「エッセイを書くたしなみ」 (木村治美・著)に次のような記述がありました。
著者は、「比喩のたくみさにまず驚嘆した。なんと説得力があるのだろう」と言っているのですが、私はまったくその比喩は適切でなく、説得力もないと思います。皆さんはどう思われますか。
>十年も前であったろうか、書くものがマンネリ化したような気がして、書き続けるのに嫌気がさした時期があった。気分を一新するために、生意気にも休筆宣言をしてみようと思い立った。原稿の依頼を受けたら、「ただいま休筆中で」などとかっこよく断るつもりだったらしい。
>ところがある大先輩が「それはまったく無意味だね」と反対してくださった。
>「自動車だって、止まっていたら方向転換はできないでしょう。動いているから向きが変えられるんですよ」
>比喩のたくみさにまず驚嘆した。なんと説得力があるのだろう。ほんとうにそうだと思い、休筆するのはやめたのだった。
以上、「エッセイを書くたしなみ」 (木村治美・著 103ページ) より
No.9ベストアンサー
- 回答日時:
こんばんは。
>著者は、「比喩のたくみさにまず驚嘆した。なんと説得力があるのだろう」と言っているのですが、
>私はまったくその比喩は適切でなく、説得力もないと思います。皆さんはどう思われますか。
賢明ですね。私も、それは説得力があるとは思えませんでした。
宮﨑駿の『魔女の宅急便』で、森で絵を描く少女の話が出てきますが、原作にはありませんから、元は宮﨑駿周辺の実話だったんだろうと思います。
ウルスラ: 魔法も絵も似てるんだね 私も よく描けなくなるよ
キキ: ほんと!? そういう時 どうするの
ウルスラ:ダメだよ こっち見ちゃ
キキ: 私 前は何も考えなくても飛べたの でも 今は分からなくなっちゃった
ウルスラ:そういう時はジタバタするしかないよ 描いて 描いて描きまくる
キキ: でも やっぱり飛べなかったら?
ウルスラ: 描くのをやめる 散歩したり 景色を見たり… 昼寝したり 何もしない
そのうちに急に描きたくなるんだよ
こちらの方が説得力はありますね。いつも、この「ジタバタ」という言葉を思い出します。
>「大先輩」の目にも留まることを前提にして書かれたわけですから、それはある程度やむを得ないでしょう。
他の方も書いているように、その通りでしょうね。
>方向転換はできないでしょう。動いているから向きが変えられるんですよ
方向転換を考えるなら、実際は、私の人生経験からしても、そんなものじゃないと思うのです。本人も先輩も、そんなことは考えていないでしょう。本当に考えるなら、自分から安易に先輩などには相談しないし、また先輩側からも、そんな比喩的な物言いはしないはずです。
「自転車」なら、まだ、話の落ち着く所もあるでしょうに、「自動車」では、まるっきり比喩として不自然すぎます。
>マンネリからの脱却 --> 方向転換
そういうものじゃありませんね。論理的飛躍をしています。
マンネリからの脱却と方向転換とはフェーズ(phase =段階) が違います。
人生の方向転換は、自転車が動いているからとか、止まっているからという比喩には当たりません。人生の方向転換は、仮に、二足のわらじを履いている人でも、いったん、どこかで止まって考えなおさなければならないのです。マンネリからの脱却は、見えない人にとっては、いつか終わりがあると言うしかありません。その間は、「ジタバタ」するしかないわけです。
ところで、エッセイストというか、執筆業というものは、多くは人の辛辣な批判を得ないままに書いていますから、有名な方でも、とんでもない内容を書くものです。時には、その言葉で人を殺すことさえあっても、自分は直接手を下したわけではない、と居直る人さえいます。他で批判したことを知ると、それをネタに、また自分の執筆の中で、悪者を作って、延々と復讐するという心ない人もいるのです。
日本には、私小説や日記文学が多いというのも、このような人たちが書いたものが多いからです。文章を公開すれば、必ず、読者の目というものは付きまといますが、それが直接反映されない文面というものは、得てして抜けがあるものなのです。もう、何十年もの昔、伊藤整の文学論を読んだ時に、ギリシャ文学などの古典の素晴らしさのことに触れていて、著者のモラルや安っぽいヒューマニズムは入っていないのだ、と書かれていました。新約聖書なども、聖書執筆者がいますが、当時の常識では考えられないリアリズムがあるのだ、それは、その人達の身分の表し方だ、というそうです。だからこそ、その重みが伝わるのだというのです。
逆に、こうした掲示板に書きつづけると、どちらかというと辛辣な内容や、的外れの批判のほうが目立つものです。気にしないようにしても、少なからず、文体や文章の論理性にも影響を与えてしまい、それが、自由闊達とか、文の勢いというものが失われてしまいます。中間値というものがあればよいのですが、なかなかそうはいかないものです。掲示板に書かず、自分だけのブログ等に書き続ければよいようですが、そうすると、賛成者も現れないだけでなく、自己独善的で自己修正が効かなくなる可能性もあります。
私たちは、こうした執筆者を含めて、本当の文章を書く訓練をしていないからかもしれません。売れたら、それがよいのだということになってしまっています。今どきは、ジャーナリストの文さえ、何を書いているのかと思うほど、いい加減なものもあります。高校生や受験生に「天声人語」を手本とさせること自体が、間が抜けています。
この回答への補足
>賢明ですね。私も、それは説得力があるとは思えませんでした。
著者にとっては、大先輩の忠告は実に参考になったのではないでしょうか。しかし、「比喩のたくみさにまず驚嘆した。なんと説得力があるのだろう」と、著者が確かに思ったとしても、その記述だけでは、そこに違和感を抱く読者がいても何らおかしくありません。むしろ、そういう読者がいて当然です。
>私たちは、こうした執筆者を含めて、本当の文章を書く訓練をしていないからかもしれません。売れたら、それがよいのだということになってしまっています。今どきは、ジャーナリストの文さえ、何を書いているのかと思うほど、いい加減なものもあります。
文章読本の著者の中にも、その書いている文章には意味不明なものがあります。まさにこれは、私たちがまともな「書く」ことの教育(訓練)を受けていないことを証明しています。
ある作家などは、私の指摘に対して「文章がヘタですみません。こんなわけがわからんことを書いていてはいけませんね」と回答しました。その作家は、私の指摘を素直に受け入れたのですが、まったくそのミスを認めようとしない作家もいます。情けない限りです。
No.10
- 回答日時:
比喩を使う場合は、次の二つの何れかが必要な場合です。
1 比喩を使わねば微妙なニュアンスが表現出来ないという書き手の問題として。
2 比喩を使って読み手の理解を容易にするという、読み手への配慮として。
これらの必要に応じて、書き手は明喩・暗喩を使い分けます。
これらの必要性もなく比喩を使うのは、下手な文章の見本のようなものです。却って理解を妨げてしまいます。
この回答への補足
>下手な文章の見本
なるほどと思います。本人は適切な比喩と思って使ったとしても、読者にとってはそうでないとしたらまさに下手な文章といっていいですね。
No.8
- 回答日時:
休筆とは、また作家活動を再開する事を前提としています。
作家活動を辞めるのは引退、または断筆です。どんな活動でもブランクは結構響くものです。特に作家活動は時代を的確にとらえた内容で読者のハートを掴まなくてはいけません。休筆などすると再開時から復調まで売れない可能性が高いでしょう。下手をすると復調できないかも知れません。
それならば、細々とでも活動を続ける事が大事で自動車の比喩は何ら問題ないでしょう。
後は受け取る側の感性です。
この回答への補足
>休筆とは、また作家活動を再開する事を前提としています。
確かにそうですね。「ただいま休筆中で」と執筆依頼を断った場合、次から原稿依頼が来なくなります。
だからこそ、著者が尊敬する大先輩は自動車の例を引き合いに出して説得したのだと思います。
私の理解が足りませんでした。
No.7
- 回答日時:
比喩が巧みかどうか、というよりは、的外れの比喩だ、ということでしょう。
木村氏は「気分を一新するために、しばらく休みたい」と思った。
それに対して、大先輩は「自動車だって、止まっていたら方向転換はできないでしょう。動いているから向きが変えられるんですよ」と言った。
これは、「休んだら方向転換はできないよ」と言ったことになりますから、明らかに論点がずれています。
木村氏は別に、「方向転換するために休みたい」と思ったわけではないのですから。
少なくとも、そう思ったとは書かれていませんから、本文の内容だけであれば、読者が違和感を覚えるのは極めて自然な感覚です。
ただ、次のような文(下記【】内の部分)を追加すれば論点のずれが修整されますから、自然な流れになるでしょう。
全体のニュアンスを把握するために全文を記します。
---------------------------------------------------
>十年も前であったろうか、書くものがマンネリ化したような気がして、書き続けるのに嫌気がさした時期があった。気分を一新するために、生意気にも休筆宣言をしてみようと思い立った。原稿の依頼を受けたら、「ただいま休筆中で」などとかっこよく断るつもりだったらしい。
>ところがある大先輩が「それはまったく無意味だね」と反対してくださった。
>「自動車だって、止まっていたら方向転換はできないでしょう。動いているから向きが変えられるんですよ」
【たしかに、わたしは、しばらく休筆することで方向転換が可能になるだろうから、それから改めて書き始めれば良い、と考えていたのだ。気分一新と言えば聞こえは良いが、要するにわたしは逃げようとしていただけであった。大先輩は、そこを見抜いた上で、上のようなアドバイスをしてくださった。漫然と休むだけでは方向転換などできるはずがないのだ。わたしは、そこに気づかされたわけだ。大先輩の言葉はありがたくわたしの胸に響いた。】
>比喩のたくみさにまず驚嘆した。なんと説得力があるのだろう。ほんとうにそうだと思い、休筆するのはやめたのだった。
(以上)
-----------------------------------------------------
比喩が巧みか否か、あるいは説得力があるか、と問われれば、そのときの木村氏がそう感じたのであれば、第三者がとやかく言っても始まらないと思う、と答えます。
まあ、しかし、非常に大げさであることは確かですね。
とはいえ、この文は、「大先輩」の目にも留まることを前提にして書かれたわけですから、それはある程度やむを得ないでしょう。
ただ、個人的には、あまり好感が持てる表現とは言えないようです。
この回答への補足
>本文の内容だけであれば、読者が違和感を覚えるのは極めて自然な感覚です。
著者のその文章の記述で何ら疑問を抱かない読者もいるでしょうが、私は、「あれっ?」と疑問を抱いてしまいました。ですので、そういう読者もいるということを念頭において、著者にはもうちょっと配慮のある表現をしてもらいたいと思います。
>気分一新と言えば聞こえは良いが、要するにわたしは逃げようとしていただけであった。大先輩は、そこを見抜いた上で、上のようなアドバイスをしてくださった。漫然と休むだけでは方向転換などできるはずがないのだ。わたしは、そこに気づかされたわけだ。
実にわかりやすく書き直されています。さすがです。
>そのときの木村氏がそう感じたのであれば、第三者がとやかく言っても始まらない
同感です。
No.6
- 回答日時:
「自動車だって、止まっていたら方向転換はできないでしょう。
動いているから向きが変えられるんですよ」意味の解釈については、No.4のコメントのとおりだと思います。
文章道?の場合は、止まっていることが気分転換になることもあるかもしれませんが、書きつづけることによって新しい方向性が見えてくる可能性のほうがはるかに高いでしょう。
個人的にはかなり巧みな比喩だと思います。「驚嘆する」ほどではないでしょうが。
まあ(おそらく非常に尊敬する)「大先輩」の言葉ですから、ありがたさが倍増したのでしょう。
「だったらしい」に関しては、過去の自分を客観視することによって、「照れ隠し」をしているのでしょう。「生意気にも」「かっこよく」といった言葉づかいにもうかがえます。「韜晦」ってやつですかね。
少し余計なことを書きます。
下記のブログにコメントをいただいたときは、当方の書いたことを理解していただけたと思っていました。あまり伝わっていなかったようで少し残念です。
【第2章5比喩の使い方】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-133.h …
例にあげられた比喩は典型的な「類喩」です。
悪い比喩の3条件?で考えましょうか。
「1)〈アホらしい紋切り型〉」ではありません。
「2)クサい表現」でもありません。
「3)ヘタな比喩」か否かは個人の感覚による部分が大きくなります。
著者が「驚嘆」するほど「巧みな比喩」と思ったのですから、他者が「そうでもないだろう」と思ってもあまり意味のあることではないのでは。
「比喩」の話は、芸術文寄りの話ですから。「巧み」と感じるか否かは読み手しだいです。もちろん、「ヘタな文章」と考えて本を投げ出すのは自由です。
↑に例示したように、もっと珍妙な比喩をさも「巧みな比喩」のようにあげている書籍はいくらでもあります。
No.5
- 回答日時:
No.2です。
ちょっと厳しいことを書きます。No.4さんの補足で、
「>マンネリ化 ⇔ 同じ方向にしか走れない
気付きませんでした。」
No.2への「補足」で、
「自動車を例に用いるのなら、休筆宣言することに対して自動車の運転をやめるということを対比すべきではないでしょうか。」
「お礼」の中で、
「自動車の方向転換と休筆宣言することとを同一視することにはあまりにも無理があります。 」
大先輩が言っているのは、「止まるべきではない」「運転をやめるべきではない」と言っているのですよ。
だから、私もNo.2の回答の中で、
「「動き続ける」=「仕事の注文を受けながら」「収入を得ながら」「読者からの評価を得ながら」「出版社から忘れられない状態を維持しながら」など、いろいろな意味を重ねているとも思いますし。」
と書いているのです。
本の著者への疑問を呈する以前の、質問者さんの「読解力」の問題かと思います。
この回答への補足
>本の著者への疑問を呈する以前の、質問者さんの「読解力」の問題かと思います。
なるほどと思います。おそらくその通りでしょう。
>「自動車だって、止まっていたら方向転換はできないでしょう。動いているから向きが変えられるんですよ」
私は、この「動いているから向きが変えられる」というのが比喩としてどうにも理解できませんでした。しかし、皆さんから回答を得て、「作家は、書いているから作家として活動できる」ということを意味していることだとわかりました。
「読解力」が足りず申し訳ありませんでした。
No.4
- 回答日時:
「巧み」かどうかは別にして、「比喩として成立」していると思いますよ。
筆者 ⇔ 自動車
マンネリ化 ⇔ 同じ方向にしか走れない
休筆 ⇔ 止まっている
マンネリからの脱却 ⇔ 方向転換
仕事を続ける ⇔ 動いている
休筆するとマンネリから脱却できない ⇔ 止まっていたら方向転換はできない
仕事を続けることでマンネリから脱却する ⇔ 動いていることで方向転換できる
「だったらしい」については、「十年も前」のことなので、自分でもそのころに何を考えていたのか良く覚えていないため、推測しているのでしょう。
あるいは、覚えているけれども、今となっては照れくさい(恥ずかしい)ことなので、他人事のように書いて、自分の気持ちをごまかしているのでしょうか。
この回答への補足
>マンネリ化 ⇔ 同じ方向にしか走れない
気付きませんでした。
>他人事のように書いて、自分の気持ちをごまかしているのでしょうか。
同感です。
No.3
- 回答日時:
誰にでも当て嵌まる比喩とは言えないでしょう。
筆者の性格など良く知り抜いた大先輩だからこそ、筆者に最適な比喩を用いることが出来たわけです。相当な親交がなければ、筆者の迷いに最適な助言など出来ませんから。
筆者と大先輩の間で、心の波長が上手くマッチングした程度かと思います。
余計なことかも知れませんが、NO.1 さんへのあなたの補足には、事象の捉え方に行き違いがあります。
NO.1 さんは、自動車の原理として、停車中の車はハンドルが切りにくいことを指して居られますが、
あなたは、筆者が運転作業を止めてしまうことと理解されています。
引用文の解釈からすれば、運転を止めてしまう意味では無く、止まっている車の方向転換作業が困難とする、NO.1 さんのご理解が正しいと感じますが・・・
この回答への補足
>筆者と大先輩の間で、心の波長が上手くマッチングした程度かと思います。
「なるほど」と思います。著者が納得したと言っていることに対して私は異論を唱えようとは思わないのですが、著者がそのことを本で書いていることに対しては、読者として違和感を覚えずにはおれません。
著者は次のように書いています。この「だったらしい」も私はおかしいと思います。自分のことなのにそういう言い方はないのではないでしょうか。
>原稿の依頼を受けたら、「ただいま休筆中で」などとかっこよく断るつもりだったらしい。
回答ありがとうございました。
以下、補足です。
木村氏のその大先輩は、木村氏の休筆宣言を方向転換としてとらえて、それを自動車の方向転換の例を用いて休筆宣言が意味がないことを説明しています。確かに、止まっている自動車のハンドルを切って方向転換をすることはできません。
しかし、休筆する場合には一切の執筆依頼に応じなければいいだけであって、時間の流れに沿って生きていくことには何の変わりもありません。自動車の方向転換と休筆宣言することとを同一視することにはあまりにも無理があります。
自動車を例に用いるのなら、休筆宣言することに対して自動車の運転をやめるということを対比すべきです。自動車の運転をやめるという場合なら、最後の運転の後に一切運転しなければいいだけです。その際、自動車の向きを変える必要はまったくありません。
その先輩の言うことに理解を示す限り、休筆宣言することは永遠にできないことになります。「なんと説得力があるのだろう」という木村氏の感覚が私は理解できません。
No.2
- 回答日時:
「マンネリを脱するために方向を変えたいと思うなら、動き続けていることが大事だ」という意味では、うまいたとえだと思います。
「動き続ける」=「仕事の注文を受けながら」「収入を得ながら」「読者からの評価を得ながら」「出版社から忘れられない状態を維持しながら」など、いろいろな意味を重ねているとも思いますし。
もっとも、純粋に文章的、修辞的にというよりは、この筆者の「心の迷い」「探し求めていた出口」にうまく共鳴・共感した、という意味も大きいとは思います。よい文章・表現というものには、そういう側面もあると思います。
この回答への補足
自動車を例に用いるのなら、休筆宣言することに対して自動車の運転をやめるということを対比すべきではないでしょうか。
自動車の運転をやめるという場合なら、最後の運転の後に一切運転しなければいいだけです。その際、自動車の向きを変える必要はまったくありません。
回答ありがとうございました。
以下、補足です。
木村氏のその大先輩は、木村氏の休筆宣言を方向転換としてとらえて、それを自動車の方向転換の例を用いて説得しています。確かに、止まっている自動車のハンドルを切って方向転換をすることはできません。
しかし、休筆する場合には一切の執筆依頼に応じなければいいだけであって、時間の流れに沿って生きていくことには何の変わりもありません。自動車の方向転換と休筆宣言することとを同一視することにはあまりにも無理があります。
自動車を例に用いるのなら、休筆宣言することに対して自動車の運転をやめるということを対比すべきです。自動車の運転をやめるという場合なら、最後の運転の後に一切運転しなければいいだけです。その際、自動車の向きを変える必要はまったくありません。
その先輩の言うことに理解を示す限り、休筆宣言することは永遠にできないことになります。「なんと説得力があるのだろう」という木村氏の感覚が私は理解できません。
No.1
- 回答日時:
大先輩からの助言、その人に合った形ということで、巧みでしょう。
ふつうだったら、仕事を休む=再開しようとしても仕事がないことを指摘しますが、
マンネリ化という理由から、方向転換の例えは、ぴったり。
この回答への補足
自動車を例に用いるのなら、休筆宣言することに対して自動車の運転をやめるということを対比すべきではないでしょうか。
自動車の運転をやめるという場合なら、最後の運転の後に一切運転しなければいいだけです。
その際、自動車の向きを変える必要はまったくありません。
その先輩は、木村氏の休筆宣言を方向転換としてとらえて、それを自動車の方向転換の例を比喩として用いています。確かに、止まっている自動車のハンドルを切って方向転換をすることはできません。
しかし、休筆する場合には一切の執筆依頼に応じなければいいだけであって、時間の流れに沿って生きていくことには何の変わりもありません。自動車の方向転換と休筆宣言することとを同一視することにはあまりにも無理があります。
自動車を例に用いるのなら、休筆宣言することに対して自動車の運転をやめるということを対比すべきです。自動車の運転をやめるという場合なら、最後の運転の後に一切運転しなければいいだけです。その際、自動車の向きを変える必要はまったくありません。
その先輩の言うことに理解を示す限り、休筆宣言することは永遠にできないことになります。「なんと説得力があるのだろう」という木村氏の感覚が私は理解できません。
回答ありがとうございました。
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