A 回答 (4件)
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No.4
- 回答日時:
#2です。
「名盤」については、なにぶんデキシー時代のものはSPレコードでしたので、同じタイトルのものがCDの現在では合体されていてなかなか、これ!と言いにくいのですが、「演奏メンバーと録音年月日」がわかっていれば、名盤の復刻CDを捜し出すことができます。
●お店で必ずCDを手にとって、かならず裏の録音年月日とメンバーの名前を見てから買う習慣をつけると、ジャズの勉強になりますよ♪
世界最初のジャズレコーディング「ODJB」については、1917年1月30日の録音です。
キングオリバーの歴史的名盤(ルイアームストロングが弟子として共演した)は、1923年ですが、残念ながら帝王キングオリバーはもうすでにこの頃は落ち目で、新人の弟子、ルイのほうががんばってよいソロを吹いています。だから伝説の帝王キングオリバーに関しては、名盤あれど名演なし、という状態です。
ルイアームストロングの初期(ニューオリンズからシカゴへのぼって、キングオリバーのもとから独立した最初の歴史的バンド)は、1925年~1927年にかけての「ホットファイブ、ホットセブン」というバンドが名盤かつ名演で非常に有名です。特に、「ウエストエンドブルース」、「マスクラットランブル(じゃこうねずみの行進)」などは名演中の名演とされています。
この時期、バスドラムの一撃で、昔のレコーディングマシンが壊れてしまうという理由で、実はドラムが入っていません。代わりに「木魚」(ウッドブロック)がチャカポコと鳴っていますのでよく聞いてみて下さい♪
白人シカゴジャズの名演は、「ビックスバイダーベック」の演奏なら全部OK(この人は非常に早死でしたので駄作を出さないうちに亡くなってしまいました)。「ブルースを歌おう」は、ビックスの一大出世作として歴史的な名演です。
古い1920年代のレコーディングは音質が悪くて聞きにくいと思ったら、シカゴ派のメンバーが年を取ってからですが高音質録音したレコードもあります。1960年代に日本にやって来た時のライブで「エディコンドン・インジャパン」というのがありますが、CDで発売されているかなあ・・・気長に中古CD店めぐりをしてみて下さい。
1940年代のニューオリンズリバイバルの決定的名盤というと、ジョージルイスの「JASS AT OHIO UNION」(録音は1954年)です。ここに収録された長編の「世界は日の出を待っている」を聞かずしてニューオリンズジャズは語れないというほど涙モノの感激する名演です。
初めて世に知られたブラスバンド形式のニューオリンズジャズの原形は「バンクジョンソンブラスバンド」という作品がLP時代に出ていました。(バンクジョンソンはルイアームストロングよりも遥かに先輩で、キングオリバークラスの帝王だったのですが、1920年代にも録音がなかったため1940年代に消息が発見されるまで伝説の王様でした。)CDだとタイトルが違うかもしれませんが、いろいろ探してみて下さい。他に「ユーリカブラスバンド」という有名なバンドもありました。
明るくたのしいモダンデキシーの「デユークスオブデキシーランド」は、今でも色々なCDが沢山売られていますので、困る事はないと思います。
(駅の激安ワゴンセールなどにもよく出ています)
デキシーランドジャズの名曲(誰でも演奏するスタンダード)には、次のようなものがあります。
♪セントルイスブルース
♪ハイソサエティ
♪チャイナボーイ
♪シカゴ
♪聖者の行進
♪タイガーラグ
♪マスクラットランブル
♪3リトルワーズ(I LOVE YOUの意味)
♪ジャダ
♪デキシーランドワンステップ
♪ザッツアプレンティ(それで満足)
♪クラリネットママレード
♪パナマ
♪ジャズミーブルース
♪ロイヤルガーデンブルース
♪ケアレスラブ
♪ルイジアナ
♪ビルベイリー家へ帰っておいで
♪フィジティフィート(千鳥足)
・・・などなどです。
#3のかたがお答えくださったビレッジストンパーズの「ワシントン広場の夜は更けて 」は、ジャズというよりは、カントリー~ブルーグラスのバンドであるビレッジストンパーズが、デキシー風に演奏してヒットしたものですので、「ジャズ風カントリー」という位置づけですね*
No.3
- 回答日時:
Washington Square
ワシントン広場の夜は更けて
↓で曲聴けます。多分聴いたことあると思います。
http://www.fukuchan.ac/music/folk/washington.html
参考URL:http://www.fukuchan.ac/music/folk/washington.html
No.2
- 回答日時:
いわゆる「デキシーランドジャズ」と言われている種類のジャズは、実は2、3種類ぐらいに分類されています。
年代の古い順で行きますと、
ニューオリンズジャズ:デキシーランドジャズが本当のデキシーランド(南部)で演奏されていた頃(1917年にニューオリンズが軍港になってジャズメンの職場だった売春宿が政府によって閉鎖されます)の最も古いジャズスタイルです。
この頃の演奏は世界最初のジャズレコーディングを果たした「オリジナルデキシーランドジャズバンドORIGINAL DIXIELAND JASS BAND(略してODJB)」(JASSと書くのがミソです)と「ニューオリンズリズムキングスNEW ORLEANS RHYTHM KINGS(略してNORK)」が代表的です。
しかし、これらのバンドは白人なので、黒人バンドでは「トランペッターのキングオリバーKING OLIVER(ルイアームストロングLOUIS ARMSTRONGは、オリバーバンドの第2トランペッターでした)」、「ピアニストのジェリーロールモートンJERRY ROLL MORTONのレッドホットペッパーズ」などが代表的です。(しかしこれら黒人バンドが本当に1910年代のニューオリンズでレコーディングしたものは残念ながらありません。ほとんど1920年代になってからのものしか残っていません)
この頃にジャズのスタイルというものが初めて確立しました。
トランペットが主旋律をリードして、クラリネットが蔦のようにからみついて、トロンボーンが不器用にアクセントをつけるのですが、それぞれがてんでバラバラに勝手気ままに吹いていながら、合奏としてきちんと成り立っているのです!これを「集団即興演奏COLLECTIVE INPROVISATION」と言って、デキシーランドジャズの最大の音楽的な特徴とされています。
シカゴジャズ:売春宿を追われて失業したミュージシャンが、ニューオリンズからミシシッピ川をさかのぼって「夢の自由な町シカゴ」へ大挙してやってきます。夢の町だと思っていたシカゴは、実はアルカポーネ率いるギャングの街だったので、ミュージシャン達はびくびくしながらギャングの非合法酒場(当時禁酒法でした)で演奏することになります。この時代(1920年代)にニューオリンズからルイアームストロングなど黒人ニューオリンズミュージシャンがシカゴにやってきたのですが、「ニューオリンズからシカゴにやってきた黒人ジャズ」をマネして「シカゴの白人がやりはじめたデキシーランドジャズ」のことを、「シカゴジャズ」と言います。
代表的なバンドは、「エディコンドン EDDIE CONDON のバンド」「バッドフリーマンBUD FREEMANのオースチンギャング(シカゴのオースチン高校の白人生徒たちが、ジャズを猛勉強しました)」などがありますが、この頃からジャズバンドは固定メンバーではなくて入れ代わりが激しく、「だれそれバンド」という言い方が普通になります。
代表的なリーダーはEコンドン(ギター)、Bフリーマン(テナーサックス)のほか、マグシースパニアMUGGSY SPANIER(トランペット)、ワイルドビルデビソンWILD BILL DAVISON(トランペット)、ピーウイーラッセルPEE WEE RUSSELL(クラリネット)、ビックスバイダーベックBIX BEIDERBECK(トランペット)などの白人です。後にスイング時代に大活躍するベニーグッドマンBENNY GOODMAN(クラリネット)も、青少年時代はシカゴジャズの新人プレイヤーでした。
シカゴジャズは、デキシーなのですが、ギャングのジャズだったせいか、そこはかとない悲しさが特徴です。
ニューオリンズリバイバル:世界最初のジャズレコードは1917年の白人バンドODJBが残したもので、肝心の黒人達の演奏は、ニューオリンズでは殆ど録音されませんでした。黒人の演奏は、1920年代にシカゴへ行ってしまってからのものしか残っていませんので、本当の意味でのニューオリンズ黒人ジャズがどんな演奏だったかは何も記録が残っていませんでした。
それを心配したジャズ研究家たちが1940年代に、年を取って引退しまったホンモノの1910年代黒人ニューオリンズジャズメンを捜し出して、昔のままのスタイルでレコーディングした貴重な記録が、1940年代の「ニューオリンズリバイバル」と言われます。
代表的なミュージシャンは、バンクジョンソンBUNK JOHNSON(トランペット)、ジョージルイスGEORGE LEWIS(クラリネット)、ビルロビンソンBILL ROBINSON(トロンボーン)などです。
実はホンモノのニューオリンズジャズは、売春宿で演奏されるもの以外に、お葬式やお祭りのパレードでブラスバンド形式で練り歩くスタイルも主流だったのですが、それが始めて1940年代になってからの再現バンドで世に知られたのです。
このニューオリンズリバイバルの特徴は、「ジャズは決してテクニックじゃない!ハートさえあれば感動できる!」というスタイルです。
はっきり言って下手くそなのですが、もう最初の一音にこめられたハートで涙があふれてしまうくらい、気迫がこもっています。
いわゆる「デキシー」というと、ディズニーランドのように楽しいカンカン帽子に派手なシマシマジャケットの白人を連想しますでしょう?
その手の元祖は1950年代ごろから活躍を始めた「デュークスオブデキシーランド DUKES OF DIXIELAND」、「消防5人組 FIREHOUSE FIVE」が有名です。
こちらはおどけた楽しさと、超絶テクニックが自慢です。
今すぐに手に入るCDについては、これらのミュージシャン名で、検索サイトで探してみて下さいね。
ルイアームストロングは1920年代から1971年に亡くなるまで常にジャズの王様、デキシーランドジャズの伝道師として大活躍をしました。 しかしルイ自身は実はデキシーランドスタイルにはあまりこだわっていなくて、自分自身は常にその時代の音楽、を楽しんでいたようです。1930年代にはビッグバンドを率いていましたし、その後小編成の「ルイアームストロングオールスターズ」で亡くなるまで活躍しましたが、その時代ごとのモダンなテイストを導入して、決して古くさくならないように演奏してきました。
その意味では、ルイアームストロングは、「デキシーランドジャズの代表格」でありながら、実は「常に前衛を心掛けていた」真のクリエイターだったともいえます*
デキシーランドジャズを聞く時は、ドラムの音に注意してみて下さい。
モダンジャズと同じように「チーンチッキチーンチッキ!」とシンバルでリズムをとるバンドも今は多いですが、ホンモノ志向のデキシーバンドだと、シンバルは使わずに、スネアドラムだけでリズムをとっています。
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
「デキシーランドジャズ」という範疇に入るのかどうか分かりませんが、デキシー/スイング系の中から、ということでしたら、まず外せないのが「サッチモ」ことルイ・アームストロングでしょう。中でも私のオススメはデューク・エリントンと共演した「The Great Summit」というアルバムです。Amazon等で試聴できると思いますので、一度聞いてみて下さい。JAZZの楽しさが凝縮されたアルバムです。
あと、Amazonのサイトで音楽>ジャズフュージョン>はじめてのJAZZ>ディキシー/スウィングと進むと、このあたりの名盤アルバムがいくつか紹介されているので、参考にできるかと思います。(上述のアルバムもここで取り上げられています)
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