![忌引明け、職場に手土産は持っていくべき?葬儀アドバイザーに聞いた](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/f/542301348_5e61dbf78ccc5/ORG.jpg)
■手土産よりもまずは感謝の気持ちを
旅行や里帰りをした際には職場にお土産を持参することがある。しかし、葬儀は不測の事態。そもそも、マナーとして忌引明けに職場で何かを配る必要があるのか。
「忌引明けに何かを用意しなければならないというマナーはありません。しかし、他の社員さんが同様のケースでどのような対応をしていたかは参考にしておきましょう。繁忙期などで迷惑を掛けてしまったことに対し、感謝やお礼の気持ちを言葉だけでなく目に見える形で表現したいということもあるでしょう。その場合は、何かしら用意してもよいのではないでしょうか」(葬儀アドバイザー)
マストではないが、職場の状況によっては手土産を渡すほうが好ましい場合もある。急な事態で慌てないよう、普段からそういったケースで同僚がどうしているか知っておきたい。
「手土産は気遣いとして大事ですが、必ずするべきことは、葬儀を無事終えることができたことの報告です。そして、忌引休暇取得に対する会社に対してのお礼や、不在時に仕事のフォローしてくれた同僚などへのお詫びや感謝です。これは欠かしてはなりません」(葬儀アドバイザー)
どんな手土産を用意しようかあたふたするより、まず周囲に感謝の言葉を伝えよう。
■香典返しと手土産は別物
実際に手土産を用意する場合はどういったものがよいのか。具体的な例を聞いてみた。
「高価なものは、相手に気を遣わせてしまうので控えたほうがよいでしょう。出張やシフトの都合で休んでいる人にも配慮して、個別包装タイプで日持ちするお菓子をおすすめします」(葬儀アドバイザー)
職場から香典などが出ている場合もある。そのケースでは、どう対応するべきなのだろう。
「その場合は、忌明けに香典返しをしましょう。忌引明けに職場で配る菓子折りは、あくまで忌引取得に対するお礼や同僚などへの感謝を込めたお返し。香典に対するお返しを意味するわけではないので、混同しないように気をつけましょう」(葬儀アドバイザー)
会社と同僚へは別々にお返ししたい。自分が休んでいる間、穴を埋めてくれた同僚や上司への感謝の気持ちは必ずあるだろう。相手に負担にならない程度の菓子折りを、感謝の言葉とともに渡すことをおすすめする。
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