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陸軍琿春駐屯隊について教えて下さい。

編成経緯は理解しているつもりです。

当初の編成内容、抽出、担任、基幹部隊。
その後の拡大の抽出、担任、基幹、補充担任部隊。
編成内容。
71Dへの改編で変わった事。等々…

お願いします。

防衛研究所に行けば的なのは、お断りです。

A 回答 (2件)

 琿春駐屯隊に関しては、



 アジア歴史資料センター 

 資料の閲覧

 キーワード検索

 陸軍北方部隊略歴 また 琿春駐屯隊

 で検索すると、ご希望の情報を得られるか、とおもいます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
調べます。

お礼日時:2013/01/12 17:01

 「趣味の日本陸軍~」にて部隊をどう調べるかとの問いがありましたので、ご質問者の方には既知の資料もあるかと思いますが、本欄をお借りして記させていただきます。




 基本資料は、戦史叢書(旧:防衛庁戦史室 朝雲新聞社)、『陸軍部隊略歴』(旧:厚生省援護局)の二つです。

 戦史叢書は、公立図書館にて閲覧できる資料で、とくに『陸海軍年表 付兵語・用語の解説』、『陸軍軍戦備』は必携です。

 前者は、1931年(昭6)~1946年2月までの陸海軍軍事事項をチェックできることと、「軍令陸甲」などの発簡符号や「臨時動員」などの兵語に関する解説が役に立ちます。

 後者は、各方面の陸軍部隊航空・船舶・地上部隊の履歴で、従来防衛庁や国立国会図書館にて、個別質問や閲覧で得られていたものですが、最近ようやく、国立公文書館アジア歴史資料センター(以下:アジ歴)にて公開され、今後太平洋戦争に従事した陸軍部隊について画期的解明がなされることを確信しています。

 ただし、東部ニューギニア地上部隊は帰還者がいない為不完全で、また内地部隊の略歴自体が存在していませんので完璧とは言えません。ついでに漢文タイプの略歴には誤植が、鉄筆による略歴(支那方面)は癖字や略字があって判読困難などの障害があります。


 つぎに、「部隊通称号」に関する資料は、おもに『陸軍部隊通称号一覧表』を使っています。これは某護国神社にて入手したもので一般公開されていないものですが、これもアジ歴にて公開される(されている)と思います。アジ歴で「部隊通称号」「通称番号」などで検索されてはいかがでしょうか。また、アジ歴で「留守業務担任区分表」で検索すれば、各補充部隊単位の部隊一覧及び通称号、部隊長名の一覧がでてきます。部隊通称号に関しては異部隊同一番号などの例が出てきますが、これも色んな経緯があり一冊の本が書けるほど面白い話があります。

 つぎに、補充担任に関する資料は、さきの「留守業務担任区分表」のほか、『陸軍省調製 陸軍部隊調査表』(其一~其四)がありますが、これも非公開資料のため将来アジ歴で公開されれば疑問点の多くが解決されるでしょう。これはある方からの好意によって入手した資料です。

 次に、部隊編制に関しては、戦史叢書のほか、『陸軍動員計画令』昭和16年、昭和18年によっています。非公開資料ですが、某古書店にて入手したもので、これもアジ歴に公開されると思います。 

 そのほか、各部隊史があります。これは師団、連隊などの単位のほか騎兵、砲兵、工兵、航空、高射兵、船舶、通信、輜重、衛生など各兵科、各部単位の大小部隊の歴史史料でこれは図書館または古書店、ネットなどで入手できます。

 個人の軍歴に関しては、平和祈念事業特別基金編による『軍人短期在職者が語り継ぐ労苦』全19巻、『シベリア抑留者が語り継ぐ労苦 抑留編』全19巻 を参考としました。そのほか各地方行政ごとに個人の戦歴回想記が刊行されていますので、丹念に調べて取り寄せコピーで収集することができます。個人体験として例えば石川県金沢市の図書館で航空母艦「大鳳」に関する纏った資料が得られたり、愛媛県松山市の図書館で「海上機動第2旅団」の資料を見つけたりとか、全国をマメに歩くとそれなりの資料を得られます。

 市販の資料に関しては、たとえば『帝国陸軍編制総覧―近代日本軍事組織・人事資料総覧』というのがありますが、さきの『陸軍部隊略歴』が公開された今、この書籍がいかに不十分な資料であるかが明白となるでしょう。日本陸軍部隊について、ながらくこの程度のレベルが横行していたということです。


 市販本資料について補足しますと、たとえば『グランドパワー』誌の名が出ましたので例に挙げますと、同誌2001年(平13)11月号所収の「日本陸軍部隊の特種部隊ー4 迫撃砲 臼砲 噴進砲装備の戦列部隊(2)」のなかに

> 中部太平洋配備の臼砲部隊 南洋委任統治領を含む中部太平洋の防衛のために ~ その戦闘序列に独立臼砲第十四大隊と独立臼砲第十七大隊を編入、サイパン島に派遣した。~ この攻防戦において臼砲の両大隊は敢闘し、その発射巨弾は敵の心胆をさむからしめたが、衆寡敵せず全滅してはてたのである。 

 とありますが、「備第12586部隊 独立臼砲第14大隊戦闘概要」(厚生省資料により作成) 『日本砲兵史』(陸自富士学校特科会)所収 には

> 独立臼砲第14・第17大隊は同船団でサイパンに向け東進途中雷撃を受け、部隊は兵器、弾薬、糧食、被服その他の全資材を海没し~

 とあり、生存者は、巨弾を発射するどころか小銃と手りゅう弾のみを受け取り、歩兵連隊に配属され歩兵として戦闘に参加し玉砕して果てたのが真相です。臼砲を装備した部隊なら上陸して活躍したはずという空想だけで文章を書いてはいけません。WIKIや市販本の解説記述には多くの眉唾物があるので注意が必要です。

 最後に、部隊情報精通者に対して手紙を書いて質問するということもしました。これは戦友会を通じてあるいは個人出版(私家版)された方への問い合わせで、実に詳細に当時の状況を教えていただきましたが多くの方々はすでに故人となられています。

 あんまり役には立たないとおもいますが、以上が私なりに行ってきた調査方法です。

 

 
 

 
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この回答へのお礼

長文でご自身の調査結果を惜しげも無く。そうもありがとうございます。
大分、私の研究も進みました。
ますは、戦史叢書から再スタートして行きたいと思います。
どうも、ありがとうございましいた。

お礼日時:2013/01/17 02:46

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