
久しぶりに新井理恵さんの「×(ペケ)」を通しで読んだのですが…前半と後半で随分作風が変わっていると感じました。
作風とは違うのかもしれませんが、とにかく後半では作者の荒みっぷりが凄まじいように思うのです。
最終巻などはよく分からない絵日記風の部分もありましたし…。
そこで質問させてください。
・作品の半ばあたりから、女性漫画家を毛嫌いするような発言が増えてきておりますが、何か事件等があってのことなのでしょうか。
特定の漫画家さんを指して嫌味を言っているような部分があったり、女性漫画家全体を卑下するような発言があったり…読んでいて気になりました。
・最終巻に私生活について書かれている部分があり、「現役高校生と同棲、妊娠、結婚」など驚きの発言があります。
これはネタではなくて事実なのでしょうか?
インターネット等で調べたところ事実らしいという印象は受けたのですが、イマイチよく分かりません。
作品中では「オンラインゲームで知り合った」ような雰囲気を匂わせていたのですが、現役高校生と結婚ってかなり難しそうな気がするので、ネタのような気もしてしまいます(実際にお子さんはいらっしゃるようですが)。
・「×(ペケ)」があんなに荒んでしまったのは、漫画を描く事自体に嫌気がさしたからなのでしょうか。
ネットで調べた限りだと、荒んでいる時期は私生活は円満だったとの評判でした。
だとすると、私生活が幸せすぎて漫画はどうでも良くなっちゃったのかなぁ…という気もします。
1巻の頃は細かい描き込みなどもあり、漫画を描くのが楽しいという雰囲気が伝わってきていましたが、最終巻では見ていて痛くなるくらい荒れていたのが気になりました。
作者自身しか本当のことは分からないことは承知しておりますが、何かご存知のこと等がありましたら教えてください。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
1です。
安定した、長期に連載する4コマ作家の手法と、新井さまの手法は、違っていると思います。
もちろん、前者も、大変だとは、思いますが。
そぎ落とすという作業をしていると思うのです。
その部分は、誰にもわかってもらえないし、認めてももらえません。
そして、マイナスの作業は、精神に対して、やはり、マイナスに働くらしいのです。
「ストーリー作家などといっても、似たようなアイディアをふくらましているだけじゃない」
ふくらませるというプラスの行為に憧憬と、憎悪は、あったと思います。
それが、挑戦的なコメントだったり、過激な絵柄として、噴出したのではないでしょうか。
絵日記は、いっぺんで、いいから、そぎ落としをせずに描いてみたかったものの象徴だと思っています。
漫画家の自殺は、結構、多いです。
現業の漫画家さんは、いったい、何人が、寿命まで、生きていられるのだろうと、思うほどのタイトなスケジュールであり、ハードなプレッシャーであると思います。
新井さまの場合、アシスタントも使っていないようなので、気分転換とか、ガス抜きとか、できなさそうです。
でも、編集サイドで、「大変そうだから、休業してもよい」と、なると、ほとんどのケースで、2度と再開されないんですよね。
新井さまが現在幸せであって、×という作品を残してくれて、細々とでも、描いていくつもりがあるのなら、それで、いいです。
もし、自分にあれほどの才能があったら、違う路をたどるのになぁ。
とは、思ってしまいますが・・・。
再度の回答ありがとうございます。
お礼が大変遅くなり、申し訳ありません。
色々なご意見を頂いたため、改めて「ペケ」を読み返してみました。
「そぎ落とす」という作業…確かに、新井さんの作品を読むとそのような印象を受けます。
通常アイディアは膨らましていくものなのでしょうが、4コマという短い世界にエッセンスを凝縮するためには、ぎりぎりまで無駄なものをそぎ落とす作業が必要なのでしょう。
私も4コマを描いたことがありますが、ストーリー物を描くよりも遥かに難しいと感じました。
ストーリー作家に対する憧憬と憎悪のようなものは、作品中にも出てきていますね。
改めて読み直し、初めて気づいた部分も多かったです。
貴重なご意見ありがとうございます。
新井さんの作品を改めて読み、過激な絵柄や発言の後ろに控える冷静な部分も感じることができました。
自らの作風が他人に不快感を及ぼすことを考慮した上で、「書き手は読み手に押し付けるな」「読み手は書き手に押し付けるな」と仰っておられました。
後半の荒れた(と私が感じた)作風は、作者自身の葛藤や苦悩と挑戦…その二つが混じりあったものだったのかもしれませんね。
色々とご意見頂きありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
>女性漫画家を毛嫌いするような発言
「赤ちゃんと僕」「しゃにむにGo」などの作者
羅川 真里茂についてです。
ペケの中に書いてあったと思うのですが、
一度食事の場だかで居合わせた程度で
友達などと馴れ馴れしく言われたのがイヤだ
みたいな感じだったと思います。
あと、新井理恵はまだ現役で活躍されていて
「ろまんが」という作品を連載しています。
ちゃんと絵も綺麗ですよ。
漫画自体ではなく、
4コマ漫画に嫌気がさしたんだと思います。
回答ありがとうございます。
お礼が大変遅くなり、申し訳ありませんでした。
食事を一緒にしただけでなれなれしくされた…というのは、「ペケ」の中に書いてありましたね。
後半の作品で「羅」という文字が死ぬほど嫌いだと書いていましたし…。
少女マンガ家を目の敵にしたかのような発言が目立っていたので、特定の方を嫌っているのだろうと推測はしていたのですが…羅川さんだったのですね。
彼女の作品は読んだことがないので、コメントが難しいのですが…。
それにしても、ここまで嫌われてしまうような「なれなれしい行動」というのはどういうものなのでしょうね(苦笑)。
新井さんがまだ活躍されているのは、私も存じております。
恐らく「ペケ」を描いていた時は、漫画を描くということよりも、描いている時の周囲の環境に嫌気がさしてしまったのでしょうね。
更なるご活躍を祈るばかりです。
No.2
- 回答日時:
私はXの後半はギャグドランカーではないと考えています。
これはギャグは一発で消費してしまうのが宿命であるため次々とギャグを考えなければならず、ネタが全くなくなっても搾り出さなければならなくてしまいに頭がやられる、というものです。彼女の場合はおそらくそうではなく、自分の描きたいものと出版社や読者の期待するものが乖離していくのに耐えられなかったと考えた方がいいと思います。
自分の描きたいものが毒とギャグ、出版社や読者の期待するものが質問者さんの言う前半の部分を指します。自分の描きたいものを描けば描くほど私生活がどうの嫌気がどうの漫画がどうでもよくなっただのと言われ、圧力がかかって更に荒れるという悪循環を繰り返した結果、最後にぶつっと切れてしまったのではないかと考えています。
「X」は、それまでの概念を破壊し、四コマをそれ以前とは全くの別のものに変化させてしまった、紛れもない天才の先駆的な作品です。その天才性はむしろ破壊者としてのものであり、前半よりはむしろ後半の荒れたといわれた部分に彼女の才能や本質があるのではないでしょうか。今新井理恵さんの描いている毒とギャグ満載の漫画を見るとどうしてもそう思えるのです。
回答ありがとうございます。
新井さんが本当に描きたいものが毒とギャグということは、連載当初からはっきり伝わってきますよね。
仰る通り、彼女は既成概念の破壊者であり、開拓者であると思います。
彼女以降、二番煎じともいえる似たような作風の作家が多く現れたことからも、そのインパクトの強さは窺い知れます。
後半の破壊力を増した毒こそが彼女の本質…確かにそうかもしれません。
ただ、前半の穏やかさを保っていた作品も決して強要されたものではなく、その当時の彼女自身が描きたいと思っていたものを、楽しんで描いていたように感じるのです。
前半と後半では荒れっぷりが違うだけで、作品が内包するテーマ性は同じだと思っています(私が「作風」などと書いてしまったため、混乱を生じてしまい申し訳ありません)。
私がとても気になったのは、作品中に表れる「一言」の中に「明らかに他社から攻撃を受けたと思われること」と「それに対する毒のあるお返し」が多くなっていくことでした。
巻を重ねるにつれて。
また、最終巻の絵日記もどきは明らかに「作品」ではなく、無責任な書きなぐりにしか思えません。
毒のある作風とはまったく別次元の問題で、少なくともお金をもらって仕事をしている人間のとる行動としては甚だ問題のある行為だと感じました(ああいった「作品」もありだとは思いますが、彼女のケースはそうは感じられませんでした)。
それ故、あれだけ作品を楽しんで描いていた人がここまでぶちきれるとは…どのような事情があったのかと気になった次第です。
漫画家、クリエイターとはいえ、最低限の社会人としての常識は持っている方だと感じていました。
その方が理性を飛ばすほどに切れる何かがあったのかが、気になったのです。
積み重なった何かがあったのか、それとも決定的な何かがあったのか…。
ただの野次馬根性と言われればそれまでかもしれませんが、大好きな作家さんだったので質問させていただきました。
長々と失礼致しました。
No.1
- 回答日時:
せっかく、才能のある人なのに、惜しいですよね。
×以外にも、作品がありますが、×が、一番、まとまっています。
設定だけ、広げて、描きちらかしたのとか・・・。
本当かどうかわかりませんが、漫画界には、「ギャグドランカー」という、言葉があり、ギャグ作家が、突如かかるとされています。
マカロニほうれんそうの作者さんは、精神病院に入院されたと聞きました。
江口寿史さんも、せっかくの才能を持ちながら、描きちらかしの感は、否めません。
吾妻ひでおさんも失踪当時は、罹病していたのでしょうか。
ストーリー漫画が成立するくらいの内容をもちながら、四コマの宿命のためにギャランティも印税も安価なことに嫌気がさしたのではないでしょうか。
新井さま、ほんとうに、もったいないです。
回答ありがとうございます。
本当にもったいないですよね。
連載当初は非常に前向きに描かれていますし、きっと色々な期待に満ちて漫画家の世界に飛び込まれたのだと思います。
当時はまだ10代でしたから、きっと憧れや夢なんかもあったのでしょうね。
仕事を続けていくうちに不条理な側面を色々と見て、嫌気が差してしまったのかもしれません。
ギャグドランカーという言葉は初めて知りました。
才能がないとギャグ漫画は描けないと思うのですが、才能がある人だからこそ鋭すぎる感受性が仇になって病気に罹ってしまうのかもしれませんね。
新井様…本当にもったいないと思います。
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