心理学専攻の大学生です。
数学を専攻している他の学生から「心理学は学問とは思われない」と言われました。なんでも英語の授業のとき先生から「心理学は学問と言えない。君らの学ぶ電気や数学は立派な学問だ」と言われたそうです。
その人ももともと心理学には懐疑的だそうで「確かに、心理学にも科学的根拠があるように思えるが、こじつけが多いように思うのと最近は、「XX心理学」と細分し過ぎているのに、似たような内容が多い」
と言いました。
本当にそうなのでしょうか?心理学では「統計」も入っていますよね。それに学問は他の分野でもどんどん細分化していますよね。
心理学が好きで専攻しているのですが…。どうなのでしょう??
A 回答 (19件中11~19件)
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No.9
- 回答日時:
神はサイコロ遊びをしないと言って量子論的見解を最後まで認めなったアインシュタインみたいな人ですね。
その人の頭の中では1+1が必ず2になるのが科学だと思われているのでしょう。
しかしミクロの物理学の世界では決してそうとは限らないということが現代では定説になっていますし。
「確かに、物理学にも科学的根拠があるように思えるが、こじつけが多いように思うのと最近は、「XX物理学」と細分し過ぎているのに、似たような内容が多い」
とそのまま言い換えられます。
>XX物理学」と細分し過ぎているのに、似たような内容が多い
そうなのです、これは大学のテキストにもいえることなのです。学生のひとりとして大学のシステムには疑問を感じています。
もっと体系的に提示していただければよいのですが、心理学は構築されているのでしょうか。もっともそれこそ分けるという自体、大きな論争になりそうですが。細分化しているのは、やはりその幹の部分に影響されていて、覆せないからでしょうね。
参考になりました。ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
その英語の先生が念頭においている心理学がどのようなものなのかわからない以上,
何とも言えません。
フロイトやらユングやらを心理学の主流派と勘違いしているというのはさすがにないと思いますが,
ひょっとするとスキナーがチョムスキーに叩かれた時代の心理学観に留まっているのかもしれません。
スティーブン・ピンカーのようなおしゃべりな進化心理学論者を念頭においての発言なら
少しは共感できますが。
それより気になったのはあなたの次のような書き込みです。
>心理学では「統計」も入っていますよね。
統計使えば学問になるというものでもないでしょ?
学問とか科学というものの性質についてもう少し考察を深めてください。
次のQ&Aも参考に。
心理学は、学問or科学ではない!?
http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=806304
>心も物質も確固たる存在には変わりないと思います。
心理学は心なるものを無反省に前提としてはいなかったはずです。
次の本をお薦めしておきます。
橋爪大三郎 『心はあるのか』 ちくま新書
ついでに心理学が役に立っている事例として
>セラピーとして、自己啓発として、教育方面、企業で…。
こんなのしか出てこないのはチョと悲しいし,
>ところでクルト・レヴィンとは初めて聞く名前です。
というのも相当悲しいです。今後の精進に期待します。
>統計使えば学問になるというものでもないでしょ?
質問ではそのようなことは言ってません。統計=即刻学問ではなく、実証法的という意味ですが、これは言葉が足りず、勝手に思い込ませてしまいました。
>こんなのしか出てこないのはチョと悲しい
勉強のため他に何かあれば教えていただきたいです。
>クルト・レヴィン
心理学初心者ですのでこの方が心理学の専門家だとしてもまだお目にかかっていませんし、別の分野の方だとしたら、世の中のことをすべて知るのが不可能なように、人の名前も同じこと。しかしそれについて「相当悲しい」とおっしゃるあなたはどうなのでしょうか?
No.7
- 回答日時:
心理学といえど様々な分野があります。
社会心理学・臨床心理学・家族心理学・認知心理学
などなどです。
認知心理学のある研究者が次のようなことを言っていました。
「50年後には認知心理学はなくなっているかもしれない」
その理由は、脳神経科学が進歩することで認知心理学は不要になるからです。
それは、認知心理学がどうして生まれたかを知れば自ずとわかると思います。
過去の歴史を見ても、何が「学問」と呼ばれるかは時がたてば変わるのではないでしょうか?
しかし、数学は誕生以来不変の「学問」であると思いますし、今後もそれは変わらないでしょう。
そう考えると、英語の授業の先生が言われた言葉もわかるのではないでしょうか。
これまで感情と認知は切り離されていた分野です。お互いに別のものと切り離されていたけれど、近年独立させていることに限界がみえ、お互いに理解しあおうという動きがでてきました。
>脳神経科学が進歩することで認知心理学は不要
確かに脳と心は(心身相関)リンクしています。感情と認知のように心の働きも、脳の働きもそれぞれの働きが反映しあう。しかし一方のみだけで説明しようとすると、また新たな疑問も生じるのではないでしょうか。身体という物質的なもの、心という形而上的なもの双方がいずれに拠るということはないと思います。
確かに学問は時が立てば新たな考証や実証で消滅したり誕生します。数学は大変古い学問ですし、確かに心理学の誕生は20世紀に入ってからようやくフロイトが確立したものです。そんな背景もあるかもしれません。
参考になりました、ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
物事は見る人や見方によって、全く違ったように見えます。
例えば、
「英語は学問か?」
と聞かれれば、英語を母国語として使っている人には、
学問には思えない人が多いでしょうし、
英語学を専攻している人には、
何でそんな質問をするのか分からないぐらい当然の質問かもしれません。
また、多くの人は学問と思えないことでも学問とすることは出来ると思います。
例えば、チョコレートが好きな人が、
いろいろな国やメーカーのチョコレートを食べ較べて、比較してみたり、
さらには歴史や文化的背景を調べてみたりとしていくと、
それは誰がなんと言おうと立派な「チョコレート学」という学問だと思います。
周りがなんと評価しようと、
自分の好きなことを研究してゆけることはすばらしいことだと思います。
「好きだ。」ということを見つけられて一生懸命なれるのは、
幸せなことだし、羨ましくさえ感じますよ。
自信を持ってがんばってください。
>「チョコレート学」
たとえば批評家が対象とするものは自由ですよね。それこそ世の中にはこんな批評かもいたんだ、と思われるような批評家も職業としてもなりたっています。
そのように、学問は自らさまざまな対象となる自由性があるように、それを選択するのは学ぶ者の自由ではないかと思います。どのジャンルも単体でそれだけで成立しているというのは、不可能だと思います。線引きをしてはいささか近視的にしか見れません。
参考になりました、ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
「 心理学と称するものの、ある部分は、科学でない 」
という話なら、その通りだと思います。
“科学”と呼べるかどうかの判断基準( これが、人に
よって色々ですが )として、
「 ある仮説に対して、実験や観測によって、
『そうなのか・そうじゃないのか』という決着を
つけられる物が、科学である。
そうでない物は、科学でない。 」
という考え方があると思います。
そういう立場に立てば、
「 そうであるとも言えるし・そうでないとも言える 」
というような説を積み重ねるような研究は、科学でない
ということになるでしょう。
こういった批判にこたえて、実験などで決着をつけられる
事だけを言うようにするなら、
「 科学である心理学 」
もありうると思います。
>“科学”と呼べるかどうかの判断基準
科学万能主義者にとっては心理学はなにやらアヤシゲと捉えられるかもしれませんね。
そのとおり、フロイトが20世紀に精神分析学を誕生させるまで、セラピストの役割は巫女やシャーマンなどでした。また、教会での「告解」もカウンセリングの原型のようなものです。また魔女狩りのターゲットになったその「魔女」は統合失調症患者だったそうです。
答えがひとつな数学や目に見える物理的な学問だけを学問とするのは危険だと思いますし、線引きすることも「嗜好の派閥」のようでいやですね。もちろん心理学よりは数学のほうが嫌いですが、やり方さえ簡単であれば、数学も食わず嫌いでいたいです。
参考になりました、ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
心理学は「手段」として十分に魅力的です
例えば、「血液型による性格診断」は完全に非科学的です、統計学的には因果関係を否定されっぱなしです しかし「なぜ人はそれを信じてしまうのか?」という問いには社会科学的アプローチが有効だと思います
信じている人がたくさんいる事実の方が無視できない問題なのに、自然科学のみでは有効な回答を得られません!!
「答がひとつではない」、「様々な解釈が成り立つ」というのは確かに学問としては曖昧な点でしょう しかし、現実には回答がひとつである事の方がまれであり、様々な例外があふれています
現実の世界では【1+1=2】となる事はまれで、
【だいたい1+だいたい1=おおよそ2】というのがこの世界です
ならば、学問としての厳密さなど重要ではないでしょう…現象を説明できれば学問じゃなくてもいいと思います 以上個人的な感想を書きました
frauさんにとって心理学がいつまでも魅力的でありますように…
血液型のことと小さく流行っていると思いますが、心理学ではあまり信憑性のないものと扱われています。
>しかし「なぜ人はそれを信じてしまうのか?」という問いには社会科学的アプローチが有効だと思います
納得です。
なにか現象があってそれを研究や実証するのも学問、そこから発見したものを現象として表すのも学問であると思います。
「こころ」は目に見えないものですが、現象として現に現れています。現象をおこさせる根本的な対象として心理学という学問のひとつの領域があるとおもいます。
参考になりました、ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
これは言葉の意味の問題です。
言葉の意味は、それぞれが恣意的に選択していて、
会話をしていても必ずしも同じ意味のことを言っているとは限りません。
その人の言った意味は、
心理学は「科学」(自然科学)ではないという意味でしょう。
たしかに、心理学(のすべて)が科学とは言えません。
しかし、科学ではないにしても、立派な学問だと思います。
「神学」というのがあります。これはもちろん科学ではありません。けれど立派な学問です。
文学、哲学もそうです。
「社会科学」と言われるものも、ほとんどはサイエンスではありません。
ですが、サイエンス以外の論理によって、体系をなしています。
科学には必然性・再現性が要求されます。
ですが、フロイトやユングの唱えた学問は、
再現性がまるでなく、他の人が考えればまるで違った体系ができます。
程度は異なるにしても、クルト・レヴィンの理論なども
必然的とはいえません。
心理学はフロイトやユングばかりではないけれど、
一般人から見るとそういう面が大きく見えます。
さらに、TVなどでいいかげんな教授が、
「心理学」といいながら占いのようなことを言っているので、誤解が助長されます。
一般人の心理学に対するイメージは、学問としての心理学の内部とは相当異なっています。
しかし、サイエンスではないにしても、
フロイトやユングのした仕事は、人間の知識に大きな貢献をしました。
サイエンスではないからといって排除する姿勢は、
サイエンス以外の論理を認めない、不毛なものになると思います。
心理学にも、サイエンスと言ってさしつかえない領域があることは知っています。
ただし、そればかりだと、心理学が痩せていくと思います。
心理学には心理学独自の論理があると考え、
いわゆるサイエンスであるかどうかは、気にすることはないでしょう。
科学万能主義者が、目に見えないものは貢献に値しないと思っているのでしょう。でも世界はリンクしている。心も物質も確固たる存在には変わりないと思います。両者とも世界を形作っているのですから。
心理学は方々で役に立っています。セラピーとして、自己啓発として、教育方面、企業で…。ただおっしゃるとおり、最近流行っているせいか、自称セラピストがテレビで大手をふっているのは問題ですよね。三流セラピストはとかく目立ちたがる。精神分析やカウンセリングは地味で寡黙に徹しなければ一流ではありません。
ところでクルト・レヴィンとは初めて聞く名前です。どなたなのでしょうか。気になります。
参考になりました、ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
心理学の答えは1つではないと思います。
国語の文章解読の答えも1つだけではありませんね。
が、どちらも数の多い答えが正解となります。
でも電気や数学の答えは1つしかありません。
人間が答えにたどりつけた学問と、これから先も解明困難な学問、という、
それこそ基準となるものが違うので、比べることに意味はないと思います。
英語の授業のとき先生の考え方は私に言わせればただの偏見ですね。
でもそれを言葉で否定する必要もないと思います。
彼は彼でいいと思います。考え方は彼の自由ですから。
そしてその考え方を受け入れる受け入れないも、その人の自由ですよ。
そうなのです。数学や物理って形而下的なものですよね。あながちそれが「学問」とみるむきもあるけれど、形而下学も形ではないけれど、形あるものとして貴重に扱うのが学問だと思います。
>でもそれを言葉で否定する必要もない
ごもっともです。実はメーリングリストでの会話ですので彼と先生のその話の前後もわかりませんし。
参考になりました、ありがとうございました。
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