プロが教えるわが家の防犯対策術!

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   初めて質問します。南米における20世紀初頭の作品の一部で ...... y al que le guste que le prienda,......という部分です。al que, que, leの指すものについてご指導を仰げれば幸いです。
   主な登場人物は (1)Z隊長(インディオの中でもキリスト教徒の小隊を指揮している) (2)B嬢(合戦中Z隊長によって救出され、今は隊長に囲われているが、好色である) (3)S(Z隊の兵士の一人で、B嬢の浮気相手の一人とみなされている)他。ここは(1)が(2)の浮気相手として(3)を突き止め、報復のために(1)が(3)に命じる文の一部です。
   al que はどこまでかかるのですか?最初のleはa ella? 2番目のleもa ella?それとも? 誰が誰にprenderするのか? (I)彼女が気に入る男に彼女が火をつける (II)彼女が気に入る男が彼女に火をつける。(III)それとも? また、2番目のqueは関係代名詞?(先行詞は?)それとも単に強調で、無くてもいい?(その場合どんな訳になるのか?) 慣れない上に、物語の一部だけでは分かりにくいかもしれませんが、どうかよろしくお願いいたします。

A 回答 (7件)

 気が向きましたので、また…。



(1)コーパス
 興味がありましたので、添付していただいたURLに何度かアクセスしてみました。その都度、ダウンロードはされているようなのですが、画面が開きませんでした。それで、残念ながら、以前添付していただいた部分(―Mirá ―dijo ~ el primero.)のみですが、再度読み直し、考えてみました。

(2)los dos teros
 全体的にGauchismo 文体で分かりにくいのですが、とりわけteros がよく分かりませんので、再度調べてみました。
(i) 最初、Ed. PORRUA社の"Diccionario de mejicanismos"から、「テロコダメス
族」のことかと考えましたが、両国があまりにも離れていることや文脈にしっくり当てはまらないので、間違いだろうと判断しました。
(ii) Muchnik Ed.社の"Diccionario de americanismos"によれば、teroはグワラニ語のteru-teruに由来する語で、脚長鳥の一種で「その脚に武器となるトゲを持ち、非常に警戒心が強い」とあります。
(iii) また、Ed. SOPENA ARGENTINA社の"Diccionario de americanismos"によれば、アラワク語ではqueltehueと言い、害虫の捕食や「侵入者に対する警戒用」(番犬ならぬ「番鳥」)として有用である。「聴覚に優れていて、眠っていてもかすかな物音にも目ざとい」ようです。
 以上のことや話題が兵士のことであることを合わせて考えると、teroの訳として浮かんだのが「歩哨(兵)」です。これが適訳ではないかと思いました。

(3)訳文(前回とほとんど変わりませんが添付します。)
 「あのなぁ」サモラはきっぱりと言った。「ブランカを覚えとるな?…もうよだれを出したりして、このスケベ野郎!…結論を待つんだ。よし…彼女に惚れこんでるヤツを挙げてみよう。ムラートのセルビリアノ、2人の見張り兵、それとフィロメノがおるな。あのガニ股男やマメルトやアナクレトも同じだ…。よし、こうしよう。小屋を空っぽにしておくから、みんな連れていくんだ。そうすれば、彼女の方で気に入るようなヤツをくわえ込むだろうて、だが気をつけろよ…お前が最初になるはずだからな。」

 ところで、先の訳文について、
>「それではvenganzaにならないのでは???」
という読書仲間のご意見があったとのことでしたね。確かに、この部分だけ見ると、あたかも人と人の仲立ちを買って出る周旋屋のようにも見えますね。しかしここでは、あてずっぽうですが、Zamora隊長が何らかの企みをカモフラージュしているのではないでしょうか。

 以上、相変わらず推測交じりで恐縮ですが、追伸まで。
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この回答へのお礼

 いつもご丁寧に考えて下さり、ありがとうございます。

 文章に込められている隠れた意味(読む人が読めばすぐに分かるかもしれない)などを読み取れず、後で驚いたり歯痒い思いをしたりすることがあります。勿論気づかないままのことも。

 このテキストは google の internet explorer でも 作者名と作品名をいれて検索すれば何種類も出てくるようです。

お礼日時:2014/12/07 20:11
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No.2です。

補足します。

グループで読解しているのでしょうか。
私の持っている辞書は古いもの1冊と入手可能なものが3冊です。参考までに:

1.Diccionario de americanismo 中南米諸国の方言(表現)が単語ごとに国、地域別に意味が載っています。

2、Diccionario folklorico argentino 単語の辞典というより単語を通じて、意味や習慣を説明したものです。

3.Dicionario de voces y expresiones argentinas  ガウチョ文学にある単語や表現の辞典

4.Vocabulario y refranero criollo 古本で購入したもので絶版だと思います。


1~3はamazonか現地の友人経由で購入可能でしょう。 類似の本は他にもあるかもしれません。

5.「マルティン・フィエロ」大林文彦・玉井礼一郎訳  古本で是非入手してください。巻末の解説が参考になります。 原書はamazonで入手可能でしょう。

この回答への補足

 少し時間がたちましたが、先日教えていただいた資料を以下のように探してみました。
 
 1.手持ちのもの、Diccionario de americanismos/ASOCIACION DE ACADEMIAS DE LA LENGUA ESPANOLA(Santillana)かと思いましたら、図書館には類似タイトルのものが15種もあり驚きました。
 2.これは貸出可でしたので年明けまで楽しむことが出来そうです。項目ごとにページを超える説明があるものの、ページを開ききるとノリが剥がれそうでこわごわですが・・・
 3.これは少しだけ手に取って眺めました。残念ながら貸し出しは不可でしたが、2.よりも小ぶりで、適量の説明が却って読みやすそうでした。
 5.古本を購入しました。買ってよかった!本文は勿論興味深く、一気に読んでしまいそうです。挿絵からも当時の雰囲気がよく分かり、梗概、まえがき、訳注、あとがきなども、殆ど門外漢の私には大いに参考になっています。いつか、(一部でも)原文と合わせて読むことが出来らた面白いかと思いました。
 6.ドン・セグンド・ソンブラは借りることができましたので、続けて読むつもりです。インターネットで映画も見ることが出来ますね。

 質問文の解釈につきましては、先にもNo.1の方に申しましたが、タイトルのVENGANZAに対して違和感を感じるという仲間(はい,グループで読んでいます)の意見もあり、もう少し保留にしておきたいと思います。

 貴重な情報をたくさん教えていただき、有難うございました。

 

補足日時:2014/12/21 13:33
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この回答へのお礼

 沢山資料をお持ちなのですね。教えていただき、ありがとうございます。

 1.は多分手持ちの辞典だと思います(teroの最後にviudaがありました。これはどうかしら?)。
  
 2.以下は検討してみたいと思います。

 大変お世話さまになりました。

お礼日時:2014/12/07 00:22

「お礼コメント」への原文添付(―Mirá ―dijo ~ el primero.)をありがとうございました。


今日、スペイン人に会いましたので、その原文を見せたのですが、「さっぱり分からん」という風情でした。(確かに中南米独特の表現や語彙が多いですからね!)

以下、私の試訳です。勘違いがあるかも知れませんが、少なくとも、最初のご質問(y al que le guste que le prienda,)に相当する部分の訳をご覧いただければ、その文法構造をどのように解釈したかが明快にお分かりいただけるものと思います。

(訳文)
「あのなぁ」サモラはきっぱりと言った。「ブランカを覚えとるな?…もうよだれを出したりして、このろくでなしが!…結論を待つんだ。よし…彼女に惚れこんでるヤツを挙げてみよう。ムラートのセルビリアノと2人のテロ(コダメス)とフィロメノがおるし、ガニ股男とマメルトとアナクレトも同じだ…。よし、こうしよう。小屋をからっぽにしておくから、みんな連れていくんだ。そうすれば、彼女の方で気に入るようなヤツをくわえ込むだろうて、だが気をつけろよ…お前が最初になるはずなんだからな。」

以上、再々伸まで。
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この回答へのお礼

 訳付きの再々伸までいただき、感謝いたします。

 明確に理解できると良いのですが・・・al que と que le prienda の le は同じ男を指していると考えて良いのですね(石頭でスミマセン)。

 先にも書きましたが、お二人の解釈は大らかで良いという気がしましたが、「それではvenganzaにならないのでは???」という読書仲間の意見もあり、まだもう少しノンビリ考えてみたいと思っています。その時代と土地の考え方への理解が足りないのかもしれません。

 ありがとうございました。

お礼日時:2014/12/07 00:07

「お礼コメント」拝読しました。


今から出かけますので、とり急ぎ第一印象を書きます。(間違いに気づいたら後で訂正します。)

(ご質問部分)
>y al que le guste que le prienda, pero...

(語句説明)
*al que「(気に入るような)男に」
*le guste「彼女(ブランカ)にとって気に入る(ような)」
*queあまり意味のない接続詞で、独立節を導いている。強いて訳せば、「ということだ」くらいのニュアンスと思います。
*le prienda「彼女は彼(気に入るような男)に火をつけるだろう」

(訳文)
「ということで、ブランカの気に入るようなヤツ(がいればそいつ)に彼女は火をつける(そいつをくわえ込む)だろうて、だがな…」

直感的には、以上のように読めました。とり急ぎ、再伸まで。
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この回答へのお礼

お忙しい時間にまでお返事をくださり,ありがとうございました。
 

お礼日時:2014/12/06 23:34

文法的な解説はすでになされているので、パンパの風俗に関する部分を補足します。



19世紀末(幕末~明治初期)まではパンパのインディオの抵抗が激しく奥地にはインディオ平定の部隊が常駐していました。Z隊もそのひとつと思われます。Blancaはインデイオから救出された白人のようですが浮気性で隊長を悩ませていたがついに部下に与えることを決意し、友好的なランケル族の集落へ休養に出かける直前の部下との会話ですね。

当時のガウチョ文学にはアルゼンチン弁とガウチョ弁が多くてガウチョ語辞典がなければ正しい理解は困難です。
venganzaの章でもchina(インデイオの女)、teros(平原に棲む警戒心の強い鳥、ここでは斥候を務める兵を指している?)chinazo(ボレアドールで石を投げる兵?)、rancho(パンパの粗末な掘っ立て小屋風の家)など多数あります。

さて、隊長が部下に話しかけているシーンで問題になっているprenderは文脈から「小屋に火をつける」よりも「ブランカが好きな奴は、奪ってもいいぞ」ではないでしょうか。ただし、「お前が一番に(最初に)やれ」と言っているので愛人として譲るのではなく「犯してもいいぞ」というニュアンスを感じます。(多数の兵には愛人として譲りようがない)

なおグイラルデスの代表作「ドン・セグンド・ソンブラス、Don Segundo Sombras」には当時のガウチョの生活や人生観が描かれ、Jose Hernandezの「マルティン・フィエロ、Martin Fierro」とともによく知られています。
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この回答へのお礼

 貴重なご回答をいただき、ありがとうございました。
 
 バズルを解くような感覚で見知らぬ世界を疑似体験しながら楽しんでいるような私どもは、初めて見る言葉や表現の連続で辞書引きばかりに終始してしまいがちですが、ラテンアメリアの語彙を扱った大きな辞書にも求める意味が載っていないことが多く、従ってうやむやに終わることも多々起きてしまいます。例えばterosという言葉は鳥に関する記述はありますが、そこから斥候兵というイメージを浮かべるにはまだまだ難しさが残りそうです。chinazoについても全く別のことしか書いてありませんでした。

 prenderの意味についても、皆で迷いましたが、仰るような解釈ができればとても納得します。何とも大らかでホッとしますし、その後の結びにもピッタリだと思いました。「火をつける」ではいささか野蛮な響きがあり、この作家の作風に合わない気がしていました。ただ、私達の辞書の範囲で仰るようなニュアンスを「感じる」には、まだまだ色々な知識と現地での経験が必要かもしれませんね。本当に参考になりました。

 もし適当な「ガウチョ辞典」なるものがありましたら、是非教えていただけませんでしょうか。インターネットで探していますが、これといったものが未だ見つけられません。

 「ドン・セグンド・ソンブラ」は近いうちに読めると思います。ありがとうございました。

お礼日時:2014/12/04 22:24

以下のとおりお答えします。


問題文のテキストが会話部分なのか地の文なのかが不明であることと、前後の文脈がないことにより、回答も多分に推測に拠っていますので、誤りがあるかも知れません。

>... y al que le guste que le prienda,...
(訳はこんな感じでしょう。)⇒「…そして、その男にとっては、prenderする(彼を逮捕する?、あなた・彼・彼女に火をつける?)のが望むところなのであって、…」。
なお、gusteやpriendaが接続法であることを考慮して、それを訳に反映させるとすれば、「prenderする(ようなことになる)のが望む(かも知れない)ところなのであって、…」と、少々うっとうしい感じになります。

(1)>al que はどこまでかかるのですか?
⇒... y al que le guste que le prienda,...をS1+y+S2ととすれば、al queは、S2全体(=al que le guste que le prienda,...)を引き連れて、S1の中の、yの直前に出てきた男〔(1)か(3)〕にかかります。

(2)>最初のleはa ella?
⇒いいえ、最初のleはal queを繰り返しているだけでしょう。「その男=彼にとって」。

(3)>2番目のleもa ella?それとも?
⇒残念ながら、このテキストだけでは判断できません。可能性として、「あなた/彼/彼女を・に」の意味のうちのどれかが考えられる、としか答えようがありません。

(4)>誰が誰にprenderするのか?
⇒このprenderなる語は、その前のleの格(つまり、与格「~に」か対格「~を」かの違い)によって意味が異なってきます。つまり、前者なら「火をつける」、後者なら「逮捕する」となるでしょう。
なお、leをlo「あなた(男)・彼・それ(男性名詞を指して)」の意味で用いること(Leísmoと言います)は、スペインではごく一般的ですが、ラテンアメリカではどの程度広まっているかよく分かりません。

(5)>また、2番目のqueは関係代名詞?(先行詞は?)それとも単に強調で、無くてもいい?(その場合どんな訳になるのか?)
⇒このqueは、関係代名詞でなく、接続詞です。que以下を引き連れて、gusteの主語節を構成しています。「~することが ―の気に入っている」。

冒頭で述べましたとおり、テキストが短すぎて内容が判然とせず、明快なお答えができません。特に、(3)(4)についてはまったくお手あげの状態です。
ぜひ、前後を補って再質問なさることをお勧めします。

とりあえず、不十分ながら、以上ご回答まで。
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この回答へのお礼

 拙い質問に早々にお答え下さり、大変有難うございました。仰るとおり、テキストが短かすぎて余計なお手間をかけしてしまいますことをお詫びいたします。「作品を丸写しにしてはいけない」という質問者の心得を読み、内容を短くしてしまいました。
 
 これはRicardo Guiraldes 著 ”Cuentos de muerte y de sangre”の第五話 VENGANZA からの引用で、 http://biblio3.url.edu.gt/Libros/16/cuentos.pdf で全文を読むことが出来ますし、-permitido el uso sin fines comerciales- との明記もありますので、引用部分をもう少し広げても良いと判断し追記致します。ただし、このことが不適切な行為の範疇にはいる場合は以下の原文は削除されますよう、お願い致します。

-Mirá -dijo con decisión Zamora- te acordás de Blanca ¿no?... ya se te hace agua la boca ¡perro!... esperá que concluya. Güeno... vah'a buscar toditos loh' enamoraos; ai está el mulato Serbiliano y los dos teros y Filomeno, lo mesmo que el chueco y Mamerto y Anacleto... Güeno: El rancho va'star solo, ansina que te lo yevás todos, y al que le guste que le prienda, pero con la alvertencia... que vos has de ser el primero. 

 上記は全てZamora隊長がSofanor Rainosoという兵士(Blancaの浮気相手)に向けて話している言葉だとして、以下のようなことをイメージしています。

 ・・・ムラートのセルビリアーノ以下アナクレートまで(みんなブランカの恋の相手)を連れて来るように。(自分の)家には誰も居ないから、(宝物を)何でも持って行っていくがいい。そして・・・・・だが気をつけろ、お前が最初になるはずだから。(Prenderは<火をつける>の方だと思っています)
 
 
 以上です。お手数ですが再度お答えいただければ幸いです。よろしくお願い致します。

お礼日時:2014/12/04 00:55

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