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子供の頃、姉からよく童話を呼んで貰いながら夜、寝ていました。とても寝つきがよくなり、今となっては懐かしい思い出です。

その本をずっと探しているんですけども、全く見つかりません。本のタイトルは「二年生の童話」だったと思います。どこの出版社かもわかりません。単行本で、表紙カバーは無く、単行本の表紙には6マスにそれぞれ絵がついていて、月と女の子の絵や老眼鏡のおばあさんが針仕事をしてる絵でした。その本には、数々の有名作家の童話が収録されていて、新美南吉「ひとつの火」おきのいわさぶろう「カラスと水車」はまだひろすけ「ねつのでたばん」…など、巻末には全国の小学生の読書感想文が掲載されていました。どれも明治か大正時代の古いお話でした。

これと同じ本はもう見つからないとしても、明治・大正・昭和初期の時代設定の古い小学2年生向けの童話集で何か良い物があれば教えて頂けませんか?

A 回答 (1件)

こんにちは。



私も子供のころ「はまだひろすけ童話集」を読んでいたので、懐かしく思い、調べてみました。「二年生の童話」は、金の星社から昭和34年に出た本で、内容は以下の通りです。

からすとみずぐるま(沖野岩三郎)/ぶらんこはゆれる(徳永寿美子)/ねつのでたばん(浜田廣介)/あたらしいつくえ(槇本楠郎)/ちょうちょと牛のはなし(武田雪夫)/まいごの子ぶた(奈街三郎)/花ばたけ(水谷まさる)/しろい花とあかい花(岡本良雄)/においのくにへ ひかりのくにへ(島崎藤村)/ひとつのひ(新美南吉)/つきよのきつね(二反長半)/青いさかな(柴野民三)/かにとごむにんぎょう(茶木滋)/お日さまのことば(松原至大)/ころげたやしのみ(加藤てる緒)/とうだいのおじいさん(宮脇紀雄)/にじとかに(坪田譲治)/男のおかあさん(相馬御風)/善吉くんのおつかい(渋沢青花)/なきむしうさぎ(大木雄二)/とけいの中(平塚武二)/きりぎりすと足(北村寿夫)/ゆうやけぞらのがん(酒井朝彦)/かみどこやのだいこんさん(村山籌子)/月とのりもの(塚原健二郎)/とばしたたこ(土家由岐雄)/三ちゃんのぼうえんきょう(武内俊子)/ゆきにんぎょう(西山敏夫)/花をうる子(川崎大治)/きたかぜはさむくない(佐藤義美)/とけい(細川武子)/春よこいこい(北川千代)/きくの花としゃぼんだま(小川未明)

書籍としてはさすがに入手不可能なようです。古書で同じ出版社の同名の本が出ていましたが、出版年と内容が違いました。ただこの本は、国立国会図書館がすでにデジタル化しています。地元の図書館で複写が可能なはずです。一冊丸ごとの複写が可能かどうかはわかりませんが、お問い合わせになってみたらいかがでしょうか。

「二年生の童話」
国立国会図書館 書誌情報(「目次・巻号」をクリックすると、内容が確認できます)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1638694

複写可能な図書館
http://dl.ndl.go.jp/ja/soshin_librarylist.html

また、国立国会図書館のホームページには、パソコンで直接閲覧できるデジタルコレクションもありますが、そこで「金の星社」の書籍を検索すると、当時の児童書がたくさん出てくるので、読むことも印刷することもできます(ここに出ている「二年生の童話」は、お探しのものとはちがう書籍で、昭和5年刊のものです)。

http://dl.ndl.go.jp/search/searchResult?reshowFl …

このころの児童文学作家と言えば、浜田広助、小川未明、坪田譲二、新見南吉、鈴木三重吉などが特に有名だと思います。ほかの作者のものは、国立国会図書館以外での入手は難しいと思いますが、この作家たちの作品なら、今でも書籍として入手できます。手軽なところでは、文庫版でだいたい出ており、「小川未明童話集」は私も持っています。

小川未明童話集 新潮文庫
鈴木三重吉童話集 岩波文庫
新見南吉童話集 岩波文庫
浜田廣介童話集 ハルキ文庫

文庫以外では、たとえば、

風の中の子供(坪田譲治名作選)小峰書店
赤いろうそくと人魚(21世紀版・少年少女日本文学館)講談社(浜田広助、小川未明、坪田譲二の代表作)
http://www.ehonnavi.net/ehon/37955/%E8%B5%A4%E3% …

など。

あとは、それぞれの作家名をアマゾンの検索に掛けると、絵入りの児童書などがたくさんあります。

なお、「二年生の童話」に収録されている作家のうち、著作権の切れている人の作品は、「青空文庫」でも読むことができます。

小川未明
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1475.h …

新見南吉
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person121.ht …

鈴木三重吉
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person107.ht …

沖野岩三郎
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1180.h …

槇本楠郎
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1175.h …

村山籌子
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1172.h …

以上、御参考まで。
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この回答へのお礼

そうです!その本です‼金の星社でした。なんだか涙が出てきました。収録されている童話も作者もまさにそれです‼

お忙しい中、こんなにも詳しく丁寧に調べて頂いて本当にありがとうございます。

本当に嬉しいです。


昭和34年の本だったのですね。小学生の姉が僕が5才かそのぐらいの時に、読み聴かせて寝かしつけてくれていたのを思い出しました。新見南吉の「ひとつの火」浜田広助「熱の出た晩」沖野岩三郎「カラスと水車」が好きでした。

お礼日時:2015/03/14 19:02

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