毛乳頭を強くするには・・・？

自分はハゲるのがイヤで将来ハゲないでほしいと思っています。ハゲ＝毛乳頭の力が弱まり毛が生えなくなった状態のことをいうので毛乳頭を強くすればいいと考えました。毛乳頭を強くするにはどんな方法がありますか？

No.1 回答者： gakushaneko 回答日時： 2004/03/13 01:10

髪の毛の専門家です。

毛乳頭を強くするには，突き詰めて言えば，「髪の毛に栄養を届ける」と言うことになります。

他の動物は別ですが，衣服を着用する人間の生命にとって，体毛や髪の毛とは，余分なものです。
そのため，体の各所で使われた栄養の残りカスが髪の毛にまわってくると考えてください。
そのため，まず，充分な栄養を摂ることが大切，つまり，1日3食の食事をきちんと摂取することが大切になるのです。

栄養学的に言えば，栄養バランスが崩れてしまっていますと，髪の毛に充分な栄養がまわらなくなってしまいます。
ですから，「3日間で摂取した栄養の1日平均が，所要量に達するように食事を摂取する」ことを心がけてください。
※「所要量」とは「1日に摂取するべきだと定められている栄養素やエネルギーの量」と理解してください。

体が食品の消化吸収するための準備が出来ていませんと，体内に摂取する量が減少してしまうと考えられます。
つまり，いくら栄養バランスをしっかりさせた食事を摂ったとしても，体の中に吸収されなくては，意味がないということです。
体に，消化吸収の準備を出来るようにさせるためには，毎日の食事時刻をほぼ同じにする必要があると考えています。
例えば，夕食をだいたいいつも19時30分前後に摂っているのでしたら，19時～20時の間に夕食を摂り始めるようにすると言うことです。
ただし，1週間に1～2回程度でしたら，つきあいの関係もありますので，食事時刻がずれても構わないと考えています。

睡眠という作業は，体を修復する作業です。
体を修復すると言うことは，正常な細胞を分裂させ，傷ついた細胞と交換することです。
細胞を分裂させるのですから，時間の他に，栄養とエネルギーが必要になります。
睡眠という作業を効率よくするためには，食事時刻と同じで，睡眠の準備をさせるために，起床時刻と就寝時刻をほぼ同じにする必要があります。
起床時刻は，たぶん，ほぼ同じだと思いますので，その6時間半前，8時間前，9時間半前のいずれか一つを選択し，その時刻には就寝するようにしてください。
例えば，朝7時起床しているのでしたら，毎日，8時間前の11時には就寝すると言うことです。
ただし，1週間に1～2回程度でしたら，夜更かし可能だと考えています。

睡眠という作業を効率よくするためには，睡眠のリズムを整えるだけではいけません。
病気に罹ったり，また，強度の肉体的ストレス（「疲労」のことです）を受けたりしますと，肉体はかなり傷ついてしまい，睡眠という作業の効率が落ちてしまいます。
ですから，まず，一つは，病気にならないようにすることが大切になり，一つは，病気に罹ったら，無理をせずに，医師の治療を受けることです。
また，強度の肉体的ストレスを受けないようにすることと，もし，受けてしまった場合や受けそうな場合は，15～30分程度の昼寝をするようにしてください。

ここまでは，髪の毛に必要な栄養そのものが減少してしまう原因を書いています。
次に書くことは，髪の毛に栄養が運ばれなくなってしまう原因です。

精神的ストレスを受けてしまいますと，血管が収縮してしまいます。（強度の精神的ストレスを受けた場合，人によってだと思いますが，胃が異常な運動をしてしまいます）
動脈や静脈が収縮してしまいますと，体全体に流れる血流量が減少します。
そして，髪の毛の根元，つまり，毛乳頭まできている毛細血管は，収縮して血流量が減少するか，または，潰れてしまい，血流量が全くなくなってしまいます。
体全体に，吸収された栄養を運ぶのが血液ですから，これは問題になってしまいます。
ですから，精神的ストレスを出来るだけ受けないようにするか，または，精神的ストレスを受けても，出来るだけ早く，少なくともその日のうちに，精神的ストレスを解消してしまう必要があります。
精神的ストレスを解消するには，弱い肉体的ストレス，つまり，軽い運動をすることが有効だとされています。
なお，軽い運動といっても，体力（筋肉をいかに鍛えたか）によって変わってきますので，dujagakuさんにあったものを選択してください。
また，カラオケや海辺などで大声を出すことも，精神的ストレスを解消するのに有効だとされています。

喫煙をしていますか？
しているのでしたら，タバコの本数を減少させる「減煙」か，または，「禁煙」するようにしてください。
喫煙しますと，胃が異常運動をすることがわかっています。
また，喫煙によって血管が収縮するようです。
つまり，精神的ストレスを受けているのと同じことが，喫煙によって，体に起きているのです。
ですから，減煙，または，禁煙する必要があるのです。

血管を拡張させる作用があるものとして有名なのは，アルコールです。
つまり，お酒。
晩酌として，適量の飲酒は有効だと思われます。
日本酒で1合，14%のワインで180ml，42度のウィスキーではストレートに換算して60ml，25度の焼酎は割る前の量が100mlまでが適量だと考えています。（その他のお酒は，「2500/アルコール度数」で計算してください）

さて，「お酒は20歳を過ぎてから」です。
dujagakuさんは，何歳ですか？
もし，20歳よりも前でしたら，食べ過ぎない程度に，何でもよく食べることが，毛乳頭を強くするための早道になります。
と言うのも，髪の毛が育つのは20歳前後までで，その時期を過ぎますと，髪の毛は，生え替わるたびに，微妙な差ですが，衰退していきます。
ですから，衰退しはじめるとき，どのくらい髪の毛が育っているかが問題になります。
衰退する割合には個人差がありますが，dujagakuさんの髪の毛が衰退する割合は同じですので，衰退しはじめるときのレベルを，出来るだけ高くするようにすることが大切になってきますよ。

特に，気をつけなければならないのは，高校を卒業したあとです。
就職や進学などの関係で，一人暮らしをはじめることもあると思いますが，好きなものだけを，しかも，少ない種類の食品だけを食べてしまう（つまり，栄養バランスを無視した食事をしている）傾向があるというのは，何処かのアンケートにあったように覚えています。
また，同じアンケートだったと思いますが，就寝時刻はもちろん，起床時刻までもがバラバラになってしまう傾向があるようです。
これらのことは，若くて体力がある時期は持ちこたえてしまいますが，何年か，または，10何年か後には，そのツケが回ってきてしまうようです。
それが病気となって現れるのか，薄毛やハゲにとなって現れるのかは，その人それぞれですので，わかりませんが・・・。
とにかく，一人暮らしの時は，食事や睡眠には充分注意してくださいね。

もし，育毛剤や発毛剤を使用するのでしたら，毛穴の中に残っている「皮脂」を除去する必要があります。
育毛剤や発毛剤のほとんどは水溶性で，皮脂は脂です。
脂と水は混ざりませんので，もし，毛穴の中に皮脂が残っていますと，育毛剤や発毛剤の成分が毛乳頭に届かなくなってしまいます。
ですから，毛穴の中の皮脂は除去する必要が出てくるのです。

また，皮脂は，男性ホルモンと混ざることで，髪の毛の成育を阻害する物質になると言われています。
毛乳頭が強くなければ，髪の毛は成育しにくくなりますので，髪の毛の成育を阻害する物質は毛乳頭を弱くしていると言えるかもしれません。
と言うことで，育毛剤や発毛剤を使用しない場合でも，毛穴の中の皮脂は除去する必要があると考えています。

この回答へのお礼

返事が遅くなりましたが長々とありがとうございました。

お礼日時：2004/04/05 13:59