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経営をする上で、時にシビアな経営判断も必要だと思いますか?

シンエイ動画の楠部元社長は数多くのアニメを国民的作品に成長させ、次々と世の中に提供した敏腕プロデューサーです。
その中でもドラえもんを国民的な作品として生み出したのは楠部元社長の功績が大きいと思います。
ドラえもんは1973年に他局で1度アニメ化がされましたが、視聴率が低迷し打ち切られました。
それから6年後にテレビ朝日でドラえもんは再アニメ化されましたが、これは、楠部元社長の尽力が大きかったと言われています。
再アニメ化の構想はハードルが高かったそうです。藤子氏は再アニメ化には当初は反対をされていましたが、楠部氏の交渉により承諾をしたと言われています。
1度打ち切られた作品ということでテレビ局への営業も難色を示されることが続いたものの、採算が取れないパイロット版(事前にPR用にアニメを1話制作したもの。)を1話制作し、この1話が評価されテレビ朝日で再アニメ化することに決まりました。
ちなみにこのパイロット版は2005年まで26年に渡り担当した前・声優陣がこの時からキャスティングされていたそうで、このキャスティングもオーディションではなく楠部氏の選考により決まったそうです。
ドラえもんは大山さんの特徴的な声で有名になりヒットしたとも言えるので、楠部氏が当時の声優陣を選考した結果、人気が出たとも言えると思います。


しかし、放送から25年経った時に楠部氏はご自身の著書でも記述されていた通り、ドラえもんの声優と製作スタッフを全員交代する経営判断をされています。この判断は楠部氏が、作り手のチームが年齢を重ねたことで高齢化して、子供たちのものとは言えなくなり子供目線で作品を制作することが難しくなったということが理由だそうです。


具体的には、原作のドラえもんはフランクな口調の台詞も多くギャグ漫画でしたが、当時の声優陣が子供が視聴する番組ということに配慮し言葉遣いを綺麗な言い方に台詞回しを変更しました。藤子氏もこれに賛成し原作の作風もアニメの作風に徐々に変化していきました。
放送25年を迎えた頃のアニメの作風は言葉遣いだけではなく、ドラえもんとのび太の関係も友達から保護者と小学生になってしまっていたなどが理由で、原作を重視して原点に立ち返ることを目的に、リニューアルという経営判断をしたそうです。

声優交代の決断ですが、四半世紀に渡り声優とや製作スタッフとしてドラえもんを支えた方々を交代するという判断は私はシビアだったと思います。
また、リニューアルが行われた当時、ドラえもんの人気が低迷していたわけでもなく、映画の興行収入も順調だったと記憶しています。
交代の数年前に大山さんは病気で入院、手術という期間がありその際に1度ドラえもん役の降板を申し入れていたことや、2003年頃から当時の声優陣側から、全員が元気な間に役を降板したいという申し出も行っていたそうです。そのため、楠部氏の提案にも円満に現場サイドも納得した経緯もあるみたいですが、仮に声優陣が降板の意思がなかった場合、世代交代という経営判断はシビアだと思います。

①楠部氏の判断はシビアだったと思いますか?
②経営者は時にシビアな判断をする必要はあると思いますか?

A 回答 (1件)

1、声優陣交代は、あれだけ長期のため、どこかでしなければいけない選択でしょう。


2.スポンサーからの圧力でやむをえない判断もあると思います。
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