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現代中国語は、語彙だけでなく、文法も日本語の影響を受けていると述べている学者がいます。

岡田英弘「妻も敵なりー中国人の本能と情念」142頁より
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今の中華人民共和国でも台湾でも、科挙が行なわれていた時代の漢文は、もはや公的には使用されていない。
漢字はもちろん使われているわけだが、現代日本文の真似をして、前置詞や助動詞を明確に記すことによって、古典の素養などなくても文章が書けるようになつた。
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岡田氏の言う通りだとすれば、具体的にはどのような字句が前置詞や助動詞に該当するのでしょうか?
例えば、中国語の参考書には、添付ファイルがありますが、どれかが該当するのでしょうか?

私は中国語の会話及び読み書きは全くできません。
宜しくお願い致します。





ゼロからスタート中国語(郭海燕、王丹 著)185頁より

「現代中国語は、どのように日本語の影響を受」の質問画像

A 回答 (5件)

御質問の内容は、



A) 現代中国語は、どのように日本語の影響を受けたのか?
B) 語彙だけでなく文法も日本語の影響を受けているのか?

● まず、語彙について、

例1、毛沢東が1949年10月に行った中華人民共和国建国宣言の内容である。

「中華人民共和国,中央人民政府已于本天成立了」

その中で「和製漢語」は「人民」、「共和(国)」、「政府」である。

例2、添付画像の「毛沢東思想の内容」の文です。
http://www.catv296.ne.jp/~t-homma/dd120404.htm より

赤字で示したものが和製漢語である。

● 次に、文法について、
島根県立大学の陳仲奇教授は論文の中で次のように述べている。
 http://hamada.u-shimane.ac.jp/research/32kiyou/1 … より

魯迅作品における日本語的表現要素は、決して単なる逆輸入ではなく、魯迅が独創的にそれを中国語の有機的な一部分として創り上げたということである。
魯迅の取った手法は次のような三つのパターンに分けることができる。
一、 日本語の語彙をそのまま使う。
二、 日本語の語法的構造原則を鏡にして、独自な新語を作り出す。
三、 語彙だけでなく、文法は表現習慣まで、日本語的な栄養分を文脈の中に巧みに織り込んでいたもの。
この三つの手法を使い分けることによって、魯迅は中国現代文の典型を模索し、創り上げたのである。

魯迅は日本語の文法的表現と習慣を文脈の中に巧みに織り込んだのである。

● 著名人は次のように述べている。

1、 朝鮮系中国人(金文学)(日本に帰化)著、書籍「中国人大批判」より
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%B … 

1919年、魯迅・胡適・陳独秀・李大剣・周作人らによる新文化運動が、漢文を打ち壊して、分かりやすい白話文(現代語つまり口語的中国語表現)を唱えたことの意味は、中国の歴史を変えるほどの巨大なものでしたが、これは日本文に学んだ梁啓超による「新文体(当時、啓超体と呼ばれた)」という基盤を、魯迅らが受け継いで成功したものです。

2、歴史学者(岡田英弘)著、書籍「歴史とは何か」より、
https://www.amazon.co.jp/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%8 … 

日本留学帰りの魯迅が『狂人日記』という、中国文明の古い伝統である人肉食をテーマにした小説を書いた。
この小説が、中国現代文学の第一作で、その文体が「白話文」(国語文)と呼ばれた。
この文体を開発する際、魯迅は、日本語で考えた原案を、 一語一語、漢字に置きかえる、という作業をした。
こうして魯迅は、現代中国文の開祖になった。
現代中国文は、このようにして開発されたものなので、日本語にそのまま直訳ができる。
も ともと、日本語の文体をそのままなぞったものだからだ。

元々“白話”というのは唐の時代からあったが、魯迅等が作ったのは別物である。

● 結論

現代中国語は膨大な日本語語彙を用いて成り立っている。

それらがなければ、毛沢東は語録などの書物だけでなく、建国宣言さえできなかった。

更に文法的にも日本語の影響を受けている。

以上。





―――――――― 毛沢東思想の内容 ――――――――――
「現代中国語は、どのように日本語の影響を受」の回答画像5
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この回答へのお礼

おかげさまですっかり理解できました。


現代中国語に日本語が与えた影響に自信が持てるようになりました。


有難うございました。

お礼日時:2018/08/21 08:34

>少なくとも、<日本語の影響で現代中国語ができたわけではない。

>は間違いではないですか?

日本語から名詞が流入する前から、現代中国語は成立していた。
日本語から名詞が流入する前から、現代中国語は成立していた。
日本語から名詞が流入する前から、現代中国語は成立していた。

大事なポイントなので、三回言いました。
(これまでの回答を含めると何回目かな?)


日本語からいくら名詞が流入してきたからと言って、それで中国語が成立したわけではない。

英語からどれだけ外来語が流入しようと、英語の影響で現代日本語が成立したわけではないのと同じ。
中国語からどれだけ漢語が流入しようと、中国語の影響で日本語が成立したわけではないのと同じ。
外来語が入る前から、日本語は成立していた。


くどいようですが、伝わらないようなので繰り返します。
日本語から名詞が流入する前から、現代中国語は成立していた。


現代中国語に日本語からの外来語が存在する。
そのことと、<日本語の影響で現代中国語ができた。>とは同値ではない。



ああ、もう一つ大事なポイント。
語彙と文法は違う。

外来語がどれだけ入ってこようと、文法は変わらない。
外来語がどれだけ入ってこようと、文法は変わらない。
外来語がどれだけ入ってこようと、文法は変わらない。

大事なことなので、これも三回言いました。
これまでの回答はこの点を丁寧に説明したものです。

日本語からいくら名詞が入ってこようとも、中国語の文法は一切影響を受けなかった。
日本語からいくら名詞が入ってこようとも、中国語の文法は一切影響を受けなかった。
日本語からいくら名詞が入ってこようとも、中国語の文法は一切影響を受けなかった。

大事なことなので、これも三回言いました。



結論。
日本語の影響で現代中国語ができたわけではない。
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この回答へのお礼

大変お疲れさまでした。

お礼日時:2018/08/21 08:34

>”日本語の影響で現代中国語ができた”のではないですか?



それは語彙の問題です。
しかも、名詞限定で、それほど多いわけではない。
今の日本語には英語からの外来語がそれこそ「日本語→中国語」の比ではないくらい流入しています。
英語の影響で現代日本語ができたと思いますか?

いやそれ以前に、日本語は漢語無しにはやっていけません。
日本語の輸入超過です。
では、古代中国語の影響で日本語が成立したとお考えですか?

それならどうしてこんなに違う言葉なのでしょうか?
どうして、いくら勉強しても、母語話者のように話せないのでしょうか?


外来語がどれだけ入ってこようとも、文法は変わらないのです。



ご質問は、
>語彙だけでなく、文法も日本語の影響を受けていると述べている学者がいます。
でしたよね?

ですから私は
>>文法も日本語の影響を受けている
>単なる妄想です。
とお答えしたわけです。

文法と語彙は全くの別物です。
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この回答へのお礼

<日本語は漢語無しにはやっていけません。日本語の輸入超過です。>
<今の日本語には英語からの外来語がそれこそ「日本語→中国語」の比ではないくらい流入しています。>

そんなことは質問していません。

少なくとも、<日本語の影響で現代中国語ができたわけではない。>は間違いではないですか?

お礼日時:2018/08/18 16:46

> しかし、胡適は提案者で、実際は魯迅の文章の方が中国人に与える影響が大きかったのではないでしょうか?



魯迅の中国語は日本語の真似ではない。
日本語の影響で現代中国語ができたわけではない。
白話(口語)は魯迅が生まれるずっと前から存在していたのですから。

魯迅がどれだけ偉大であったとしても、彼が現代中国語を作ったわけではない。
彼はすでに存在していた白話(口語)で作品を作ったのです。
その創作活動が革新的であったのであって、新しい言語を創造したわけではないのです。




> ”吗”の使い方は日本語と同じです。

文末に疑問のマーカーをつけるのは世界の多くの現象に見られることです。
日本語や中国語に限ったことではない。

それに、 ”吗” 以外の文末助詞は日本語とまるで使い方が違います。
文末の ”了” なんて、日本人中国語学習者がどれだけその習得に時間がかかることか。
完了を表す、なんて単純なものではないんです。

”吧” も同じ。
日本人はつい、付けそこなってしまう。


日本語由来だったら、日本人がこんなに悩むことはなかったでしょうにね。




> 日本語由来ではないと証明できますか?

”吗” の語源は古代中国語の否定を表す ”無 ma” です。
日本語由来ではありません。
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この回答へのお礼

<日本語の影響で現代中国語ができたわけではない。>

中国人学者”王彬彬”はつぎのように述べています。
ーーー
「現代中国語の中における日本語は、数量としても驚異的ですらある。
統計によれば、わたしたちが今日使用している社会、人文、科学諸領域の名詞、術語の70%は日本から輸入したものだ。
これらは日本人による西洋言語の翻訳を経て中国に伝来し、中国語の中に牢固たる根をおろしたのである。
わたしたちが毎日立派な議論をたたかわすのも、瞑想にふけったり思考したりするのも、東西世界を語るときに使用する概念は、ほとんど日本人がつくってくれたものである。
...。ここまで思いいたると、実に鳥肌が立つぐらいである。」
ーーー

少なくとも、”日本語の影響で現代中国語ができた”のではないですか?

お礼日時:2018/08/18 16:18

>文法も日本語の影響を受けている



単なる妄想です。



>今の中華人民共和国でも台湾でも、科挙が行なわれていた時代の漢文は、もはや公的には使用されていない。

正しい。
しかし、日本だって、平安時代の文章はもはや使われていない。
当たり前すぎて、いちいち言うほどのことではない。

口語と文章語の乖離は唐の時代からすでにあった。
口語に近い文を白話と呼ぶ。
『三国志演義』は宋代にもとがあり、明代に成立した。
『水滸伝』『西遊記』『金瓶梅』と合わせて四大奇書とされ、日本にも多大の影響を与えた。

ただ、江戸時代や明治時代の日本人には、この白話がなかなか読めなかった。
漢文とは全く文法が違っていたから。
つまり、白話が日本語の影響であるはずがないのだ。



>現代日本文の真似をして、前置詞や助動詞を明確に記すことによって、

日本語に前置詞はない。だから、日本語の影響であるわけがない。

中国語では、動詞が前置詞化するというなら正しい。
これは日本語の影響などではない。
中国語の昔からある変化の方向に過ぎない。



>古典の素養などなくても文章が書けるようになつた。

古典の素養を元に文章を書く人なんて、日本にも中国にもそうはいませんよ。

難解な文語文をやめて、白話で行こうと提唱したのは胡適です。
1917年のことです。
中国の言文一致運動です。
ただし、胡適の場合はアメリカの影響です。
魯迅は日本に留学していましたが、その中国語が日本語の真似だなんて言ったら、鼻で笑われますよ。





文法的には、中国語にも助動詞はありますが、動詞の前に来ます。
日本語のように文末に来ることはありません。

助詞については、『ゼロからスタート中国語』でいえば、ma とか ba は日本語の終助詞と同じものです。
でも真似して作られたわけではない。
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この回答へのお礼

良く解りました。

しかし、胡適は提案者で、実際は魯迅の文章の方が中国人に与える影響が大きかったのではないでしょうか?

”吗”の使い方は日本語と同じです。

日本語由来ではないと証明できますか?

お礼日時:2018/08/18 13:59

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