プロが教えるわが家の防犯対策術!

初めてここに投稿します。この英語カテゴリで少し前の質問に、

Women have nothing to say, but they say it beautifully.

という英文の、but 以降が分からない、というのがありました。

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9231184.html

3名からの回答があって1番目と2番目の回答は、要するに文の前半にあるnothingを示している、すなわち it = nothing という回答です。この英語カテは時々見ることがありますが1番目と2番目の回答者は常連さんでそれも英語関係の仕事をされていた人のようであります。それにもかかわらずですが、it = nothingというのが解せません。何もないnothingをどうしてitで受けることができるのか、子供のナゾナゾのようです。

質問の文を検索してみると、元の小説が出てきたのでその前後を読みましたが、ますますその感を強くしました。要はこの it はnothing を受けているのではなくて、woman have nothing to say という文を受けています。このところを訳せば 「女達は言べきこと何も持たないのだが、そのこと(言うべきことはないということ)を上手く言うのである」のようになるべきだと思います。皆さんのご意見は?

質問者からの補足コメント

  • 皆さん付き合っていただき感謝します。いろいろと他の例を引きながら文法的な説明をしていただきましたが、それらは何の問題もなくその通りと思うのですが、ただ私が引き合いに出したのはちょっと違うと思えるのです。
    そう思いながら最後のucok氏の回答を読んでいると私の読み方がおかしいような気がしてきました。 Hat off to Mr Ucok.

      補足日時:2016/04/04 00:28

A 回答 (11件中1~10件)

面白い議論ですね。



まず文法的に「nothing を it で受けられるか」に対してはYesでしょう。Nothing happened, did it? 何も起きなかったよね?の it は明白にnothingです。やはりゼロであっても実体がなくともモノはモノなんです。

次に they say it beautifully とは「何もないはずなのにいったい何を」beautifullyに言うのか。

ここ(に限らず多くの場合)では、nothingはあくまで比喩であって、女性が本当に一生押し黙って生きるのではないわけで、「取るに足らないこと」をさも大事なことのように語る、ゼロは文字通りゼロなら理論上は(文法上は)何倍してもゼロだけれど、ほんの少しの、限りなくゼロに近い(が少なくとも彼女らにとってはゼロではない価値の)モノ = nothing について、大きくそれらしくキレイに膨らませて(盛って)話すことができる生き物だ、という意味なのだろうと思いました。

では「 it が前節すべてを指す説」はどうかというと、それは文法上以前に言葉のリズム上、語感上ありえないと思います。they say it beautifully では it は小さく発音され(認識され)、話者/筆者が強調するのはbeautifullyであるからです。節を指す意図ならやはり that とでもして(nothingを示すと受け止められる)誤解を避けるでしょう。
    • good
    • 0

こんにちは。


今回の話に、興味を持ちました。

>Women have nothing to say, but they say it beautifully.

They have nothing to say when important matters are being discussed.
知恵は高くて愚かな者の及ぶところではない。[Pr 24:7]

have nothing to say というのは、聖書では、「愚かな者」という意味*ですが、今回のオスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』の文面にはふさわしくありません。
*[英文聖書と日本語聖書の直接の関係はないので、厳密な意味ではありません]

「喋ってはいても意味のあることを言っていない」ということではないかと思っています。

女たちというものは、"have nothing to say" ではなく、"nothing to say"(言う価値がない)ことを、優美に語るのである。

ということだと読んでいます。
    • good
    • 4

補足を恐れ入ります。

こちらも一言補足させていただきますと、Ms.です。しかし私の賢さはextraordinarilyではありません。その証拠にミスタイプをしてしまいました。「上手うこと」→「上手いこと」。
    • good
    • 4

意訳気味に申しますと「女というものは(have nothing to say 意見を持たない=)頭が空っぽなんだよ。

その空っぽな頭を、さも魅惑的に(say=)表現するだけさ」ということです。

文脈としては、恋に舞い上がったドリアンが惚れた女優のことを「極めて賢い女性」と褒めたたえる。ヘンリーは意に介さず「『極めて賢い』女などこの世にいない。まともな会話ができるという程度の女ですら、ロンドン広しといえども、せいぜい一握りだ」と言っているわけですよね。この主訴をヘンリーは「Women have nothing to say, but they say it beautifully.」という言葉で言い表しているわけです。順序としては、「この世にいない」と「まともな会話が」のあいだにこのセリフが入りますね。

ご指摘の通り、子供のナゾナゾのようなのですよ。だからこそ、文脈から真意がわかった時に初めて読者は「ほほお、作者ワイルドは上手うこと言うなあ」と思うわけです。また、こんなに賢いヘンリー卿だからこそ、女性を脳足りん(死語?)だと言いたくなるのでしょうね。

仮にこれが「女達は言べきこと何も持たないのだが、そのこと(言うべきことはないということ)を上手く言うのである」という意味だとしたら、女性たちの話すセリフは「あたくし、そういうことには疎くってよ。そういうお話は殿方にお任せいたします。ごめんあそばせ」みたいなことになるわけですよね。でも、ヘンリーが言っているのはそういうことではなく、「中身のない意見を、さも中身があるかのように美しく見せかけるのが、女性は上手い。ドリアンよ、お前から見れば、その女性は意見をしっかり持っている賢い女性として映るだろうが、実際には、中身空っぽなのだよ」と言っているのです。いわば「話術が巧みだ」というようなことで、ヘンリー卿にとっての女性は、例えば、「突っ込みどころ満載の政治的議論をする人」みたいなものなのです。
    • good
    • 4

この英文において着目すべき最も肝要なポイントは、



the listener, who listens in the snow, beholds nothing that is not there and the nothing that is.

nothing that is not there
には冠詞が付かず、一方
the nothing that is
と存在する nothing には定冠詞が用いられているということに尽きるのです。

存在しない nothing は朝靄を通り越して、余りに漠然としているため、意識としては捉え難く、無冠詞となっている反面、しかと存在する nothing には、概念としての定冠詞 the が必要であることを示す模範的英文であるということです。
確かに存在する nothing として。

然しながら果たして何処まで理解して頂けたかどうかは甚だ不安です。あなたの年代に因る義務教育課程内容をも関わって来る問題でもあるからです。

末筆ですが、こうした素朴で率直な疑問は生来垂涎の的であり、今後とも益々遠慮無くして頂けるよう切に希望します。
    • good
    • 1

私の敬愛する詩人の一人である Wallace Stevens も、


『そこにはない無と、そこに在る無を見据える』
と強かに謳っています。

http://www.poetryfoundation.org/poem/174502
    • good
    • 1

Nobody came. They stayed at home.


これって、ただ they が「人」を表すだけじゃないの?
という反論があってもよさそうです。

今回の英文にもどって、こう考えればいいでしょう。
nothing という発言をする時点で、話者は何か「もの」のことを言おう、と意識しているはずです。
ただ、nothing 自体はそういうものがない、という否定の意味合いがついています。

そして、it は最初に話者が意識したその「もの」のことを表している。
とにかく、nothing がもつ no- は it では無視することです。

There is nothing that I don't understand. この二重否定と、

I don't miss nothing
I don't ask for nothing
こういう二重否定は異なります。
これらの英語は、標準英語では誤りとされるものですが、
現に使われる英語です。(非標準英語、俗に○人英語とも)
ただし、日本人が感じるような「何もしないのじゃない」という柔らかな肯定、
「何もしないことなどない、全部する」という強い肯定
いずれでもなく、単なる否定なのです。

nothing 自体に動詞を否定する力はなく、動詞の否定は別にする。
(日本人的には動詞を否定する、としか考えられないわけですが)

とにかく、nothing のような語は日本語で理解しつくされるものではないのです。
    • good
    • 4

少し前に話題になった哲学的命題に、ドーナツを穴だけ残して食べる方法はあるのか? というものがありました。



http://ddnavi.com/news/198589/a/

その真理の探究はさて置き、この『ドーナツの穴』に相当する概念が、英語においては nothing となるわけです。当然これが有情(人間)であれば no one, none となるわけです。

当然ドーナツを胃袋に収める前と後においても、穴の存在自体は普遍であって変化するわけではなく、それを峻別するものとはあくまで、外在的、他律的な要素であるわけです。
フランスの哲学者サルトルは、そういった理論を敷衍して『存在と無 (Being and Nothingness)』を物しました。

https://en.wikipedia.org/wiki/Being_and_Nothingn …

話が少々逸れましたが、要するに英語で以って表現される西欧文明の概念規定として、無は確実に存在するという定義が成立しているということなのです。
 
当然こうした言語的特徴はユニークな言語遊戯の温床となり易く、つとに有名なのは、ビートルズのジョン・レノンによるこの珠玉の作品でしょうか。



nothing you can do that can't be done
nothing you can sing that can't be sung
nothing you can make that can't be made
no one you can save that can't be saved
nowhere you can be isn't where you meant to be

これらのパッセージに通底する共通概念とはまさに、
「ドーナツの穴それ自体を食べることは出来ない」
ということになるわけです。


蛇足ですが、No.1 の方も私も英語関係の仕事をして《いた》ではなく、目下それぞれの分野で従事して《いる》現役です。
    • good
    • 1

I know that man. He is Tom's father.


こういう英語で、he という人称代名詞は当然、that man を表しています。

名詞に主格も目的格もなさそうで、同じ形なだけで、
that man は目的格のはずです。
しかし、代名詞の時点で、主格なら he になるわけです。
代名詞というのは前の名詞の根幹の意味は引き継ぎながらも、
代名詞自身で、その格は新たに成り立つわけです。

Women have nothing to say の時点で、nothing というのは -thing にゼロ属性とでも言うものがついたものです。

そして、代名詞 it で表した時点でその属性はリセットされると考えられます。

とにかく、nothing という単語は no- があることで否定ですが、
代名詞 it はそれを引き継がず、根幹の意味を引き継ぐだけ。

something も anything も it で受けられる。
この some-, any- の意味はどうなるんでしょうね?
でも、it 自体はそういう some-, any- の意味は関係なく、ただ、根幹となる「もの」を受けるのみで、
it 自体で特に肯定・疑問で意味の違いなどない、it としての使い方をするのみです。

そして、nothing も同じことなのです。

もう一つ文法的なことを言うと、Women have nothing to say という内容が it というのは
ちょっと違和感があります。
say so とか、say that ならわかりますが...
    • good
    • 4

https://oshiete.goo.ne.jp/qa/7575347.html
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8115729.html

nothing のような英語は日本語にはないので、完全に日本語で説明することは不可能です。
とりあえず、「何もない」のように理解するわけですが、日本語的には動詞を否定するかのような
理解でしかなく、nothing 自体の本当の意義というのを理解したことにはなりません。

There is nothing that I don't understand.

ここで、関係代名詞 that の先行詞は nothing なわけですが、
that にこの nothing の否定を含ませると、意味を理解することができなくなります。
「私が理解できないものは何もない」
あくまでも、「もの」に I don't understand がかかります。

先行詞→関係代名詞

名詞→人称代名詞
も関係としてはまったく同じで、
nothing → it
というのは「もの」を表すのみで、nothing の否定を引き継ぎません。

私がこういうことを理解できるようになったのは
英語教師のための英文法
という著書の中で
Nobody came. They stayed at home.
のような英語の説明を見た時です。
この They は nobody の中の no を除外した「人」の意味でしかない。

something/nothing のようなものと違って、
somebody/nobody のような単語は男性女性が不明というのもあって、
they で受けるのが現代英語です。
    • good
    • 4

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!