dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

開戦劈頭の無敵零戦(零式艦上戦闘機)伝説は、おそらくポートダーウィン上空の航空戦で当時世界屈指の高性能機と謳われたスーパーマリン スピットファイアに圧勝したと伝聞されたからだと思います。英国のスピットファイアはヨーロッパ上空でドイツのメッサーシュミットBf109に勝った、そのスピットファイアに勝った零戦が世界最強という図式です。
でも果たして本当にそうなんでしょうか?零戦がオーストラリアで勝利したスピットファイアは当時は既に旧式となっていたMk. V型でしかも北アフリカから配備された砂漠仕様の機体をオーバーホールしたもの、南太平洋の環境に決して適していなかった。搭乗員は未経験なオージーパイロット、対する零戦隊側は歴戦の熟練パイロットで編成しています。これで勝ったと言っても機体性能云々を語れるデータとしては不十分だと思います。
もし零戦がヨーロッパ戦線で戦っていたら、開戦当初あれ程の連戦連勝を続けられたでしょうか?

A 回答 (15件中11~15件)

日本人マニアはカタログスペックが大好きで、しかもシチュエーションで1対1みたいなので設定しますからね。

しかし、実際の戦争はまったく状況が違います。

例えば米軍のM4シャーマン戦車はドイツの5号パンサーや6号タイガー戦車に比べると劣った性能にあるのは明らかです。しかし戦争に勝ったのは米軍なわけでして。そもそも米軍は思想として「なんで戦車に対して戦車で対抗しないといけないの?俺たち戦闘攻撃機を持ってるから、そいつに対応させるよ」というプラグマティズムですからね。

話をゼロ戦に戻せば、ゼロ戦は「究極の軽戦闘機」だったと思います。日本人は「小型化、軽量化」が得意ですが、その象徴みたいなものですね。欧米の主力戦闘機はおおむね1200馬力クラスの液冷エンジンを擁していたのに対し、ゼロ戦は1000馬力の空冷エンジン。当時の日本は技術的に液冷エンジンを作れませんでしたから、F1でいえば「トップチームより劣ったエンジンでどう戦うか」みたいなものでしたからね。
カーレースで「エンジンの馬力が20%違う」なら、トップクラスと互角の戦いをすることさえまず不可能だと思います。それで状況によりけりとはいえイニシアチブをとるような戦いをしたのだから、まあ立派なもんだと思います。

実際の運用を考えるといろいろツッコみどころがあるのですが、技術的にはロマンを感じる機体ですね。あと、姿かたちは世界一美しい戦闘機だと思います。
    • good
    • 0

開戦劈頭の無敵零戦伝説は、「日本側の戦果報告を戦後日本人が疑いもせず信じ込んでしまったこと」が大きな要素と言えます。


戦後間もない頃の段階では英米蘭側の資料の入手が乏しいから仕方ない部分もあるのですが、各パイロットの撃墜数を鵜呑みにしてしまい、そこから戦後の著者やミリオタ連中によってペタペタとある事ない事を創られたのが零戦伝説の実情です。


>もし零戦がヨーロッパ戦線で戦っていたら、開戦当初あれ程の連戦連勝を続けられたでしょうか?
戦う状況が私には全くよくわからないので何とも言いづらいですね。
ただ、性能的には欧州列強の戦闘機に劣りますし、日本の搭乗員の錬度は欧州と比べて高いとはちょっと言えないのが現実です。
もう一度言いますが、戦う状況がよく判らないので(欧州派遣部隊として数十機くらい派遣することを「思い描いている」のかなあ?)何ともいいづらいですね。
    • good
    • 0

>開戦劈頭の無敵零戦(零式艦上戦闘機)伝説は、おそらくポートダーウィン上空の航空戦で当時世界屈指の高性能機と謳われたスーパーマリンスピットファイアに圧勝したと伝聞されたからだと思います。



↑は、
1942年五月、21機の陸攻と零戦32機がポートダーウィンの上空で32機のスピットファイアと交戦し13機が撃墜された。

という戦闘についてでしょうか。
質問をするなら、根拠となる資料は出していただきたいものです。

それに、零戦最強伝説とやらの誕生は多くのデータによるもので、この戦闘のみを根拠としているのではありません。
私も零戦が全てにおいて最強とは思っていませんが、開発当時は良い機体であったと思っています。
だいたい、兵器の開発が加速する戦時において、登場時期や用途の違う兵器を比較して最強とか決めること自体が無意味かつ不毛な作業だと思います。
(極論すれば、冬季の独ソ戦での最強兵器はスコップだとさえ言えます。)


>搭乗員は未経験なオージーパイロット、対する零戦隊側は歴戦の熟練パイロットで編成しています。

零戦が熟練パイロットなのはわかりますが、スピットファイアのオージーパイロットもヨーロッパでドイツとの戦闘経験を持つ者ばかりでした。
さらに迎撃側の彼らはレーダーの支援を受け、上位から待ち伏せしていたスピットファイアに対して、800キロも飛んでいた上に、護衛任務の為、戦闘機の特性である速度を生かした戦いもできなかった零戦が有利だったとは思えません。


>零戦がオーストラリアで勝利したスピットファイアは当時は既に旧式となっていたMk. V型でしかも北アフリカから配備された砂漠仕様の機体をオーバーホールしたもの、南太平洋の環境に決して適していなかった。

【スーパーマリン スピットファイア】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC% …

↑ではMkVの配備は1940年冬で、後継機のMkVIIIの生産は1942年11月からです。
(MkVI、VIIは高高度用のバリエーションです)
それに、このV型は砂漠仕様以前にマイナスGがかかるとオーバーフローしてチョークするという欠陥がありました。(零戦では起りません)
一方、零戦の採用は最初の11型が1940年です。
ポートダーウィンの零戦は21型だと思いますが、エンジンと武装は変わっていません。



>英国のスピットファイアはヨーロッパ上空でドイツのメッサーシュミットBf109に勝った、

バトルオブブリテン(イギリス本土防空戦)のことでしょうか?
この戦いでドイツはイギリスを制圧することは出来ませんでしたが、これを航空機の性能差とするのは誤りだと思います。
ドイツの敗因は、航空機の航続距離が短い為に、フランスからドーバー海峡を越えるとイギリス本土での作戦時間に余裕がありませんでした。
航続距離が短いことは、スピットも同じでしたが、ホームで迎撃する分には問題にはなりません。


>もし零戦がヨーロッパ戦線で戦っていたら、開戦当初あれ程の連戦連勝を続けられたでしょうか?

回答:無理だと思います。
一応回答しましたが、無意味な質問だとも思います。
そもそも、空母に搭載する艦戦を地上戦で使用すること自体が間違いです。
艦船は空母で運用する為に、短い離陸距離と長い航続距離が要求される為に、他の様々な性能(武装や防御力や上昇速度や高高度性能)が犠牲になっています。
※添付画像が削除されました。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

御説御もっともだと思います。参考になりました有難う御座います。

お礼日時:2013/02/22 21:18

零戦伝説ってあなたも言ってる通り旧式機に勝った伝説ですんでねぇ…


純粋に戦後の日本で、海軍閥による海軍善玉論と共に零戦は凄かった工作の結果じゃないでしょうか

米軍が終戦時まで恐れた戦闘機は零戦ではなくオスカーこと隼でしたから…

ヨーロッパに持っていけば緒戦は勝つと思います。一年後にはパイロットがいなくなると思いますがw
    • good
    • 0

スピットファイアとメッサーシュミットはほぼ同性能だったのですが、ドイツの場合はイギリス本土上空の領空権を巡っての戦いでドーバー海峡を渡っての戦闘であったことから領空の制圧が難しかったためイギリスが防衛成功したとの分析できますね。


もし開戦当初でヨーロッパ戦線にて、零戦が戦えばとのことですが、同盟国のドイツの支援でという条件でしょうかね。イギリス本土上陸戦というのでしたら、もちろん勝てたと私は思います。その想定ですと長門、加賀以下も派遣ですよね。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!