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判例について質問です。
判旨と判示は同じようなものでしょうか?
例えば判例集などを読んでいて判旨の所に色々と判決文が書いてあると思いますが、レポートを書く時に、判例は「~」と判示した。
と書いてもよろしいのでしょうか?

A 回答 (1件)

読んで字の如く「判旨」は「判例の主旨」のこと。

「判示」はこのまま名詞の形で使うことは少なく、「判示した」のように動詞で使うことが多いように思いますが、意味はこれも字の如く「裁判所が判決でこれこれと示した」「裁判所が判決でこれこれと言った」というようなことです。判決文中で言えば「判示」したことになりますから、「判例の主旨」以外の部分で言った場合でも「判示した」ことにはなるでしょうね。よって、「判旨と判示は同じようなものでしょうか?」というご質問に対する回答は「ちと違う」ということになると思います。

『判例は「~」と判示した』という使い方は間違いとまでは言えないでしょうが、判例が示したことが「判示」なのですから、『判例は「~」と判示した』は、「判例は「~」と判例で示した」と言っていることになり、表現がダブっています。「ニュース速報はこれこれと報じた」、「論文はこれこれと論じた」みたいなことになるので、日本語としてあまり良い表現とは思えません。「最判〇年〇月〇日はこれこれと判示した」とか、「判例は、これこれの立場を採っている(これこれの説を採っている)」のような表現を見かけることが多いような気がします。
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この回答へのお礼

とてもわかりやすい解説をありがとうございますm(*_ _)m
確かにこれは日本語の問題でした。
ちょうどレポートを書いていたので助かりました。
本当にありがとうございましたm(*_ _)m

お礼日時:2021/02/07 12:33

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