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私の母は77歳です。骨粗鬆症でカルシウム剤を処方されて飲んでいました。
しかし、この前の血液検査の結果、血中のカルシウムが増えすぎてストップされてしまいました。
骨粗鬆症の原因は、血中のカルシウムが減少すると骨の中のカルシウムから補うために、
骨自体がボロボロになると聞いたことがあります。
と言うことは、カルシウム剤を服用したとしても、血液中のカルシウムは補えますが、
一旦ボロボロになった骨には補えないと言うことでしょうか・・・
骨粗鬆症の悪化は防げても、骨を少しでも戻すということは無理なんでしょうか?
母は単純なので、骨の中のカルシウムが一杯になったんだと喜んでるみたいです。

A 回答 (4件)

薬剤師です。


骨粗鬆症の薬物治療は、骨吸収(骨から血中にCaが溶け出す)を抑制することと、骨形成(新しく骨を作る)を促進することおよびCaを服用して血中Ca濃度を上げることを目的にいろいろな薬剤が処方されます。

まず男性と女性では生体内における骨の管理方法が違うと考えれば判りやすいです。女性の場合、女性ホルモンが骨密度が減らないように管理している(骨吸収を抑制している)のですが、閉経に伴い女性ホルモン量が減ることにより骨吸収を抑制できなくなり、その結果骨吸収量が骨形成量を遥かに超えるために骨密度が減ることになり骨粗鬆症を発症するというわけです。骨形成と骨吸収のバランスが取れていれば問題ないのですが、閉経後の女性は骨吸収が多いために全体的に骨密度が減り、骨粗鬆症になるということです。男性は閉経がありませんのでこのようなことは起きづらいと考えていいわけです。一般的に女性の60才が男性の80才の骨密度に相当すると言われます。Caは骨の材料になる訳ですが、このCaは腸管からの吸収がかなり悪いのです。牛乳などを嫌いな人が多く、最近牛乳摂取量が減少する傾向もあるためCa製剤が処方されることも多いのが実情です。またCaの腸管からの吸収を促進する活性型ビタミンD3製剤もあります。

骨吸収を抑制する薬剤にはビスフォスホネート製剤(ベネット、フォサマック、ボナロン、ボノテオなど)とSERM製剤(ビビアント、エビスタ)と女性ホルモン剤ですが一般的には前者2剤が処方されます。骨形成を促進する薬剤はビタミンK2製剤(グラケーなど)です。これにCa腸管吸収促進剤である活性型ビタミンD3製剤(アルファロール、ロカルトロールなど)にCa製剤(アスパラCa)を組み合わせる訳です。

さてCaは血中に取り込まれれば骨形成に繋がるのですが、利用されないCaはそのまま血中に溜まり、高カルシウム血症を呈することがあります。これを防ぐために定期的に血液検査をします。高カルシウム血症にならないよう高値のときはCa製剤を一旦中止します。このことと骨密度とは相関性はありません。つまり骨の中のカルシウムが一杯になったということではありません。

骨粗鬆症治療目的は、股関節部位の骨折予防です。その部位の骨折は「寝たきり」に繋がるためです。たとえ骨密度が上昇したときでも念のために治療を続けることも多いことを理解してください。ある程度の年齢の女性は骨粗鬆症から逃げられないと考えても良いのです。これを防ぐためにもウオーキングをはじめとする有酸素運動やCaの多い食材を積極的にとるなど心掛けることが肝要です。
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この回答へのお礼

骨吸収と骨形成の仕組み、とてもわかりやすく理解できました。
母の場合は、筋ジストロフィーを患っているので、仕方ないのですが普通の人のように
運動ができません。
だから、骨粗鬆症の進み具合も早いのでしょうね。
ご丁寧にありがとうございました。
いい勉強になりました。

お礼日時:2012/10/23 20:20

ウォーキングなどをして負荷をかけると骨が強くなるそうです。



77歳とご高齢ですが毎日ゆっくり少しでも良いので
ウォーキングをすると良いと思います。
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この回答へのお礼

運動はすごく大事ですよね。
でも母は筋ジストロフィーを患っているので、
運動がなかなかむずかしいのです。
仕方ないですね。
ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2012/10/23 20:24

>骨を少しでも戻すということは無理なんでしょうか?


ほとんど無理です。
血中のカルシウム量を増やして新たな骨の現象を止めるくらいです。

女性に骨粗鬆症が多いのは出産をするからです。
子供(質問者様)を生むときに、体内のカルシウムの10~15%くらいを与えます。
ですから、女性は20歳までに骨中カルシウムを増やしておく必要があります。

お母様は血中カルシウム量を一定にして、強い力がかかる運動を避けることです。
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この回答へのお礼

少しでも骨が丈夫になれば…と思ったのですが、
やはり無理ですか…
現状維持が精一杯なんですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/10/23 20:07

血液中のカルシウムが多くなりすぎたらなり過ぎたで、過剰症という異常を示すようになります。



患者に必要だと思われる量のカルシウム剤を出したが、患者が吸収しきれない量を投与してしまったようで、このままでは過剰症が現れる危険があるので一旦ストップしようという医者の判断だと思われます。
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この回答へのお礼

なるほど!
高齢なので、きっと吸収率が悪いのでしょうね。
ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2012/10/23 20:03

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