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現在、某企業で研究開発を行っているのですが、自身のキャリアアップのため、海外大学院でのPh.D取得を考えています。研究分野はある程度決まっており、可能であれば、アメリカかヨーロッパのトップ校に入りたいと考えています。
これまでの自分のキャリアでどのくらいのレベルの大学院に進学できるのかわからず、質問したいと思っております。

大学:旧帝大ではない国立大学
成績:GPA=3.6

大学院:同大学の大学院
成績:GPA=3.9、論文発表などの業績はないが、M1のときに主席。

就職:メーカー(業界トップ) 5年目
業績:目立った業績はなし

現在の英語レベル:TOEIC = 600程度

英語はこれから頑張って、TOEFL=100(TOEIC=900)位を目指そうと思っています。

よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

こんにちは。


10年程前アメリカに修士留学しました。 
州立ですが私の専攻分野では全米トップクラスでした。
私はヨーロッパ事情は存じませんので、アメリカについて述べます。

まず前提について色々述べておきます。
アメリカの大学院でPhDを取るには、まず大学院に入った後、
試験を受けて、PhD candidate 博士候補生になる必要があります。
大学院によってはこれが非常に難しく、候補生になれずに
大学院を去ったり転部する人もいます。したがって、質問者さんは
日本の修士号をお持ちですが、アメリカ留学の場合、
博士課程に応募しても大学院に入った段階では候補生ではありません。
最初は修士課程の学生と同じように必要な単位を取っていきます。
ある条件を満たすと博士候補生試験を受けることになります。
先ほど述べましたが落ちることもあります。受験回数には
制限があったりする場合もあり厳しいです。もし候補生になれ
ず大学院を去らざるを得なかった場合は、修士課程に切り替えて
あちらの修士号を取得できる場合もあります。
さて、無事候補生になった後はどのような生活かといえば、
基本的に研究室での研究です。日本のように論文発表は多くないです。
これは、日米の大学院の特徴の違いの一つですね。
それで博士の最後の関門は教師陣による諮問ですね。
これもかなり大変なようです。周りの日本人で博士課程の人は
何回か蹴られていました。それが通ると晴れて博士ですが、
大学院入学から取得までの年数は、6~8年を見た方がいいです。
試験全部90点以上のような優秀な人でも4~5年。
日本のように3年とかはまずありえないです。

大分前提が長くなりましたが、質問者さんがそのスペックで
英語をTOEIC900程度まで伸びたとしたら、トップ校は
どこか必ず受かるでしょう。入学書類でGREとか推薦状とか
も必要ですが、それは何とかなるという前提ですが。
今メーカーでお勤めというのがアドバンテージです。
大学とかよりそっちのアドバンテージがでかいと言えます。
Stanford, MIT, Caltech, 普通に射程圏内ですよ。
学卒でTOEIC870でGPAも3,3程度のが、良いとこ受かったんですから。
同じ年に入った日本人で名古屋大で英語あまり得意でないのもいました。
具体的に大学名だしたのは、海外でNagoyaなんてあまり
知名度ないですよね。質問者さんが少し自分の大学気にしてる
ようでしたので参考情報として。

ただ、TOEIC600というのが気にかかりました。
英語の実力って会社勤めしながらそんなに急激に伸びる
ものではない気がします。これは余計な御世話だと思ったんですが、
アメリカでは上記のように博士取得に年数がかかるのです。
今質問者さんは30手前ですよね?英語力あげて30前半で
博士課程に入ったら卒業したらアラフォーです。
そのあとあちらに残るのか、帰国するかですが、
あちらでの就職はよほど優秀でないと厳しいです。
質問者さんは修士の成績が素晴らしく、現在バリバリの研究者 
なので、あちらでやっていける素養はお持ちだとは思いますが、
やはり外国人はビザなどのハンデがあります。
私のいった大学院で何年もかけて博士を取得した人がいました。
東大修士卒+アメリカトップ校博士 でしたが、35くらいで
卒業したとき、アメリカにも日本にも就職先はありませんでした。
人から聞いた話ではその後、専攻と全く無関係の無名メーカーで
営業のような仕事についたようです。だからといって、
その人が不幸せとは言えませんが、そういう可能性も考慮すべきです。
もし行くならば早い時期に行くことをお薦めします。

長くなりましたが、ご参考になれば。
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この回答へのお礼

詳細に事情を教えていただき、ありがとうございます。
卒業後の就職についてのお心遣いも非常にうれしく感じております。

私も、現在の立場は非常に惜しいと思っており、これが選択として本当に正しいのか、葛藤する日々が続きました。

M1時、進路を決める際に、企業、博士課程、留学と自分のしたいことを挙げていき、
当時は、金銭面を親に頼っていたことや社会経験を積みたいという理由から企業に就職しました。

企業で研究開発職に就けば、博士課程レベルの技術は身に付くと思っていたのですが、
企業が私に期待することと私がしたいことにギャップがあることに気づき、このまま進むべきなのか、進路について悩みました。

モヤモヤとした5年間でした。
生活に不便はありませんでしたし、新しいこともたくさん経験しました、新しい友達もできましたが、
仕事に慣れて余裕が出てくるにつれ、一つのものを徹底的に極めてみたいという思いは年々強くなりました。

この就職難の中、贅沢な話ですよね。
普通なら満足すべきなのは分かっているのですが、何事もやり遂げないと気が済まない自分の性格上、
10年、15年経っても悩み続けるのではないかと考えたとき、思い切って気になることを全てトライするのも解決策の一つと思うに至りました。また、やるなら中途半端は良くないと思い、自分のレベルでは失敗するかもしれないけれども、教育レベルの高いトップ校をと考え、今回の質問をいたしました。

結局は、現時点での自己満足ということになるのかもしれませんが、とことんやってみるつもりです。

進路については、たしかに難しいですね。
成功した話、失敗した話、どちらも聞きますが、こちらも粘り強くやっていきたいと思っています。

身の引き締まるご回答、本当にありがとうございました。

お礼日時:2015/01/22 22:54

 僕の知っているアメリカの大学院では、院に入学してから2年ぐらいの間に受ける qualifying examination という資格試験があり、それに合格すると cadidate になります。



 専門によって違いますが、一例では一週間の筆記試験(一日分の問題を毎朝受け取り、翌朝答案提出と同時に次の日の問題を受けとる方式)と、三時間、試験官5名の oral examination です。

 英語は英語圏の大学院なら出来て当たり前ですから、日本の点数より、筆記と面接で見せる学力で決まります。資格試験に合格する以前は暫定の院生です。

 資格試験までは講義やゼミ、候補になると、博士論文、にかかります。したがってスペックで進学するのではなく資格試験に合格出来るかどうかで実際の進学が決まります。
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この回答へのお礼

早速のご回答、ありがとうございます。
すぐに返信できず、申し訳ありませんでした。

アメリカの大学院の仕組みも少し情報を集めている途中でしたので、参考になります。

入学もqualifying examinationも卒業も難しいそうですが、頑張ってみたいと思っております。

お礼日時:2015/01/22 21:44

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