在来工法 35坪程度で新築を考えています。
メンテナンスフリーとまではいかなくても、
極力メンテナンスがかからない外壁を考えています。
タイルは費用の関係上除きます。
現在、考慮しているのは
1-旭トステム「AT-WALLガーディナル」等のシーリングレス工法
https://www.asahitostem.co.jp/product/atwall/gua …
2-IG工業「ガルスパン」フッ素系 (サッシ回り等、高耐久コーキング使用)
http://www.igkogyo.co.jp/syohin/siding/sd_lineup …
色あせ等はあまり考慮せず、雨漏り等に重点をおいた場合、どちらがいいでしょう?
費用はどの程度、差額があるのでしょうか?
他に何か良い案があればご教示いただけますか?
個人的に見た感じはガルスパンが好みですが、費用とメンテナンスで決めたいと思います
お手数ですが、宜しくお願い致します。
No.1
- 回答日時:
耐久性において「AT-WALLガーディナル」は窯業系サイディングでNo.1です。
また、IG工業「ガルスパン」フッ素系もガルバリウム鋼板としてNo.1です。その理由は塗料がフッ素系であることとシーリングがないことです。ガルバリウム鋼板は端部から錆びるのでガルスパンの長尺物を使うことです。フッ素系塗料は溶液塗料ではなく分散塗料なので模様を付けることが苦手なのです。したがって本物を真似た材料を描くと偽物感があるのです。他のサイディングが本物感を追求しているのでその差が目立ちます。したがって幾何学模様を選ぶことになってしまいます。
共にサイディングの欠点であるシーリングが無いのですが、窓枠だけは従来品と同じでシーリングをしなければなりません。実はこの部分がシーリングの一番問題の箇所です。通気工法でしょうから、普通の継ぎ目が雨水が入っても透湿防水シートで保護されています。もちろく窓枠部分も同様ですが、シーリング材と防水テープの劣化などで雨水が浸入してしまいます。総2階建てでは1階の窓は要注意です。
耐久性を第一に考えるならば樹脂系サイディングが最適です。シーリングレスですし、窓枠部分もシーリングレスです。樹脂の耐久性も問題ありません。簡単に言うと雨樋が樹脂で出来ているが問題ないのと同じです。日本では普及率が低いのですが、米国ではNo.1シェアーです。北海道で良く見かけるのですが、時計台建物のようなデザインが日本人の感性には合わないのかも知れません。
我が家は築30年ほどですが、屋根も外壁もメンテナンスせずとも美観を失わずまったく問題がありません。屋根は焼き物瓦ですし、外壁はモルタルに弾性樹脂吹き付けコテ押さえ後に、高耐久塗料吹き付けてす。外壁材料が良いのではなく、2階屋根だけでなく下屋にも全て寄せ棟屋根の軒が付いているのです。軒先長さは3尺と古くからの日本建築の軒の長さです。したがって普通の雨では外壁が濡れないのです。夏の直射日光もあたらず劣化もしないのです。夏は室内に日射は入らずに厚くならず、冬は日射が入り暖かいです。窓枠も雨に濡れないので痛みません。年に1回は外壁やサッシ窓を水洗いして汚れを流します。
返信が遅くなりまして、申し訳ございません。
樹脂系サイディングは検討しましたが、
施工例が少なく除外しました
貴重な情報をありがとうございます。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
返事に困る、ご質問で。
ご質問の内容を「窯業系サイディング」と「カラー鉄板」と言う視点で考えます。
1)「窯業系サイディング」
窯業系サイディングは各社表面性能を競っており、材単体の耐久性の向上も著しいと
認識しています。
特に言及されている「AT-WALLガーディナル」は、「シーリングレス工法」を
採用しているようです。
さて、サッシ部等を除外した「窯業系サイディング」の弱点は、サイディングどうしを
ジョイントするつなぎ目のシールが経年劣化によって、止水性が無くなり、そこからの
雨水の侵入を許す、と言う事です。
「AT-WALLガーディナル」は、「4方向サネ」」を採用することで、シーリングを
無くした、と説明にあります。
ここまでは素晴らしい、のですが、個人的には問題が残るように思います。
イ:サネ
サネの深さが浅く、実際には、風付の雨の場合、間違いなく雨水の侵入を
許します。
(この点に付いては、想定済のようで、通気工法なので、侵入した雨水は
速やかに外部に、放出する、との説明があります。)
ロ:定尺について
この材料は定尺長さが決まっているので、どの現場でも、確実に途中で
切断する必要が出てきます。
そして、その切断面には、「サネ」が有りません。
この部分の接合部をシーリングで行うのか、そのまま「ねむり目地」で
行うのかの説明はありません。
また、窯業系サイディングの共通の弱点は、切断された切断面が、凍結融解
に対して脆弱であるてんです。
表面コーティングは非常に優秀ですが、切断されてしまえば、弱点を露出します。
以上の事から、壁体内部には雨水の侵入が頻繁に発生する可能性があり、また
切断面に於いて、凍結融解現象で、壁体がぼろぼろになる可能性があります。
2)「カラー鉄板」
所謂、ガルバリューム鋼板は、それ自体非常に優れた材料です。
この材料は、同じく定尺物ですが、縦長に使用するべきです。
意匠的に横長に使用する方もいますが、漏水の欠点をわざわざ増幅させています。
基本的に、垂直方向での材どおしの継ぎ目は、住宅程度であれば発生せず、発生
しても、「水切り金物」を挿入することで、雨水の侵入をほぼ完全に防止できます。
横方向の繋ぎは、材料自体が薄いので、何個か分のリブを重ね合わせることで、
これもほぼ完全に漏水を防御できます。
しかし、窯業系サイディング同様、この材料の欠点は、切断面からの「錆」の
発生です。
建物は色々な形状をしているので、必ず、水平方向、垂直方向共、材料を
切断する必要が出てきます。
そしてその時、切断面を丁寧に防錆処理しないと、錆が発生します。
3)乾式工法
窯業系サイディング、ガルバリューム鋼板共、乾式工法と呼ばれる工法に
属します。
そして、乾式工法の最も重要な弱点は、開口部廻りの止水です。
「AT-WALLガーディナル」は、サッシ周りに「役物」を用意し、頑張っていますが
結局のところ、サッシとの取り合い箇所は、シーリングに頼っているようです。
また、換気口等も、シーリングが必要との表示があります。
「ガルスパン」も同様に開口部の取り合いには、シーリングを使用するしか
ありません。
言わば、鉄板であり、また、リブ付なので、切断箇所によって、山部での切断に
なったり、谷部での切断になったり、正直かなり無理が有ります。
つまり、両方共に乾式工法の弱点を内包しており、その意味では、メンテナンスフリーは
難しい。
4)結論(好み)
個人的に、どちらかを選ぶのであれば、「ガルスパン」を選びます。
先に記したように「AT-WALLガーディナル」は、目地からの漏水をある程度
前提にしているため、万一、通気層に設けた防水層を破って雨水が建物内部まで
侵入した場合、漏水箇所の特定が出来ず、処置なし、だと思うからです。
一方、「ガルスパン」は錆びる可能性はあるし、開口部廻りは、「AT-WALLガーディナル」
より脆弱だと思われますが、基本的に、それ以外の部分からの雨水の侵入は
あまり考える必要がないので、漏水した時点で、開口部廻りのシーリングの
劣化、状態に集中してチェック出来ます。
詰まり、弱点を持ってはいるが、その弱点の守備範囲を限定できる分だけ、
メンテナンスが容易だと考えられます。
尚、「ガルスパン」等は、別の面(内部結露)での十分な配慮が必要になってきます。
以上、長々と記載しましたが、恐らく今一番信頼性が置けると思っているのは、
「ガルスパン」系の材料だと思います。
もしそれ以上を望もうとしたら、昔の木造在来工法の軒の深い、下見板貼りなどの
マニアックな世界になってしまうと思います。
返信が遅くなりまして、申し訳ございません。
貴重な情報をありがとうございます。
やはり開口部のシールですか
something2013さんの結論どうり
「ガルスパン」の方向で考えてみます
本当にありがとうございます。
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