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地政学の理論って後知恵で言うのはズルい言い方なんでしょうけど、結構単純じゃないですか?
ランドパワー&シーパワーなんて、ちょっと広い視野でものを見ている軍人さんなら、誰でも思いつきそうな話じゃないですか?どうもシーパワー理論の方が先に出ているようですが、それなら取って付けたようにランドパワー理論を出すのはなおさら簡単なことだったのでは?

マハンやマッキンダーというのは本当にそんなに偉大な思想家だったんでしょうか?ランドパワー、シーパワーという言葉が独り歩きしてるだけで、実は大した理論ではないのでは?

A 回答 (2件)

>地政学の理論って後知恵で言うのはズルい言い方なんでしょうけど、結構単純じゃないですか?



はい、後からみれば簡単です。でも誰もしたことがないその見方を提唱するのはかなり大変で、世界にはそういう逆転劇はいくらでもあります。

>ランドパワー&シーパワーなんて、ちょっと広い視野でものを見ている軍人さんなら、誰でも思いつきそうな話じゃないですか?

当時の時代背景からいえばそうとは言えないと思います。
理由は「そもそも海軍を持っている国が少なかった」からです。

18世紀から19世紀というのは、西洋による植民地化がほぼ終わった時代ですが、それでも植民地化のために船を出せたのはスペイン・ポルトガル・イギリスが主体で後はオランダ・フランス、ちょっと遅れてドイツぐらいでした。

ロシアは国力がありましたが、良質な港がないので陸路でシベリアを開拓し植民地化してカムチャツカまで至っています。

それ以外の国は「国境を接する隣国との軍事競争=陸軍」であり、当時の世界的な認識は「海軍とは通商や植民地化を進めるために使うもので、軍隊の主体は国家を守る陸軍」だったのです。

なので、シーパワーを提唱できたのがイギリス人であるマッキンダーとアメリカ人であるマハンだったのは偶然ではなく、彼らは島国で「国境を接した隣国に対応する陸軍」をほぼ必要としていなかったからです。

そしてもう一つ19世紀になって発展したのが船です。蒸気が発明されて帆を必要としない蒸気船と、蒸気などの動力で生産される大量の鉄を使った鋼板船が、シーパワーの源になっています。

なぜこれがシーパワーにつながるかというと、帆船では天候によって各地の港に寄る必要があり、港をもつ国と敵対すると補給に問題が生じるという欠点があったからです。

だから、技術革新による利点と、自国の置かれている地政学的特徴を改めて俯瞰し、新しい戦略を作り出すのは島国ではない国家の軍人ではかなり難しかったのではないかと思います。

逆にこの新理論に乗っかって、大成長したのが明治期の日本です。
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この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、ありがとうございました!

お礼日時:2022/07/07 00:00

能書き・講釈は不要、もっとシンプルに考えるべきですわ。


中露の異常な覇権行動を見れば、強盗や殺人鬼に常識や性善説は
一切通用しない事を思い知るべき。
もし沖縄が支那に侵略されたら、糞の役にも立たない現在の鉄屑
空母3隻を遥かに上回る防御・攻撃態勢を与える事となりますわ。
日本は島国故、先ず優先すべきは海上防衛強化、それによって
本土上陸を阻止する事ですわ。
ホントですわ!!
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