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はじめまして。
先日、うちのカミサンが「子宮全摘手術」を行ないました。術後の頭痛に悩んでおり、看護士や先生に適宜訴えを起こしておりましたが、「術後の数日の症状です。頭痛薬をお渡ししますので様子を観てください。」と言われ2~3日様子を観ました。「リハビリを兼ねて身体を動かしてください。」とも言われたそうなので自力で売店などへ行っていたそうです。結果、頭痛は完治せずに酷くなる一方で、食事・トイレもままならなくなりました。
5日後、あまりにひどいので土曜当直の医師(研修医?新人?)に相談をしたところ、「脊推麻酔の後遺症が考えられます。担当医師ではないので分からないですが、痛みを和らげる処置を始めます。」と、1日4~5本の点滴、服薬、絶対安静で2週間ほどの治療が必要ですとも言われました。「担当医師・麻酔科に休日明け確認・報告を致します。」と言ってくれました。
今までの経緯はこのような感じです。
本題は以下の通りですが、納得がいきません。どなたか納得のいくご回答をいただけますでしょうか?
(1)このようなことは「麻酔事故」と言えるのでしょうか?
(2)脊推麻酔ではありがちなのでしょうか?
(3)本来は掛かるはずのない処置にて費用を払わなければな らないのでしょうか?(治療費・入院費等)
(4)後遺症が長引くようですが、その際の通院費も払わなけ ればならないのでしょうか?

今回の手術・入院費用がこれだけ掛かりましたなんて請求されても一般企業では考えられませんし、認められません。一般企業はミスならばミスだと認めて正当な対処費用を事前に積算・提出するものです。
長々となりましたが、私の質問はおかしいですか?

A 回答 (6件)

 長文失礼いたします。


 一般に、硬膜外麻酔と脊椎麻酔は手術の部位や手術時間、術後の痛みの程度などで使い分けます。大体手術時間が1~2時間以上と予想されるときや、手術の後の痛みが大きいと予測されるときは、硬膜外麻酔(や、硬膜外麻酔併用全身麻酔)が選択されることが多いと思いますが、これについては地域やその麻酔科の先生の考え(思想)で微妙に異なってきます。

 さて、硬膜外麻酔は、一般に脊椎麻酔より難易度が高いと言われております。脊椎麻酔の場合は、針から脳脊髄液が流出してくることで、適切な位置だということがわかります。しかし硬膜外麻酔の場合はその一歩手前で針を停める必要があります。通常、「抵抗消失法」という方法により適切な位置を確認しますが(他にもいくつか確認の方法はありますが)、その「抵抗の消失具合」は患者さんによって様々で、中にはそれが判りづらい患者さんも居られます(実は、私が今日担当させていただいた患者さんも、そうでした)。そのような患者さんでは、場合によっては針を深く刺しすぎて硬膜に穴を開けてしまう事「も」ありえます。通常は、そのようなときには針の中から脳脊髄液がものすごい速度で溢れてくる(通常の脊椎麻酔より太い針を使用しているため)ので、すぐわかります。しかし、時にはそのような脳脊髄液の流出が見られなくても、「実は硬膜に穴を開けてしまっていたことが、後になってわかった」ということも、ごくまれに起こりえます。natsutosin様の場合とは異なりますが、私も以前「針からは脳脊髄液が出てこなかったのに、その針の中を通して入れた細い管から脳脊髄液が出てきた(!?)」という経験をしたこともありました。

 閑話休題。問題はその発生頻度ですが、残念ながらいま手元に具体的な資料はございません。もちろん、経験の少ない医師よりは経験の多い医師の方が発生頻度は少ないでしょうが、正直10年以上麻酔を専門にしている私でも「100%絶対、硬膜外麻酔で硬膜穿刺をしない」という確信は、持てません。硬膜外麻酔を行うときにはいつも、「もしかしたら・・・」と考えながら行っております。もちろん手技ですから、同じキャリアでも医師によって「得手不得手」があると思いますが、私からみて「この先生は凄く上手だ」と常日頃から尊敬しているような先生でも、「100%の自信なんて、とても持てない」とおっしゃります。ですからあとは、(他の多くの医療行為と同様)「それで得られる危険と利益のバランス」のお話になると思うのです。適切に行われた硬膜外麻酔では、全身麻酔併用の場合には手術中の全身麻酔薬の量を減らすことができ、また手術後の痛みを相当和らげることが期待できます。全身麻酔の理想である「速やかに効いて、速やかに気持ちよく覚醒し、しかもその後の痛みが無い麻酔」に、かなり近づくことができるのです。それゆえ、日本の多くの施設では、開腹手術の際は(特に理由が無い限り)硬膜外麻酔を併用することが一般的だと思います。しかし、一方訴訟大国のアメリカでは、いくら患者さんに利益があっても、主義的に難しい硬膜外麻酔はあまり好まれないとも伺っております。

 今回のことは、非常に残念なことだと思いますし、個人的には硬膜穿刺が起きてしまったことよりも、その後の対応(説明や、治療)の方に行き違いがあったような印象も受けます。が、これ以上のことは直接麻酔を担当なさった先生から具体的な話を聞いたわけでもございませんし、推測でのコメントは差し控えさせていただきたいとおもいます。以前natsutosin様ご自身もレスしておられましたとおり、直接担当された先生から、納得行くまで説明を受けられることが、最善かと思います。

 なお、「術前投与薬の廃止と独歩入室」は、主に「必要ない薬は使用しない」「看護師の仕事を軽減させる」「患者さんの取り違えを防ぐ」」などの理由で行われ始めているみたいです。

 以上、先ずはご参考まで。
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この回答へのお礼

長文のご回答やいろいろお世話になり、お礼のレスが遅れましたこと申し訳ありません。
先ほど執刀医同席のもと「麻酔科医」からの経緯説明を受けましたが、ほぼ内容はyamahaseca様の回答の通りの説明でしたが、付け加えお詫びをされました。
・術前に麻酔内容、起こりえる後遺症、術後の注意等の説明がされなかったこと。
・注意した麻酔であったが、硬膜穿刺が起こって患者につらい思いをさせてしまったこと。
こちらから突っ込もうと思った矢先のお詫びでしたのでちょっと拍子抜けしてしまいました。別に訴訟を起こすほどの病状でもなく、問題を長びかせるつもりもなかったのでこれにて決着といたします。
ただ反面、産科の執刀医が「麻酔科医」を妙にたてていたことと、俺は管轄外で関係ないという高慢な態度が気になりました。
うちのカミサンも退院後の通院のときに「あの麻酔の件でしつこかった患者だよ」って言われるのもイヤだということだったので・・・。

短い間でしたが大変お世話になりました。

お礼日時:2004/08/11 21:31

技術的なことは麻酔科の先生が書かれた通りで


要するに硬膜外つまり背中から見て
硬膜の手前で寸止めする操作はブラインドで
100%蝕感できまります
よって頭痛も本来不要なのではなく
一定の確率で必要となりうるものということです
質問者のケースを医療過誤と結論付ける医師は
(事情を把握すれば法律家も)まずいないと思いますが
一般の方の実感としては理解がむずかしいところでしょう
私の回答はほとんど結論だけなので
これだけで納得されるとは思ってませんでしたが
十分に書くとせか先生の様な長文になるわけです
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この回答へのお礼

回答のお礼レスが遅れて申し訳ありませんでした。
結果、麻酔科医からのお詫びがありましたのでこれにて決着といたします。
我々患者側も医者任せにするのではなく、判らないことや疑問点、不安要素は事前に聞いておくということですね。判らないことが判らないのですが・・・。いやぁ~いろいろ勉強になりました。

短い間でしたが大変お世話になりました。

お礼日時:2004/08/11 21:41

 脊椎麻酔後の頭痛は、先の方々がおっしゃるように、一定の割合(報告者によって異なりますが、だいたい1~20%)で起こりうる、脊椎麻酔合併症のひとつです。


 その理由はいまだ明らかではありませんが、一般には針穴から脳脊髄液が漏れるためといわれ、それゆえ最近はなるべく細い針で、先端形状も針穴を小さくするような形状のものが使用されております。また、報告によると若年者や女性に多いともいわれております。
 治療は基本的に「穴がふさがるまで、安静臥床する」というものとなります(起きあがると、頭痛がひどくなります)。また、点滴や水分補給で脳脊髄液の産生量を増やしてやったり、痛み止めの薬を併用したりもします。まれに症状が強く出る人の場合、「自家血パッチ」といって穴の周囲に自分の血液を注入して、水漏れを止めてしまうような処置を講じる場合もあります。
 一般的には一週間くらいで治ることが多いのですが、ごくまれな話ですが、「長引く場合精査してみたらくも膜下血腫が見つかった」などという例もあるそうです。
 一日も早い症状の改善を、お祈りいたします。

 なお、最近、一部の(考え方が先進的な?)病院では、手術前に投与する鎮静薬を廃止して、患者さんに歩いて手術室に入室していただいている傾向があることを、参考までに申し添えさせていただきます(natsutosinさまのご経験された施設がそうかどうかはわかりませんが)。

 以上、先ずはご参考まで。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。
#3様にも補足させていただきましたが「硬膜外麻酔」だったそうで、針先がちょっと脊髄に当たってしまって穴が開いてしまったのではないか?と素人は考えますが間違ってますか?・・・。
・このような話しは「事実」ありえることですか?
・それぞれの麻酔法は何の根拠で分けるのですか?

※手術室へは事前処置後、ストレッチャーで行くという説明を受けていました・・・。時間の短縮だったのでしょうか?
ご多忙とは存知上げますが、再度ご回答をお願い申し上げます。

補足日時:2004/08/09 22:40
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(1)言わないと思います


(2)頻度は分かりませんが珍しくありません
(3)(4)払うようなシステムになってます

結論を先に申しましたが、腰椎麻酔後頭痛は
術者がヘタだから生じるというものではなく
ある程度運の要素があるものです。
また、病院サイドとしては
麻酔をしないという選択肢がありえない、
見積もりが合わなければ治療を放棄することもできない
という点で一般企業の経済活動と異なります

事前の説明に不足が有ったとも考えられますが
こうした合併症は頭痛だけでなく多岐にわたりますから帝王切開のような緊急性のある事態では省略することもあるかとおもいます。

一般企業の論理を持ちこむ方が増えるご時世となると病院側も一般企業の契約書の様に分厚い術前同意書を容易せざるを得なくなるかもしれません

参考URL:http://www.neuroanesth.com/masui/faq.htm

この回答への補足

回答ありがとうございます。

先ほど手術担当医と話が出来ました。
・正確には「硬膜外麻酔」だそうです。
 →「脊推麻酔」とは異なるものですか?
・モニターを使用して刺針をしたのですか?の質問に対 し、感覚でわかるはずです。皮1枚ぐらいの差ですか らということ。
 →感覚でわかるなら刺針したら自覚はありますよね?
  また感覚ということは「カン」と同じことではない  ですか?
※結果、麻酔担当者でないとわからないそうで、担当医としては経過が芳しくないので「処置」をしているそうです。
誠に申し訳ありませんが、補足回答をお願いしたいのですがよろしいですか?とても「運」で片づけられることに納得がいきません。

補足日時:2004/08/09 22:18
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帝王切開で腰椎麻酔経験者です。


手術の際#1の方とほとんど同じ事をお医者様に言われたのですが若干補足します。

腰椎麻酔で針を刺すことでほんとに小さな穴が開きますよね。一般的な注射をしたときにも看護婦さんから「しばらく押さえててくださいね」と言われるように腰に注射した場所も同じように穴が開くのです。

脳と脊髄の周りには髄液があります。
この針の穴から若干髄液がわずかながらに漏れ出ることがあるようです。(傷の治りが個人差があるように穴のふさがりにも若干の個人差があるようですよ。)

髄液が漏れ出てしまった為に脳から脊髄の中で一定に保たれていた髄液の圧が変化する為頭痛がおこると説明されました。
ご参考までに・・・
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
確かに当直の医師より、小さな穴と髄液の件は話し聞きました。そして、「予定よりも深く刺してしまったのではないか」とも・・・。そんなことしょっちゅうあるかいな!!
いづれにしてもオペ担当医師及び麻酔担当者から”確かな報告”を聞きたいものです。

お礼日時:2004/08/09 15:35

 奥様の具合はいかがですか?心配ですよね。


 私は1ヶ月ほど前に、脊推麻酔での帝王切開手術で出産しました。その経験から(2)についてだけ回答させていただきますね。
 手術前に主治医の先生から説明を受けたのですが、この麻酔をすると、足に血栓ができやすくなるから弾性ストッキングを手術前から着用することと、術後頭痛が出る可能性があるので、安静にしてくださいとのことでした。
 実際、午後の二時半頃に麻酔をいれて、頭を動かしていいと言われたのは、翌日の朝8時過ぎでした。それまでは、血栓予防でこまめに足を看護士さんが動かしてくれる以外、自力では動きませんでした。(ずっと上向きで天井を見ている感じでした)
 結局私は、頭痛はなかったのですが、同じ日に手術した他の方はあったようです。
 参考になるかどうかはわかりませんが。。。お大事に。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
カミサンの知り合いでも、帝王切開手術で脊推麻酔した方々のお話しを聞きましたが、ここまで酷くなかったようです。また、初めての手術ということだったのですが、私が聞いた話しでは後遺症の話しは受けていないようですが不明です。もしも聞いていたのであれば本人も「頭痛」の理由が分かるはずですが・・・。
大学病院のクセですかね~。ベルトコンベア式に手術へ向かいました。ちなみに徒歩で・・・。件の医師は「ストレッチャーで行かなかったのですか?」と言ってビックリしてました。がんばってフォローいたします。

お礼日時:2004/08/09 13:50

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