「一気に最後まで読んだ」本、教えて下さい!

科挙は難しい、競争が激しい、とよく説明されていますが、いまいち実感がわきません。東大の2倍くらい難しい!とか、電話帳丸暗記並みに大変!とか…具体的な(?)例えはありませんか?

A 回答 (8件)

まず一例として、東大の入試と司法試験とを比べた場合、後者の方が厳しい試験であることはご存知であると思います。

ただ、それでも司法試験を目指した友人の話によると、大体厳選された50冊ぐらいの本を丸暗記すればなんとかなるとの話でした。

さて、科挙についてですが、科挙は王朝によって少しずつ制度が変化し試験範囲も変化します。しかし、基本は四書五経でありこの本文の完全暗記は必須です。さらに、古代から積み重ねられてきた四書五経の注釈書(学説)を覚え、さらにその注釈書の注釈書の段階までは少なくとも覚えて居なければならなかったようです。全体の量は忘れてしまいましたが、少なくとも200冊、文字数にして(1冊1000文字としても)20万字は覚えていなければならなかったようです。(もとは漢文ですから、日本語での文字数の数倍の量となります。)

なお、問題の一例を挙げますと「維民処止(これ、たみのよるところ)」という四書五経のどこかにある語句に対してその意味するところや主要な注釈を考慮しつつ論文を一つ書くというようなものでした。

ということで司法試験が東大入試の10倍以上難しいとしても科挙はその司法試験の20倍は難しいでしょうから、全体として200倍以上難しいと思われます。
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この回答へのお礼

少なくとも200冊…大変難しさがよくわかりました。
頭使う部位がとても偏りそうですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/31 20:52

難しさは数字では比べられないでしょう。


東大は頭がよければ普通に学校で勉強すれば特別な受験勉強しなくても入れますが、科挙や司法試験はいくら頭が良くても本を暗記しないと受かりません。

#7さんの書かれているように一族の期待を背負うというのもありますね。科挙合格者を出した家には特典があります。おそらく出来のいい子供には一族が乏しいお金を援助して勉強させたんでしょうね。

参考URL:http://www.sqr.or.jp/usr/akito-y/tyusei/62-china …
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この回答へのお礼

頭のよしあしというより、ど根性な感じですかねぇ…
ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/31 20:56

試験の別な面での難しさの話です。


科挙は郷試、会試、殿試の3段階がありますが、郷試は試験が2日間あり、その間は試験場から出られないのです。各人に個室が与えられ、寝起き、食事、回答作成をします。食事も自炊です。
試験場で気が違ったり、死人もでています。ゆうれいが試験を妨害したり、応援したり、現代では考えられない環境です。
下記URLに科挙の概要が載っています。

回答では書体も決まっていて、字がきたないとそれだけで不合格です。回答文章にも決まりがあり、守らないとそれだけでも不合格です。例えば通常、行の先頭は1文字分空け、皇帝のことを書くときは行の先頭から書き始めなければなりません。

東大受験とは比較にならない受験環境と回答への規則がありました。
なにしろ自分、自分の家だけでなく、一族郎党全員の期待を背負っているハイリスク、ハイリターンです。

参考URL:http://www.actv.ne.jp/~yappi/tanosii-sekaisi/07_ …
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この回答へのお礼

受験者に対する配慮なさそうで、痛いですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/31 20:55

清時代だと、3年ごとに試験があって、毎回300人ぐらい合格します。


東大は毎年3000人ぐらい合格しますね。

分母となる人口は、日本が1億3千万人。
清のほうは、(戸籍上の)人口は清代300年間で2千万から5億まで激増しますが、最盛期(乾隆帝のころ)で2億人くらいでしょうか。

(3000/1億3千万) ÷ (300/3/2億) = 46.15
ということで、科挙の難しさは、東大入試の46倍!?
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この回答へのお礼

をを、なんだか具体的な数字。ありがとうございます。

お礼日時:2004/08/31 20:50

何年も浪人して老人になってしまった人もいたと言うことですから、今の司法試験なみか、それ以上でしょう。



合格すれば、絶大な権力と名誉と地位と富が保証されるのですから。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。ろうにんしすぎてろうじんですか…シャレになんないですね

お礼日時:2004/08/31 20:48

時代が違うため、具体的に現代の試験との比較は出来ませんが、東大の比ではないという事は確かではないでしょうか。

(いろんな意味で)

浅田次郎の「蒼穹の昴」というその時代の中国をテーマにした小説があるのですが、それを読めばいかにすごいかがよく分かりますよ。

ストーリー的にも面白いし、かなりお勧めです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。個人的に浅田次郎は読みづらくて苦手なんですが、がんばって読んでみます

お礼日時:2004/08/31 20:46

たぶん、日本にある試験では比較ができないくらいだとおもいます。



今まで知った内容から想像(あくまでも想像)するに、日本の時刻表をすべて暗記して、どんな組み合わせでも頭の中で時間と金額を含めた経路案内をできるくらいなんだろうなぁと思います。

参考URL:http://www.actv.ne.jp/~yappi/tanosii-sekaisi/07_ …
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この回答へのお礼

なるほど…電話帳暗記より難しそうですね…
ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/31 20:54

どのくらいっていうのはよく分かりませんが、日本でいうところの(I種)国家公務員試験に当たると思うので、それと同程度なのではないでしょうか。

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この回答へのお礼

ありがとうございました。社会的位置としてはそんな感じかもしれないですね。

お礼日時:2004/08/31 20:43

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