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SHIROBAKOの業界の描写にはリアルな部分もあれば非現実的な部分もあるということですが,気になっていることがあります。

SHIROBAKO登場する女性の多くは真面目で仕事に一生懸命に取り組み才能もある一方で,男性はちゃらんぽらんだったりさぼりたがるなど難がある人も多く(もちろん真面目だったり優秀な人が多数とはいえ),トラブルの元になりがちなのも男性です。

こういった男女差の傾向というものは実際に業界にあるのでしょうか? それとも単にストーリー上の創作ですか?

A 回答 (3件)

No.2です。


お礼ありがとうございました。

アニメ業界で男女差の傾向という意味では業界全体ではセル画の時代(70年代前半位?)にはあったようです。

これが差別と言えるのかは質問者様の考え次第ですが
スタジオの社長が女性だと舐められるから
表向き男性の雇われ社長を立てていたスタジオも多かった。
仕上げ・色指定・色彩設計は女性の仕事で男性がやる仕事では無い。
撮影は女性がやる仕事では無い。
制作進行は女性がやる仕事では無い。
という考えは少なからずあったようです。

しかし、個人の考えを全て把握出来ませんので男女差別する方も少なからずいると思いますが
表だって女性だから男性だからと差別をする話は聞きません。
仕事が出来るか出来ないかで差別する事は当然あります。

但し、進行虐めと言ってこれは昔からある事ですが
監督・コンテ・演出・各種デザイン・作監・原画等の上位工程の方が
制作進行(進行であれば誰でも良いので男女・進行経験年数は関係無い)に対して無理難題を言って
出来ないとキレてストレス発散する事です。
いい仕事する人に多いのも問題ですがこれに耐えられず進行を辞めていく人は多いです。
進行虐めだけは治らないみたいです。

監督・コンテ・演出も女性の方が昔からいましたが更に増えましたし
制作進行も女性が多くなりましたし、女性のデスク(担当)も多いです。
男性でも仕上げ・色指定・色彩設計をやっている方は沢山います。
撮影も女性監督が増えましたし
CG関連でも女性監督・女性のチーフが結構います。
編集も助手は昔から女性が多かったですが今は編集担当が女性も珍しくはないです。
制作事務も男性がやっているスタジオは多いです。

質問者様の言われる男女差の傾向があれば上記の様な事は無いと思いますがどうでしょう?
「SHIROBAKO」で男女差別に見えるのはリテイク食らってるシーンとか
原画マンが集められずに困ってるとかのシーンがそう見えてしまったのかもしれません。

第三飛行少女隊のキャラデザで井口さんがぼろ糞になってますが
初めてのキャラデザなので個人差はあると思いますが男女関係なくこんなもんだと思います。
デザインは原作・原案があれば丁寧に原作・原案を崩さず上手く生かす沿った形で
アニメーターが描きやすい様に適度なアニメ向きなアレンジを加えデザインしないといけないですが
作監・原画とは切り口が全く違うので初めてだと最初から上手く出来る事は滅多にないです。
何度もリテイク食らってようやくって感じです。
当方も初めてキャラデザ任された時は井口さんの比じゃない心が折れそうになる位滅茶苦茶言われました。
優秀な作監・原画がいいキャラ・メカ等のデザインが出来るとは限りません。

なので、男女差別では無くて井口さんのデザインがイメージと違うからダメだと原作者は素直に言っているので
つまりは制作側ではOKだけど原作者側ではダメなのでリテイクになる。
ここで一番最初に動いて火消しに真っ先に走らなければいけなかったのはナベPです。
通常、原作物だと原作者とは直に話さず
原作者の代理人この場合は茶沢とナベPが話して色々原作側と制作側の調整をします。
なので原作担当の茶沢ともっと密に無理矢理にでも連絡を取り合って原作側と制作側の調整をして
原作者が何処が気に入らなかったかをきっちり聞き出して井口さんに伝えなければいけなかった。
ゴスロリ様が動くこと自体非常事態でナベPが自分の仕事全くをしておらず遅すぎるのです。

木下監督が原作者に直にメールするとか会いに行くと言うのは
原作担当・編集部を飛び越えてしまういわゆるありえない行為でありルール違反になってしまうので
こんな事をやったら干される対象になります。
木下監督と原作者が親密な仲で自宅で一緒にゲームするような関係なら話はまた変わってきますが。

逆に原作者等から名指しで依頼が来るパターンであれば原作者等と直に話すのはありです。
当方もかなり経験していますがこうゆう場合は直に原作者と密に話して作業を進める場合があります。

ゴスロリ様も似たような物です。
原画に上がって2年?で初めてのキャラデザはキツイでしょうし
やはり原作者・監督・制作P・社長等偉い人から
デザインした物に関してぼろ糞言われてスランプになったと思われます。
なのでこれも差別ではなくデザインがダメでリテイクになっているから言われてるだけです。
ゴスロリで身を固める事によってそのトラウマ的な事から克服あるいは逃げたと思われます。

スタジオでは職種問わずゴスロリ様の様な方は大勢います。
流石にゴスロリは見た事ないですが
お気に入りのポスターやフィギア・おもちゃ等、自身が心の支えにしている物や好きな物を
机等に飾って仕事をしている人は沢山います。
結構、キツイ事いう人が業界には多いので何処かで発散させるか
心の拠り所を見つけておかないと苦しくなる一方です。
こうゆう何気ない事が厳しい業界を生き残るには大事です。

タローみたいな進行はいてもいいんじゃないかと感じます。
目標がしっかり監督と定まってるのであののーてんきさを上手く生かす様に育てれば
のびしろは見込めますが好き嫌いはハッキリわかれると思います。
平岡は気持ちは分かりますがメンタルが弱すぎて制作には向かないタイプ。
いい作品を作ろうでは無く納期までに完成すればいいだろうという考えでは
各工程の担当者にもろに伝わってしまうので舐めた仕事しかしてくれませんし優秀な人材からも嫌われます。

リテイクはどんな上手い人、大御所でも食らうときは食らいます。
逆にリテイクを食らわない人を見てみたい。
リテイクで怒られる分には男女差別ではないです。
監督・演出の望む物をキッチリあげるのは当然なので。
一番怖いのは仕事が出来なくて、何も言われなくなる事。
勝手に原画や作監が別の人の変わっている事。

先にも書きましたが差別があるなら仕事が出来るか?出来ないか?です。
在宅フリーだと仕事がいきなりなくなりますし
スタジオ所属だといきなりクビになる可能性が非常に高いです。
仕事が出来て男性が有利で女性が不利なんて事も一切ないです。
仕事が出来なくて男性が有利で女性が不利なんて事も一切ないです。

ナベPが麻雀しているのは仕事を取るための接待で
この場合は第三飛行少女隊をムサニで制作したいと駆け引きみたいな物で
これも立派なPとしての仕事です。

アニメ業界だけでみれば男女は職種問わず常に平等に扱われます。

一部の職種を除いてアニメ制作はサラリーマンと違って
職人つまり自分の技術を売ってお金にしてるのだと思ってます。
なので技術に見合ったギャラしか出ません。
ここにも男女差別はありません。
女性でも技術があればギャラは良いですし男性でも技術がないならギャラは安い。
要は結果が全ての完全実力主義の世界です。

女性が結婚・出産して一旦は業界を辞めても今のご時世一般企業だと中々戻り難いですが
業界は技術さえあれば何時でも平気で戻ってきて仕事してますしその事についてとやかくゆう方はいません。
中にはお子さんを連れて来る方もいます。
当方の嫁さんも子育てで暫く現場を離れていた時期がありましたが
完全フリーで働いているのである程度子育てがすんだら
しれっと現場に戻って今はキャラデザ・総作監をやってます。

デジタル化に伴って作業量が増えて一層アニメ制作が大変になったので
とにかく使える物は何でも使って作品を完成させる事に重点を置いているので
男女差別・性別云々なんてやってる暇はないです。
その様な事を臆面無しに言えるのは仕事が全く無い自称業界人だけだと思います。

以上、参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

再度詳しくありがとうございました。

昔はあったとしても,現在はあまり男女差の傾向はなくとにかく実力次第なのですね。
たいへん参考になりました。

お礼日時:2016/02/17 00:37

田舎で細々と約27年ほどアニメーターをしています。


キャラ・メカ等各種デザイン・美術設定等・作画監督・原画・コンテ・演出・たまに監督なんかもやってます。
他のスタジオの仕事も山ほどやってますので
フリーと勘違いされますが東京の某大手スタジオの社員アニメーターです。

「SHIROBAKO」自体が8割位フィクションで2割位がそれなりの事実かなという感じですので
「SHIROBAKO」を観てアニメ業界を分かった気になると実際とはかなり違います。
アニメ業界がこうあったらいいなという願望的な物も多く含まれています。
可愛い女の子が単に業界用語を連発してるだけという見方も出来ます。
もし主人公が30代のむさいおっさん5人組だったら観ましたか?

勘違いしないでほしいのは「SHIROBAKO」自体を批判している訳ではありません。
ストーリーにアニメ的な嘘を交えていい感じに暗くならず業界のいい面を中心に魅せていると思ってます。
主人公5人組は優秀にしておかないとストーリー的に厳しいから。
これは男性が主人公になっても同じ事になると思います。
その場合質問者様が思っている男女差別的な立場は逆になると思います。
みゃーもりみたいなスーパー制作はまずいないです。
いたとしたら好待遇であらゆるスタジオから引っ張りだこでしょう。
数本、進行を担当しただけで、デスクでいきなり全体スケジュール引けるのですから。
業界用語は興味があれば覚えておいて損はないです。

制作進行が主人公的な位置なのは作品の最初から最後まで関われるからで話が作りやすい点もあげられます。
リアルな話であれば妄想代理人の10話、ハッカドール THE あにめ~しょんの7話辺りを観れば良いかと。

男女差別は昔はありましたが、例えばスタジオの社長が女性だと舐められるから
表向き男性の雇われ社長を立てていたスタジオも多かったですが今はその様な話は聞かなくなりました。
基本、男女関係なくこき使われます。特に制作があのスケジュールで家に帰れるとか難しいです。
女性は女の部分を捨てないと生き残っていくのは難しいかもしれません。
スケジュール次第ですが泊まり・徹夜・何日も家に帰れなは男女問わずありますし
お風呂に入れない・おしゃれ・化粧・着替えにも帰れないなんてのはよくあります。
男性ならいいでしょうが女性で同じ下着を何日も履いているのは精神的に嫌かなと思います。

ちゃらんぽらんの件に関しては男女関係なく上手い人程その傾向が強くスケジュールを守らないのが殆どです。
酷い人になると納品日に1カットもあがってないなんてのは良くあります。
むしろ上手い人に限ってスケジュールを守る人の方が少ないのが現状です。
が、監督・演出の望む物以上の内容を上げてくる方が多いので干されません。

一例をあげると某劇場のキャラデザで
とにかく昔から手が遅く劇場公開まじかになってもキャラデザが全部終わっていなくて
殆どレイアウト作業に入れない状態でしたが当人は知らん顔して遊びまくってました。
作監・総作監・原画もある程度の人数立てて、制作もヘルプに入りまくってましたが
全カットその方がチェックする言って聞かないのでまぁ凄い状況になりましたが
監督が優秀だったので生かすカットと捨てるカットを上手く切り分けたのでなんとか間に合った感じです。
で、この方は干されたかというとそうでは無くて
今も仕事は切れずにちゃんとありますが相変わらず手は遅いです。
上手くて手が早くてスケジュールも守る人ももちろんいますが争奪戦になります。
そうゆう人は大概大手のスタジオに好待遇で社員になってる場合が多いですが
他社の仕事もしている場合も多いです。

逆に困るのは下手糞で手の早い人です。
当方も嫌程経験してますが作監作業でカット見て、リテイクより撒きなおしかなという原画マンも沢山います。

干される人というのは
下手糞で手の早い人、下手糞で手の遅い人です。
自称アニメーターというのは沢山いますがそうゆう人は進行・デスク(担当)が
各スタジオと情報を共有している場合が多いので仕事を振る事は殆ど無いです。
後の工程で苦しくなるのは進行・デスク(担当)ですから。

手が遅くてもスケジュールを守らなくても上手ければそうそう干される事はありません。
見せ場的な所はやはり上手い人にやって欲しいですから。

ざっくりですがアニメ制作が遅れる原因というのは
全てこのパターンではありませんが、このパターンの何処かの工程で遅れます。
脚本が遅れる(シリーズ構成から文句が出る場合もあり)
脚本があがらないと絵コンテが切れない
絵コンテが切れないとメイン以外の各種デザインに入れない
各種デザインができないのでレイアウト作業に入れないカットが多数出てくる
レイアウトが切れないので原画作業に入れない
レイアウトがあがっても演出・作監で止まる場合もあります。
といった感じで殆どが上位工程で遅れていって
下位工程の仕上げ・CG関係が火を吹いて、撮影しないと完成しないので撮影が全部ひっかぶる形になります。
撮影は線撮(コンテ・レイアウト・原動画)・タイミング・本撮と何回同じカット撮ればいいんだってなります。
線撮を専門にしている撮影会社もあります。
BGはレイアウトが上がり次第作業に入りますがやはり厳しい時が多々あります。

酷い時だと、原画UPと動画UPが同じ日で次の日が仕上げUPと撮影UP・カッティング・納品とか
意味不明なスケジュールが引かれる時があります。

なので、制作進行がちゃらんぽらん・無能だといきなり修羅場に突入しますし
制作進行が有能だと上手い事各部署の調整
手の遅いコンテ・演出・原画・作監をおだてて・なだめて・すかして作業させて手のひらで転がしてます。
制作進行は全体が見渡せ先読みが出来て遅れを常に把握し賢くなければ務まりません。

本来なら、下位工程の事を考えて上位工程の人は作業をしスケジュールを守らなければいけないのですが
上位工程の人程スケジュールを守らない人が多いのも事実なのでどうしたものかと何時も思います。
先ほどもいいましたがそうゆう人程上手いので使ってしまうのも事実です。

ちゃらんぽらんな人は男女問わずいますが上手ければ生き残っていける業界です。
干されるのは下手糞な人と上手くてもとんでもない事やらかしたって人です。

業界の特徴として、辞めていく人も多いですが
辞めていって暫くするとまた業界に戻って来る事でしょうか。
アニメ制作はキツイですけど色々と楽しい面もありますからその楽しさが忘れられないのかなと思います。

以上、参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

詳しくありがとうございます。

知りたかったのはアニメ業界で男女差の傾向があるかどうかなのですが,ご回答の男女関係なく,男女問わずというご説明からするとあまり性別による傾向はないと考えていいのでしょうか?

お礼日時:2016/02/14 16:06

タローは置いてといて、


真面目で仕事に一生懸命に取り組み才能もある人は、自分の業務に手一杯で、全体の進捗スケジューリングに疎いのです。
ちゃらんぽらんだったりさぼりたがるなど難がある人は、サボれる限界の締め切りを知っているから、ちゃらんぽらんでもクビにならずその業界に居続けられているので、全体の土俵際の進捗が見えているエリートなのです。
ちゃらんぽらんだったりさぼりたがる上に納期に間に合わない人は信用をなくして、すでに業界から干されて去っている。

SHIROBAKOの男女の描き方は、女性差別が強い業界であることも表しています。総務の興津さんや杉江さんの妻が現場仕事から一線を退いている事や、キャラデザの小笠原さんがゴスロリ服で武装しているエピソード、男性ばかりのプロデューサークラスが麻雀に興じて仕事をとっていたり、セクハラまがいの声優選びをしている事など。男は自由で女は仕事に縛られている。

SHIROBAKOに描かれているのは、人間的に色々問題があっても、腕に覚えのある職人が連携して、締め切りを守ることにやっきになる話。ショウ・マスト・ゴー・オン。
仕事が嫌いでもその仕事しか愛せない職人たち。職人が集まっても締め切りは守れないので、技術職ではない制作進行である宮森あおいが主人公であること。一線を退いてもアニメ業界から離れず見守る人達。

水島監督がSHIROBAKOを制作した意図は、アニメが好きな人でアニメ業界に入りたい人達の多くが、原画マンや声優やCG作家など技術職の運転手さんばかりであることの警鐘。
絵がかけなくても、制作進行やデスクやプロデューサーや総務がいないと、線路は引けないし、締め切りは守れないし、絵がプルンプルンしちゃう。
そしてケーキ屋に転職して痩せちゃうくらい大変な業界だから、できればやめておいたほうがいい。それでも楽しいから中途採用でもいつでもどうぞ。ってハナシ。
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この回答へのお礼

詳しくありがとうございます。

登場人物で見ると,原作編集者の茶沢などひどい行状ですね。それでも業界に居続けられたのは,描かれていないところで有能なのかもしれませんが…。平岡が以前ひどい経験をしたときも原因の多くは男性スタッフで,あまり女性は悪者になっていないようです。

実際の業界でもやはり男女差や女性差別があるわけですか。ある程度は現実を反映しているということなんですね。

お礼日時:2016/02/11 04:22

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