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古文

答へをだにせず

の現代語訳をお願いします。

A 回答 (6件)

>「だに」はもっといいたい事を類推させると書いてある




その通りです。
ただ、それを訳に反映させる必要はありません。

わづかなる銭(ぜに)だになし
(訳)少しのお金さえない。(まして、大金はない)
[大修館 全訳古語辞典]

「声をだに聞かせ給へ」〈源氏・夕顔〉
(訳)私にもう一度、せめて声だけでも聞かせて下さい。
[小学館 全文全訳古語辞典]


「だに+否定」は
《せめてそれだけでもと願っている、程度の軽いものを極端な例としてあげて、それさえもそれが実際には実現しないということによって、程度の重いものを暗示し、類推させる》
表現です。

例「かぐや姫、光やあると見るに、蛍ばかりの光だになし」〈竹取・仏の御石の鉢〉
(訳)かぐや姫は、(石作りの皇子の持って来た鉢に)光があるかと思って見るが、蛍ほどの光さえない。
[小学館 全文全訳古語辞典]

「み山には松の雪だに消えなくに都は野辺のべの若菜摘みけり」〈古今・春上〉
(訳)奥深い山では(消えやすいはずの)松の雪さえ消えないのに(それほど寒いのに)、都では(もう)野辺の若菜を摘んでいることだ
[大修館 全訳古語辞典]



ここではもちろん、「答えさえしない」ことから、「まして…は絶対にあり得ない」というニュアンスが生じますが、実際にでは何があり得ないのかは、これだけでは分かりません。
分からない以上、訳せるはずがありません。

現代語で、「振り向いてもくれない」には、「声をかけてもくれない」「目を合わせもしない」などが考えられますが、どれに当てはまるか、考えるだけ時間の無駄というものです。
どれも正解なんだから。



さて、「答へ」ですが、これを「こたへ」とよむか、「いらへ」とよむかで、若干、意味が違います。
「こたへ」なら、普通の応答や反応ですが、「いらへ」は相手の問いに対して適当にあしらった通り一遍の返事、表面的・社交的な挨拶です。
「返歌」に限定されるわけではありません。

したがって、
「返事さえしない」
のほうがよかったかな。

もうちょっと、文脈があればいいんですが。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2018/08/17 08:19

小さなのことを取り上げてもっと大きなことを類推させる、というのは、声<だに>聞こえず=声さえも聞こえない(まして姿を見ることなどできない)というような場合ですが、「だに」にはもうひとつ用法があって、それがご提示の文の場合です。



>今回の文は「〜さえ...まして…ならー」のような訳にはならないのですか?
なりません。これは、最低限の希望を表す用法で、せめて~だけでもしてほしいがそれが叶わない意味を表します。また、たいていは「だに~ず」という形で出てきます。

せめて返事・返歌をだけでもして欲しいがそれもしない->返事すらしない
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2018/08/17 08:18

「だに」「すら」「さへ」の使い分けは、分かるようでわからないものです。

大事なのは文脈です。前後の二、三行(できればもっと多く)書き出してください。多分「答えることさえもせず」なんでしょうかれど、これが他の人の回答に出てくるように、「返歌」の可能性もあります。もし、そうならその直前に「和歌を詠みかけられた場面」が出ているはずです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2018/08/17 08:19

ほかに細かいお答えがないので、専門家ではないですが口をはさむと、上代「答へ」とは送られた歌(和歌)への、返歌のことを言います。


小式部内侍が定頼の中納言の袖を捉えて「答えはいかに」と問い詰めた話しは有名です。↓
http://manapedia.jp/text/4637
この場合定頼の中納言は最低でも驚きを歌にして返さねばならなかったのに、そのまま逃げたので宮廷人にあざ笑われたのです。
この様に、全く相手にする気がなくても返歌を送るのが礼儀でしたから、返歌さえ送らなかったのは土足で顔を踏みにじったことになります。
あるいは定頼の中納言同様必死に逃げたことになります。
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この回答へのお礼

参考書に、「だに」はもっといいたい事を類推させると書いてあるのですが、今回の文は「〜さえ...まして…ならー」のような訳にはならないのですか?

お礼日時:2018/08/10 10:58

答えさえしない

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この回答へのお礼

参考書に、「だに」はもっといいたい事を類推させると書いてありるのですが、今回の文は「〜さえ...まして…ならー」のような訳にはならないのですか?

お礼日時:2018/08/10 10:55

返事をまったくしない。

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この回答へのお礼

参考書に、「だに」はもっといいたい事を類推させると書いてあるのですが、今回の文は「〜さえ...まして…ならー」のような訳にはならないのですか?

お礼日時:2018/08/10 10:58

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