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近代自然科学の2大特性である自然の機械論的間化と自然の操作的支配の考え方が生まれた歴史的経緯について教えてください。長文歓迎です。
参考資料もお願いします。

A 回答 (3件)

「自然の機械論的間化」とは、自然の現象を人間の感覚的認識では無く、あたかも機械=機構のように量的に計量できるものとして理解する方法を意味しているのでしょう。


一般的には、「機械的自然観」と呼ばれる場合が多いでしょう。
元々、自然は人間では無いので、「間化」と言う表現は誤解を生む場合が多いと思います。
あくまで、自然の観測に人間の感覚的評価を入れずに、純粋に量化が可能な観測値で表現すると言う事を意味すると考えるのが正確だと思います。
「自然の操作的支配」も誤解を呼ぶ表現とは言えます。
正確には、自然の解明による、人間の操作的介入と言うべき事だと思います。
自然の現象を解明する事により、その現象の原因と結果を理解し、それにより人間の操作的介入により、自然を功利的に利用する事が可能だと言う事です。
「機械的自然観」に関しては、デカルトの心身2元論によって、観念=想念と、身体=自然的存在を分離して思考する事により、自然を量的な存在と見なし、量的な観測により認識し、観念=想念については、その評価を留保する事が可能になると言う事です。
これにより、スコラ哲学や神学(キリスト教進学)による自然認識から、運動や変化を量的(数的処理が可能な値)に評価する事により法則化する事が可能になったと言えるでしょう。
「自然の(人間による)操作的支配」に関しては、ベーコンの「ノヴム・オルガヌム」によって述べられていますが、自然の観察により、その法則を理解し、その法則を利用して、人間が自然に介入する事が可能であり、そこから人間にとって有用な現象を起こす事が可能になると言う事を述べています。
つまり、人間が自然現象を利用する事が可能だと言う事を述べているにすぎません。
何故、あえてそれを述べたかと言うと、ギリシャ哲学やスコラ哲学、神学においては、自然理解において、人間が操作的に介入する事を許容しない考えがあったからです。(これに対抗したのが、ガリレオの斜面による落下運動の実験です)
バターフィールドが「科学革命」と称した、これ以後の一連の現象は、その理念において、デカルトやベーコンによる、量的観測や、人間の操作的介入=実験などを中心としたのは確かでしょう。
それらは、いわゆる「17世紀の危機」と呼ばれる文化・経済の停滞、魔女狩り、ピューリタン革命などの社会的危機からの脱却を目指したとも言えます。
それらは、「自然哲学」から、「物理学」、「化学」などの近代科学への分離を起こした原初と言えるでしょう。
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近代自然科学の2大特性である自然の機械論的間化と自然の操作的支配と捉える考え方は、実際に自然科学の研究の営みや、その発見に至る研究者たちの神懸かりとも言える創造的営みを実体験したこともない自然科学の素人の連中が言い出すことです。



貴方の文章とは反対に、自然科学の発見と発展は、神懸かりや思い付きや理詰めでない偶然の積み重ねに助けられた創造的な営みと言う非常に機械的ではくて人間的あるいは人間化された営みによってもたらされて来たのが歴史的経緯です。すなわち、自然の操作的支配とは反対に、偶然の発見や思い込みに基づく成り行きで進化してきたのです。

そして、そんな偶然や神懸かりという人間的な営みによって発見されたものが、発見されてしまった後ではコロンブスの玉子(注)のように、誰にでも解るような機械的非人間的な論理の枠組みに乗っているだけです。

(注:玉子を立てて見よと言われて誰にも出来なかったとき、コロンブスが玉子を机に打つけて立ててみせた結果、そんなことは当たり前だと皆が言い出したと言う逸話)

その問題を出した先生に、

「先生、近代科学の発見や発展に、先生が直接関わったことがありますか?もし関わったことがあるなら、近代科学の発展のどの部分が、神懸かりに基づいた人間的な営みでなくて非人間的な機械的営みで進歩したのであり、さらに、人為的な操作ではなくて、偶然が関与していなかったと言えるのですか?」

と聞き返してください。
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その2つは、「科学の特性」ではなく、社会思想の特性です。


人間が、環境の二次的産物であり、歯車として使役されるもの
であるか、人が生きるための道具として環境を捉えるかの違い。
前者が全体主義なら、後者は個人主義だが、それは科学の議論
ではなく、主義・思想の話だ。
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