ過をしていない」というだけの意味で亜硫酸無添加という意味ではありません。

日本酒の「火入れ」にあたる加熱殺菌は瓶詰めの最終段階で行われます。ただ温度と時間によっては香りが全部吹っ飛ぶつまらないワインとなりますので、とても神経を使う部分です。先述の「無ろ過」の場合、加熱殺菌もしないとこだわっている作り手もいます。

>亜硫酸が有害なのか、まったく無害なのか
誤解を恐れず申し上げれば、ゼロか100かという設問自体が無意味だと存じます。例えば体にとって必要なビタミン類も取りすぎれば有害となります。人間に必要な糖も取りすぎれば糖尿病など疾患の原因になります。亜硫酸も同様です。ワイン以外のジュースやドライフルーツにも使われており、ワインのみに神経質になるのも個人的には?です。
前回答でお話したとおり健康被害が出ないよう上限は決められております。一説には750mlのワイン20本を毎日10~20年飲み続けてた場合はあきらかな健康被害が出るとも言われておりますが、通常の飲み方であれば毒性もありませんし、ご心配には及ばないと考えます。少しでも疑問をクリアにするお手伝いになれば幸いです。長文お許しください。
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この回答へのお礼

 再度のご回答をいただきまして、感謝いたします。
 「ワインとの相性」…、そういう側面があって、日本酒とは品質管理の手段も異なってくるというわけですね。なるほどそういうことはあるのだろうなと、(わからないなりに)納得しました。
 「ワイン以外のジュースやドライフルーツにも使われ」…これは知りませんでした。たしかに、ワインについてだけ神経質になるのは、おかしいというか、バランスを欠いていますね。
 的確なご回答をいただきまして、たいへん勉強になりました。たんに亜硫酸の問題にとどまらず、ワインの品質管理について知識が広がった思いです。ありがとうございました。
 

お礼日時:2012/08/02 12:05

No5です



No6、No7の回答のおかげで、質問者さまの予期せぬ方向というか、専門的な方向に来ちゃいましたね

ここまでは、亜硫酸の主たる用途の防腐剤、酸化防止剤に眼が向けられていますが、ほかに視覚的にも重要な用途があるんですよ

その視覚的にも重要な用途とは【色素抽出】です    赤ワインの色を濃くすることです

自然派ワインの生産者で、亜硫酸を意識して使わない人が造り出す赤ワインは、色が薄い事があるのはコレが理由なんでしょうね

No7の回答ように、無添加あるいは極少量添加のワインは、万人に受け入れられる物ではない事は経験済みです

私も飲んだ物の全てを美味しかったと思いません

ですが、美味しいと感じなかったけれど【無添加あるいは極少量添加のワイン】が、いつのまにか空きビンになっていた事は何度もあります

私感ですが味覚、嗅覚では感じなかったけれど、他の感覚では『これは美味いぞ、のどをすべり落ちるぞ』と感じた証拠と思ってます

これぞ、亜硫酸は喉に悪い証拠!?

ちなみに、生産者が亜硫酸ガスを使用した事で体調を崩したことをキッカケに不使用に務めだした人もいます
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この回答へのお礼

 「色素抽出」! そういう側面もあるんですね。
 「いつのまにか空きビンになっていた」、『これは美味いぞ、のどをすべり落ちるぞ』…そうです、私が言いたいのもそういうことです。日本酒も、「無濾過・生」のもの(のいくつか)は、味や香りではない、何かの要素が鈍い満足感をもたらしてくれていると思うのです。舌やのどに、生きた細菌(細菌の残骸?)や生きた酵素を、意識下で知覚するような器官があるのではないかと想像しているのですが…。
 ワインだって、微生物を完全に殺さない(あるいは、活動していた状態に近い状態)のものには、意識に登らないおいしさがあるのではないかと想像するのです。
 あるいは、そうではなくて、ご回答者様の言う通り、亜硫酸が、意識に登らないくらいの、かすかな不快感を、喉に与えるということかもしれませんが。
 ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/02 12:13

亜硫酸の有害性


亜硫酸は四日市、尼崎、川崎のぜんそく公害問題で有名になった物質です。空気中1PPMの場所で暮らすと障害がでます。亜硫酸が高濃度に添加されているワインの匂いを嗅ぐと亜硫酸でむせびますね。
400PPMだと数分で死亡します。戦争の毒ガスとして使用されたこともあります。飲んだ場合もいろいろな臓器にダメージを与え最終的に肝臓にダメージを与えます。亜硫酸が酸化されれば硫酸になります。これも有害です。

ワインのポリフェノールは体にいいからフランス人は心臓疾患が少ない。が、長生きしないのは何故?

亜硫酸を使用する理由はあくまで上手いワインを消費者が望むからでワイン中の亜硫酸及び硫酸の量では直ちに障害が現れる濃度でなく数十年以上飲み続けた場合問題が起こる可能性なので消費者は亜硫酸で大騒ぎしないのです。

亜硫酸を添加しない市販ワインは数多く飲みましたがほとんどは酸化臭が酷く味もエグイので飲む気はしません。飲みすぎなければ亜硫酸添加ワインのほうが満足度が高いと思います。
亜硫酸無添加ワインの品質は発展途上です。
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この回答へのお礼

 なるほど、物質としてはやはり有害でありうるのですね…もちろん、濃度によるとしても。
 無添加ワインは「酸化臭が酷く味もエグい」…。だからこそ、広く使われているということですね。
 参考になりました。ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/02 11:58

ワイン製造に従事しております。

ワインに添加されるのは亜硫酸(SO2)であり、亜硝酸(NO2)は添加を許されておりませんので、お間違えになりませんように。また、分析で亜流酸が規定値以上検出された場合は日本の場合は、国産、輸入にかかわらず、ラベルの裏面に「酸化防止剤(亜硫酸塩)」の表示が必要となります。その上で。

>輸入ワインは、例外なく、すべて添加されているのでしょうか
いいえ、「人工的に」添加されているものと添加されていないものがあります。
自然派、オーガニック、ビオダイナミックという呼び名のワインの中には人工的に添加しない商品があります。ですが添加しない=100%無含有 ではありません。

>航空便で送られてくるような、高価なワインなど、例外もあるのでしょうか。
価格と亜硫酸塩の添加とはまったく別の話です。しかし現実問題、高価なワインは長期熟成型が圧倒的に多く、そのようなスタイルのワインで亜流酸塩を添加しないものはかなり稀です。

>たとえばフランスの空港の免税店で売られているワインなど、これから日本(など)に運ばれることが確実なワインも、必ず添加されているのでしょうか。
これも前述の価格同様、添加している商品と添加していない商品のどちらを販売するかは各店舗の判断ですので、「必ず」添加されているとも添加されていないとも言えません。

個人的には、日本の酒税法上の「酸化防止剤」という表現がかなり消費者の方に誤解を与えていると信じて疑いません。海外の場合は、contains sulfite(亜流酸塩 含有)とだけ書かれており、その使用目的を限定した表現になっていません。

製造者が亜硫酸塩を使う最大の理由はワイン醸造過程、および熟成期間中の不良微生物(カビ、ウイルスを含む)の混入ならびに増殖を防ぐ為です。これら不良微生物は発酵を不安定にさせたり、異臭の原因、品質の劣化などの原因となるからです。高価なワインで長期間保存を前提とした場合生産者が品質維持の為にSO2を添加するのはこの為で、「防腐剤」としてではありません。ワインや日本酒など10%以上のアルコール度数があるものは、アルコールそれ自体が防腐剤の役目を果たしますので、あえて防腐剤を添加する必要はありません。

既回答で少し触れられていますが、SO2という物質はワイン酵母(サッカロミセス)が発酵を続ける過程で、高いアルコールと他の微生物(キラーファクターと呼ばれます)から自分の身を守る為に作り出します。その量は人間が感知できないほど微量ですが、それでもSO2として存在します。そういった意味ではワインである限り亜流酸塩は必ず含まれています。
私が「人工的に」添加されていないものがあると申しましたのはこのような理由です。

一方他のアレルギー同様、亜硫酸アレルギーを持つ方がいらっしゃいます。各国は健康上の問題が生じる含有値として、250~350ppmを含有量の上限と定めています。加えてフランスのワイン法を参考に、酵母菌が作り出す以上の量が測定できた場合(10ppm以上)は、きちんと含有されていることを知らせるように規定している国が多いです。

ちなみに、ppmというのは単位ではなく「百万分率」と呼ばれるものです。つまり
250ppm=100万リットル中250リットル
10ppm=100万リットル中、10リットル

です。リットルがミリリットルになっても比率ですから数値は変わりません。

実はフランス以外の多くの国(含:日本)では、「オーガニック」の厳密な定義がありません。最近よく聞く「ビオ・ダイナミック」にいたってはフランスでさえ、生産者間で違いがあります。なので、そのようなワインであれば亜流酸塩が入ってないという訳ではありませんので、これも誤解なさらないようにお願いいたします。

話が長くなり申し訳ありません。結論としては、ワインの価格にかかわらず輸入品には
・亜硫酸塩の含有量が10ppm以上であれば価格、生産国などにかかわらずラベル裏に「酸化防止剤(亜硫酸塩)」の表示あり←輸入され日本国内で販売される時
・亜流酸塩の含有量が10ppm以下であれば表記なし

というのが見極める方法になります。
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この回答へのお礼

 なんと…本業の方にご回答をいただくとは思ってもみませんでした、恐縮です。亜硫酸は「酸化防=防腐剤」とは限らない…なるほど納得です。国内ラベル表記はppm(含有比率)による…たいへん勉強になります、そうなんですね。輸出用かどうかという点はまったく無関連であるということがわかってきました。

 ただ、素人考えなのですが、まだ疑問は残ります。
 日本酒は、亜硫酸添加の代わりに、炭素濾過かつ/あるいは火入れをして、無菌状態を作り出すということなのだと思いますが、さいきんは「無濾過・生」が人気で増えてきて、それをあえて常温保存すると旨くなる(ものもある)、と主張する評論家もいることを考えると、なぜ亜硫酸添加がワインの主流なのでしょうか? ワインだって、無添加がもっと人気となってもよいと思います…(それとも、私が知らないだけで、すでに人気なのでしょうか?)。衛生管理技術が発達してきた今は、完全無添加を望む声がもっと高くなってもよいような気はします。いえ、亜硫酸が有害なのか、まったく無害なのか、それを判断する知識は私にはないのですが…。

お礼日時:2012/07/30 23:19

過去の質問で、亜硝酸と混同した御人が何人もいましたね



先の回答にもあるように、生産者が完全無添加を謳うことがありますが、ビンの後ろに貼られている輸入商のラベルを見て下さい

そこには例外なく【酸化防止剤含有(亜硫酸塩)】などと表記されていることでしょう

矛盾しているように感じませんか?

ラベルを作り替える手間ひまを省いてる訳じゃありません

知人のワイン大好き化学分析屋から聞いた話では、化学的な分析すると必ずソレが検出されるそうです

では、生産者がウソをついたのでしょうか?

あるワイン本によると、発酵過程で酵母がソレを自然生成するのだそうですよ

これは、ワインを飲むだけの人にはあまり知られていない事ですが、自然派ワインを知っておくのに必要な知識のひとつだと思います
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この回答へのお礼

 うむむ…これは深い知識ですね。酵母菌が酸化防止成分を自然分泌する…。酵母菌も生物ですから、自分の環境を守る仕事をする…ありえないことではないと思います。
 実をいうと私は、自分で飲むためのどぶろくを醸しています。正直に申しまして、気軽な質問のつもりでしたが、このような深い知見をいただくとは思ってもみませんでした。
 完全無添加を謳っているのに、【酸化防止剤含有(亜硫酸塩)】のラベルが貼られている…しかもそれは天然の(?)醸造過程のせいかもしれない…? 本当に、そんなことが?! 生物の営みと、人間の営み、その相反と矛盾…もちろん酵母菌たちはそんなこと知ったこっちゃない…。
 たいへんな勉強になりました。ありがとうございます。
 
 
 

お礼日時:2012/07/29 22:58

亜硫酸塩無添加の輸入ワインは、「皆無」ではありません。



例:Carm Touriga Nacional 2009 no added SO2
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この回答へのお礼

 具体的な商品名、参考になります。
 なお、その後いろいろ検索してみたところ、ワインへの添加物は、完全に有用無害という強い主張もあるようですね(だからこそ何百年も使われているのかもしれません…)。添加物=悪、という私の発想法がそもそも留保が必要だったかもしれません。
 ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2012/07/29 20:32

一口に言えば、酸化防止剤無添加と謳っていない限りは国産も外国産も全て亜硫酸塩が添加されているということなんです。



山梨県の活性化ポータルサイト Hope ホープ
http://hope39.com/shop/winery/yahagiyoushu.html

約20年前から酸化防止剤を使わない無添加ワインの醸造に取り組んでいます。ワイン造りを農業の延長線上でとらえ極力低農薬で病害虫に負けない強い生命力のぶどうの木を有機肥料だけで育て、大地の恩恵をそのままボトルに込めています。ワインは農業と自然環境や郷土文化、生命の神秘が全て詰まっていると考え、守るべき伝統を大切に継承しながらも安心安全の為の新たな挑戦に弛まぬ努力を重ねております。

ラブレ・ロワ ボージョレ・ヌーボー 酸化防止剤無添加 2012 ボージョレ・ヌーボー2012 サッポロのワイン サッポロビール
http://www.sapporobeer.jp/wine/beaujolais/lineup …

酸化防止剤(亜硫酸塩やビタミンC)を一切使用せずに仕上げるヌーボー。
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この回答へのお礼

 こういう商品もあるのですね。日本酒で言えば、「無濾過・生(非加熱)」を謳うものが、もはや珍しくないくらい増えてきたことを思えば、無添加ワインを望む声も、もっと大きくてよいような気がします…(ワインの特性上、それが非常に難しいのかもしれませんが)。
 ご回答ありがとうございました。たいへん参考になりました。

お礼日時:2012/07/29 20:27

亜硝酸塩? 多分亜硫酸塩が正しいと思いますが… いや、どっちも使われているかも。



防腐剤,酸化防止剤として使われますが、醸造後数年~数十年と熟成過程を経る飲み物なので、
これの入っていないワインはありえないと思います。
極一部のオーガニックワインで、無添加もしくは低濃度を標榜している物が有った様に思いますが。

日本では添加物の表記義務がありますが、少なくとも、ドイツ,フランスでは表記義務は無いのです。
なので、輸出用にだけ添加されていると誤解されているのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

 それほど一般的なものなのですね。ご教示ありがとうございます。
 輸入用のものだけに添加されていて、現地の人は無添加のものを呑んでいるのだと、誤解していました。
 ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/07/29 20:28

>亜硝酸が添加されていると



亜硝酸でなく亜硫酸です。亜硝酸の添加は食品衛生法で認められていません。
亜硫酸は果汁を発酵させる段階で添加され、瓶詰のときも一定の濃度まで補充されます。市販の赤ワインでは規制濃度の10分の1くらいです。
亜硫酸は主に酸化防止目的で添加されています。防腐効果(酵母による再発酵防止)もあります。
コンテナで輸入されるワインは冷蔵コンテナが主流です。

亜硫酸は特殊なものを除き添加されています。ワインの裏ラベルには酸化防止剤(亜硫酸塩)のような項目が書かれていると思います。


亜硫酸無添加ワインというものもあります。健康的には此方がお奨めですが酸化防止が完全でなく嗜好的にはお勧めしません。
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この回答へのお礼

 亜硫酸ですか…無知でした。発行段階と瓶詰段階で添加されるということ、かつ、一般的ということは、輸入かどうかとは無関係で、亜硫酸無添加なワインはかなり特殊なもの、ということでしょうか。
 完全に無添加のものが飲みたければ、そうしたものを買うのがよいということでしょうか…。
 ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2012/07/29 17:14

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