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【文字】

(1)「〔絵と違って〕言葉・言語音を目に見える形に記号化したもの」~新明解国語辞典第四版「文字」

(2)「文字(もじ)とは、言葉(言語)を伝達し記録するために線や点を使って形作られた記号のこと。」~ウィキペディア「文字」

【記号】

(3)『「記号」は広く、言語・文字・各種のしるし・身振りなどを含む。学問の用語としても用いる。~コトバンク「記号」


(1)(2)のことから「文字」は「絵」とは違うようです。
「文字は絵と対比して記号として定義されます。」という回答もありました。
つまり文字は「言葉、言語(音)を表す記号」のようです。

ここで記号とでてきましたが情報伝達手段である「言葉」(言語、文字、手話など)はすべて記号ですからこれらの記号の定義は広義としても捉えていると思いますし、(3)も広義の意味です。

残された表記は「絵」「図形」「符合」などがありますが、これは狭義の「記号」としてよいのでしょうか?

A 回答 (4件)

記号とはシンボルであり、絵はアートです。


図形や符号については、それがシンボルである時には記号となります。

例えば、●や▲はそれぞれ丸・三角という図形です。
これがトイレの入り口に並べて描かれると
●●
▼▲
という男女別を表した記号となります。
矢印なんかも図形ですが、並べると順を表す意味を付加された記号となりますね。

+、-はそれぞれ十文字・一文字という図形であると同時に、正、負を表す符号ともなり、さらに1+2-3など式として記された場合はそれぞれ「後の分を前の分に加える」「後の分を前の分から差し引く」という約束事を表した記号となります。

ハサミのイラストは絵ですが、切り取り線を表す意図で点線の上に記された場合は記号となります。

洞くつの素朴な壁画などは「絵」であり、作者が見たり感じたものそのままを写し取ったものとして、見る者の解釈によって意味が異なるものです。そこから発展して意図を伝えるべく並べられた2コマ漫画などは新たに固定した別の意味を付加されているわけですから、絵であるとともに記号と呼んでも差し支えないのではないでしょうか。

そんな感じでどうでしょうか。
つまり絵や記号、符号という表現は、その形状単体を見たときの意味。
その形状自体、あるいはそれ形状の組み合わせによって、全く異なった概念を指し示す場合には記号となる。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

大変詳しいご説明で納得できました。

>洞くつの素朴な壁画などは「絵」

文字の起源は絵です。
ピクトグラムhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%AF% …はそれの変形したものでしょう。

ただ記号では表わしきれない図形(▲▼など)はどうしても絵にせざるをえない場合もあります。
例えば非常口や「ここは禁煙」というマークもそうですが、これはすでに「絵」ということになります。

また、図形は絵の最小要素といえるのではないでしょうか。
例えば家という絵を描く場合(アートとしてではなくシンボリックに描くとき)、四角を壁に、三角の屋根に、長方形を煙突に見立てることができます。さらに絵はアートであっても、素描的な「かたち」はシンボル的な図形が原型となります。

つまり図形は記号、アートとしても扱うことができるというのが私の考えです。

しかし絵文字はそれを捉える人の価値観や思い込みによって違ってきます。言語と直接的に結びついている文字ではなく、間接的(抽象的)に読みとれるものです。

点や線は文字ですが、面は絵ということですので、表記としては文字と絵は区別されますが、意味のうえでは(狭義の)記号ということに含めてもよいと思いました。

ところで「符号」について、辞書では「いくつかの物事がぴったりと合うこと」という定義ばかりですが、記号学的な意味からすれば符合とは、式を作るものという認識でよいでしょうか?

式については『 記号・数字を連ねて事物の関係などを表したもの。「数式・等式・化学式」』

と定義されてますが、「図形」は「式」にするとき「符合」に変名されるということでしょうか?

お礼日時:2013/10/24 11:55

#1です。



>文字が
「言葉(言語)を伝達し記録するために線や点を使って形作られた記号のこと。」
であれば、例えば携帯の「絵文字」が絵か文字かを決めかねるときは、すでに言葉上での矛盾があります。

何を指して矛盾とおっしゃっているのかよくわかりませんでした。

>「文字の起源は、多くの場合ものごとを簡略化して描いた絵文字(ピクトグラム)であり、それが転用されたり変形、簡略化されたりして文字となったと見られる。」
このことから、文字の起源は絵だった(言語をもつ以前の人間が使っていた手段)といえます。

文字の起源は絵文字であると書いていますが、絵であったとは書いてないと思います。

>『言語に直接結び付いて意味を表す符号や記号である。「言語に直接結び付いて」とは、文字が音声言語の発音そのものを表すということでは必ずしもない。もっぱら具体的な事物を表す記号からなる文字の体系(象形文字)も存在する』
ということもあり、絵文字という言葉には理由があり(その意味では矛盾がなく)、そもそも絵は文字の起源であり、「言語に直接結び付いて意味を表す符号や記号」でありながら、間接的、象徴的な意味を伝える役割もある。
という根拠から、絵は記号として含めてもよいのではないかと考えます。

「絵は記号として含めてもよいのではないか」とおっしゃる場合、質問者さんが何を指して「絵」という言葉を使っているのか、という点が大事だと思います。
ここが今回のご質問の本質でしょう。
ウィキには次のような記述があります。
『絵画(かいが)とは、造形美術のひとつで、線や色彩をもちいて、物の形や姿を平面上に描き出したものである[1]。単に「絵(え)」などとも言う[1]。だが、その中でも特に芸術作品としての絵を「絵画」と言う傾向がある[2]。』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B5
[1]の意味でおっしゃっているのであれば記号として含めても良いでしょう。この場合、絵文字なども含まれると思います。この意味であれば、絵を狭義に解釈していることになりますが。
[2]の芸術作品という意味でおっしゃっているのであれば含まれないと思います。

因みにネット辞書でも「絵」を調べてみると、
「 物事や情景を、色・線・形などによって、平面上に写し表したもの。絵画。」となっています。
http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=%E7%B5%B5&stype= …
「絵画」は、
「造形美術の一。線や色彩で、物の形・姿を平面上に描き出したもの。絵。画。」です。
http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=%E7%B5%B5%E7%94% …
さらに「美術」とは、「視覚的、空間的な美を表現する造形芸術。」という意味。
記号は「社会習慣的な約束によって、一定の内容を表すために用いられる」ものですから、「美を表現する」という意図は無い、と解釈して良いと思います。
こちらの場合も、「芸術作品としての絵」は記号には含まれないということになるでしょう。
よって、「絵」も記号に含まれるとする場合には、「ただし、芸術作品としての絵は含まれない」といった注釈が必要になるかと思います。
  

この回答への補足

現代の使われる文字が直接的な意味を伝えるものだとしたら、歴史的な文字は間接的な意味を伝えたものである。時制を遡るごとにそれは抽象的になっていく。
つまり「絵」を記号に含めるかということは、広義に捉えると時制的なこと、形状的なことを鑑みればそれらは絵(的なものもまた)絵であるということができる。

ものごとをどういう観点から捉えるかで、絵=記号、絵≠記号ということになるかと思います。

つまり「人それぞれ」ということで、自分のもつ概念、与えられた概念、それとも新しい概念の範疇で考えるしかないということです。

補足日時:2013/10/26 10:48
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この回答へのお礼

>何を指して矛盾

単に文字の綴り的なことで、「絵」と「文字」という矛盾した(定義上では)状態がひとつの単語に混在していることを指しているだけです。
そのため、携帯などの絵文字は絵か文字かという議論になるのでしょう。

>文字の起源は絵文字であると書いていますが、絵であったとは書いてないと思います。

確かにウィキには書いてません。私の考えです。
歴史的にいえば、文字の起源は(洞窟などに描かれた)絵です。

>質問者さんが何を指して「絵」という言葉を使っているのか、という点が大事

確かにそうですね。
私は(1)の意味に捉えています。
ですから

(1)「〔絵と違って〕言葉・言語音を目に見える形に記号化したもの」~新明解国語辞典第四版「文字」

という辞書の定義はこれは狭義な意味であり、
記号と区別する場合、もう少し説明が必要でしょう。

厳密には、絵ではなく(絵の最小単位としての)図形は記号に含めるの正しい。
絵画としての絵(アート)は製作者や観る人の主観に大きく依存し、
マーク的な絵(図形に近い)は意味を間接的に伝えることの意味が大きい。

ということだと思います。

お礼日時:2013/10/26 09:33

No.2捕捉


>符合とは、式を作るものという認識でよいでしょうか?

失礼。先の回答で言葉が入れ替わってました。訂正します
『+、-はそれぞれ十文字・一文字という図形であると同時に、正、負を
表す記号ともなり、さらに1+2-3など式として記された場合はそれぞれ
「後の分を前の分に加える」「後の分を前の分から差し引く」という約束事を
表した符号となります。』

符号とは「コード」なんですね。
〃とか、~なんてのも符号の一種に含まれるもの。「処理を示したもの」ってところでしょうか。
モールス符号などは・と-で短音と長音という2つの処理状態をそれぞれ示していますし、デジタル処理では0と1の符号(offとonの2状態)の組み合わせでもって記述されますね。
符号を使えば、計算式などの論理の操作状態を表すことが出来るわけです。


> 非常口や「ここは禁煙」というマークもそうですが、これはすでに「絵」として
ピクトグラムや標識は、逆にアートを越えてシンボル化したもので、「記号」にあたるでしょう。


> 図形は絵の最小要素といえるのではないでしょうか。

> 図形は記号、アートとしても扱うことができるというのが私の考えです。
図形は絵の構成要素の一つですね。
絵の構成要素としては、他に色彩などといったものがあげられると思います。前衛美術なんかはモロに図形の集合体だったりしますし。

> 点や線は文字ですが、面は絵ということですので、表記としては
> 文字と絵は区別されますが、意味のうえでは(狭義の)記号と
> いうことに含めてもよいと思いました。
絵は面に限ったものでもないです。直線だって絵だったりしますよ(^^;
http://matome.naver.jp/odai/2136878361995248201
私もどう表現した良いものやら分かりませんが、図形や記号であって「アート」であってはいけないというものではない。文字だって書道のようにアート:絵と言えるものがありますしね。

「絵」の中に「図形」が含まれ、「図形」の中に「記号」が含まれ、「記号」の中に「符号」や「文字」が含まれる、という「集合」の状態ではないでしょうか。
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この回答へのお礼

確かに言葉の世界は線引きはできませんね。だから議論の対象ともなるのでしょう。

ましてや記号は抽象的なことに意味を含めるのですから、それを捉える人の主観にもよりますね。

しかしこのリンク先のぞいて驚きました。
アートが分からない私には理解を超えてる世界です。まさに芸術は狂気の世界です。

お礼日時:2013/10/25 08:56

「記号」とは、「社会習慣的な約束によって、一定の内容を表すために用いられる文字・符号・標章などの総称。

」のようです。
http://dic.yahoo.co.jp/detail?p=%E8%A8%98%E5%8F% …
おっしゃるように、「広く、言語・文字・各種のしるし・身振りなどを含む。学問の用語としても用いる」ものでもあります。
「文字を除き、図形・音声・光・電波などのしるしについて使うことが多い」という注釈も見えます。
以上から、符号・図形は記号の中に入るのでしょう。

ただ、絵は入らないように思います。
記号とは、基本的な定義に明記されているように「一定の内容を表すために用いられる」ものです。
「一定」の意味を調べてみると「一つに定まって変わらないこと」ということらしいです。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E4%B …
絵に対してその性質を求めるのは難しいように思われます。
  

この回答への補足

>文字の起源は絵だった

について補足します。

「絵文字(えもじ)とは、語(音形)ではなく、ものや事柄を、絵を文字のように用いて象徴的に示唆したもののこと」

「絵文字は言語などを持たないが、絵に意味がある記号のことである。」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B5%E6%96%87% …

というように、これはどちらかというと狭義的な意味であろうが、絵を含むものは記号であるとしている。さらに象徴的に示唆するということからも、絵が含まれる絵文字は記号であるといえる。

「音」と直結した文字が現代で使われる特徴であり、直接的な意味を伝えるのだとすれば、時制を遡るごとに文字は抽象的になっていくため、間接的手段の方が強くなる。つまり文字が発展してない部分の補足としては、絵を使わざるを得ないと考える。その意味では絵もまた文字の一部である、といえる。一方で役割自体まったく変わらず残っている絵文字のような文字形態と用途もある。

以上のように、「絵」を記号に含めるかということについては、伝えることはすべて「記号」となるという定義であるのだから、広義には記号も含めることもできる。しかし狭義としては、多様にも分類ができる。

・伝達が直接的か間接的かという観点に基づく考え方。言語と直接的に結びついている表記が文字であり、間接的なものが絵であるとすれば、象形文字以前の絵文字のような文字とのグレーゾーン的なものは、文字または絵とする考え方。
さらに抽象的か具体的かという捉え方もある。文字は具体的であるが、絵は象徴的であるという捉え方で文字または絵とする考え方。

・「絵と違って」「線や点を使って形作られた記号」が文字であるという定義から、点と線の集合である面(線で結び付いた領域)を絵であると暫定した限りにおいて、文字が記号でないとする場合、その反対の絵が記号であるというだけの考え方。

・マークは絵画と明らかに違う。絵画よりは直接的な伝達だが、文字よりはシンボリックであるから、これは記号である。
「マーク(mark)とは、人間により作られた、記号・符号・しるし・標章・図案等のこと。文字そのものはマークとは言わないが、図案化・装飾化した場合にはマークと呼ばれることがある。通常は、小さなスペースに記載できるような、外見的な情報量の少ないものである。」~ウィキペディア「マーク」

その絵がマークのような絵であれば、例えば家という形を描く場合(子どもがよく描くように)四角を壁に、三角の屋根に、長方形を煙突に見立てるのが一般的だが、これは図形に近い。この図形とは、それ以上分解できない、絵の最小要素としての図形である。そのため図形は意味を抽象的に伝える意義が大きいゆえ、記号ともいえる。
絵画としての絵は構造的に図形という基本的要素がある。自由に描画する絵には概念としても技術(とはこの際「素描」とよばれるもの)の原型とするものに、この図形が原型となる。図形=象徴=記号であれば、絵画もまたそれを含む以上「記号」であるともいえる。
しかし、絵画としての絵(アート)が製作者や観る側の主観に大きく依存するのであれば記号と捉えない考えもある。そのように、図形としての直線もアートとして成立する場合もある。http://matome.naver.jp/odai/2136878361995248201

このように広義では文字も絵も記号と考えられるが、狭義に用いられる概念や表記はそれぞれに違うものである、といえる。

と考えました。

補足日時:2013/10/26 14:25
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

「文字(もじ)とは、言葉(言語)を伝達し記録するために線や点を使って形作られた記号のこと。~ウィキペディア「文字」

文字が

「言葉(言語)を伝達し記録するために線や点を使って形作られた記号のこと。」

であれば、例えば携帯の「絵文字」が絵か文字かを決めかねるときは、すでに言葉上での矛盾があります。

続いて

「文字の起源は、多くの場合ものごとを簡略化して描いた絵文字(ピクトグラム)であり、それが転用されたり変形、簡略化されたりして文字となったと見られる。」

このことから、文字の起源は絵だった(言語をもつ以前の人間が使っていた手段)といえます。

さらに

『言語に直接結び付いて意味を表す符号や記号である。「言語に直接結び付いて」とは、文字が音声言語の発音そのものを表すということでは必ずしもない。もっぱら具体的な事物を表す記号からなる文字の体系(象形文字)も存在する』

ということもあり、絵文字という言葉には理由があり(その意味では矛盾がなく)、そもそも絵は文字の起源であり、「言語に直接結び付いて意味を表す符号や記号」でありながら、間接的、象徴的な意味を伝える役割もある。

という根拠から、絵は記号として含めてもよいのではないかと考えます。

お礼日時:2013/10/24 11:02

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