「著者の買取り比率は、市場での販売による比率と同じであるべきではないか」という私の主張(補足参照)に対して出版社から回答がありました。
皆さんはこれをどう評価しますか。著者が売れ残りを買い取るのは、出版社の損失(リスク)を補填するためです。そのことを踏まえた上で、ご意見をお聞かせください。
A 「その通りだ」
B 「筋違いも甚だしい」
C その他
以下、出版社の回答です。
同じであるべきとは考えておりません。卸先が法人(取次)である場合と個人(著者様)の場合では、卸元(弊社)の手間や経費が異なるので、同じ金額で下すのは適当でないということがその事由です。
取次に卸す場合は、発送作業や代金回収を含めた清算業務に至るまで、すべて取次によって行われますから、弊社の手間はほとんどありません。ところが、個人のお客様に卸す場合は、取次に発送を依頼するのではなく、宅配便で弊社(正確には弊社が委託している倉庫)から発送します。したがって、1件1件につき宅配便の伝票に記入し、データを入力し、それぞれを梱包しなければなりません。それら一連の付加作業の手間や管理にコストがかかってしまうのです。
そして、何よりも個人のお客様に卸す場合は、出版社自らが代金の回収全般を請け負わなければなりません。取次へ卸す場合は、出版社が何もせずとも、取次が売上を算出し、書店の取り分と自身の取り分を控除したうえで、出版社に売上げを振り込んでくれますから、いわゆる「取りっぱぐれ」がなく、督促作業も一切必要ありません。
ところが、個人のお客様の場合は、出版社つまり弊社で振り込んでいただくために都度案内を作成し、その案内を発送し、日々入金確認を行い、支払いがなければ自ら督促する必要がございます。ここにも経費がかかっています。
手間の分量は発注量により変動しますし、運賃も荷物の重さ、箱数、届け先の距離により変動しますから、それを注文の都度計算することは事実上不可能ですので、全国のお客様にも一律80%で請け負うよう取り決めをしているものです。
以上により、個人のお客様に卸す場合は、出版社が取次の業務を行わなければならないため、その経費を一律付加してご案内させていただいているということに相成ります。
(補足)私の主張
収益=定価×売れた部数×収益率(70%) ( ← 書店・取次のマージンが30% )
利益=収益-印刷費・その他の経費
一冊でも売れ残れば著者はそれを買い取らなければならない(買取りの上限は700部)。よって、
出版社の収益=販売による収益(A)+著者の買取りによる収益(B)
出版社の解釈における不合理な状況 ⇒ 300部売れた場合に最高の収益(831,600円)となるが、それ以上に売れた場合には収益は減少する。
私の解釈における不合理な状況 ⇒ 700部までは売れるたびに収益が減少する(800部売れた場合とまったく売れなかった場合の収益が同額)。
売れれば売れるほど出版社の収益(販売による収益+著者の買取りによる収益)が減少するというのは「不合理」でないか。これでは、出版社が売れない方を望むのは当然である。
売れた部数が採算ラインに達しなかった場合に出版社に損失が生じるのを防ぐために著者が買い取る訳だが、著者が買い取った部数の発送は一回の手間で済む。そのためその手数料も微々たるものであるはずだ。そもそも、売れ残った場合に必要となる送料等を採算ラインを計算する際に必要経費として算入しておけば何の問題もないはずだ。
No.2
- 回答日時:
何度、質問しても回答は同じですよ
それか、自分が望む答えを待ってるだけですか?
自分と同じ考えの回答があっても、解決はしませんけど?
この回答への補足
>自分が望む答えを待ってるだけですか?
わかってもらえないのが悲しいです。わかってもらえないのは私に説得力がないからだと思えば止むを得ないのですが・・・。
私が望んでいるのは、私が気付かなかった視点です。「なるほど」と納得できる視点です。ですので、私の考えが根底から覆されるとしても、「なるほど、そういうことか」と納得できれば私としては本望なのです。
回答する人にとってはわかりきっていることでも、質問している人にとってはそうでないからこそ質問しているはずです。「どうしてこんなことがわからないのか」と言われても、質問者と回答者の基本的な知識(認識)が異なれば、そこに溝が生まれるは当然ではないでしょうか。
相手の事情に配慮することなく「わかるはずだ」というのは一方的な思い込みというものです。
No.1
- 回答日時:
B 「筋違いも甚だしい」
なぜ、貴方が価格決定の仕組みついてとやかく言うの?
価格決定の仕組みに納得がいかなければ、貴方には契約しない自由があるだけで、
それ以外の権利があるとは思えませんが。
この回答への補足
Bの「筋違いも甚だしい」というのは、出版社の回答に対するものです。出版社の回答の通りだというのであればAの「その通りだ」です。
私の説明がまずかったでしょうかね。申し訳ありません。
>価格決定の仕組みに納得がいかなければ、貴方には契約しない自由がある
確かにそうです。しかし、契約を結ぶ際に錯誤があったとなれば、事情は異なるのではないでしょうか。その錯誤が、出版社が意図して間違った説明をしていたことによって生まれたとすれば法的にその契約は無効となりはしないでしょうかね。
testman199さん。回答ありがとうございます。
今日になって(質問したのが1年前!!)回答の御礼をしていなかったことに気づきました。本当に申し訳ありませんでした。
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