1つだけ過去を変えられるとしたら?

語は音素を表しますが、記号は何を表すのでしょう?

音素と文字の対応は「語」ですが、記号の場合、対象と意味の間にワンクッションおくというイメージがあります。

例えば手旗信号は五十音と記号がひとつづつ関連付けされているので、音素)に対応しているので語のうちともいえます。また身体で表現する文字でもあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%8B%E6%97%97% …
またこれは手話も同じです。

しかし手旗信号の方は「信号」と名前につけられています。手旗信号は上の理由のとおり、語ではないかと思うのですが、何をもって記号(辞書では信号と記号は同義)といっているのでしょうか?

そもそも語と記号の違いは何にあるでしょうか?

A 回答 (5件)

どうも、わかり合えないような気がしますので、これで最後にします。




ミクロとかマクロということではないでしょう。
私が述べてきたことは、どちらかと言えばホーリズムに近い。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%BC% …


語は単なる音素の総和ではなく、文は語の単なる集まりではない。



>構図的に
>言語>文章>語>音素
>となります。

違います。
よく読んでください。

言語とは
音素を組み合わせて語を作り、
語を組み合わせて文を作り、
文を組み合わせて文章を作る
そういう仕組みのことです。

言語とは仕組みです。
言語は音素でも語でも文でも文章でもありませんし、その上位にあるものでもありません。

音素レベル-語レベル-文レベル-文章レベル
それぞれのレベルを統べるシステムです。体系です。



>ボディランゲージも文字も含め、マクロ的にみると語であるとしてもよいのではないか

もう一度言います。
語は言語ではありません。
語が組み合わさって文ができ、文が組み合わさって文章ができます。
語は文の部品です。

また、部品は全体ではありません。
酸素や水素は水ではないと申し上げました。

ボディランゲージや身振りは、手話とは異なり、言葉を不完全に模倣したものに過ぎません。
言葉をなぞっただけです。

文字は語ではない。文字が集まれば語を表しうるとはいえます。




>>言語以外の全ての記号は、言語を不完全に模倣したものに過ぎない。
>のは模倣という形態のことであるが、
>だからといってこれだけで語ではないとはいえない

「模倣」というのは、手旗信号が仮名文字の形をまねているということではありません。

まず言葉で表現したいことがあります。
たとえば、「止まれ!」
これには意味も発音もありますから、記号です。

さて、これをどうしても言葉以外で表現しなければならないとき、
1.赤信号を使う
2.腕を伸ばし、手のひらを相手に見せる
等の手段をとります。
いずれも記号です。

しかし、いずれも、元に言葉があって、それを別の手段で表しているに過ぎない。
そういう意味で模倣です。

また言葉の方は、
音素 /t//o//m//a//r//e/ は別の表現に使い回すことができますが、
赤信号の電球一つ一つにそれはできません。
応用がきかない分だけ、言語より遙かに単純なものです。

さらに言えば、「止まれ」という言葉は、単なる音素 /t//o//m//a//r//e/ が集まっただけではない。
つまり、「部分の算術的総和以上のものである」という点で、ホーリズム的なのです。

この回答への補足

私がマクロ的といったのは広義なということです。
また「>」は、構成を示すという意味です。(>の左側は右側の集合という意味)

>それぞれのレベルを統べるシステム

ということがお伝えしたい主旨だということも分かります。全体を構成する一部はそのレベルごとに考えるホーリズムという新しい観点も知ることができました。

でもこれはあくまでも見方のことで、唯一の正解というわけでもないでしょう。
では一般的な辞典や辞書はどう読めばよいのでしょうか。

これは言語についての辞書です。

「言語(げんご 英: Language)とは、コミュニケーションのための記号の体系である。
狭義には人間の音声による音声言語を指すが、広義には身振りなど音声以外の要素も含む。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%80%E8%AA%9E

「思想・感情・意志などを互いに伝達し合うための社会的に一定した組織をもつ、音声による記号とその体系。また、それによって伝達し合う行為。文字の使用を含めていうこともある。ことば。」
http://www.weblio.jp/content/%E8%A8%80%E8%AA%9E

これら定義はホーリズム的に読めば文字は言語ではないということになります。

しかしそれでは、専門的なホーリズムという概念を唯一無二のものとしたら一般的なことはすべて否定されるということになってしまいます。

「言葉(ことば)は、人間が話す・書くなどの行為をする事によって情報伝達手段となりうる、意味があるものの総称。

1.言語
2.文字
3.手話
4.ボディーランゲージ
5.各種符号 - 狼煙・旗・モールス符号~コンピュータ言語等」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%80%E8%91%89

この定義もホーリズム的にみれば文字≠言語なのだから、それらは言葉の範疇にならないということになってしまいますが。

*この回答は最後ということですが、ホーリズム以外認められないのであればその理由もお答えいただければと思います。

補足日時:2013/11/17 17:23
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この回答へのお礼

補足です。
ウィキ「ホーリズム」読みました。

「部分部分をバラバラに理解していても系全体の振る舞いを理解できるものではない、という事実を指摘する考え方である。部分や要素の理解だけでシステム全体が理解できたと信じてしまう還元主義と対立する。全体論と訳すこともある。」

ある意味納得しました。それでは私は還元主義ということになりますね。還元主義について何かを調べましたが、私は確かにその主義だと思います。ですから「違い」だけで否定しておられたというわけですね。
しかし私はホーリズムという視点を知りましたし、理解や同意もしておりますが、だからといって還元主義的な考えも捨てるわけではありません。双方はそれぞれ哲学としての事実ですから。

お礼日時:2013/11/17 17:54

#2です。




>語は音素に分解できるもの(音素の集合が語)ということ

OKです。
音素は語の構成要素です。
化学にたとえると、文法が分子(H2O)を扱うとすれば、音素はその下のレベル元素(H, O)だといえます。
音素は「語」という文法以前のことになりますね。



>>全ての音素の組み合わせが語であるわけではありません。
> とのことですが、ちょっと理解不足です。

/N/ は関係ありません。
語は音素の集まりだが、音素が集まったからと言って語になる訳ではないと言いたかっただけです。
/kab/ は音素の集まりですが、そんな単語は日本語にはありません。
/kabe/ という語なら存在します。



>伝達されるものはすべて記号ですね。

違います。
定義をよく見てください。
(1)二重性  (2)恣意性  (3)示差性
これがなければダメです。

(ちなみに、最後の「示差性」はわかりにくいかもしれません。
「シャーペンを「シペ」と呼んでもシャーペンという本質は変わらない」
というところではなく、その前の、
「ボールペンでもなく、鉛筆でもなく、筆でもなく、...でもなく、...でもなく...」
というところが「示差性」です。
「「○○ではない」ということが本質だ、ということです。」と書いてあるとおりです。



>>赤信号は「止まれ」という命令文であり、電球一つずつには何の意味もありません。
>>メールの着信音は「メールが来ました」というお知らせであり、
>>メロディは何でも構いません。
> これらはその「恣意性」なのでしょうか?

違います。
これは言語記号の特徴です。
言語は二段階の組み合わせで、無限の内容を表すことができる
だから文は語に、語は音素に分解できる。

これに対してほとんどの記号は一段階しなく、分解できない
ということです。

(なお、恣意性は全ての記号に見られる特徴です。言語だけではありません)



>意味を持たせるのが記号としたら、「カ」それ自体は記号ではないかもしれませんが、
>音声で発した「カ」もまた意味をもちません。
>つまり意味をもたないからといって語ではないとはいえないと思います。

定義にあるように、記号とは「表現」と「意味」が表裏一体となっているものです。
「(1)二重性」のことです。
意味がなければ記号ではない。
記号でなければ、語であるはずがない。
意味を持たない語はないのです。

辞書にはたくさんの語が載っていますが、意味のない語は載っていませんよね?
何らかの意味が書いてあるはずです。



>手旗は「動作」でも、五十音ひとつひとつに対応しており、語を伝える役割をしている以上、
>語のひとつと捉えてもよいのではないかと思うのです。

語を伝えるものは語そのものではありません。
先ほど申し上げたとおり、語は音素の集まりです。
音素の集合 /kabe/ は「壁」という語を作ります。

しかし、音素自体は語ではありません。
意味も持ちません。
/k/ や /b/ に意味はありません。
したがって、記号ではありません。
辞書にも載っていません。

手旗信号の動作一つ一つは、語を構成しうるでしょう。
しかし、語ではありません。
水を構成しているからと言って、水素原子や酸素原子が水ではないのと同じです。



>手旗を文字の模倣と捉えた場合でも、その対象とするところは語であり、
>表記では文字といわれるのですから手旗は「文字的」ともいえます。

いえません。
文字は語ではありません。
文字は語を構成しうるとしても、語ではありません。


>文字的であれば、表音と表意の混在文字ともいえるのではないでしょうか。

いえません。
音は表します。
しかし意味は表さない。
組み合わせれば、たとえば、「カベ」にはなるでしょう。
しかし、「カ」や「ベ」には、「壁」の意味はありません。
「カ」が「壁」の上半分を表すとか、左半分だとか、そういうことではないのです。

「カ」の手旗の動作は「壁」の一部は構成するかもしれません。
しかし単独では、「壁」の一部さえ表さず、語ではないのです。



>指文字は手話の補助としているそうですが、これは手話と同義だそうです。

補助です。同義ではありません。
固有名詞とか外来語とか、単語がなくて、仕方なく、
一音一音・一字一字ずつ書記言語の綴りを表現
しているだけです。

日本語を表記するとき、通常は仮名漢字交じりで書きますが、補助的にアルファベットも使います。
アルファベットは仮名漢字交じり文の補助として使いますが、アルファベットと仮名漢字交じり文は同義ではありません。



>手話、手旗、文字、音声もすべて語を対象としているので、
>語の一部だと考えてもよいと私は思います。

まだ混乱があるようです。
手旗、文字、音声はすべて言語を表すとはいえます。

言語とは
音素を組み合わせて語を作り、
語を組み合わせて文を作り、
文を組み合わせて文章を作る
そういう仕組みのことです。

しかし、手旗、文字、音声自体は言語ではありません。
語でもありません。
手旗の動作一つ、文字一文字、音素はすべて
語を構成する要素
を表現しますが、語そのものではないのです。



>>言語は記号の一つだが、全て記号は言語の(不完全な)模倣に過ぎない。

言語(手話を含む)は記号の一種である。
しかし、言語(手話を含む)は飛び抜けて特殊な記号である。
言語以外の全ての記号は、言語を不完全に模倣したものに過ぎない。
ということです。



>辞書では信号と記号は同義

そんな馬鹿なことが書いてる辞書は捨てた方がいいですね。
でもよく見てください。
そんなことは書いてないと思いますよ。
たぶん「同義」という言葉を誤解なさっているのではないかと思います。
「A は B の一種である。」「A はB の一部である」
ということと、
「A は B と同じものである。」「A と B は同義である」
では全く違います。

この回答への補足

示差性について、わかりました。
ずばり「本質」という言い方ではなく、「でもない」という消去法自体を指すというようなことで理解しました。ということは定義でもあるが、記号論でもある、と思いました。


>語を伝えるものは語そのものではありません。

伝える「もの」を強調されていますか?でしたらそれが語以下の要素(語、音素)には、意味を形成する前の次元のこと、つまり音素であるということはわかります。

例えば助詞の「が」について、1子音と1母音「あ」から成る音である音素であり、音素である以上、語を形成するための働きはするが、これは音にとどまり、意味をもたないということでしょうか。それが

>音素自体は語ではありません。
意味も持ちません。

ということだと思いました。

ですから、手旗について、文字でいえば「カ」「ベ」という形の代わり(模倣)を表示はできるが、それは単独であり音素を表すことしかできない。文字にしたとき「壁」という表意文字となりますが単語(音と意味の複合)は示せない以上、文字でも文字的でもない。「~が」のような「が」と違い文法(助詞)の意味をもたない。その意味で「語」とはならないということでもあるということですよね。
それが

>単独では、「壁」の一部さえ表さず、語ではないのです。

ということだと理解しましたが。

前回の回答で

>手旗信号は仮名を模倣したもの

とあったので、「模倣」を受け「文字的」という表現を使ったのですが…やはり「文字の模倣」ということが適切ですか?

また

>文字は語ではありません。

については、あくまでも語が表現するものの対象、という意味で述べたのです。もちろん語自体が文字であるとは思ってません。語を表記で伝えるものの方法は文字ということを述べました。

では文字は語に対して、どのような位置づけになりますか?
文字ではないものは文字の下位として(文字の模倣)ということになると思いますが。



また手話についても、誤解していました。

「手話も,意味を表す最小の単位,いわゆる手話の単語に分節され,さらに意味をもたず手話の単語を構成する最小の単位,いわゆる手話単語の構成要素に分節されます。

この手話単語の構成要素を,手話言語学独自の用語で「手話素」とか「構動素」とか呼ぼうとする考え方と,音声言語と同じものであるから「音素」と呼んで差し支えないという考え方があります。」
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kem/library/kawasaki …

とのことです。
音素以上を表現しない手旗に比べて、音素まで表現できる手話という違いですね。


>辞書では信号と記号は同義

についてなのですが、類語は「A は B の一種である。」と「A は B と同じものである。」のいずれですか?

ここで
http://thesaurus.weblio.jp/content/%E8%A8%98%E5% …
「記号」の類語をひいたら

「慣習的な意味を獲得した任意の(書かれたまたは印刷された)記号」の中に「信号」がありますが…。

補足日時:2013/11/15 17:54
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この回答へのお礼

もう一度考えてみました。

つまるところご回答者様はミクロ的にみられていたのですね。

音素≠語

つまり、手旗は音素を示さないから語ではない。

文字≠語

つまり、文字を音素に分解した限りでは語ではない。

回答者様の着点は音素にあり、それ自体を見ているからでしょう。

>言語とは
音素を組み合わせて語を作り、
語を組み合わせて文を作り、
文を組み合わせて文章を作る
そういう仕組みのことです。

とおっしゃるように構図的に

言語>文章>語>音素

となります。

しかしこの構図上、音素、語も言語のうちです。
語を構成するのは音素。音素自体は語ではない。しかし音素の集合によって変化した時点で、音

素の性質(音を示すが意味をもたない)ということから離れます。
語以前は語ではないが、語以降は語であり、さらに語以下を含む言語、それ以上の言葉含め、拡大する規模の概念にそれ以下を含めてもよいのではないかと思うのです。

「狭義には人間の音声による音声言語を指すが、広義には身振りなど音声以外の要素も含む。」

~ウィキペディア「語」

「思想・感情・意志などを互いに伝達し合うための社会的に一定した組織をもつ、音声による記

号とその体系。また、それによって伝達し合う行為。文字の使用を含めていうこともある。こと

ば。」~Weblio辞書「言語」

定義上、語には身振り手振りも含まれ(語)、文字の使用を含めていうこともある(言語)とい

うように、ボディランゲージも文字も含め、マクロ的にみると語であるとしてもよいのではない

かと思うのです。

手旗について

>手旗の動作一つ、文字一文字、音素はすべて語を構成する要素を表現します

と認めてらっしゃるけれど、

>語そのものではないのです。

という理由も文字と同様

>「カ」や「ベ」には、「壁」の意味はありません。

ということに係ると思います。


>言語以外の全ての記号は、言語を不完全に模倣したものに過ぎない。

言語以外の全ての記号に文字が含まれているのですから、(言)語の対立する概念は文字ということは分かりました。


>言語(手話を含む)は記号の一種である。

これは同意します。しかし

>言語以外の全ての記号は、言語を不完全に模倣したものに過ぎない。

のは模倣という形態のことであるが、だからといってこれだけで語ではないとはいえないのではないでしょうか。

このようにご指摘で「ちがう」と否定されていることは、ミクロ的視点が抜けているということだと思っています。しかし私はマクロ的にみているので、視点の違いということで、否定そのものも誤りであると考えました。

お礼日時:2013/11/16 13:08

文字と単語と「語」とやらの関係については他の人にお任せします…



信号と記号は同義なんですか?

同義なのかもしれませんが、記号(symbol)と信号(signal)には「語」と「伝えるために発声される語」ぐらいにニュアンスの違いがあります。
信号のほうが目的性に目が向いているのか言える対象が広い感じがしますね。
公的に意味が定まっていない「目配せ」もその状況で何かを伝えられるなら立派に「信号」だし、意識レベルで伝えようとしていなくても「いじめのシグナルを見逃さない」と普通に使われています。

手旗信号は手旗文字とか手旗記号とか言ってもいいでしょうが、なぜ手旗を持っているのか?遠くの人に伝えるためです。ありようからして「伝えるためのもの」だから「信号」なのです。
「手旗信号は記号だから語じゃないってどういうこと?」は言いがかりです。「語」とやら以前に、最初から間違っています。
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この回答へのお礼

>信号と記号は同義なんですか?

>「語」と「伝えるために発声される語」ぐらいにニュアンスの違いがあります。

辞書では記号の同義(類語)に記号とあります。記号の同義もまたそうですが、厳密にいうとそのような違いがあるのですね。

ではなぜ「信号」と名がついているのでしょう?
信号=記号ですから確かに広義では記号=信号でしょう。
しかしそのような少し考えたら逆にまぎらわしいではありませんか。ご回答が分かってる方にとっては「いいがかり」でしょうが、「いいがかり」とは「難癖をつけること。また、その難癖。」と辞書にありました。素朴な質問に対し、難癖とは、「いいがかり」ですね(笑)

お礼日時:2013/11/14 14:45

まず、誤解を解いておきます。


語は音素を表しません。
音素とは単体で存在しうる最小の音です。
日本語なら、
/a/ /i/ /u/ /e/ /o/
/p/ /b/ /t/ /d/ /k/ /g/
/s/ /z/ /h/
/m/ /n/ /N/
などです。

語は音素の組み合わせで表されますが、全ての音素の組み合わせが語であるわけではありません。
たとえば
本 /hoN/(語)
壁 /kabe/(語)
本を読む /hoNoyomu/(文)

辞書の定義はともかく、記号論において、記号とは概念と表現の組み合わさったものです。
内容と表現が表裏一体となったものが記号です。
たとえば交通信号や電話番号、非常口などのピクトグラム(人が走っているあの絵です)なども記号です。

また、「内容」「概念」は対象そのものではありません。
もっと抽象的なものです。
「電話」という語は糸電話からスマホまで表せる記号の一種ですが、具体的な電話を指すことはありません。個別の電話ごとに異なる単語を当てはめるわけにはいかない(私の iPhon 5s とあなたの iPhone 5s を別の語で表す意味がない)ので、抽象化されています。

言語は記号体系の一つですが、最も発達した記号体系であり、全ての記号体系は言語の不完全な模倣に過ぎません。

ほとんどの記号は単独で文となり、分解できません。
赤信号は「止まれ」という命令文であり、電球一つずつには何の意味もありません。
メールの着信音は「メールが来ました」というお知らせであり、メロディは何でも構いません。

それに対して言語は二段階の組み合わせで、無限の内容を表すことができます。
まず、音素を組み合わせて「語」を作ります。組み合わせ次第でいくらでも新しい語は作れます。
さらに語と語を組み合わせて文を作ります。
もちろん、繰り返しによって、無限の文を作ることができます。
これは他の記号体系にはない特徴で、言語が最も発達した記号体系であり、全ての記号体系は言語の不完全な模倣に過ぎないというのは、そういうことです。


手旗信号や文字は音声を視覚で表したものですが、アクセントやイントネーションなどを表せない以上、不完全な置き換えに過ぎません。
また、「カ」を表す文字や手旗信号は意味を持たない以上、それ自体は記号ではありません。
特に「カ」という文字は /ka/ という音節を表しており、音素文字ですらありません。
手旗信号は仮名を模倣したもであり、記号とはさらに遠いものです。


手話には二種類あります。
・聾者が母語として使う、言語としての手話
・健常者が第二言語として、日本語の置き換えとして学ぶ手話

前者は完全に独立した一つの言語であって、日本語や英語と同じです。
完璧な言語体系・文法を持ち、音素や語を持ち、それらの組み合わせにより、無限の文を作り出すことができます。

後者は単に日本語を体の動きで置き換えただけであり、文字と変わりません。
不完全な模倣です。


まとめると、
・語は音素の組み合わせでできる単位のひとつ
・記号や語の意味は対象そのものではなく、抽象化され、様々な対象を指すことができる
・手旗信号は語ではなく、文字の模倣であり、文字は音声の不完全な置き換え
・語は記号の一種だが、記号を構成するほんの一部のパーツに過ぎない。
・言語は記号の一つだが、全て記号は言語の(不完全な)模倣に過ぎない。

この回答への補足

言葉の使い方が間違っていたようです。語≠音素ですね。

「語(ご)とは、言語の構成単位の一つであり、一つ以上の形態素からなる。語が集まることで句、節、文が作られる。例えば「鳥が鳴く」という文は、「鳥」「が」「鳴く」の三つの語からなる。」~ウィキぺディア「語」

この「が」は音素だと勘違いしていましたが「語」ということですね。


「が、ガは、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。か、カに濁点をつけた文字となる。
現代標準語の音韻: 1子音と1母音「あ」から成る音。」~ウィキペディア「が」

(この「音韻」は音素と同義ということだそうです)

「が」という語は「g」(子音)と「a」(母音)の音素に分解できる。つまり語は音素に分解できるもの(音素の集合が語)ということですね。(もし違っていましたら指摘してください)


文法でいえば助詞ということになりますが、音素は文法なのか?そうだとしたら「語」という文法以前のことになりますね。



>全ての音素の組み合わせが語であるわけではありません。

とのことですが、ちょっと理解不足です。

>本 /hoN/(語)

これは「N」(ん)があるからでしょうか?

>壁 /kabe/(語)

これは「be」が濁音だからでしょうか?

>本を読む /hoNoyomu/(文)

これも「N」(ん)が含まれるからでしょうか?(文でも語に「N」が含まれていてはならない)

補足日時:2013/11/14 14:25
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この回答へのお礼

●記号論について

>語は記号の一種だが、記号を構成するほんの一部のパーツに過ぎない。

広義ではという意味ですよね。広義では伝達されるものはすべて記号ですね。

>「内容」「概念」は対象そのものではありません。

電話の例では機種(種類)が違っても、電話という本質(一般的なもの)としては変わらないということですね。

このリンク先で
http://www00.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post …
「記号とは何か」と論じているのですが、記号とは以下の3つの特徴があるそうです。

(1)二重性➔「意味する形」と「意味される内容」
(2)恣意性➔その実体につけられた記号が、実体と必ず結びついていなければならないとは限らない(例:シャーペンをPとするが、シャーペンと言われなければならない必然性はない)
(3)示差性➔一つの体系内において、相互の差異を示す(例:シャーペンを「シペ」と呼んでもシャーペンという本質は変わらない)

>赤信号は「止まれ」という命令文であり、電球一つずつには何の意味もありません。

>メールの着信音は「メールが来ました」というお知らせであり、メロディは何でも構いません。

これらはその「恣意性」なのでしょうか?

●定義について

>「カ」を表す文字や手旗信号は意味を持たない以上、それ自体は記号ではありません。

意味を持たせるのが記号としたら、「カ」それ自体は記号ではないかもしれませんが、音声で発した「カ」もまた意味をもちません。つまり意味をもたないからといって語ではないとはいえないと思います。

>手旗信号や文字は音声を視覚で表したものですが、アクセントやイントネーションなどを表せない以上、不完全な置き換えに過ぎません。

>手旗信号は語ではなく、文字の模倣であり、文字は音声の不完全な置き換え

そのような観点からみれば、手旗信号自体は、(一般的な)文字から比べると確かに模倣的です。
二次元で無限に表現されるものも、三次元で表現される場合には限界がありますし。
しかし、手旗は「動作」でも、五十音ひとつひとつに対応しており、語を伝える役割をしている以上、語のひとつと捉えてもよいのではないかと思うのです。

また、手旗を文字の模倣と捉えた場合でも、その対象とするところは語であり、表記では文字といわれるのですから手旗は「文字的」ともいえます。文字的であれば、表音と表意の混在文字ともいえるのではないでしょうか。
この回答に答えの一つがでています。
http://okwave.jp/qa/q8336915_2.html?by=datetime& …
---------------------------------------------
手話の場合、ウィキの定義から抜粋すると、
「手や指、腕を使う手指動作=表音文字」
「非手指動作と呼ばれる、顔の部位(視線、眉、頬、口、舌、首の傾き・振り、あごの引き・出しなど)が感情表現の他に文法要素となる場合もある=表意文字」
で両方が混在していることになりそうです。
---------------------------------------------

文字的であるというのは手話も同じであり、辞典では

「手話単語にない単語は、指文字を使って一字一字ずつ書記言語の綴りを表現する。」~ウィキペディア「指文字」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%87%E6%96%87% …

とあります。指文字は手話の補助としているそうですが、これは手話と同義だそうです。
(これはご回答者様のおっしゃる「健常者が第二言語として、日本語の置き換えとして学ぶ手話」の方なのかなと思います)

つまり厳密な文字ではないし、かといって文字ではないと断定できないと思います。
手話、手旗、文字、音声もすべて語を対象としているので、語の一部だと考えてもよいと私は思います。それをさらに分ける場合、アクセントやイントネーションという観点から、表現できるものは音声言語、音声の不完全な置き換えは文字、手旗は文字の模倣というように分けてもよいと私は考えますが、ご回答者様はこれについてどう終われますか?

●不明点

>言語は記号の一つだが、全て記号は言語の(不完全な)模倣に過ぎない。

この意味がわからないのですが、言語(日本語などの)は、記号ということはわかります。
しかし「全て記号は」という箇所は、何の全て、もしくは、何が全てなのでしょうか?(記号の全てなのか、全ての記号がなのか?)

お礼日時:2013/11/14 14:31

似たような議論はさんざんやっているのでその辺から調べてください。



http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5897116.html

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8317703.html
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

前者は閲覧済、後者は私の投稿です。
似たようなとおっしゃってますが、似て非なる質問です。

お礼日時:2013/11/13 08:17

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