アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

「安静」という単語は、多くの場合、病気を回復させるために静かにしているという意味で使われていますが、辞書で調べてみると、形容詞として「安らか」「静か」「落ち着いている」という意味もあるそうですが、そうした意味で「安静」という単語が使われている例文を探すために、インターネットで「安静な」という形容詞の形で検索してもほとんど載っていませんし、唯一下記のURLのウェブサイトに「従順な安静な心になって行くのであった」という例文が載っていたくらいです。そこで、上記の後者の意味で「安静」という単語が使われている例文をご存じ、もしくは作ることのできる方は是非教えて頂きたいです。

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/8568/m0u/

A 回答 (4件)

ある詳しい国語辞典では bed rest の意味しかありませんでしたが、別の辞書では「安らかで落ち着いていること。

また、そのさま。」以外にも「体を動かさないで静かにしていること」、漢和辞典では「安らかで静かにしていること」という意味が書いてありました。

医学用語の解説文ですが「安静時(特に意識していない普段の状態)では、口を閉じている時に上下の歯は、くっついていません。この時のスペースを「安静時空隙」といいます」とありました。つまり「体を動かさないで静かにしていること」の意味で使われていると考えられます。
    • good
    • 1

以下は質問者や回答者の皆さんの「古い用法」(または「限られた用法」)と言う説を裏付けることになります。


 角川書店「類語新辞典」(昭和56年刊行)によると、「安らか」という語の類語に「安静」という語は出てきますが、その用法には「体を安静にする」「絶対安静」「安静療法」という医学的な用法にしか触れていません。それ以外の類語は多数あげてありますが。「安らか」「平穏」「静穏」「静謐」等。
 「青空文庫」の検索結果があげてありますが、ここに存在する作品は(原則的に)現在より50年前(1965年・昭和40年)までに没した人の作品であり、実際書かれた年はそれより古くなります。
    • good
    • 1

「安らか」「静か」「落ち着いている」という意味での用法は古くなりつつあるかもしれませんね。

青空文庫から文学作品中の用例を拾ってみます。


魯迅 「鴨の喜劇」(井上紅梅訳)より

彼はずっと仲密君の屋敷の中に住んでいたが、この時一家の人は皆睡っていたので、天下は至極安静であった。


中島敦 「南島譚」より

村の平和と、彼自身の魂の安静との為に、哀れなギラ・コシサンは狭い路の真中を、右にも左にも目をやらずに、唯真下の白い眩しい砂だけを見詰めながら、おずおずと歩かねばならなかった。


種田山頭火 「行乞記」より

私の貧乏、そして私の安静、私の孤独、そして私の自由、不幸なる幸福。


三木清 「語られざる哲学」より

一方では自然にうちこむことによって私の心は次第に安静を得て来、他方では学校の学科の関係上倫理学や心理学や論理学やを勉強せねばならなかった(…)

秩父の山に落ちる赤い夕日が一面に野を染めて木々の梢には安静が宿るとき、私は魂の故郷への旅人のような寂しいけれど安らかな気持につつまれて小さい声で祈の言葉を口にした。

なぜ素直な心の安静をすてて傲慢な心の焦躁を求めているのだろう。

安静と活動との美しい調和は素直な心においてのみ成就する。


伊藤左千夫 「去年」より

君が朝鮮へ行って農業をやりたいというのは、どういう意味かよくわからないが、僕はただしばらくでも精神の安静が得たく、帰農の念がときどき起こるのである。


宮本百合子 「ツワイク 三人の巨匠」より

彼は神を安静として夢みたのに、しかも見出したのは矢張り火としてであった。


坂口安吾 「明治開化 安吾捕物 その十四 ロッテナム美人術」より

ところが、新婚後の宗久は、昔ながらの書斎の生活が次第に乱れているようだった。結婚前には明るくはないが、自然で、安静なものに見えたのに、今では何かのために苦しみ、何かを遁れたいような苛立たしいカゲリや、いたましい暗さがあった。


宮沢賢治 「ビジテリアン大祭」より

寧ろ清らかな透明な限りのない愉快と安静とが菜食にあるということを申しあげるのであります。


豊島与志雄 「湖水と彼等」より

彼女はそのまま渚に屈んだ。大きい安静が彼女を包んだ。


トオマス・マン 「鉄道事故」(実吉捷郎訳)より

犬を見られまいと思ったのか、あるいはもう寝床に入っていたのか知らないが、ともかく紳士は、自分の安静をふとどきにも妨げようとしたやつがあるというので、おそろしく腹を立てた。


原民喜 「苦しく美しき夏」より

静謐が、心をかき乱されることのない安静が何よりも今は慕わしかった。
    • good
    • 2
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。中国語では「安静」は、「安らか」「落ち着いている」という意味で使うことが多い為(「病気を治すために静かにしている」という意味はありません)、魯迅の文の訳になら「安静」は使われていてもおかしくはないですね。また、「安らか」「落ち着いている」という意味での用法が古いということは、中国から日本に漢字が伝わって来た当時はその用法はあったが、日本ではここ数10年の間で廃れていき、中国語には日本語の古い形が残ったということでしょうね。辞書には「安らか」「落ち着いている」という意味はあるが、ほとんど使われず、石川達三の台詞「従順な安静な心になって行くのであった」というやや古い文章には使われているというのは、このウェブサイトで質問する前も、「もしかしたら『安らか』『落ち着いている』という意味での用法は古いのではないか」と少し思いました。

お礼日時:2015/06/01 04:10

たしかに、ほとんどは「病気を回復させるために静かにしている」という意味で使われますね。


ただ、少ないものの、ときおりはヒットします。
【これらのこ とから, サケの人工ふ化放流. 事業では出来るだけ安静な環境下で仔魚を. 管理することが重要であり、】
http://salmon.fra.affrc.go.jp/kankobutu/tech_rep …
【安静な作業環境のための作業用BGM2】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1938206
など。

形容動詞の活用形から
・心が安静であるように祈る。
・慌しいのは確かだが、気持ちは安静だ。
・安静な雰囲気を作ることが大事です。
・あれだけ安静なら大丈夫でしょう。
のような文も可能なように思います。
しかし、耳慣れない表現であることは確かですね。
「平静」や「落ち着いた」などで置き換えて表現するほうが自然な場合がほとんどでしょう。
    • good
    • 2
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。確かにhakobuluさんが挙げた文章はあまり聞かないですね。「安静」はほとんど「病気のために静かにしていること」という意味で使うことが圧倒的多数のようですね。

お礼日時:2015/06/01 04:16

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!