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氷室京介さんの1988年のデビューアルバムと、最新の2010年発売のアルバムを同時に聴いてみたところ、音量が1.5倍くらい違いました。

また、それに伴って音の重厚感や解像感が違います。88年の方でも音量を上げれば音質は良いのですが、やはり最新の方が迫力があるというか、音にキレがあります。ただし少しうるさい感じもします。

なぜ、CDは時代によって音量が違うのでしょうか? コンポとか再生機器が変化したことが関係ですかね?

また、上のタイトルは2003年のリマスタ盤だとさらに音質は良いとのことです。88年当時でもCDはデジタル制作だったと思うのですが、そのあたりの技術上での進化について簡単に教えて頂けたら幸いです。

A 回答 (3件)

ラウドネス・ウォーと呼ばれるものです。


簡単に言えば『音を大きくすれば良い音に聞こえる』ってことです。質問者さんも書かれているように、音圧の高いCDの音は、ぱっと聞いたところ音が良く感じますが、昔の音圧が高くないCDも、ボリュームを上げれば同様の良い音になります。

『音を大きくすれば良い音に聞こえる』というのは人間が持っている特性ですので、その事自体が悪いことではないのですが、それを逆手に取ってCD(録音)の音圧を上げて音を大きくすることで、音の良いCD(録音)だと消費者に思わせようとする業界のトレンドがあり、これをラウドネス・ウォーと呼びます。

2つのCDの違いは何かというと、普通に音圧を上げるだけだと大きかった部分が録音の最大値を超えてしまい割れた音になってしまいますので、音圧の大きい部分の上げ幅は小さく、音圧の低い部分の上げ幅は大きくするように音圧を上げます。編集でコンプレッサなどと呼ばれている技術です。すると録音された音は小さい音も大きく大きい音も潰れず大きく、全体的に大きな音になり、大きい音は良い音だということになるのです。
ところが上記のように小さい音と大きい音との差が小さくなってしまうので、ダイナミックレンジが小さくなっている訳です。平坦な音とも言えます。

本当に耳の良い人なら、昔のCDをボリュームを上げて聞いたほうが、ダイナミックレンジが大きい良い音であることが分かるのですが、普通の人はでかいだけの音が良い音だと騙されているわけです。
昔の音源のリマスターなんていうのは、大抵こういうことをやっているモノです。

一部のミュージシャン(私は吉田卓郎しか知りません(彼のCDは持っていませんし聞いていませんが))は、そのような編集をしないようにしてCDを出しているようですが、多くは無いようです。またyoutubeなどの上げられているボレロというクラシックの曲なども、曲の最初はpppのドラムスネアから始まるのですが、いきなりフォルテッシモのドラムスネアが聞こえてくる編集のものが沢山あがっていますので、探して聞いてみると分かりやすいかと思います。
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この回答へのお礼

ラウドネス・ウォー(音圧戦争)ですか。うぉー、それは知りませんでした。

商業的な理由や技術的な理由、または消費者の嗜好の変化等で変わっていくんですね。そう考えるとシリコンオーディオとネットの普及は音楽業界をある意味で破壊しましたね。

他の方のご回答もありがとうございました。

お礼日時:2013/10/06 19:36

CDの音の最大値は決まっていますが昔のものはわずかですが余裕のあるものが多いです。


この部分を限界まで詰めて更にJohn_Papaさんの言うようになっています。
また、そういった部分を抜きにした録音技術は当時よりあがってはいますので
ダイナミックレンジが強調されていないまともに作られたCD(リマスター含む)は音質の改善はできているでしょう。
問題は再生する機器にもありそれにCDの音(音質)が合わせられてきた結果ともいえます。
80年代当時と言えば大きなスピーカーの時代ですが現在は小さなスピーカーが主流です。
再生可能な周波数の下限(低周波)やその音量・質感は耳で感じる部分意外に肌や体で感じる部分もあり
やはり小さなスピーカーではそれは無理です。
また、アンプの出力は当時より低くスピーカーの能率も当時より低いので
それを補う意味でも音源(CD)の音を大きくすると言うのは視聴上有利です。
また、アンプ(ポータブルプレーヤー含む)には残留ノイズというノイズがどうしてもあります。(デジタルアンプを除く)
能率の少し低い小さいスピーカーでは聴こえにくてもヘッドホンやイヤホンなら顕著です。
音源(CD)の音が大きいとボリュームを上げずに済むのでこのノイズを視聴上小さくできるメリットがあります。
昔のように良いパーツや値段、予算をかけた設計開発をすればいいのでしょうけどオーディオブームでバブルの80年代とは違い
今はメーカーもそこまで開発や製造に金がかけられないし高いものは売れないので仕方ないでしょう。
そこまで拘ったものはハイエンドメーカーから出ていますしね。

やはり大きな能率の高いスピーカーに低ノイズのアンプで聴くのと小さなコンポとスピーカーで聴くのではやはり違います。
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この回答へのお礼

ピュアオーディオの世界はまさに頂点を知らぬ奥深い世界ですね

お礼日時:2013/11/26 22:21

こんにちは。



過去に似た質問があります。参考にしてください。
http://okwave.jp/qa/q7667102_2.html

CDに収録できる最大音量は変わらないのですが、ピークを圧縮すると音質が多少変化するものの全体の音量を上げることができる。また、変化した音質も好ましく感じられる方が多い。
画像・映像でも現実より鮮やかな色彩に見える方が好まれるのと同じです。
これは、限られたダイナミックレンジのカセットテープや放送ではとても便利な技術でした。
ダイナミックレンジ(音量差)を圧縮する技術はたいして進歩していませんが、エンジニアも一般聴衆もそれ(圧縮されること)に慣れてしまっているのが原因です。
塩分のように健康に害がある(一日30gが半数致死量LD50)と、障害率を抑えるために一日10g以下にしようと国家的是正キャンペーンが展開されてますが、音には致死性は確認されてないので放置です。
食品の塩分と同じで、慣れると更に濃い味を求めるようになる。常習性があるので逆戻りできないし、業界からは、現実の音に忠実な録音は売れなくなっている、と考えられてのです。
結局は、多数の消費者の動向がCDに反映されてるんですよ。
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この回答へのお礼

シリコンオーディオのトレンドが消費者のドンシャリ嗜好を導いたということもあるんですかねありがとうございます

お礼日時:2013/11/26 22:21

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