古典落語に、三軒長屋、という大作があります。
長屋の右端に、鳶頭が住んでおり、2階では喧嘩の仲直りが実施されました。
左端には、剣術道場があります。
両隣りに挟まれ、真ん中にはお囲い者が住んでいます。
1DK位の庶民の長屋より、この3戸は大きいと思われます。
この落語では、3軒の長屋で騒動が持ち上がり、その多彩な登場人物を描き分ける噺家の力量が見ものです。
ところで、このような3軒長屋は実在していたのでしょうか?
このくらいの大きさの家なら1戸建てが自然だ、と思います。あるいは、背中合わせの2軒続きの長屋なら、有りそうにも思います。
落語の中だけで、存在していたのでしょうか?
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
><畳にして37~38枚>
>でしたら、町道場の広さは、まずまずと思います。ただし、
><12~13坪程度>
>でも、十分だったのですか。
門下生の数に対する町道場の規模として、
12~13坪程度が広さとして十分であるかどうか?
ということでしょうか。
大多数の町道場、つまり個人が開いているそれほど
有名ではない流派の場合、そもそもの入門者が少なかったため
稽古をするには12~13坪(37~38畳)程度の広さでで十分
だったという意味です。
藩に抱えられた剣術指南役など名の知れた流派の場合、
門下生が多数集まるため手狭になり拡張が必要になりますし、
資金も潤沢になるため敷地を広く構えることが可能となります。
で、有名なものが「幕末江戸三大道場※」ということになります。
※士学館・玄武館・練兵館
つまり広さが十分or狭いかどうかは門下生の数次第です。
再三回答を頂き、恐縮します。
町道場程度でしたら、
<12~13坪>
で十分だったわけですね。了解しました。
質問には直接関係しないのですが、坪数と畳数の関係を教えていただきたいのですが。
当時も今も、坪数と畳数との関係は、全国的に、完全に統一されていないようですが、(4捨5入程度の勘定の荒さで)ほぼ1坪が畳2枚と思っていました。しかしwazaogi様の説明のなかでは、1坪が畳数で3枚のように換算されています。これは何か経緯があるのでしょうか?
No.8
- 回答日時:
No7です。
棟割、縦割りの説明が完全に間違えていました。
正しくは
長屋は 基本的には間口九尺奥行二間の大きさで、割り長屋(吹き抜けになっているもの)と棟割り長屋(一棟を縦に仕切ったもので三方が壁のもの)とがありました。
家賃は、平均で月千文、棟割り長屋で月500文程度、老朽化したもので月300文程度でした。
(出典:江戸の食卓と物価 - WAKWAK park5.wakwak.com/~toshkish/kakei/kakei02.html)
上記サイトに図もありますので是非ご覧願います。
お手数を掛けて申し訳ありません。
No.7
- 回答日時:
No3さんが詳しくご説明されておられますが、追加というか蛇足で回答させて頂きます。
「長屋」という言葉に、余り裕福ではない町人の住居とお考えではないでしょうか。
長屋門というのを御存知でしょうか。
大名屋敷や大身旗本の屋敷の門構えです。
(形式第一の江戸時代には、身分によって門の大きさ形まで決められていました。いくらお金持ちの町人でも、門だけは決められたデザイン以外のものは建てられませんでした。)
大名家のように多くの家臣を抱えている屋敷の場合は、塀と住居を共有した構造にしてありました。住居の壁を塀としていましいた。
結果として門の両側に住居が出来る。というか住居の真ん中に門があるデザインとなります。
このデザインの門を長屋門と言いました。
普通は門と同じ向きの塀のみでしたが、吉良上野介が本所に立てた屋敷は周囲がぐるりと長屋で、警護に雇った連中を住まわせていました。(機会があれば両国の吉良邸後に行ってみて下さい。屋敷の見取り図が書いてあります)
この塀を兼ねた住居に住む人達を長屋住まいと云い現わします。(下級武士という意味です)
門に近い住居には、門番を初め雑用係の連中が住んでいて、お奉行所のお役人は大名屋敷に手が出せないことをいいことに年中博打をやっていました。(時代小説によく出てきます)
つまり、長屋という言葉は広い狭いとはあまり関係がありません。棟続きの建物で別々の所帯の人が壁を隔て住んでいれば長屋住まいです。(この点で言えば今の高級マンションも長屋住まいとなります。)
町家の長屋についてはN03さんの御回答を参考にして下さい。
一番狭いのを九尺二間と表現します(落語によく出てきます)間口が九尺で奥行が二間です。
奥に六畳程度の畳の部屋があって、手前に作業場を兼ねた板の間と狭い土間があり炊事場を兼ねていました。今流に言うと2Kですかネ。
上から見ると壁で縦に仕切っていたので、縦割り長屋といいました。棟割りは背中合わせになります。奥に窓が取れるか取れないかという違いがでます。奥の仕切りをとれば広く二軒分を使うことができます。
鰯など魚を焼くには煙いので外で焼いていました。(この光景もよく落語に出てきます)
回答ありがとうございました。
長屋門は知りませんでした。当時、長屋は、どの様に使われていたか、初めてわかりました。
<「長屋」という言葉に、余り裕福ではない町人の住居とお考えではないでしょうか。>
については、ほぼその通りに、と考えていました。長屋は、大きくとも、2階建てで、上下合わせて4部屋位の住居が、連なっているのだろう、と考えておりました。
この質問の契機になったことは、以下の通りです。落語三軒長屋に描写されているようなー剣術道場が開ける位大きいー建物は、3戸つながった長屋という構造を取らないだろう。おそらく別々の1戸建てであろう、と考えておりました。
長屋のイメージをかなり修正する必要を感じました。
No.6
- 回答日時:
これは私の勘違いですね・・・
畳(江戸間)の場合、12~13坪でおおよそ25畳です。
板間である場合もあるので現代風には25帖でしょうか。
ざっくりとしたイメージとしては市町村あたりの
公民館ぐらいの大きさですね。
No.4
- 回答日時:
>ところで、13.5坪の広さで、剣術道場が開けるのか、疑問が残っています。
道場の広さ(坪数)は、流派の知名度・資金・門下生の数に比例します。
江戸時代は剣術から剣道へと移り変わっていく過渡期にあたり、
実践剣術が徐々に衰退していく時代です。
幕末江戸三大道場ならばともかくとして、一般的な道場としては
12~13坪程度で十分でした。それでも畳にして37~38枚ですよ。
十分な広さだと思いませんか。
再度の回答ありがとうございました。
<畳にして37~38枚>
でしたら、町道場の広さは、まずまずと思います。ただし、
<12~13坪程度>
でも、十分だったのですか。
No.3
- 回答日時:
>古典落語に、三軒長屋、という大作があります。
♪三軒長屋の両端に鳶の頭と剣術の楠木先生、真ん中には質屋の妾が住んでいる。頭の家では若い者が喧嘩騒ぎ、道場は稽古で喧しい。♪
>ところで、このような3軒長屋は実在していたのでしょうか?
存在したのです。
と言うか、長屋には「表長屋」と「裏長屋」が存在しました。
表通りには、2階建ての1棟に「間口2間、奥行き4間半」「間口3間、奥行き4間半」という広さの貸家が3軒・5軒と連なってました。
表通り沿いに建っている表長屋の間に、小さな木戸があります。
この木戸を通って細い路地を進むと、「熊さん八っつあん」が住んでいる裏長屋に到着です。
※一般的に、長屋は裏長屋(5坪・1K)を言う場合が多い様です。
ちなみに・・・。
裏長屋でも、割長屋・棟割長屋の2種類の長屋があります。
割長屋は、入り口から奥にも障子(勝手口?)がある。家賃800~1000文。
棟割長屋は、棟の両側を仕切っている(奥が板で仕切られているので、勝手口が無い)。家賃は、500文。
>落語の中だけで、存在していたのでしょうか?
新作落語でない落語の場合、多くは時代考証が出来ていますよ。^^;
早速の回答ありがとうございました。
<表通りには、・・・「間口3間、奥行き4間半」という広さの貸家が>
連なっていたのですね。
ところで、13.5坪の広さで、剣術道場が開けるのか、疑問が残っています。
No.2
- 回答日時:
No.1
- 回答日時:
江戸の町屋は、通りに面した表店と、その内側を埋め尽くす裏長屋に区分されます。
この3軒長屋は、通りに面した建物で、堂々たる構えだったようです。http://blogs.yahoo.co.jp/yacup/63663555.html
画像も豊富です。20段あたりにスケッチがあります。
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B0%8F%E3%8 …
早速の回答ありがとうございました。
<堂々たる構えだった>
のですね。引用文では、各戸は、11坪だったそうですが、この広さで剣術道場が開けるのかな、と疑問が残りました。
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