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歌謡曲、J-POPでは、
"を"をなぜ、"ぅぉ"と発音するのでしょうか?

私の知っている範囲では、相当昔から、
歌詞の"を"を
"ぅを"と発音しています。
例、♪亜麻色の長い髪ぅを♪

確かに、"ぅを"と発音すると
"を"とした時より、口でブレスがコントロールしやすくはなりますが、
それにしても、誰もがそうしているのは、不思議です。

ボイス・トレーナーがそうさせているのでしょうか?

A 回答 (4件)

 「を」を「ぅお」と発音するのは地方によってはあることのようです。

ところで日本語の発音を母音と子音に分け系統化したのは江戸時代の国文学者本居宣長と言われていますが、「わ」行の「ゐ」「ゑ」「を」は、「ウィ」「ウェ」「ウォ」(wi,we,wo)であったと考えられるとの説が下記のサイトに見られます。
http://kuzan.f-edu.fukui-u.ac.jp/hasi/kodai1.htm

 日本語の発音を50音で法則化すると、「を」を「ぅお」あるいは「うぉ」と読むのは自然の流れと言えるでしょう。しかし例えば「淡い」+「ございます」は「あうぉーございます」となり、「青い」+「ございます」は「あおーございます」とは明確に発音が違います。「淡うございます」を「あをうございます」と表記していたかどうかは定かではありませんし、私だけかもしれませんが違和感があります。ですので私的には「ワ行」の第5段説が定着したという説は今ひとつ力がないような気がします。

 ところで「お」の発音ですが、特に口の下半分を強く固定して強いアタック(立ち上がり)で発音されます。「アマイロ」までのそれぞれの音が8分音符、「ノー」が実際にはその4倍の長さ、そして「ナガイカミ」がそれぞれ8分音符「ゥオー」がその4倍の長さとすると、歌詞が与える柔らかくて軽いイメージと、筋肉で口を固定して発声される「オ」の固く長い音が、その詩が与える印象を壊してしまうと判断されたのだと思います。

 特にここは歌い出しの重要な部分で、小節の後半にはウクレレのコードの伴奏も重なってはいません。アコースティックな効果をねらっているため、電気的なサステインを乗せるわけにはいかず、そのためむき出しのボーカルのきれいさを聞かせるところでもあります。アタックの強い「オ」の固い音より、コントロールできる「ゥオ」の発音をあえて選んだとしても不思議ではないと思います。

 そうなるとご推察の通り、歌唱指導の段階で「ゥオ」と意識して発声するように指導されていると想像します。確かにこの曲に現れる「を」はすべて「ゥオ」に統一されているようです。
 
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この回答へのお礼

文化的な歴史と音楽的な必然性から分析していただき、
ありがとうございます。
大変、深い考察に感服しております。

>歌詞が与える柔らかくて軽いイメージと、
>筋肉で口を固定して発声される「オ」の固く長い音が、
>その詩が与える印象を壊してしまうと判断されたのだと思います。

おっしゃるとおりですね!
私もこの部分は、
ノドが開いた状態で発音してしまう”O”よりも
”WO”と発音して滑らかに歌い出してほしいところです。

お礼日時:2002/09/03 00:24

「を」を「うぉ」と発音しているというよりも、


「うぉ」という音を「を」と表記しているのです。
はじめに発音があり、次に表記文字が来ているのです。

「A」の音は「あ」と表記する。
「I」の音は「い」と表記する。
それと同様に、
「O」の音を「お」と書き表し、
「WO」の音を「を」と書き表しているわけです。

「うぃ」は「ゐ」ですし、
「うぇ」は「ゑ」ですよね。

元々「うぉ」だから「うぉ」と発音しているのでしょう。

それより私がわからないのは、
モー娘。の歌では普通の「い」を「うぃ」と発音するんですよね。
「投票うぃって がうぃしょく」とか・・・。
蛇足でした。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
モー娘。の場合は、そういう事でいいのでしょう。(笑)
なんのこっちゃ。

私の場合、もっと気になるのは、
カラオケ等でそういう部分まで
まねして歌う人の感覚です。
そういうフェイクは、自分流でやっていただきたい。

お礼日時:2002/09/04 17:15

それが昔からの日本語の正しい発音だからではないでしょうか。


ローマ字で書けばわかりやすいと思います。

「お」は「O」ですが、
「を」は「WO=うぉ」ですよね。

今はほとんど使われない文字「ゐ」や「ゑ」も同じように、

「ゐ」は「WI=うぃ」
「ゑ」は「WE=うぇ」となります。

ようするに、ワ行の文字です。
旧かなが使われていたのころは疑問にも思われなかったでしょう。
最近では、正しく発音できる人は少ないそうですよ。
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この回答へのお礼

なるほど、確かに"を"の綴りは"WO"ですね。
旧かなが使いがまだ継承されていたのかと
思うとロマンを感じます。

お礼日時:2002/09/03 00:00

おそらく、ボイストレーナーかディレクターの指示ではないかと思います。



そう発音したほうが、「を」を強調できるから。

「こころを」などという歌詞の場合、「ろ」も“オ段”なので、下手をすると『こころー』と聞こえてしまう。
それを避けるための区別だと思います。
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この回答へのお礼

おおー、さっそくの回答ありがとうございます。

なるほど!
確かに、最後が”を”の時は、
長音と間違われてしまいますね。

ありがとうございました。

お礼日時:2002/09/02 22:28

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