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後拾遺和歌集の和泉式部の歌で
「津の国の こやとも人の いふへきに
  ひまこそなけれ 芦の八重葺」
の歌釈がわかりません。

非常に困っております。
わかる方、どうか教えて下さい!
お願いします。

A 回答 (3件)

こんなサイトは役にたたないでしょうか。


明日になっても、他にこれというべき解釈のお答えが出なければ、
また調べて答えるつもりではいますが、
取り急ぎ、今日のところはこれで。

参考URL:http://www2u.biglobe.ne.jp/~eiko/izumi/hyouka.htm
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この回答へのお礼

早い段階のレス、ありがとうございました。
意味がなんとなくわかりました。
「逢ってくれないと怨みごとを言う男にやった断りの歌」
と言うことですか。「怨みごと」とは…。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2002/06/18 23:18

#1の方が歌の背景についてのヒントを出してくださっていますので、


私は語解釈のヒントを。
掛詞・縁語を駆使した、すっごく技巧的な歌ですね。

■津の国の
摂津の国を指します。現在の大阪府・兵庫県のそれぞれ一部を含みます。
「昆陽(こや)」という地名を導き出します。
■こや…3つの掛詞。
1)兵庫県伊丹市昆陽。
2)「来ておくれよ」という男のセリフ。命令形「来」+詠嘆の間投助詞「や」。
3)「粗末な小屋」。「葦の八重葺」を導き出す。
■ひま
・すきま。暇。開いた時間。
自分の気持ち・時間に男の入り込む隙はないこと。
小屋の屋根がすきまのないほどびっしり葺かれているさま(八重葺)にかけています。

「ヒマがないのよ!」とはっきり断わられるより、
「私の心は、芦の八重葺の屋根のようですわ」
と言われる方がオシャレでスマートというわけ…断られるのは同じかな(笑
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この回答へのお礼

かなり歌釈がわかりました。古典には造詣がないものでして…。
確かに「ヒマがないのよ!」と断られるよりはオシャレですが、おっしゃる通り「断られる」のは同じですね。
やっぱり断られたんですね、私。トホホ。
本当にありがとうございました。助かりました。

お礼日時:2002/06/18 23:26

 No.1 、No.2 の方がそれぞれに有益な情報を提供してくださっていますが、No.2の方の、



> 2)「来ておくれよ」という男のセリフ。

というところが腑に落ちませんでした。この時代の恋人同士や夫婦は、男が女の所を訪ねて行くのが習慣ですので、男が女に「来ておくれ」というのはよほど特別なケースだと思います。

 ということで、調べてみると、No.1の方が挙げてくれたURLには、

> 津の国のこやとも人をいふべきに隙こそなけれ葦の八重葺
           ↑

と、「人を」となっていて「人の」ではありません。他も調べてみるとどうも「人を」が正しい形のようです。

 「人のいふべき」なら「の」は主語を表し、男が言うことになって、確かに男のセリフということになりますが、「人を」なら、「を」をそのまま用いるなら「その人のことを言う」、分かりやすく言うと「その人に言う」ということで、作者の和泉式部が男に向かって言った(書き送った)セリフになります。

 私なりに現代語訳してみると、

 「摂津の国の昆陽(こや)という地名のように、『来や』つまり『(私に逢いに)来てください』と(あなたに)言うべきなのでしょうが、葦で八重に葺いた屋根に隙間がないように、私にもあなたに逢っている余裕がありません。」

というぐらいでしょうか。

 五句の「葦の八重葺」は倒置法で四句の「隙こそなかれ」に掛かる「序詞(じょことば)」で、本当に技巧的な歌です。
 藤原公任(きんとう)が、和泉式部の歌としては、有名な「暗きより暗き道にぞ入りぬべき……」の歌よりもこちらの方が優れているというのももっともだと思います。
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この回答へのお礼

素晴らしい!私の間違いまで指摘して頂いて恐縮です。
現代語訳まで書いて頂いて、本当にありがとうございます。
実はこれ、自分の好きな人から送られて来たメールの一節なんです。
何とか自分で調べようと思ったのですが、調べる手段が無く、また早く歌釈が知りたかったので…。
「逢ってくれ」と言ってはいなかったので、要は「見込みナシ」ってことなんでしょうね。はぁ。
歌釈がわかって嬉しいけど、現実は厳しいですね。

どうもありがとうございました。本当に助かりました。
重ねてお礼、申し上げます。

お礼日時:2002/06/18 23:36

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