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こんにちは。

癌は胃がん・肺ガン・肝臓ガン・膵臓ガンなどなど
内臓の殆どのところに出来ますが、何故か心臓ガンというのは聞いたことがありません。

なぜ心臓ガンはないのでしょうか? その理由を
簡単に教えて下さい。

A 回答 (3件)

「癌」という言葉の定義から考える必要があります。


「癌」というのは、上皮細胞からできた悪性腫瘍を言います。

上皮細胞というのは、わかりやすくいえば、体の表面からつながった部分です。表面つまり皮膚から口の中、胃の中は連続しているので、胃の内側にできる悪性腫瘍は胃癌と言います。その先の十二指腸から胆管や膵管につながって肝臓や膵臓があるので、そこにできた悪性腫瘍は肝臓癌や膵臓癌と言います。

一方、血管や神経や骨は、体の表面から直接連続していません。ですから、血管や神経や筋肉からできた悪性腫瘍は「癌」とは言いません。これらは「肉腫」と呼びます。例えば、骨からできた悪性腫瘍を「骨肉腫」といいますが、これは聞いたことがある人も多いと思います。
心臓も血管からの連続はありますが、体の表面との連続はありませんので、上皮細胞はありません。ですから、心臓にできた悪性腫瘍を「心臓癌」とは言いません。

では、心臓にできた悪性腫瘍(肉腫)があるのかどうか、というと、とてもまれですが、悪性腫瘍ができることがあります(血管肉腫、横紋筋肉腫など)。

ちなみに、中枢神経にも腫瘍ができます(脳腫瘍)。脳腫瘍の場合には、悪性の場合でも「肉腫」ということはなく、「悪性○○腫」と呼びます。

参考URL:http://www.jrtokyohosp.gr.jp/depart/depa-11/tumo …
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この回答へのお礼

詳しくご説明して頂き感謝です。
専門的なことを噛み砕いて、しかもシンプルに説明
して頂きまして、
ありがとうございました。とても参考になりました。

お礼日時:2004/03/07 14:27

 過去にも類似質問がありましたので御紹介しておきます。



 ・http://okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=717774
  QNo.717774 癌について

 ・http://www.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=483158
  QNo.483158 心臓癌

 ・http://www.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=260126
  QNo.260126 ガンの出来ない部位

 ・http://okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=407853
  QNo.407853 横紋筋腫

 ご参考まで。
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この回答へのお礼

過去ログをご親切に、ご紹介して下さり
ありがとうございました感謝です。
怖い病気だけに、少し予備知識を広げておきたいと考え
このたびの質問になりました。
とても参考になりました。

お礼日時:2004/03/07 14:32

私たちの体を作っている正常な細胞がガン細胞に変わるのは“分裂”する細胞だということが前提にありますが、脳や脊髄をつくっている「中枢神経細胞」や、心臓の筋肉をつくっている「心筋細胞」は、小児になるまでの間に必要な分裂を終えるため成人は「中枢神経ガン」や「心臓ガン」にはならないとされています。

 
他にも5歳以下の小児には「抹消神経細胞ガン」(神経芽種)、網膜のガン(網膜芽種)が生じますがやはり大人には生じることがありません。
また、大人の肝臓の細胞(実質細胞)は一般には分裂しませんが、必要とあれば分裂を再開できます。だから肝臓は、一部を切り取ってもトカゲの尻尾のように再生することができます。
とはいえこれは、肝臓の細胞はいつでもガン細胞に姿を変えてしまうことを意味している訳です。
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この回答へのお礼

判り易いご説明のご回答で
ありがとうございました。
肝臓の話も、とても参考になりました。

お礼日時:2004/03/07 14:22

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