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自然科学における理論は、理論の前提となる状況を実験室に作って実験をすることで確かめられ、異なるチームによる複数の実験によって確実なものになり、統計的手法を通じて理論が理論として定着することになるのではないかと思います。

経済学における理論では、実験そのものが困難だったり、関連する要素が膨大なために現象に関わるパラメータを限定するのが極めて難しく、仮に同じ実験をしようとしてもそれらが同じであることを担保することができないため上記のような手法が取れないことが多いように思います。経済学では個々の理論の正しさを担保するために自然科学における実験に相当するようなどのような検証手法が用意されているのでしょうか?

A 回答 (3件)

経済的な事実と照り合わせることを要求される分野(実証や具体的な政策に関わるもの)と、そもそも制度はどのようなものであるべきかを問う規範経済学とがあります。



前者については、他の回答者さんが指摘されているとおり、計量的手法や実験的手法が行われます。

後者の規範経済学は、純粋に数学的・論理的であることが多いです。物理的環境や人間の選好になるべく制限を課さないで、経済の仕組みが、どういう性能をもっているかを純粋に論理的に導きます。人間の選好自体が実際にどうなっているかが分析の対象ではなく、人間の選好がどうであれ、経済の仕組みはこういう働きがあると一般的な基準や判断を導出することが目的です。規範経済学は、法律でいう憲法の構築のようなものだと、おおざっぱに理解してもいいかもしれません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2014/08/02 06:29

マクロ経済学についてですが、Christopher A Simsという経済学者=計量経済学者が



"Macroeconomics and Methodology", JEP, Vol.10, No.1 (Winter 1996) pp.105-120

"Statistical Modeling of Monetary Polycy and Its Effects", AER, Vol.102, No.4 (2012), pp.1187-1205

という論文を書いているので、興味があれば、読んでみてください。Simsは2011年度のノーベル経済学賞の受賞者で、2番目のAER(American Economic Review)所収の論文は受賞講演に加筆修正した論文。最初のほうの論文のJEPとは、Journal of Economic Perspectivesのことで、アメリカ経済学会が経済学者ではない一般読者との対話のためにつくった学会誌で、American Economic Associationにアクセスすれば、無料でダウンロードできるはずです。
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この回答へのお礼

お礼がだいぶ遅くなりまして申し訳ありません。
ご紹介の文献とても参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2014/08/02 06:28

> 経済学では個々の理論の正しさを担保するために自然科学における実験に相当するようなどのような検証手法が用意されているのでしょうか?



計量経済学として統計的に検証する方法や、実験経済学という形での検証方法などの検証方法があります。

とはいえ、例えば効用関数の定式化には経済学にとってはほとんど意味がないなど、パラメータの数値には意味がない(符号のみが意味がある)場合も少なくなかったりします。
この辺りは、基数的な取扱いの多い自然科学と序数的な取扱いの多い経済学の違いですね。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2014/08/02 06:29

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