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フロイスの日本史を見ていると「日本人に細々とした疑問をぶつけられた」のような描写がありますが、どう具体的に答えたのかが書かれておりません。
本国での写しでも同様…というかそこはもっと省かれているようです。

当時の価値観として、あの辺は(極端にいえば)どのように論破したのでしょうか?

A 回答 (3件)

当時の価値観というか、現代だって「イスラム教に改宗しましょう」と言われたら「なぜ?」となるはず。


キリスト教には抵抗が少なくても、日本人にとってイスラム教はそれまでの身近な世界とは全く異質。

イスラム教徒になれば生活が一変する。
しかもマスコミの情報以外は知らないことだらけ。
納得いくまで根掘り葉掘り聞く。
よほどズボラで楽天的でない限り誰だってそうする。
特に当時は現代と比較にならないほど権力や世間の縛りが厳しかった。

どんな質問にも忍耐を以て丁寧に答えたに過ぎない。
その結果日本人が納得したに過ぎない。
こんな程度のこと、報告書に細かくは書けない。
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ザビエルの報告書にはこう書いてありますね。



日本人は
「そんなにありがたい教えが、なぜ今まで日本にこなかったのか」
そのありがたい教えを聞かなかったわれわれの祖先は、今、どこでどうしているのか」
「あなたの信じている神様というのは、ずいぶん無慈悲だし、無能ではないのか。全能の神というのであれば、私のご先祖様ぐらい救ってくれてもいいではないか」
です。

ザビエルは日本に最初に来た宣教師の一人で、今までアジアを待ってきて、そんなツッコミを受けた経験は皆無だったし、中南米の宣教師もそういう報告はしていなかったようです。

だからザビエルは「日本人に布教するのは難しい」と報告していて、フロイトなど後から来る人たちにアドバイスをしています。

フロイトはそのようなザビエルの報告やアドバイスを受けているので、細かい描写は省いたのでしょう。また「全知全能なら死んだ先祖も救えるはず」という疑問に答えて、フロイトたちは「ええ貴方が改宗すれば、御先祖様も天国に行けます」と答えたようです。

これはキリスト教の教義から逸脱するので、本国への報告書には書いていないようです。
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ご質問の内容と一致するかどうかわかりませんが、18世紀のフランスの書物にはこのような記述があります。


論破ではなく適応した例です

宣教師がキリストを信じない者は天国に行けない、と説くと、日本の民は「私はあなたの話を聞き神を信じれば天国に行けることは分かった。
だが、この話を聞かずに死んだ私の親様達は地獄にいるのか?
もしそうなら、私は親様達が地獄にいると信じることには耐えられない。
だから私はあなたの神を信じない」

そこで宣教師たちは、日本での布教では「子供が悔い改めて神を信じれば、先に亡くなってる親たちも天国に行ける」とした。

これは、「死んだら仏様になる」という日本の信仰(仏教?)に合わせた現地対応の例です。
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