プロが教えるわが家の防犯対策術!

カテゴリーに迷いましたが、車に詳しい方はこちらにいると思ったので、ここにしました。
僕は今年大学受験なんです。僕は、今はただの車好きですが、将来は何かしら自動車の開発に携わりたいと思っています。力学が得意で大好きで、物理的な理由付けをされた車の挙動に関してかなり興味があります。より速くするには、どういう構造・セッティングがいいのか?なんていうのを研究できたら本望ですが、こういう仕事に就くには、どういう大学の何学科に入ればいいですか?機械工学が一番近いのかな?と思うのですが…。どこの大学がそういうのに強いかも知りたいです!
回答お待ちしています!

A 回答 (4件)

 お待たせしました?仕切り直して、改めて『クルマの設計屋で、某工学系大学の非常勤講師も勤める者です。


もしワタシの回答で進路を決めてしまわれたら・・・と思うと気合が入りました。O(≧∇≦)O イエイ!!
この回答は長いですよ。打つのに3日ぐらいかかってますA^‐^;)

 本当にクルマの開発に携わりたいのなら、ワタシは新卒で自動車メーカに入るのは余りお勧めしませんが・・・今後の進路絡みの話でもあるので、とりあえずここでは大学→自動車メーカに就職、とゆぅ『比較的普通の』就職ルートを考えてみました。

1.一般論としては
 自動車に限らず機械一般の研究・開発職に就きたいなら、工学系大学卒業はMUSTです。 (大学を出ずに技術職に就けない事はありませんが、大変な苦労を伴う事になります。)
次に学部。一般論としては工学部であれば何でもヨイですが、電気屋とバケ屋(工業化学)と情報系は、その方面の専門知識があると見なされ、専門以外の職を得るのはやや不利な様です。逆に機械系(機械工学など)とシステム系(機械システム、システムデザンなど)は比較的ツブシが利いて、色々な分野に採用される傾向にあります。(見方を変えると、これらの学科は大学での勉強を余り重視してくれない、とも言えるかもしれません。)
 公的な研究機関(関係省庁所属の、自動車を研究している機関もあります)ともなると博士号がなければダメですが、民間の企業はちょっと違います。
 さすがに研究部門は修士以上の出身が多いですが、4年制卒業ではダメ、とゆぅ事もありませんし、クルマの設計や実験などの部門では4年制卒が普通です。(会社によっては逆に、新人とは言えない年齢と高い時間給が必要な博士号取得者を敬遠するところもあるぐらいです。)

2.どんな大学がよいか?
 関東の大学しか判らないので、その範囲の話となってしまいますが・・・もっとも手っ取り早いのは、東大、東工大など、どの自動車メーカでも推薦ワクを設けている大学を卒業する事です。
 但し、この方法だと就職はラクですが、大学によってはその他大勢として扱われる可能性が高いので、どんな部署に配属されるかは全く判らなくなります。
 そこで、もちょっとメーカ側の特定の人物と仲良くなれる方法を上げておきます。その場合、大学の『ブランド』などどぅでもよい事にして、教授で選ぶ必要があります。

3.教授選び
 今日、自動車関連の研究をしている教授は、自動車メーカの『ヒモ付き』である事が多いです。
※4年になって、自動車メーカからの委託研究がそのまま卒研となったら、当然メーカ側の担当者とも知り合いになる可能性が高く、メーカに対して強いコネが出来る事になります。(ワタシの教え子で、実際に卒研の延長から某メーカに入った学生が何人かいます。彼らは入社後妙な?部署に回される事もなく、希望通り研究機関や設計部門に配属されました。)
※この様な研究室では、就職時に教授が自動車メーカに推薦してくれる事もあります。その為には当然、学力優秀で人物的にも推薦に足る学生となっている必要がありますが。
※具体的には、自動車技術会(自動車工学の学会)の論文などを調べれば、活躍されている先生が判ります。(論文のタイトルだけは自動車技術会のHPから検索出来ます。)
 ワタシは車両運動が専門なのでこの分野しか知りませんが、関東ですと…日大の景山先生、農工大の永井先生、それに神奈川工科大の安部先生などがすぐに思い付きます。
※勿論、研究室には誰でも入れるワケではありません。希望の研究室に行く為には、まず成績優秀であること(殆どの大学で、学年順位の上位から順に希望の研究室に配属されます)、それに教授に『顔を売る』事も重要でしょう。1~2年の頃からその教授が担当している講義(例えそれが3年の科目だとしても)にマメに出て教授室に質問に行ったり、研究室で卒研生や修士・博士コースの学生のお手伝いなどさせてもらえればラッキ~かもしれません。教授に質問したり上級生の研究を手伝うとなると、実際にはかなり勉強しなければついて行けないかもしれませんが、そんな点も貴殿にとっては必ずプラスとなるでしょう。
 以上の様に、希望の研究室に入るには気の抜けない学生生活を送る必要がありますが、それでも就職時に一般募集で自動車メーカを受けるよりは、『運』に左右され難い(=実力があれば何とかなる)話なので、がんばって目標の研究室に入りましょう。

番外編; フォーミュラSAEに参戦
 フォーミュラSAEを御存知ですか?これは、SAE(アメリカの自動車工学会)が主催しているレースで、参加資格として学生でなければなりません。各大学はチームを組んでSAEが規定するレギュレーションに沿ってフォーミュラ・カーを設計・製作します。そして年1回デトロイトで行われるレースに参加しますが、競技はタイムトライアルの他プレゼンテーションなどもあり、コスト算定、設計方法、構造の新規性なども採点され、総合得点で順位が争われます。(http://www.sae.org/students/formula.htm)
 この競技は、昨年から日本でもJSAE(自動車技術会)主催で開催される事になり、既に多くの大学がエントリーしています。(http://www.jsae.or.jp/formula/index.html)
 このイベントは金銭的・技術的な面で企業のバックアップ無しには成立しませんが、その為F-SAEに参加している大学は、自動車メーカや部品メーカなどとのつながりが強くなっています。
 この競技に参加している大学を狙い、F-SAEを通じて自動車メーカや部品メーカとつながりを持っておく事も、就職時には有利に働くと思われますし、何より実際にフォーミュラ・マシンを設計・製作するというのは、大学生活の大きな目標となるでしょう。
 さて、この競技に参加している大学ですが・・・既に30校以上の大学が参加を表明しているところで、もっとも経験が長いのは、上述致しました安部研究室を中心とした神奈川工科大F-SAEチームでしょう。このチームは日本の大学では唯一、単独で北米のF-SAEに参加出来る規模を持っている様です。
 ちなみに・・・大学の非常勤講師にして元レーシングカーの設計屋でもあるワタシは、当然?このイベントに若干巻き込まれています。もし来年工学系大学に入学し、早速F-SAEに参加したらどこかでお会いするかもしれませんね。(それより、もしかしたらワタシの講義を聴くことになるかも。)

 さて、モノスゴク長くなったところで最後に一言。
 就職は結局のところ『運』が大きいです。これだけやっても自動車メーカに入れない事だって十分考えられます。それでもとりあえず他の部品メーカなどに就職し、技術力を付けてから転職する方法も現代なら可能です。(最近盛んに行われている中途採用は即戦力を探す募集です。この方法の方が、ワケの判らん部署に配属される可能性はグッと低くなります。)
将来クルマ屋を狙う学生にワタシがアドバイス出来るのは、『絶対に諦めるな』という事です。どんな業界でも機械を相手にする仕事である限り、それは必ず技術力となり、やがて自動車の開発にも生かせます。(どんなにドリフトがうまくても、ボルト1本設計出来ないヤツには工業製品であるクルマを理解する事は出来ません。峠で最速の小僧より、町工場で梅干の瓶詰ラインを設計しているオヤジの方が、ずっと自動車工学というモノに近いところにいると断言出来ます。それが『エンジニアリング』というものです。)
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#2の方が気合の入った回答をされているので、私のような者が補足するようなことは何もないのですが、世の中いろいろということで、こんなこともあると聞いて置いてください。


私は工学系の出ですが、機械系ではなく、就職も理学系の教官でかつ既に離職して民間にいます。というわけで素人です。
#2の方が指定推薦枠の話をされいていましたが、今は分りませんが、バブルのことは売り手市場で、指定枠の人はほとんど内定前にして口頭ですが、希望配属先の内々定を受けていたようです。
また私の出身大学では配属研究室は学生が自分たちで決めることになっていて私のいた学部では希望者多数の場合じゃんけんで決めていたようです。大学によっては学生は管理するものという考えで、成績で振り分けるところもあるようです。この辺はたとえ建前であっても大学生は一人前の大人と見るか、教育産業として大切なお客様として扱うか大学の方針で違うようです。余談になりますが、定年退職で私大に移られた大先輩方はカルチャーショックを受けるようです。
基本的に#2の方のとおり、ただし大学により、年により多少の変化ありです。

通過点としての大学は大問題でないというのは、どの大学でも関係ないといういもよりは、学部卒とマスター卒は新人として採用するので、人物本位の評価となります。明日から使える人材としてではなく、育てていくつもりで採用されます。ドクターまで取ってしまうと育てる対象よりは即戦力となるので、こういう専門家がほしいということで人物よりは業績中心で採用します。
というわけで門戸が広いのは学部卒とマスター卒で、技術系として一括採用後研修をしながら振り分けます。コネの場合は先生の顔を潰さないという配慮は働きのますがそれ以上のことは無いと思います。自動車産業のリクルーターと話はしていませんが、他業種のメーカの場合、人事部は有名大学から何人という実績を欲しがりますが、実際リクルートに来る人はブランドよりは目の輝きを求めています。#2の方が運と書かれていますが、採用の綱引きなどどうなるか終わってみるまでわからないものですから、そんなものにヤキモキする暇があったら、必死に受験勉強して何処でも入って大学4年もまじめに勉強するに限ります。要領よくとか楽してというのは開発とは相容れないし、好きなことを命一杯するのって楽しいですよね。
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 ども、クルマの設計屋にして、某工学系大学の非常勤講師です。



 これは・・・進路の話ですね?それでは大学選びから大学での生活、就職に際しての根回し等も含め、マジメに回答します。(いや今までフマジメに回答していたワケではありませんが・・・)
 と言っても(例によって)かなり長くなりそうです。時間を見つけて必ず回答するので、申し訳ありませんがしばらく質問を閉めないでください。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!実は本気でloftybridgeさんにちょっと憧れていたりしています(笑)以前の質問(FRとMRの違いについて)に回答していただいたときなんかは、回答を見てもう超感動でドキドキしてました^^;
もちろん気長に待っています!是非教えてください!

お礼日時:2004/05/12 16:52

日本では大学へ目が行ってしまうことと、受験生ということで大学に関心が行ってしまうことは仕方が無いのかもしれませんが、大学は最終ゴールではなく、単なる通過点です。


必死で受験勉強をしたら気分転換に会社見学にいくのもよいかも知れません。日を定めて研究所などを一般公開する自動車会社もありますので、広報部に問い合わせて行かれるのがいちばん簡単です。
熱意のこもった手紙を書いて口説くとあなただけのために見学をさせてくれる会社もあるかもしれませんが、これは保証の限りではありません。
大学についていえば、4年間学んだぐらいで車の開発なんて到底できるものではありませんし、会社のほうもその辺は心得ていて、学部卒は入社後に付いてこられる基礎学力があれば十分と考えているはずです。例えば高校の力学は質点の力学ですが、変形する物の力学や、場所や方向によって硬さが異なり変形しながら流体の中を移動する物体の力学などわくわくしますよね。
車に限らず物つくりの現場、設計の現場にコンピューターが入り込んでいます。パソコンのアプリーションソフトが使えることと、モデルを立てて計算することは次元が違いますので、計数や数理の講義を他学科聴講しておくとと役立つこともあるかもしれません。早めに卒業に必要な単位を集めて、単位がつかなくとも将来つかえそうな講義に出ておくのも良いと思います。
私事になりますが、私は他学部、他学科聴講をかなりしていましたが、友達はその上を行っていて他大学聴講をしていました。

まとめると、あなたが就職するのであって大学が就職するわけではないのだから、大学なんて何処でもいいのだけど、
気になるなら、あなたのあこがれる自動車会社は何処の大学のOBが多いか調べてみたら。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました!
大学ってそんなに関係ないんですかねぇ…?でもやっぱりいいところのほうがいいような…。
とにかく大学に入ってからもがんばらなくてはならないということですね!

お礼日時:2004/05/12 16:54

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