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サービス業の方(かた)に多いような気がしますが、「〇〇の方(ほう)」との言い方が耳障りです。

例えば、美容院で
・カットの方、させていただきます
・ムースの方、お付けしましょうか
飲食店で
・お飲み物の方、いかがいたしましょうか
・料理の方、お持ちします
・デザートの方、お出ししてよろしいでしょうか
ケーキ店で持ち帰りケーキを注文すると
・商品の方、こちらでよろしかったでしょうか(とトレイに乗ったケーキの確認を求められる)
書店で買った本を袋に入れてもらうと
・こちら商品の方になります(と渡される)
などなど。

先ほども料理番組を見ていたら、講師が、
・パスタの方、茹でて行きます
・茹であがったパスタを、ソースの方に和えていきます
と話していました。

これらすべて「の方」は要らないと思います。
料理人は
・パスタを茹でます
・茹であがったパスタを、ソースに和えます
で済むと思うのです。

私は「〇〇の方」という言い方が、どうしても気になってしまいます。
多用され過ぎているように思いますが、皆様はそれほど気にはなりませんか?

A 回答 (11件中1~10件)

この場合の「ほう(方)」は、


2 部門・分野を漠然と指す語。その方面。また、指し示すものをあいまいにするために使う語。
という用法として用いられているのでしょう。
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/200925/meaning/m1 …
そのため、「指し示すものをあいまいにする」必要性が無いのに使うと不自然な印象を与える、ということになると思います。
要するに、状況によって使い分ける必要があるわけですが、そうした状況把握に無頓着なまま、やたら使われるのは、一種の自信の無さの現れではないでしょうか。
明確に断定することによって生じる責任を回避する無意識が働いている。
上記辞書に挙げられている例文の場合は、あいまいにする、つまり婉曲に表現する意味があるので自然な印象になるのだと思います。
・「父は防衛省の―に勤めています」⇒防衛省という役所づとめであることを曖昧に表現することで嫉妬を和らげる。
・「近ごろおうちの―はいかがですか」⇒「おうち」というプライベートな情報に深入りしている、という印象を薄める。
・「薬の効果の―はいかがなものでしょう」⇒薬の効果を疑っている、という印象を薄める。
これらと違って、「料理の方、お持ちします」などには、(一般的な状況であれば)あいまいにする(婉曲に表現する)必然性が無いため違和感が生じるのでしょう。
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この回答へのお礼

先の回答者様が例示してくださった「最近ゴルフのほうの調子はどう?」は、
あいまいにする必要がある表現(あいまいにしてもよい表現)なので「セーフ」と感じたのですね。
「ゴルフも楽しんでいますが、最近、将棋に目覚めまして・・・」
「休日は実家の商売を手伝うことになり、ゴルフに行く時間が作れないんです」などと、
「ゴルフの方」と表現することによって、ゴルフ以外のプライベートも話して良い雰囲気になりそうです。

>要するに、状況によって使い分ける必要があるわけですが、そうした状況把握に無頓着なまま、やたら使われるのは、一種の自信の無さの現れではないでしょうか。

そうかもしれません。
急遽、接客のバイトをすることになったものの、お客様に対する敬語がよくわからない学生さんが、
マニュアル通りの対応をしようとして「お水の方、お持ちしました」などと言っている気がします。
さすがにアナウンサーは「ニュースの方、お伝えします」とは言いませんよね(笑)

婉曲にする必然性を感じる時「〇〇の方」を使うと違和感がないとの定義はわかり易いと思いました。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2016/02/12 01:04

>「コーヒーの方、お持ちしてよろしいでしょうか」と言う店員さんは多い気がします。


明らかに、コーヒーも時期も特定済ですね、他に特定すべきものがあるならともかく、なければ不要です。
もっと日本語に誇りを持ちたいですね。
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この回答へのお礼

バイト店員なら「仕方がないのかな・・・」とも思いますが(そんなに社会慣れしていないでしょうから)、
質問文に挙げた「料理研究家」のように「一定の地位があり、人前で話す機会が多い人」の言葉遣いがおかしいと嫌ですね。

私の耳障り用語に「メイクアップアーティスト」が多用する「〇〇してあげましょう」との言い方もあります。
「化粧水で丁寧にお肌を拭いてあげましょう」「その上にクリームをたっぷり伸ばしてあげましょう」
「口紅をリップラインに添って慎重に引いてあげます」などと使われます。
これらは全て自分に対して行うメイクを差しています。「自分が自分に口紅を引いてあげる」との意味になります。
なぜか、美容用語にはこの言い回しが多いのです(笑)

お礼日時:2016/02/14 12:15

方、方角のことでもあります、


平面360度で表現して、例10度の方、に見える、あるものすべてに関する内容の時は「方」が必要。
10度の方にある、特定のものを指定した時は「方」もはや不要です。
料理は出したが、コーヒーの方はどうします?(出す時期が主題)、コーヒーを特定していますが、主題の出す時期は特定していません。
コーヒーは「何時」出しますか、または、「食事終ってからで」と続く時は「方」は蛇足です。
文法ではなく日本語の感性に対する問題です。
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この回答へのお礼

「コーヒーはもうお出ししてよろしいでしょうか」「コーヒーはいつお持ちしましょうか?」でいいと思うのですが、
「コーヒーの方、お持ちしてよろしいでしょうか」と言う店員さんは多い気がします。
「厨房の方から持ってきてください」と答えたら、どうなるのでしょうか(笑)

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2016/02/13 18:17

ぼかしたり対比して言う「~のほう」は昔からある用法ですが、そうでない場合にまで無闇に使う「~のほう」は近年の俗用ですね。


「~的な」「~とか」など、明確で断定的なもの言いを避ける語法が全般的に増えています。「~のほう」の濫用もその傾向のひとつでしょう。無視できないほど広まっているので、もう止めようがないような気がします。

『明鏡国語辞典 第二版』では「ぼかす必要のない場面や、対比するものがない場合に使うのは適切でない」としています。初版は「近年濫用の傾向が見られる」という指摘のみ。
『新明解国語辞典』でも、第六版以降で、婉曲表現の乱用と指摘しています。
『三省堂国語辞典』は、ぼかして言う用法を俗語としてひとくくりにしています。そのうち〔俗〕の注記も消えてしまうかもしれません。


『明鏡国語辞典 初版』
ほう 【方】 《名》
(3) いくつかある区分けのうちの一つ。特に、対立するものの一つ。「家事の―にまで手が回らない」「改革派の―につく」「演説は得意だが書くほうは苦手だ」
(4) 物事をぼかしていったり遠回しにいったりする。「金融の―に勤めています」「お仕事の―は順調ですか」
 [表現] 「おつりの―をお渡しします」「お飲み物の―はいかが致しましょうか」など、近年濫用の傾向が見られる。

『明鏡国語辞典 第二版』
ほう 【方】 《名》
(3) いくつかある区分けのうちの一つ。<用例は初版と同じ>
(4) 物事をぼかしていったり遠回しにいったりする。多く、ぼかすことで慎み深い気持ちを表す。<用例は初版と同じ>
 [注意] 「おつりの方は二三〇円です」「コーヒーの方をお持ちしました」など、ぼかす必要のない場面や、対比するものがない場合に使うのは適切でない。

『新明解国語辞典 第六版・第七版』
ほう 【方】
[一]
(2) 大体その方向に当たる所。〔直接指すのを避けた言い方に用いる〕「中野の―に住む/日銀の―に勤めている/<略>」
(3) 物を幾つかに分け(て考え)た場合に、条件に合うものとして選ばれた一つ。「もう一つの―が大きい/先に着いた―が勝ちだ/好きな―を取れ/食べる―では負けない」
[運用] [一] (3)の意で、例えば、料理店の卓上に幾つかの皿が並んでいる場面で「空いた皿のほうお下げします」と用いられるには違和感を感じないが、一枚しかない(それしか選択の余地がない)のにそう言われるのは、「方 [一](2)」の乱用だとされる。「お代金のほう一万円になります/以上でご注文のほうはよろしいでしょうか」なども同様の例。

『三省堂国語辞典 第六版・第七版』
ほう [方] 《名》
(7)〔俗〕何かに関して、ぼかして言うことば。「お会計の―、六千円になります」


<余談>
「おみおつけ」は、大槻博士の『言海』か『新言海』以来、三重敬語の「御御御付/御御御汁」説が定着していますが、最近の国語辞典では「御味御付/御味御汁」説が増えています(感覚的には過半数)。
「御味(おみ)」は「味噌」の省略形、女房詞。「御付(おつけ)」は澄汁を含む汁物全般の古い言い方。「おみおつけ」は関東方言という説もあり。
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この回答へのお礼

「~的な」「~とか」は、日常会話でよく使われますね。
例えば、友人と鍋をして、嫌いな食材があった時、「この食材は嫌いだ」とは言いにくいので、
「この食材は苦手系かも」「ちょっと偏食がある的な」みたいな言い回しをすることがあります。

>「お会計の―、六千円になります」

これも、よく耳にします。お会計の時だけなら、それほど気になりませんが、畳みかけるように「お釣りの方、〇〇円になります」
「駐車券の方は、よろしかったでしょうか」「傘の方、お持ちになりましたか」と続くので、辟易します。

おみおつけは「味噌の汁物」との意味だったのですね。今まで考えたことがありませんでした。勉強になりました。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2016/02/13 18:13

No.3でコメントした者です。



 以前Yahoo!知恵袋に書いたコメント(tobirisu5019671名義)を思い出したので、リンクを張っておきます。
【オムライスはデミグラスの方で宜しかったでしょうか?】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …

 このときにもいろいろ書こうと思ったのですが、下記のブログのコメントがわかりやすいので、リンクを張って済ませました。(←オイ!)
【資料3】
http://homepage2.nifty.com/snufkin/nohou.html
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この回答へのお礼

消防署「の方から」来ました、は怪しすぎますね(笑)
こういう用例と比べれば、「デミグラスソースの方」は無害ですが、使うときにちょっとだけ「必要か?」と考えてほしいです。

再度のご回答ありがとうございました。

お礼日時:2016/02/17 16:54

言われてみれば必要のない言葉に見えますね。



私の考えるところでは「〇〇の方」の「○○」を強調したいために使用されているのだと思います。
つまり「○○」のことを「聞き間違えないでね」という発言者の意図があると思われます。

質問内容にある料理番組を例にとると、

・茹であがったパスタを、ソースの方に和えていきます

これになぜ「ソース」に「の方」がついて「パスタ」につかないのか考えるとわかると思います。
パスタは茹でている場面が映っていたのではないでしょうか?
なので、強調する必要がないのです。
ソースはあらかじめ作っていたもので、視聴者に思い起させるために強調しているのだと思います。

これが逆にパスタを茹でた後にソースを作ったのであれば

・この出来上がったソースを、茹であがったパスタの方に和えていきます

になると思います。
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この回答へのお礼

・まずパスタを茹でます
・次にソースを作り、茹であがったパスタの方に和えていきます
なら、自然な感じになるかもしれませんね。

・パスタの方、茹でて行きます
・茹であがったパスタを、ソースの方に和えていきます
と「の方」が重なるのでうるさく感じたのだと思います。
料理研究家は「出来上がったパスタをお皿の方に盛っていきます」とも仰っていました。
この講師は「の方」との言い方が、癖になっているのでしょう。
この人の料理教室に通ったら、突っ込みたくてウズウズし、料理が覚えられないかもしれません(笑)

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2016/02/10 23:10

「〇〇の方(ほう)」との言い方って確かに気になりますね。



でも最近は味噌汁に押されてあまり使われなくなった由緒ある日本語に「おみおつけ」があります。
漢字で書けば「御御御汁」か「御味御汁」。
もともと日本語って婉曲的、あるいはくどい言い方が存在する言語なんでしょう。
そんなに気にすることでもないなと思うようにしてます。
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この回答へのお礼

「おみおつけ」は、最近あまり耳にしませんね。私のパソコンでは「御御御付け」と変換されました。
古文で二重敬語があるのは理解できるのですが、
「〇〇の方」は、単に「そう言っておけば丁寧だろう」みたいな印象を受けてしまいます。
バイト業界で「〇〇の方禁止令」を出してほしいです(笑)

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2016/02/10 22:12

書き言葉にしてしまえばもちろん要らないですけど、


話し言葉としては、
主語と述語の境界を明確にして聞き取りやすくする、とか
話者が一呼吸おいて言葉を選ぶ、とか
繋げて言いにくい言葉を区切る、とか
意味が無いわけではないと思います。

周囲に雑音が多い環境で、客は必ずしも集中して自分の話を聞いてくれているわけでもない
という環境で長時間働く工夫みたいなものだと思うので特に気にしません。 
あんまり多いとちょっとしつこいなとは思いますけどね。
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この回答へのお礼

・お飲み物は、いかがいたしましょうか
・料理の方、お持ちします
・デザートをお出ししてよろしいでしょうか

くらいの使われ方なら、私も気にならないと思います。
しかし「〇〇の方」を使う人は「徹底的に使っている」気がします。
多すぎて耳障りだと感じるのかもしれません。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2016/02/10 22:07

気になると言えば、スゴくなります。

イチイチ気にしているとキリがないので、できるだけ考えないことにしています(笑)。
「典型的なバイト敬語のひとつ」と考えていましたが、これはバイト敬語とはちょっと違って、年配者でも使うようです。
 ただ、オジサンが「最近ゴルフのほうの調子はどう?」なんて使い方は微妙でしょう。これも「のほう」は不要ですが、暗に「仕事はさておき」という含みがあるならOKのような。
 同様に、奥さん同士の会話で「ご主人のほうはお元気?」なんてのもギリギリセーフですかね。「あんたはさておき」くらいの含みがあるような。
 こういう微妙な例を含めて、なぜか丁寧な印象があると誤解され、蔓延しているようです。
 専門家の考えを紹介します。
【読書感想文/『敬語再入門』(菊地康人/講談社学術文庫/2010年3月10日第1刷発行)】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2327. …
 以下は一部の抜粋(重言)。

【引用部】
Q.「では田中社長のほうからご挨拶をいただきます」のように「……のほう」を付けると丁寧になるんですね(P.151)
 典型的な「バイト敬語/若者言葉」。例外的に1ページの項目なので、丸々転載したくなる(笑)。要点だけを箇条書きにする。
・元々が方向を表わす言葉が敬意を表わす表現になることはある(「こちら・そちら・あちら」)
・しかし、著者の語感では「……のほう」は余計で不必要な印象を受ける
・こんな言い方で丁寧になると思うのはずいぶん浅薄
・概して敬語の使い方が得意でない人が使うことが多い
・過剰な「……のほう」は敬語でもなんでもなく、ないほうがよほどスッキリする
 本書では「バイト敬語/若者言葉」はあまり扱っていない。「あんなものは敬語ではない」ということではなく、問題意識が違うのだろう。できればこういう著者に詳細に解説してほしい。
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この回答へのお礼

>オジサンが「最近ゴルフのほうの調子はどう?」

これは「セーフ」な気がします。
「ゴルフやその他の趣味・健康はどう?」と仕事以外のことをトータルして尋ねている感じがします。

>「では田中社長のほうからご挨拶をいただきます」

この「ほう」は要らないですよね。
著者が仰るように、こんな言い方で丁寧になるとは思えません。
敬語が得意でない人が「とりあえずそう言っておけば丁寧っぽい」と考えて、普及しているのかもしれません。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2016/02/10 22:03

う~ん、ジャマですね。


正しい日本語ではない様な。
間違った丁寧語として使われているのでしょう。
スパッ!と言うより、「~の方」とワンクッション置いた方が、丁寧だと思っているのでしょう。
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この回答へのお礼

ワンクッション置いた方が丁寧になると思われているふしはありそうですね。
「させていただきます」の多様も気になっています。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2016/02/10 21:56

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